2022-2023年 主な展覧会 愛知(名古屋)、三重、岐阜の美術館・博物館(随時更新)

  • 2021年11月3日
  • 2021年11月3日
  • 美術

愛知県美術館

☆ミニマル/コンセプチュアル ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術 2022年1月22日〜3月13日

 ドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻によって、1967 年にデュッセルドルフで立ち上げられたフィッシャ ー・ギャラリーは、その類い稀な先見性と幅広い活動から、伝説的な存在として語り継がれています。本展で は、近年デュッセルドルフのノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館に収蔵された、同ギャラリーが保 管していた貴重な作品や資料と、日本国内に所蔵される主要な作品を通じて、全 18 作家の活動から 1960-70 年代のミニマル・アートとコンセプチュアル・アートを振り返ります。

名古屋市美術館

現代美術のポジション 2021-2022 2021年12月11日〜2022年2月6日

 名古屋およびその近隣地域で活躍する作家を紹介し、当地方の現代美術を全国に向けて発信する展覧会として1994年に「ポジション」は始まりました。通算6回目となる今回は、東海3県出身または当地で芸術を学んだ作家のうち、個展やグループ展で発表を重ねてきた実績のある中堅作家および今後の活躍が期待される若手作家による代表作や意欲的な新作を展示します。美術系大学に恵まれたこの地域にどのような才能が集まり、いかにそれぞれの表現を模索し、高め、展開させているかを確かめられる貴重な機会です。

ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント 2022年2月23日〜4月10日

 20世紀初頭、ファン・ゴッホ作品の世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー。ファン・ゴッホの芸術に深い精神性を見出し、情熱と理念をもって収集活動に打ち込んだヘレーネは、のちにクレラー=ミュラー美術館を設立し、作品を広く公開する夢を実現しました。本展では、作品を通じて魂の交流ともいえる深い結びつきを得た画家と収集家の関係に焦点を当て、ファン・ゴッホの魅力に迫ります。《夜のプロヴァンスの田舎道》(クレラー=ミュラー美術館蔵)が16年ぶりの来日となるほか、ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家》などが特別出品。

名古屋市博物館

特別展「大雅と蕪村―文人画の大成者」 2021年12月4日~2022年1月30日

 江戸時代の中頃に活躍した池大雅(いけのたいが、1723~1776)と与謝蕪村(よさぶそん、1716~1783)は、日本における文人画の大成者として知られます。その両者が競演したことで名高い国宝『十便十宜図(じゅうべんじゅうぎず)』(明和8年作、川端康成記念会蔵)は、かつて鳴海宿(なるみじゅく、現名古屋市緑区)の豪商・下郷学海(しもざとがっかい、1742~1790)が所蔵していました。本展覧会は、『十便十宜図』誕生から250年を記念して、大雅と蕪村、両者による文人画の名品を展示します。加えて、関連資料や尾張ゆかりの画家の作品をまじえながら、大雅・蕪村と当地の関係を探っていきます。文人の理想を表現した文人画は中国に起源がありますが、彼らは中国絵画の思想や主題、技法や様式をどのように受容し、この日本においてどのように発展させたのでしょうか。『十便十宜図』の企画にならい、両者の個性を対比させながら、それぞれの魅力を紹介します。

☆特別展 DC展 スーパーヒーローの誕生 2022年3月8日〜5月8日

 世界的に人気を博すバットマンやスーパーマン、そして近年大人気となったジョーカーなどを生み出したアメコミ出版社・DC。貴重な出版当時のコミックや設定資料、映画の衣装や小道具などから、時代とともに形を変え、オリジナルのキャラクターと物語を作り続けるDCの80 年以上の歴史とその魅力に迫ります。

豊田市美術館

ホー・ツーニェン 百鬼夜行 2021年10月23日〜1月23日

 映像、インスタレーション、サウンド、演劇など、ジャンルを横断しながら、アジアをテーマに作品を展開するシンガポール出身のアーティスト、ホー・ツーニェンさんの個展。広い視点で日本とアジアを捉え、アニメーションを駆使しながら、歴史のレイヤーに分け入っている。

サンセット/サンライズ(仮) 2022年2月15日〜5月8日

 「サンセット(日没、夕暮れ)」と「サンライズ(日の出、夜明け)」。それは、毎日、誰にでも、平等に訪れる美しい自然現象である。生きとし生けるものはすべて、この宇宙に流れる悠久のリズムに寄り添いながら生きている。「サンセット/サンライズ」の豊かさは、眠りと目覚め、終わりと始まり、死と生、闇と光など、さまざまな象徴や解釈の可能性を差し出してくれる。日没と日の出の前後に現れる薄明の神秘的な時間帯は「マジックアワー」とも呼ばれる。心が揺さぶられる魔術のような光景に立ち会う経験は、思いもかけない美術作品との出会いにどこか似ている。

ゲルハルト・リヒター展 2022年10月15日~2023年1月29日

 ドイツが生んだ現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932-)。私たちはどのように世界を捉えているのかー? その条件を問い直すため、リヒターは、具象絵画、抽象絵画、写真(やその上に描いたもの)、ガラスや鏡を用いた作品、映像作品など、実に多岐にわたる制作活動を行ってきました。本展は、1960年代に本格的に活動を開始して以来、世界のアートシーンの最前線を走り続け、その地位を揺るぎないものにしているリヒターの、日本での待望の大規模個展です。リヒターが90歳を迎える2022年、作家が大切に手元に残してきた作品群を中心に、60年にわたる画業を紹介します。

岐阜県美術館

アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.11 横山奈美 【公開制作】2021年11月12日~12月11日【作品展示】12月21日(火)~2022年1月23日

 滞在制作では、《forever》というドローイング作品を制作する予定。横山さんが、芝生に寝そべる自分自身を一定期間描き続けるシリーズで、2020年、名古屋のKENJI TAKI GALLERYでの個展「誰もいない」では、1週間のバージョンが公開された。横山さんが、前日の絵を見ながら同じように描き続けるルールのもとに制作。今回は、30日間、毎日、美術館のアトリエで描くことになる。

ポーラ美術館特別協力 new-fashioned:日本洋画 美の系譜 2021年12月10日~2022年3月13日

 視覚的な表現である絵画は、時代や社会を超越し、感性や感覚を鑑賞者と交感することができるメディアです。歴史が移り変わるたびに、新たな要素を取り込みながら、時代を象徴する表現を生み出してきました。従来絵画は、平面上に反射した光を描き鑑賞することを前提としており、その色彩と形態のなかに美の存在を求めてきました。しかし、デジタル化へと加速度を増す現代社会では、直接発光する画面越しの画像が日常生活に満ち溢れ、かつてないほどの視覚認識の変化が、画家や鑑賞者にもたらされようとしています。いつの時代も、画家が求めてきたことは、本物の表現が宿す永遠なる美へのあこがれでした。本展覧会では、絵画における美のありかを探るべく、西洋文化が一気に流入し、日本文化に大きな変容をもたらした明治まで時代を遡ります。日本に美術が制度として定着していくところから、関連する西洋の絵画に時代を読み解く鍵となる今日の芸術を織り交ぜながら、新たな潮流を創出していった日本洋画の美の変遷をたどります。西洋の影響を深く受けてきた日本人画家の内面における美意識の形成と、様々な表現への拡がりをご紹介します。

三重県立美術館

杉浦非水 時代をひらくデザイン 2021年11月23日〜2022年1月30日

 愛媛県松山市に生まれ、日本におけるモダンデザインの草分けとして知られる杉浦非水(すぎうら ひすい、1876-1965年)。日本画家を志して上京しますが、洋画家黒田清輝との出会いをきっかけにデザインの道に進みました。1908年に三越呉服店に職を得ると、27年間にわたって同店の広告を手がけ、巧みなデザインによって一躍その名を知らしめます。本の装丁、パッケージデザインなどにも優れた手腕を見せ、その明るく洗練されたデザインの数々は、今もなお色あせない魅力を持っています。本展では、ポスターや図案集などの代表作のほか、制作の過程を示すスケッチや写真、遺愛の品々から、非水の生涯をたどります。東海地方の美術館では初めてとなる非水の大規模回顧展を、ぜひお見逃しなく。

《グローバルゲート・ガレージ名古屋(garage NAGOYA)》

WHO IS BANKSY? バンクシーって誰? 2021年12月19日~22年3月27日

  2021年2月3日~6月20日に、名古屋展が金山南ビルで開催された「バンクシー展 天才か反逆者か」に続く日本での2つ目のバンクシー展である。「バンクシー展 天才か反逆者か」 と同様、バンクシー非公認の展覧会である。今回は、世界各都市を巡回した「ジ・アート・オブ・バンクシー展《The Art of Banksy》」の傑作群を、日本オリジナルの切り口で紹介する。この《The Artof Banksy》は、アントワープ、イスタンブール、アムステルダム、メルボルンなどを巡回。WEBの情報では、バンクシーの元代理人、スティーブ・ラザリデス(1969年生まれ)がキュレーションしたと伝わる。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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