三重県立美術館「春をまちわびて」2月23日-4月3日 

中谷ミチコ《あの山にカラスがいる》2016年 photo: Hayato Wakabayashi 無断転載禁止

コレクションによる特別展示 春をまちわびて 美術から考える〈エコロジー〉

 津市の三重県立美術館で2022年2月23日~4月3日、エコロジーをテーマにコレクションを構成した特別展示「春をまちわびて 美術から考える〈エコロジー〉」が開催される。

 エコロジーとは、もとは生態学を指す言葉。60年前の1962年、米国の海洋生物学者レイチェル・カーソン(1907-1964年)が環境汚染に警鐘を鳴らした著作『沈黙の春』を発表したのをきっかけに、世界各地で環境保全運動が拡大。以来、エコロジーは、自然や環境との調和を意味する言葉として広く使われるようになった。

 半世紀が経過した今、地球温暖化による気候変動、放射能による汚染、未知のウイルスによる脅威など、私たちを取り巻く状況は深刻さを増している。

浅井忠《小丹波村》1893年  無断転載禁止

 本展では、同館所蔵のコレクションから、作家が自然や環境と向き合って制作された作品約70点を紹介。

 エコロジーについて共に考え、想像を巡らせることで、自分にできることを見直すきっかけにしてほしいと企画された展示。持続可能な未来に向かって歩むための一歩になればとの願いが込められている。

展覧会概要

会  場:1階企画展示室
会  期:2022年2月23日(水・祝)~ 4月3日(日
休 館 日:毎週月曜(ただし3月21日は開館)、3月22日(火)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
観 覧 料:一般500円/学生400円/高校生以下無料
※常設展示室「美術館のコレクション」、柳原義達記念館も見ることができる。
※障害者手帳等(アプリ含む)を持っている人および付きそいの人1人は無料。
※生徒、学生は生徒手帳、学生証等を展示室入り口で提示。

展示構成と主な出品作品(予定)

1[自然と近代社会]

ピエール・ボナール《ヴェルノンのセーヌ川》1912年 無断転載禁止

クロード・モネ《橋から見たアルジャントゥイユの泊地》(1874年、油彩画)、カミーユ・ピサロ《鋤(すき)で耕す農婦》(1890年、版画)、ピエール・ボナール《ヴェルノンのセーヌ川》(1912年、油彩画)

2[近代日本の自然と風景]

浅井忠《小丹波村》(1893年、油彩画)、久米桂一郎《秋景下図》(1895年、油彩画)、正宗得三郎《ヴェトイユの春》(1915年、油彩画)

3[自然との距離]

岸田劉生《麦二三寸》(1920年、油彩画)、海老原喜之助《森と群鳥》(1932年、油彩画)、梅原龍三郎《霧島》(1936年、油彩画)

4[自然と生きる 人間の営み]

小林研三《春の丘》1975年 無断転載禁止

北川民次《瀬戸十景》(1937年、版画)、中谷泰《陶土》(1958年、油彩画)、小林研三《狸(春)》(1950年、油彩画)

5[センス・オブ・ワンダー 不思議さに目をみはる]

ホセ・マリア・シシリア《蜜蜂の巣箱 Ⅲ》(1993年、混合技法)、イケムラレイコ《birdgirl》(2006年、油彩画)、中谷ミチコ《あの山にカラスがいる》(2016年、石膏、樹脂ほか)


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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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