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サンセット/サンライズ 豊田市美術館で2月15日-5月8日

サンセット/サンライズ Sunset/Sunrise

 愛知・豊田市美術館で2022年2月15日から5月8日まで、「日没(夕暮れ)」と「日の出(夜明け)」から派生する多様なイメージをテーマにコレクションを紹介する「サンセット/サンライズ」が開催される。

ヴォルフガング・ライプ《ライス・ハウス》(1996年)などモノクローム作品が集められた美しい空間

 愛知県にゆかりがある画家、小林孝亘さんを招待作家として迎えるのが特長。

 静けさと強い存在感をもつ小林さんの絵画を案内役に展覧会が構成される。全体で約130点を展示。

小林孝亘《Portrait―resting cheeks in hands》2006年、油彩、カンヴァス、 162.0×130.5cm(西村画廊蔵)
小林孝亘《Portrait―resting cheeks in hands》2006年、油彩、カンヴァス、
162.0×130.5cm(西村画廊蔵)

 併せて、小林さんの新作展も開催。豊田市民芸館・民芸の森で催す特別連携事業でも、小林さんの作品を展示する。

 生きとし生けるものはすべて、日没と日の出という悠久の宇宙のリズムに寄り添いながら生きている。

コンスタンティン・ブランクーシ《眠る幼児》1907年(1960 / 62年鋳造)、ブロンズ、 10.6×16.3×14.2cm(豊田市美術館蔵)
コンスタンティン・ブランクーシ《眠る幼児》1907年(1960 / 62年鋳造)、ブロンズ、
10.6×16.3×14.2cm(豊田市美術館蔵)

 「サンセット/サンライズ」という、宇宙の法則に伴う美しい現象のイメージは、眠りと目覚め、終わりと始まり、死と生、闇と光など、さまざまな象徴や解釈の可能性を差し出してくれる。

  「サンセット/サンライズ」 に象徴される、この世界に遍在する相反するものとそのあわいの感覚、うつろう時間と反復、循環への意識は、芸術家の創造のインスピレーションとも重なり合うものだろう。

丸山直文《path 4》2005年、アクリル、綿布、185.0×185.0cm(豊田市美術館蔵)
丸山直文《path 4》2005年、アクリル、綿布、185.0×185.0cm(豊田市美術館蔵)

 この展覧会では、「サンセット/サンライズ」というテーマから広がる多様な想像力、イメージをもとに、豊田市美術館の近現代コレクションを6章構成でたどる。

●森 千裕《ヘッドルーム》2016年、水彩、墨、アクリル、鉛筆、紙、木製パネル、140.5×102.0cm(豊田市美術館寄託作品)
森 千裕《ヘッドルーム》2016年、水彩、墨、アクリル、鉛筆、紙
、木製パネル、140.5×102.0cm(豊田市美術館寄託作
品)

展覧会概要

会  期:2022年2月15日[火]〜5月8日[日]
開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休 館 日:月曜日(3月21日は開館)
主  催:豊田市美術館
協  力:西村画廊
観 覧 料:一般700円[600円]、高校・大学生500円[400円]、中学生以下無料
※[ ]内は前売り及び20人以上の団体料金
※障がい者手帳を持っている人(介添者1人)、豊田市内在住または在学の高校生及び豊田市内在住の75歳以上は無料(要証明)

森村泰昌《なにものかへのレクイエム(創造の劇場/動くウォーホル)》2010年、 HDTV(モノクロ)、サイレント、3分58秒(豊田市美術館寄託作品)
森村泰昌《なにものかへのレクイエム(創造の劇場/動くウォーホル)》2010年、
HDTV(モノクロ)、サイレント、3分58秒(豊田市美術館寄託作品)

内容・見どころ

 章立ては、第1章「マジックアワー」、第2章「眠り/目覚め」、第3章「死/生」、第4章「見えない/見える」、第5章「黒/白」、第6章「終わり/始まり」の6章。

 ゲストアーティストの画家、小林孝亘さんは、旧作から新作まで、約10点の作品を出品する。

小林孝亘《Pillow》2021年、油彩、カンヴァス、91.0x117.0cm(作家蔵)
小林孝亘《Pillow》2021年、油彩、カンヴァス、91.0×117.0cm(作家蔵)

篠原有司男
会場風景。篠原有司男《ボクシング・ペインティング》(2007年)

会場風景。ソフィ・カル《盲目の人々》(1986年)

会場風景。イケムラ・レイコ《きつねヘッド》(2010年)

同時開催・特別連携事業

小林孝亘新作展「真昼」

 豊田市美術館の展示室5では、「サンセット/サンライズ」とは別に、小林孝亘さんの新作展「真昼」を開催する。

 小林さんの新作とともに、小林さんが「真昼」をテーマに、豊田市美術館のコレクションの中から選んだ作品を展示する。

小林孝亘
小林孝亘新作展の展示

 「サンセット/サンライズ」のチケットで観覧可

小林孝亘 特別連携展示(民芸館+民芸の森)

 特別連携事業として、豊田市民芸館と民芸の森でも、小林孝亘さんの作品を展示する。「絵画にしかできないこと」をテーマに、民芸館では「器」を、民芸の森では「森」をモチーフにした絵画を出品する。

会  場
・豊田市民芸館(第1民芸館)豊田市平戸橋町波岩86-100
・豊田市民芸の森(田舎家〈青隹居〉)豊田市平戸橋町石平60-1
会  期】2022年2月8日[火] 〜 5月29日[日]
開館時間】9:00-17:00(入館は16:30まで)
休 館 日】月曜日(3月21日は開館)
【観覧料】入場無料

小林孝亘 (こばやし・たかのぶ)

 1960年、東京生まれ。1986年、愛知県立芸術大学美術学部油画科卒業。初期に、潜水艦が画面に登場する連作を手掛けた後、犬、水飲み場などを特徴的な形態と筆致で描いて注目された。

 1996年には文化庁の芸術家在外研修員として、タイ・バンコクに滞在。その後も、1999年から2011年まで、バンコクと東京を行き来しながら制作を続け、木漏れ日や眠る人、枕や食器といった身の回りのものを題材に、落ち着いた深みのある色合いと独特な構図をもつ絵画作品によって高い評価を受けてきた。

 2012年からは、神奈川県逗子市にアトリエを構え、現在も意欲的に制作を続けている。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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