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豊田市民芸館 特別展 柳宗悦と民藝運動の作家たち 2021年10月26日-2022年1月30日

柳宗悦と民藝運動の作家たち

白釉黒流描鉢 濱田庄司 1963年 日本民藝館蔵

概要

 愛知県豊田市の豊田市民芸館で2021年10月26日〜2022年1月30日、「特別展 柳宗悦と民藝運動の作家たち」が開催される。

 日本民藝館創設80周年特別展の1つとして 、2017年(平成28年度)に日本民藝館(東京)で 開催された展覧会を再構成。

 民藝運動を牽引した河井寬次郎、濱田庄司をはじめ、バーナード・ リーチ、芹沢銈介、棟方志功らの作品を一堂に展観し、計227点(予定) によって、その魅力に迫る。

 彼らに続く片野元彦、 舩木道忠、黒田辰秋、柳悦孝、金城次郎、鈴木繁男、岡村吉右衛門、島岡達三、武内晴二 郎、柚木沙弥郎、舩木研兒らの作品も展示。併せて柳宗悦の書や原稿、関係書籍なども展示する。

藍染筋立段絞り絞布(部分) 片野元彦 1970 年代前半 日本民藝館蔵

民藝運動とは

 民藝運動は、大正時代末期、白樺派同人、宗教哲学者の柳宗悦によって主導され、従来にない新しい美意識を提示した。

 暮らしの中に生きる伝統的な日常品に美を見いだし、作った人の名前がない民衆的工芸を略して「民藝」と呼んだ。 

 柳を軸にバーナード・リーチ、河井寬次郎、濱田庄司といった 陶芸作家らの交友の中で確立され、日本発の独創的な工芸運動として広がっていく。

白釉地花手文陶板河井寬次郎 1951年 日本民藝館蔵 

 彼らは、各地を旅して、多くの美しい 品々を蒐集すると同時に、積極的に地方の職人と共同制作に取り組んだ。

 個人作家たちは民藝品から多くの滋養をくみとりながら、それぞれの信じる新しい表現の道を開拓していっ た。 

 柳宗悦らが、日常の生活道具の美しさに注目して考案した新しい美の概念は、今なお人々を触発 し、私たちの生活文化に影響を与えている。

色絵草花文皿 鈴木繁男 1939年 日本民藝館蔵

時間・観覧料など

時 間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日、年末年始(12月27日〜1月4日)、ただし祝日(1月10日)は開館
観覧料:一般 300円、高大生200円、中学生以下と70歳以上、豊田市内在住・在学の高校生、障がい者は無料(要証明)

黄地松竹梅文着物 芹沢銈介 1933年 日本民藝館蔵

関連企画

上映会―Leach、河井寬次郎、濱田庄司、柳宗悦司会・座談会

日 時:11月27日 (土)、12月18日 (土)、1月30日 (日) 午後2時〜(約23分)
場 所:第3民芸館
参加費:無料(ただし会期中の観覧券の提示必要)
定 員:先着20名程度(各日午後1時より第3民芸館にて整理券を配布) 

基督の細(軸装・本紙) 棟方志功 1956年 日本民藝館蔵 

ギャラリートーク(学芸員による展示解説)

日 時:12月4日(土)、1月23日 (日)午後2時〜(40分程度)
集 合:第1民芸館
参加費:無料(ただし会期中の観覧券の提示必要)
定 員:先着20名程度(事前申込不要) 

朱漆三面鏡 黒田辰秋、 1928年 日本民藝館蔵 

[同時開催]

 「柳宗悦と民藝運動の作家たち(館蔵コレクションより)」が民芸館ギャラリー(第3民芸館)で2021年 10月26日〜11月28日に開催される。

線膨魚文抱瓶 金城次郎 1968年 日本民藝館蔵 

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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