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2024-2025年 主な中部(東海)の展覧会 愛知(名古屋)、三重、岐阜、静岡、長野、石川、富山、滋賀、京都の美術館・博物館(随時更新)

  • 2023年10月4日
  • 2024年5月12日
  • 美術

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⇒2023-2024年 主な中部(東海)の展覧会 愛知(名古屋)、三重、岐阜、静岡、長野、石川、富山、滋賀、京都の美術館・博物館(随時更新)

2023-2024年 主な関西の展覧会 滋賀、京都、大阪、兵庫(神戸)、奈良、和歌山の美術館・博物館(随時更新)

⇒2023-2024年 主な首都圏の展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新)

2024-2025年 主な関西の展覧会 滋賀、京都、大阪、兵庫(神戸)、奈良、和歌山の美術館・博物館(随時更新)

⇒2024-2025年 首都圏の主な展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新)

愛知県美術館

コレクションズ・ラリー 愛知県美術館・愛知県陶磁美術館共同企画 2024年1月16日〜4月14日

 縄文から現代までのコレクションの中から、4つのテーマに沿って作品を紹介。美術、陶芸といったジャンルを越えて作品が共鳴しあう。

コスチュームジュエリー:美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより 2024年4月26日〜6月30日

 「これは、偽りなく美しい “ニセモノ” のジュエリー」―あえて本真珠と模造パールをあわせて身に着けた、ガブリエル・シャネルの言葉である。彼女にとって、素材が何であれ、デザインやスタイルにこそ真の価値があることを表している。コスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂など多種多様な素材で制作されるファッションジュエリー。素材から解放され自由なデザインを提案できるコスチュームジュエリーを、20世紀初頭のポール・ポワレが先駆けとなり、以降シャネルやディオール、スキャパレッリなどフランスのオートクチュールのデザイナーたちがこぞって取り入れた。やがてヨーロッパ、そして戦後はおもにアメリカで、コスチュームジュエリーは広く普及し、当時の女性たちに装う楽しみだけではなく、生きる活力、自由や自立の精神をもたらした。本展は20世紀初めから戦後に至るコスチュームジュエリーの歴史的展開を紹介する日本初の展覧会。小瀧千佐子氏による世界的に希少なコレクションから、ジュエリー約450点と、当時のドレスやファッション雑誌などの関連作品を展示する。

アブソリュート・チェアーズ 現代美術における椅子なるもの 2024年7月18日〜9月23日

 椅子の機能は、座る姿勢を支えるというだけにとどまらない。拡張された身体として、権威の象徴として、あるいは記憶の依り代(よりしろ)として、椅子はさまざまな意味や象徴性をまとっている。椅子は多くのデザイナーや建築家の創造性を刺激する究極のテーマであると同時に、アーティストにとっても魅力的なモチーフとなってきた。アーティストたちは椅子と結びつく多様なイメージをとらえ、作品を通じて社会の中の不和や矛盾、個人的な記憶や他者との関係性などを浮かび上がらせてきた。現代美術における椅子は、日常で使う椅子にはない極端なあり方、逸脱したあり方によって、私たちの思考に揺さぶりをかける。本展は、デザインの文脈を離れた新たな視点で、主に戦後から現代までの平面・立体・写真・映像・ダンス作品約70点における椅子の表現に着目し、椅子という身近な存在から社会や人間の在り様を考察する。

☆相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史 2024年10月11日〜11月27日

 京都御所の北にある相国寺は、室町幕府三代将軍足利義満の発願により、創建された。夢窓疎石を開山に迎え、10年を経て実質上の開山である春屋妙葩(しゅんおく・みょうは)の代に大規模な伽藍が完成した。山外塔頭の金閣(鹿苑寺)、銀閣(慈照寺)を含む相国寺派は、多くの名品古画を集め、各時代の重要な作家を育てた。本展では、中国から輸入された古画、名僧たちの頂相や墨蹟のほか、室町時代の画僧、如拙、周文、そして雪舟、さらに江戸時代初期の狩野探幽や江戸時代中期の伊藤若冲などの名品を通じて、相国寺を中心に形成された京の美の世界を紹介する。

☆パウル・クレー展 創造をめぐる星座 2025年1月18日~3月16日

 抽象的でありながら、豊かな詩情と物語性のある作品を描いたパウル・クレー(1879-1940)は、日本でも親しまれているスイス生まれの画家。しかしながら、彼が表現主義やシュルレアリスムといった同時代の運動と、どのように関わっていたのかは、あまり知られていない。 スイス・ベルンのパウル・クレー・センターの協力を得て開催する本展では、同時代の芸術家の作品との比較を通じて、歴史を超越した天才、あるいは内省にふける孤高の芸術家としてではなく、多くの人や情報との交差のなかで生きた芸術としてクレーを捉え直す。

国際芸術祭「あいち 2025」 2025年9月13日~11月30日 会場:愛知芸術文化センター、瀬戸市の愛知県陶磁美術館、同市まちなか

コンセプト(要約版) by国際芸術祭「あいち2025」芸術監督フール・アル・カシミ

 国際芸術祭「あいち2025」は、詩人アドニスの詩集『灰と薔薇の間の時』から出発します。その心情とヴィジョンに共鳴するこの芸術祭は、現在の人間と環境の間の分断を照らし出す国家や領土といった目先の視点からではなく、地質学的な時間軸によって見えてくる未来の展望を提示します。本芸術祭は、極端な終末論と楽観論を中心に据えるのではなく、環境正義*の重なり合う複雑さを扱うことで、自らの責任に向き合い、不正義への加担を自覚するよう促しています。そしてまたこの芸術祭は、破壊と開花のあいまにある陰影のニュアンスや表現、人間と環境の複雑に絡み合った関係を強調します。
 世界中から招くアーティストやコレクティブによる作品は、私たちが生きる環境について既に語られている、そしてまだ見ぬ物語を具現化してくれるでしょう。キュレーターの使命とアーティストの作品は、この芸術祭の地域性を掘り下げ、陶磁器や「せともの」の生産に触発された環境の物語を掘り起こします。こうした産業は地域の誇りの源であり、人間と環境の関係の新しく実験的なモデルを模索する本芸術祭の枠組みを支えています。愛知の産業史において、陶磁器生産によって灰のように黒く染まった空は、環境の汚染や破壊よりもむしろ繁栄を意味していました。こうした地場産業や地域遺産は、人間と環境の複雑に絡み合った関係について、ニュアンスに富んだ思考への道を開いてくれるのでしょうか。「灰と薔薇のあいまに」とは、当然視されてきた位置づけやヒエラルキーが解きほぐされるよう、幅を持ち中間にある状態を引き受けること、そのような横断的なあり方なのです。

名古屋市美術館

☆ガウディとサグラダ・ファミリア展 2023年12月19日〜2024年3月10日

 スペイン、カタルーニャ地方のレウスに生まれ、バルセロナを中心に活動した建築家アントニ・ガウディ(1852-1926年)。バルセロナ市内に点在するカサ・ビセンス、グエル公園、カサ・バッリョ、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアなど世界遺産に登録された建築群は、一度見たら忘れることのできないそのユニークな造形によって世界中の人々を魅了し続けている。今回開催されるガウディ展は、長らく「未完の聖堂」と言われながら、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリアに焦点を絞り、この聖堂に即してガウディの建築思想と造形原理を読み解いていくもの。ガウディ独自の制作方法に注目するとともに、「降誕の正面」を飾る彫像も自ら手掛けるなど建築・彫刻・工芸を融合する総合芸術志向にも光を当て、100 点を超える図面、模型、写真、資料に最新の映像をまじえながらガウディ建築の豊かな世界に迫る。

特別展 𠮷本作次 絵画の道行き 2024年4月6日~6月9日

 1980年代、美術の分野において、空間を演出するインスタレーションという展示形式が隆盛していく中、大画面に「物語」を紡ぐ具象絵画の一群が現れた。「絵画の復権」を強く印象づけた国際的な動向でもある“ニュー・ペインティング”の流れに乗り、名古屋において鮮烈なデヴューを果たしたのが画家・𠮷本作次(1959年、岐阜県生まれ)である。うねりを伴う力強いストローク(筆触)と重厚な質感、それとは対照的なグラフィカルなイメージや浮遊するような形態が展開する大画面の作品で注目を集めた。1990年代以降は、新たな表現の模索のためドローイングを繰り返し、中国絵画の筆法から「線」の要素を取り入れていく。またルネサンス以降のヨーロッパ絵画の主題と構図に着目し、静けさとダイナミズムを併せ持つ表現と寓話的画題へ変貌を遂げた。2005年からは名古屋芸術大学教授を務め、絵画論の講義を担当するなど、理論と実技指導の両面から後進の育成にあたっている。本展では、絵画、ドローイングあわせて約200点の作品を通して、1980年代以降の日本の現代美術における絵画の展開を知る上でも欠くことのできない存在である画家の独自の「道行き」を紹介する。

☆名品コレクション展Ⅰ エコール・ド・パリ:藤田嗣治/メキシコ・ルネサンス:英雄と民衆/現代の美術:桑山忠明・村上友晴/郷土の美術:中村正義・平川敏夫生誕100年 2024年4月6日~6月9日

☆北川民次展 ―メキシコから日本へ(仮) 2024年6月29日〜9月8日

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある 2024 年 10月5日~12月22日⇒公式サイト

 約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつある。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示する。いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介。さらに、昨夏までセレクトショップBEAMSのディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつとなる。

《金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)》

庵野秀明展 2024年4月13日~6月23日

 総監督を務めた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が興行収入100億円を超える大ヒットとなった庵野秀明。本展は、アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、創作活動の秘密に迫る。庵野秀明の原点となった「アニメ」「特撮」作品の貴重な原画やミニチュアなどをはじめ、アマチュア時代から現在までの直筆の膨大なメモやイラスト、独自の映像作りに欠かせない脚本、設定、イメージスケッチ、画コンテ、レイアウト、原画からミニチュアセットに至るまで多彩な制作資料を余すところなく紹介する。

名古屋市博物館

徳川美術館

☆企画展 うるわしの古筆 2024年1月4~28日

 古筆とは狭義には平安・鎌倉時代の貴族がしたためた歌集などを指す。重之集、名家家集切など尾張徳川家伝来品から、寄贈を受けた石山切や関戸本古今和歌集切など、古筆の名品の数々を紹介する。

☆特別展 尾張徳川家の雛まつり 2024年2月3日~4月3日

 江戸時代から伝来する雛人形・雛道具や、明治時代以降の3世代の尾張徳川家当主夫人たちの豪華な大雛段飾りなど、精巧かつ贅を尽くした尾張徳川家ゆかりの雛飾りを紹介する。

☆企画展 ひなを楽しむ -旧家のひな飾り- 2024年2月3日~4月3日

 江戸時代から昭和に至るまでの旧家で飾られたさまざまなお雛さまを紹介する。大名家・尾張徳川家伝来の雛とは趣の異なる、素朴な中に親しみを感じさせてくれる旧家の桃の節供である。

☆特別展 花咲い、風の吹くらん 2024年4月13日~6月2日

 咲き誇る花、花を散らす風…。人々は自然の風物を詩歌に詠み、心情を投影してきた。風や雨など変化に富んだ自然現象に注目して、古典文学や絵画・工芸にみられる風雅の世界を紹介する。

☆企画展 人・ひと・ヒト 浮世絵の人と顔 4月13日~6月2日

 浮世絵の歴史の中で中心的ジャンルを占めていたのは美人画と役者絵だった。人間が風物にまさる最大の関心事だった。誰を描くか、どう描くかなど、浮世絵の人物表現の諸相を紹介する。

☆特別展 尾張徳川家と菩提 2024年6月8日~7月21日

 建中寺は尾張徳川家初代義直の供養のため2代光友によって創建され、以後、菩提寺として尊崇を集めた。尾張徳川家とともに歩んできた建中寺の歴史とともに、ゆかりの宝物を紹介する。

☆企画展 ハマる!工芸 2024年6月8日~7月21日

 漆工品や金工品、焼物などの工芸品には、巧みな素材の組み合わせや、卓越した技術が隠されている。「ハマる」をキーワードに、工芸品の様々な姿や秘密に迫る。

☆夏季特別展 もののふの備え 甲冑の美学/馬とともに 2024年7月27日~9月16日

 色彩豊かな威糸で装飾された中世の大鎧、個性を競うかのような戦国の具足など、日本の甲冑は、身を守るという機能を追求しながら、華やかさも重視された。甲冑の歴史と美しさを紹介する。

 武家社会において馬術は必須の嗜みであり、馬の気高い姿は称賛され、美術の対象にもなった。武士とともに生きた馬の魅力を多様な作品を通して紹介する。

☆秋季特別展 みやびの世界 魅惑の源氏物語/宮廷文化の華 2024年9月22日~11月4日

 紫式部が著した『源氏物語』は、千年にわたり読み継がれてきた古典の名作である。文学をはじめ、美術工芸や芸能に及ぼした『源氏物語』の文化史を紹介し、その魅力を紐解く。

 和歌や物語などの古典文学や大陸伝来の雅楽や香料を調合して作られる薫物は、平安時代以降に宮廷のなかで育まれてきた文化。宮廷で華開き、長らく伝えられてきた雅びの文化を紹介する。

☆企画展 とんがり美術-キワだつ個性- 2024年11月9日~12月15日

 独特の雰囲気や印象を発し、他とは一線を画する、個性豊かな作品たち。本展では、そんな個性豊かな作品たちを「とんがり美術」と総称し、それらが誕生した背景を追いかける。

☆特別公開 国宝 源氏物語絵巻 関屋・絵合/竹河(二) 2024年11月16日~11月24日

☆企画展 めでたきかなお正月 2024年1月4~26日

 門松を立て、鏡餅を供え、年の初めを祝うお正月は、現在に至るまで日本人の年中行事のなかで最も大切にされた営みである。日本のお正月のさまざまな「めでたい」アイテムや、その由来を紹介しながら年の初めを寿ぐ。

☆特別展 尾張徳川家の雛まつり 2024年2月1日~4月2日

 大名家の格式を示す気品ある雛道具や、明治から昭和にかけての尾張徳川家3世代の夫人たちの雛人形が飾られた豪華な雛段飾りなど、春を迎える慶びと華やぎに満ちた品々。

☆企画展 江戸絵画に新風が吹く 2024年2月1日~4月2日

 本草学の進歩や文学・芸術における復古思潮などを背景に、江戸時代後半は絵画史にも新たな変化が見られる。名古屋地域でも顕著な新潮流となった「長崎派」「南画」「復古やまと絵派」の作品を紹介する。

☆特別公開 千利休 泪の茶杓 2024年2月22日~3月2日

《ヤマザキマザック美術館

☆Photograph 記憶の花  藤原更 Sarah Fujiwara 2024年4月26日~6月30日

古川美術館(為三郎記念館)》

☆新春展 為三郎記念館創建90周年記念「和のこころ 富士の粋 美人画の雅」 2024年1月6日~2月18日

☆ 為三郎記念館創建90周年記念「和のこころ ~祝ひの意匠」 2024年1月6日~2月4日

☆メイゲイのコウゲイ 2024年2月6~18日

☆所蔵品展「おいしい たのしい なつかしい」 2024年3月2日~4月14日

☆Scenery~景色とつながる4つのメソッド 近藤正勝/中田ナオト/三田村光土里/米山より子 2024年3月2日~4月14日

特別展 木村光宏日本画展 我行画想ー思いのままでー 2024年4月27日~6月2日
☆特別展  喜々想描 ー花・風景 木村光宏日本画展   2024年4月27日~6月2日

☆追悼 篠田桃紅 107年のキセキ 2024年6月15日~7月28日

☆Fアワード 次世代につなぐ~入選作品展ほか 2024年8月17~25日

☆特別展 collector’s exhibition4パリの100年 印象派とエコール・ド・パリ 2024年9月6日~12月22日   

愛知県陶磁美術館

☆国際芸術祭「あいち 2025」 2025年9月13日~11月30日 会場:愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市まちなか

豊田市美術館

未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」 2024年1月20日〜3月24日

 美術館や博物館の原型とされる、16世紀ヨーロッパで流行した「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」には、大航海時代を背景に、絵画や彫刻に加え、動物剝製や植物標本に貝殻、地球儀や天球儀、東洋の陶磁器など、世界中からあらゆる美しいもの、珍しいものが集められていた。「驚異の部屋」は、未だ知らぬ広大な世界を覗き見ることができる、小さいけれど壮大な夢と好奇心を刺激する部屋だった。近年、美術の分野でも、文化人類学的、自然博物学的、歴史研究的手法に基づく、博物学的な作品が多く見られるようになっている。事物や資料を映像や彫刻などとともに編集し、構成するそれらの作品は、収集と展示の背後で作用する力、分類と分析に基づく世界の把握の仕方、また作品や事物の保存・継承と伝統との関りを、現代の課題として照らし出す。本展では、美術館の隣にできる博物館の開館に向け、現在の「驚異の部屋(ヴンダーカマー )」を展開し、美術館・博物館の源流と新たな可能性を探る。それぞれの作品は、歴史はいかに構築されるのか、伝統はどのように交差・変容していくのか、ローカルとグローバルの関係はどうなっていくのかといった、未来に向けた問いを投げかけるだろう。

☆2023年度 第3期 コレクション展 2024年1月20日〜5月6日

☆2023年度 新収蔵品展 2024年3月19日〜5月6日

☆エッシャー 不思議のヒミツ 2024年7月13日〜9月23日

 グラフィックアートの可能性を追求したオランダの画家マウリッツ・エッシャー(1898-1972年)。遠近法的、幾何学的、そして構成的な手法を用いて芸術と科学とを融合させた作品は、見る人の視覚を刺激し、多くの驚きを与えてきた。初期から晩年まで、エッシャー芸術の神髄を体験コーナーを交えて紹介する。

☆アナーキズムと美術(仮) 2024年10月12日〜12月27日

 美術とはそもそも、いまだ了解できていない認識や知覚、領域を拡張してゆく行為だといえる。本展では、制度化され、統治されることへの抵抗=アナキズムのうちに美術の本来的な性質と力を認め、近代以降、現在に至る作家たちの活動を通して、その可能性を問う。

☆玉山拓郎(仮) 2025年1月18日〜5月18日

 玉山拓郎(1990 年-)は絵画制作を出発点としながら、立体的な造形や光、映像、音を組み合わせたインスタレーションを展開してきた、現在最も注目を集める若手作家の一人。美術館での初めての個展となる本展では、同館の特徴的な展示空間に巨大な物体を貫入させ、未知なる領域を作り出す

☆生誕120 年 黒田辰秋展(仮) 2025年3月15日〜5月18日

 漆、貝、木竹など多様な素材を生かす高い技量と造形力により、独自の足跡を工芸史に残した黒田辰秋(1904-1982年)。華やかさとおおらかさを併せ持つ作品を文人墨客は日常的に愛した。本展では、初期から晩年にいたる代表作に未発表資料も加えて展観し、人間国宝・黒田辰秋の作品世界の真髄にせまる。

☆髙橋節郎館 リニューアル記念展(仮) 2025年1月18日〜5月18日

 現代工芸を代表する漆芸家の髙橋節郎(1914-2007年)。髙橋は、これまで生活道具であった漆芸を、屏風や絵画などの美術作品として展開した。本展では、髙橋節郎館のリニューアルオープンを記念して、その革新的な漆作品の数々を紹介する。

豊田市博物館

開館記念イベント 2024年4 月26 日~ 5月26日

 豊田市の歴史や産業、自然をテーマにした常設展示や、体験型プログラムなどを楽しめる総合博物館がオープン。開館記念イベントとして、GW期間中を中心に様々なイベントを開催する。

☆開館記念特別展 旅するジョウモンさん―5 千年前の落とし物― 2024年10月12日~12月8日

 約1 万年という長く続いた縄文時代。その中で彼らが落としていったモノ(出土品)は、遺跡や出土品といった形で今の私たちの前に現れ、暮らしぶりや使っていた道具、共に生きた植物や生物までもが分かるようになってきた。本展では、日本列島を旅した縄文人(ジョウモンさん)と共に、彼らが落としていったモノを拾い集めながら、5千年前の縄文時代がどのような暮らしであったかを紹介。また、国指定重要文化財(約25点)を中心に、市域及び日本各地の縄文時代に関する資料を展示する。

☆特別展 和食 ~日本の自然、人々の知恵~ 2025年1月18日~4月6日

 「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年。世界中でますます注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介する。日本列島の自然が育んだ多様な食材や、人々の知恵や工夫が生み出した技術、歴史的変遷、そして未来まで、身近なようで意外と知らない和食の魅力に迫る。

豊田市民芸館

開館40周年記念・河井寬次郎記念館開館50周年記念「河井寬次郎展-寬次郎の魅力は何ですか-」 2023年12月16日~3月10日

☆企画展「美しき手仕事 -新収蔵品を中心に-」 2024年4月9日~6月30日

 豊田市民芸館では、民芸の普及・啓発のため、日頃から優れた資料を蒐集している。本展では当館が近年蒐集した資料のうち、日本民藝館展の優品や数々の所蔵家から寄贈を受けた貴重な資料など、初公開資料を中心に約200点を紹介する。

☆特別展「或る賞鑑家の眼-大久保裕司の蒐集品- 」 2024年7月13日~9月23日

 故大久保裕司氏が蒐集した工芸品は、主に日本の中世から近世までの民衆が用いた陶磁器、硝子、木工、金工、小道具や朝鮮時代の諸工芸品などで形成されている。本展では大久保氏が生涯をかけてあつめた工芸品のコレクション約200 点を紹介する。

☆特別展「アイヌの美しき手仕事」 2024年10月12日~12月15日

 日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961 年)は、アイヌ民族の工芸文化に早くから着目し、1941 年には美術館で最初のアイヌ工芸展となる「アイヌ工藝文化展」を日本民藝館にて開催した。その際、染色家・芹沢銈介(1895-1984年)は、同展の作品選品や展示を任されており、自身もアイヌの手仕事を高く評価し蒐集した。本展では、日本民藝館所蔵の柳のアイヌコレクションと、静岡市立芹沢銈介美術館所蔵の芹沢のアイヌコレクションを紹介する。

☆特別展「民窯-食のうつわ」(仮) 2025年1月11日~4月6日

 「民窯(みんよう)」とは、一般民衆が日々の生活のなかで使う器や道具などを焼く窯、またはそのやきもの自体を指す。民窯という言葉は「民藝」という言葉とともに昭和初期から広く使われるようになった。今回の展示では、愛知県の瀬戸焼や常滑焼はもちろん、北は岩手県の久慈焼、南は沖縄県の壺屋焼まで、職人の手仕事による食にまつわるやきもの約200 点を紹介する。また本展は豊田市博物館で開催予定の特別展「和食-日本の自然、人々の知恵-」との連携企画として開催する。

岡崎市美術博物館

☆138億光年 宇宙の旅―驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア 2023年11月19日〜2024年1月8日

 NASA―アメリカ航空宇宙局は、創立から60年あまり、宇宙開発や天体観測の発展を牽引し、多大なる功績を残してきた。本展では、NASAの画像を中心に、観測衛星や惑星探索機、宇宙望遠鏡等がとらえた美しく驚異的な天体写真を選りすぐって紹介。銀河系内の星雲や星団、そしてさらにその先にある無数の銀河や銀河団など、多様な天体の壮大な姿を大型の高品位銀塩写真で見ることができる。サイエンスでありながらアートのごとく見る者を魅了する画像の数々。宇宙の謎や神秘を紐解く、人間の英知や科学技術の発展の素晴らしさを体感できる。

レアリスムの視線―戦後具象美術と抽象美術 2024年1月27日〜3月17日

 「具象美術」は具体的な形を表現し、「抽象美術」は形以外の方法で表現する美術である。様式的に両者は対をなしているといえるが、現実を起点とし、現実を表現しようとする点において共通点を見出すことができる。本展は、両者を「レアリスム」という視座で捉えると、どのように見えるのかを試みる。具象美術では、フランス具象画壇を代表するベルナール・ビュフェ(1928-99)や彼が参加した「オム・テモワン」という芸術家グループを中心に取り上げる。抽象美術では、その黎明といえるシュールレアリスムの美術から順に、抽象美術の展開を辿る。

☆ひらいて、むすんで 2024年4月13日〜6月16日

 出品作家:井口直人、植松ゆりか、OJUN、岡崎乾二郎、岡部志士、岡村桂三郎、鬼頭健吾、国島征二、ゴードン・マッタ・クラーク、サム・フランシス、ジョアン・ミロ、染谷亜里可、ツァイ・チャウエイ、手塚愛子、中島晴美、西村一成、額田宣彦、ハンス・ベルメール、真坂亮平、三科琢美、宮田明日鹿、村瀬恭子

 同館は開館した1996年から「心を語るミュージアム」として、心を伝え、心の作用がつくり出した作品資料の収集や展示活動を行ってきた。このコンセプトは20世紀末であった当時の過剰な物質文化の追求を反省し、精神文化とのバランスを問い直そうとする態度から生み出されたものだった。現代では多様な人が暮らしやすく、またサステナブルな在り方が追求されている一方で、私たちの心は疫病や災害、国際情勢や景気変動により、寄る辺ない舟のように揺れつづけている。私たちが文化的で豊かに生きるには、改めて「心を語る」ことに向き合う必要があるのではないか。私たちが自分を語るとき、自分の全てを他者に伝えるのは不可能であるため、選択や省略、場合によっては誇張や変形といった編集作業を加える。それは、様々な場面で振る舞いが異なる自分の断片を繋げて、ひとりの人物として一貫させるように創作することである。自分を語ることは、自分の断片を「むすぶ」と同時に、語ることで自分を「ひらく」表現であるといえる。ベルリン在住の美術作家である手塚愛子は絵画の探求から織物に着目し、その糸を解体することで織られた時間を辿りながら、文化や社会制度の歴史と構造に目を向ける。彼女は織物を「ひらく」ことで再構成し、過去の出来事と現在を織りなおして新たな回路に「つなぐ」ことを視覚的に表現する。本展は「ひらく」「むすぶ」という視点から絵画や彫刻、映像やインスタレーションなど22名の美術作家による作品を紹介する。

☆QuizKnockと巡る江戸東京博物館展 2024年7月13日〜9月23日

 江戸東京博物館は、江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として平成5年(1993)に開館した。現在はリニューアルにむけて工事休館中である。本展では、江戸東京博物館の常設展示「江戸ゾーン」からセレクトされた歴史資料・体験模型・再現模型によって、大都市・江戸を紹介する。江戸の成り立ちや人々の暮らし、娯楽や文化などを目で見て、いくつかを実際に体験することで、よりリアルに江戸を感じることができる。また、知識集団QuizKnock(クイズノック)とコラボし、QuizKnock目線で江戸時代を深掘りしていく。

☆改修工事のため休館 2024年9月24日~2026年6月末(予定)

碧南市藤井達吉現代美術館

顕神の夢 ―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで 2024年1月5日~2月25日

 表現者たちは、自己を超えた言い難い「何か」への憧れや思慕から、その「何か」をとらえるべく身を焦がす思いで制作する。それは、宗教の根幹をなす信仰心の発露ともいえる。ときに土俗的な印象を与える作品は、根強く残る心情の証しである。本展は、約140点の絵画・彫刻作品を通して、今までモダニズムの尺度により零れ落ち、十分に評価されなかった作品に光をあてる一方、すでに評価が定まった作品を新たな尺度で測りなおし、それらがもつ豊かな力を再発見する試みである。

☆NEW FACE 2024 新収蔵品展 2024年4月6日~5月12日

 同館では、日本近代工芸史において前衛的な活動を展開した藤井達吉の作品や彼の芸術観を軸として、時代や地域性を考慮したコレクション収集をおこなっている。本展では、藤井の姻戚関係や直接交流のあった関係各位から寄贈された藤井達吉作品をはじめ、高松次郎や庄司達の現代美術作品など、令和5年度に館蔵となった新収蔵品を中心に紹介する。

☆春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ 2024年5月25日~7月7日

 春陽会は、在野における洋画の美術団体として1922(大正11)年に結成された。創立メンバーには、再興院展洋画部を脱退した小杉放菴や草土社の岸田劉生、そして、萬鐵五郎、梅原龍三郎など著名画家が名を連ねた。彼らは、個性を尊重する「各人主義」を謳い、自由な制作を行った。本展は、春陽会の歴史を刻んできた画家の“それぞれの闘い”、そして日本近代美術史における春陽会の意義を、創立から1950年代頃に活躍した画家の作品を通して辿ろうとするものである。

☆松本竣介『街』と昭和モダン―糖業協会と大川美術館のコレクションによる― 2024年7月20日~9月8日

 戦争と平和の激動の昭和時代、都市や生活様式の近代化はより身近なものとなった。本展では、「昭和モダン」をテーマに、公益社団法人糖業協会の日本近代洋画コレクションと公益財団法人大川美術館のコレクションの中から選りすぐりの優品を紹介。松本竣介『街』を起点に、藤島武二、梅原龍三郎、安井曾太郎、東郷青児など日本洋画壇を代表する作家をはじめとした多彩な絵画によって、清新なイメージを求めた「モダン」の視点から「昭和」の時代をたどる。

☆没後100年 富岡鉄斎 2024年10月5日~11月24日

 幕末の京都に生まれ、世に「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎(1836‒1924)は、近世都市の商人道徳を説いた石門心学を中心に、諸学を広く学ぶと同時に、南宗画、やまと絵等をはじめ多様な流派の絵画も独学し、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開した。没後100 年を迎える節目に企画する本展は、代表作はもちろんこれまで取りあげられる機会の少なかった優品、遺愛品なども展覧し、鉄斎の画業や生涯を紹介する。

☆足利市立美術館所蔵・浅川コレクション 夢を追いかけた“前衛”の鼓動 2025年1月4日~2月24日

 浅川邦夫氏(1932‒)は、半世紀にわたり現代美術を扱うギャラリーに深く関わり、優れた画商としての眼力で蒐集した900 点を越える美術品を、足利市立美術館に寄贈した。本展は“前衛”と呼ばれた時代(1950年代後半‒1970年代初頭)にスポットを当て、小野忠弘・桜井孝身・工藤哲巳の抽象画、中西夏之・菊畑茂久馬・三木富雄のオブジェ、細江英公や羽永光利の写真、ゾンネンシュターンの個性的な色鉛筆画やラウシェンバーグのコラージュなど厳選した国内外の作品群を当時の熱気とともに紹介する。

豊橋市美術博物館

☆リニューアルオープン記念展 ブルターニュの光と風 画家が憧れたフランスの異郷 2024年3月1日〜4月7日

☆豊橋美術展 前期:2024年4月30日~5月5日 後期:5月7~12日

☆豊橋鉄道100年 市電と渥美線 2024年7月13日~9月16日

 豊橋鉄道株式会社の創立100周年に合わせ、同社が運営する東田本線(市内線)および渥美線の歴史をたどる資料や、伊奈彦定氏が描いた「市電のある風景」の原画などを展示し、豊橋鉄道100年の歩みを紹介する。

☆美術コレクション展 絵画のつくり方 2024年8月31日~10月6日

 さまざまな視点から、作品の新たな魅力に迫る美術コレクション展。絵画作品を対象に、その材料や作り方に注目して紹介する。

☆全国公募 第9回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 -明日の日本画を求めて- 2024年10月26日~11月24日

 星野眞吾・高畑郁子美術振興基金により3年に一度開催する日本画の全国公募展。創造的な制作活動を行う新進作家の発掘と顕彰を目的として、「従来の概念にはとらわれない日本画」を募集し、豊橋から新しい美術文化を発信する。

☆銅鐸の国 -伊奈銅鐸出土100年- 2024年11月30日~2月2日

 1924年に旧小坂井村伊奈から3点の銅鐸が出土し、地元は狂騒に沸き立った。本展は、出土から100年の節目を迎える伊奈銅鐸の里帰りを果たすとともに、国内有数の銅鐸集中地帯である三河・遠江地方を「銅鐸の国」と見なし、出土した銅鐸30点を一堂に会することで、銅鐸の果たした意義と弥生時代の社会を考える。

☆豊橋市民展 前期:2025年1月28日~2月2日 後期:2月4~9日

☆生誕100年 中村正義展 2024年2月22日~3月30日

 日本画壇の風雲児と呼ばれた豊橋出身の画家・中村正義の生誕100年を記念する回顧展。正義の周辺作家にも着目し、師・中村岳陵や同門の作家をはじめ、日展時代に影響を受けた髙山辰雄や山本丘人、日展脱退後に交流を深めた片岡球子や横山操などの在野作家も紹介し、台風の目のように周囲を巻き込んで多様な活動を展開した正義の全体像に迫る。

一宮市三岸節子記念美術館

☆花より花らしく(常設) 2024年1月11日〜4月14日

 画業初期から描かれてきた花。節子は晩年もアトリエに花を飾り、庭では花を育て、その花の姿をキャンバスに捉えようとした。花の生命を自ら育むことで、花の実態をつかみ、描くことを試みた。晩年の大作《さいたさいたさくらがさいた》をはじめ、代表作である花の作品を紹介する。

☆色彩の詩 (常設) 2024年4月16日~7月7日

☆企画展「奥田元宋・小由女 ふたりの美術館」 2024年7月13日~9月1日

 広島県三次市に所在する奥田元宋・小由女美術館は、日本画家・奥田元宋(1912-2003)と人形作家・奥田小由女(1936- )という、日本でも例を見ない夫妻の名を冠した美術館。本展では、その所蔵作品により、日本画と人形、異なる世界に生きながらも人生を共に歩んだ、2人の芸術家の生涯に渡る作品を紹介する。

☆こどもミュージアム2024「こどもあそび空間プレイ・スカルプチャー」 2024年7月13日~9月1日

☆せつこさんのフランスだより (常設) 2024年7月13日~9月1日

☆知られざる人物画-節子の描いた美しい女性たち (常設) 2024年9月7日~11月24日

☆特別展「生誕130年 武井武雄展~幻想の世界へようこそ~」 2024年10月12日~11月24日

☆静物の時代(常設)2024年11月30日~2025年3月6日

☆企画展「中谷ミユキ展―語り合う静物」 2025年1月25日~3月16日

☆ベストセレクション (常設) 2025年3月22日~

岐阜県美術館

☆走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代 2023年12月19日〜2024年2月18日

 1948年に八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で結成された陶芸集団「走泥社」は、その後、同人の入れ替わりを経ながら半世紀にわたり、日本の陶芸界を牽引してきた。彼らの活動を見渡した時、その革新性が特に前半期に認められることから、本展では、走泥社結成25周年となる1973年までを主な対象とし、同時期の四耕会など時代を担ってきた当時の他の作家作品も加え、前衛陶芸が生まれた時代を振り返る。

☆フォルムーやきものから 2023年11月14日~2024年3月3日

アートまるケット「展覧会を準備してます、展。」 2024年1月13日〜3月17日

☆フランスに渡った日本人画家 2024年1月5日~3月31日

☆ルドンコレクションから:聖アントワーヌの誘惑 2024年1月5日~4月7日

☆ぎふの日本画 おいしかったよ すばらしい鮎だ 書簡にみる画家と岐阜の人々の交流 2024年3月12日〜6月16日

☆クロスアート4 ビロンギング -新しい居場所と手にしたもの-  2024年3月29日〜2024年6月23日 出品作家:松山智一、公花、後藤映則、横山奈美、山内祥太

 岐阜県ゆかりの美術家を紹介するシリーズ企画、クロスアート展を「ビロンギング」と題して開催。社会は多様かつ包括的になり、個々が抱く愛着や属性への意識もまた尊重されるようになっている。「ビロンギング」という言葉には「持ちもの」や「所属」といった意味がある。本展では、岐阜から出発し異なる境地に属して新たなものを手にし、世界的評価を受ける作家たちを紹介する。

☆線・面・痕跡-安藤基金コレクション:20世紀の美術から 2024年4月16日〜6月16日

☆象る-彫刻コレクションから 2024年4月16日〜9月8日

☆西洋美術コレクションを中心に 2024年4月16日〜6月30日

☆菅原道真公1125年太宰府天満宮式年大祭記念 神戸智行ー千年を描くー 2024年7月6日~9月8日

 岐阜市出身の神戸智行により太宰府天満宮に24面の襖絵が奉納されるのを機に、太宰府天満宮と岐阜県美術館が所蔵する神戸作品を紹介する。

☆令和6年度岐阜県青少年美術展 2024年7月6~15日

☆ここではない どこかへ 美術にみる「理想郷」 2024年7月9日〜9月8日

☆第48回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門 2024年7月31日~8月4日

☆ 清流の国ぎふ芸術祭 第5回ぎふ美術展 2024年8月17日〜9月1日

☆「清流の国ぎふ」文化祭2024 アートまるケット 2024年9〜12月

☆山本芳翠 / オディロンルドン展 2024年9月27日〜12月8日

 フランスの画家、オディロンルドンと岐阜県出身の明治の洋画家、山本芳翠それぞれの回顧展を同時に開催する。19世紀末から20世紀初め、パリが芸術の都に変貌を遂げつつあったフランスと、明治以降、近代化を急いでいた日本において、伝統と革新の間で、時代の潮流に大きな影響を与えていった2人の姿に迫る。作品に見られる多様な表現の成り立ちと、時代を超えて人々を虜にしてきたイマジネーションの世界を総覧できる、またとない機会となる。総展示数は400点超。同館展示室の全てを使う、過去最大級の展覧会となる。

☆アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol. 16 札本彩子 2024年10月11日〜11月24日

☆特集:小本章 2025年1月7日〜3月23日

☆特集:フランス19世紀版画 2025年1月7日〜3月23日

☆イメージとイリュージョンー田口コレクションから 2025年1月7日〜3月23日

☆こいつぁ春から縁起がいいわえ 能・歌舞伎・文楽・・・絵画にみる舞台芸術の世界 2025年1月7日〜3月23日

☆IAMAS ARTIST FILE #10 繭/COCOON:技術から思考するエコロジー 2025年1月10日〜3月9日

 イタリア出身の哲学者、E.コッチャによれば、「繭」とは「生まれたあとの卵」。テクノロジーについての近代的な考えを反映させるこの思想は、新しい技術哲学を紡ぎます。クワクボリョウタJ.L.ボワシエ らによる豊かな芸術表現を通じて、エコロジー問題にアプローチします。

☆第12回円空大賞展 2025年1月24日〜3月9日

岐阜県現代陶芸美術館

フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン 2023年12月16日〜2024年3月3日

 北欧フィンランドの家具やテーブルウェアは、洗練された美しさと考え抜かれた機能性によって国外でも広く愛され、日本でも近年人気が高まり続けている。フィンランド工芸の発展は、1917年にロシアから独立した後に始まり、現代的な優れたデザインが次々と生み出されてきた。その中でガラスのプロダクトも注目すべき分野で、1930年代以降、優秀なデザイナーたちが国際的に活躍するようになったり。芸術作品を志向して作られ、「アートグラス」と呼ばれるタイプも次第に盛んになり、1950年代になると、フィンランドのアートグラスは世界から高く評価されるようになった。生み出された成果には、自然豊かな北の風土を反映した表現や、ガラス造形の可能性を広げていく様を見ることができる。この展覧会では、1930年代から現在に至るフィンランドのグラスアートを、主要なデザイナー、作家による約140件の作品により紹介する。

ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展ー食べること、共に生きることー 2023年12月16日〜2024年3月3日

 ジャムやパンケーキ、りんごやコーヒー…ムーミンの物語には様々な食べものが登場する。そこには食を介して自然や仲間とつながる、ムーミンたちの姿が描かれている。本展では、ムーミンの物語に登場する食に焦点をあて、ことばや挿絵、その他の特別展示品を通じてコンヴィヴィアル(convivial)な感じのありかを探る。コンヴィヴィアルとは、「共生」や「ごちそう」、「パーティーなどの楽しく心地よい雰囲気」を意味する語。ムーミン谷の仲間たちが食を通して集い、くつろぐ姿は、コンヴィヴィアルな感覚にあふれている。展覧会では、ムーミン美術館所蔵の原画や複製画とともに味わう、ムーミンの物語から引用された象徴的なことばや、幻の手作りフィギュア「ファウニドール」など貴重な展示品も展示し、ムーミン谷の世界を紹介する。

☆うつわの大中小展 -大きさから、やきものを解剖する- 2024年3月16日~5月26日

 一般に、碗や皿、壺などの器物は、それぞれの用途に応じて、おのずとその大きさが決まっている。例えば、抹茶碗なら掌にすっぽりと収まる寸法、洋食器のミート皿は23~25㎝の径、そして漬物壺はキッチンに収納でき、女性にも扱いやすいサイズといった具合。いずれも、飲食を中心とした慣習などによって定着し、それが今日にまで伝わってきた。一方で、これらと同様の形状ながら、異なるスケール感を持ったものも存在する。ドールハウスのミニチュア食器や、見栄えよく大きなものが好まれる飾皿・飾壺などが代表例といえる。本展覧会は、こうした「うつわ」たちを、「大きさ」という観点からから読み解いていく。同館の近現代陶磁器コレクションから、日本で作られた陶磁器による様々な大きさの作品を紹介。そして令和5年度、新たに収蔵した人間国宝・加藤土師萌による畢生の大作であり、皇居宮殿に収められた《緑地金襴手飾壺(萌葱金襴手菊文蓋付大飾壺)》とほぼ同サイズの姉妹作《黄地金襴手菊文蓋付大飾壺》を最大のうつわとして披露する。

☆リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界ークラシックな名作とともに 2024年6月8日~8月25日

 スウェーデンの陶芸家、リサ・ラーソン。本展では、彼女の代名詞ともいえる素朴で温かみを感じさせる動物や人物をモチーフとしたおなじみの名作とともに、これまで紹介される機会のなかった一品物の作品や、ガラスやブロンズなど異素材を扱った作品、そして互いに大きな影響を与え、生涯をともにした画家で夫のグンナル・ラーソンの作品など、知られざる創作の側面も紹介する。

☆「清流の国ぎふ」文化祭2024 生誕130年 荒川豊蔵展 2024年9月14日~11月17日

 近代日本の陶芸をリードした、岐阜県多治見市出身の荒川豊蔵(1894-1985)の人となりを振り返る展覧会。桃山時代の志野が美濃で焼かれていたことを、自ら発見した陶片により実証し、そして「志野」と「瀬戸黒」の二つの重要無形文化財の保持者(人間国宝)となった荒川は、現代に続く美濃陶芸の先駆者だった。陶芸をはじめ、書画や収集の品々のほか、交友や暮らしぶりをうかがう資料などで、その制作姿勢やまなざしを紹介する。

☆人間国宝 加藤孝造 追悼展 2024年11月30日~2025年3月16日

 重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者(人間国宝)で、2023年に他界した加藤孝造の回顧展。加藤は10 代のころより、画家を目指して日展(洋画)で入選を重ねるが、五代加藤幸兵衛、荒川豊蔵の指導によって陶芸の道に進み、穴窯での制作を追求した。展覧会では、初期の洋画から岐阜県陶磁器試験場時代の鉄釉作品、独立後に終生挑んだ瀬戸黒をはじめ志野や黄瀬戸、さらには作陶の傍らで晩年まで描き続けた水墨画まで、そのすべてを紹介する。

☆卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展 2025年3月29日~6月1日

 美濃陶芸の現在を代表する重要無形文化財「志野」の保持者(人間国宝)、鈴木藏(1934年生まれ)の力強い表現力を紹介する。薪窯でしかできないとされていた志野をガス窯で焼成し、美濃桃山陶の伝統表現を現代の心と技で革新してきた。卒寿を機に開催される本展では、70年以上にわたる作陶の軌跡をたどり、鈴木の志野の真髄に触れることができる。

三重県立美術館

特集展示 生誕100周年 木下富雄展 2023年10月11日~2024年1月8日

 三重県四日市市出身の版画家木下富雄(1923~2014年)の生誕100周年記念展。貴重な初期作品から晩年の作品まで展観し、その作品の変遷をたどり、国内外で高い評価を得た木下の版画作品の魅力に迫る。

柳原操基金・柳原義達顕彰事業 Y2 project 藤原康博 2023年11月3日〜2024年2月4日

 三重県出身の藤原康博(1968年生まれ)は、近年評価を高める気鋭の美術家。彫刻家柳原義達(1910~2004年)の遺族の援助により、次代を担う美術家を発信する本プロジェクトでは、藤原が柳原と時代を超えたコラボレーションを試みる。

☆特集展示 矢守一声展 2024年1月10日~3月31日

 三重県津市出身の彫刻家矢守一声(1881~1961年)の特集展示。これまで近代日本の彫刻史の中でほとんど語られてこなかった、知られざる生涯と活動を初めて紹介する。

藤島武二没後80年 鹿子木孟郎生誕150年 洋画の青春―明治期・三重の若き画家たち 2024年1月27日~4月14日

 日本で油彩画が普及し始めた頃、のちに近代美術史に名を遺す藤島武二、鹿子木孟郎、赤松麟作らが図画教師として三重に赴任し、それぞれの影響や足跡をこの地に残した。本展では、明治20年代から30年代にかけての日本の油彩画=「洋画」に焦点をあて、三重ゆかりの洋画家たちや当時の三重の美術状況、美術教育について紹介する。

☆美術館のコレクションⅠ 2024年4月2日~7月7日

☆柳原義達記念館 柳原義達の芸術Ⅰ 2024年4月2日~5月12日

☆『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本  2024年4月27日〜6月30日

 現代文化に幅広い影響をおよぼした20世紀最大の芸術運動シュルレアリスム。運動の始動から100年を記念し、昭和初期にその影響を受けた日本の画家たち、東郷青児、古賀春江、福沢一郎、三岸好太郎、靉光(あいみつ)、岡本太郎ほか約90名の作品や資料、合計約200点を展示し、戦前の日本で展開したシュルレアリスムの美術表現を紹介する。

☆柳原義達記念館 柳原義達の芸術Ⅱ 2024年5月14日~7月21日

☆美術館のコレクションⅡ 小特集:小林研三 2024年7月9日~10月6日

☆長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術―拓かれる表現の地平 2024年7月20日~9月29日

 国内では珍しい、スペイン美術を収集方針に含む美術館である三重県立美術館と長崎県美術館のコレクションによるスペイン美術展。本展ではゴヤやピカソ、ダリなどの巨匠の作品に加え、中世の板絵や芸術文化の黄金世紀である17世紀の油彩画、そして20世紀のインスタレーション作品まで様々な作品を展観し、スペイン美術の魅力に迫る。

☆特集展示 植松永次 2024年7月27日~9月29日

 植松永次(うえまつえいじ・1949-)は三重県を拠点に制作を行う現代美術家。日々の生活や身の回りの自然から着想を得て、土を素材とした制作を行っている。本展では、柳原義達記念館の空間にあわせ、新作と旧作による展示を行う。

☆美術館のコレクションⅢ 小特集:浅野弥衛 2024年10月8日~12月1日

☆知っておきたい三重県の江戸絵画 2024年10月12日~12月1日

 江戸時代、三重県の地において絵筆をとったのは、画家を本職とする者だけではない。領主から風来まで、さまざまな人が絵を描いた。その表現も、多種多様であり、三重県の江戸絵画の特色をなしている。本展では、主に同館の近世絵画コレクションのなかから、曾我蕭白(そがしょうはく)、増山雪斎(ましやませっさい)、月僊(げっせん)の作品を紹する。

☆没後20年 柳原義達展 2024年10月12日~12月1日

 鴉(からす)や鳩をモチーフとした「道標」シリーズや「犬の唄」と題された女性立像などで知られ、戦後日本の具象彫刻界を代表する彫刻家柳原義達(やなぎはらよしたつ・1910-2004)。柳原の没後20年を記念した特別展示に加え、各種プログラムを実施し、さまざまな側面から柳原義達とその作品について「みる」、「かんじる」、「かんがえる」機会を提供する。

三重県総合博物館

☆三重の実物図鑑 2024年新春展示 三重のタツたち 2023年12月16日〜2024年1月21日

☆三重の実物図鑑 三重県埋蔵文化財センター 埋蔵文化財発掘調査速報展 2024年3月9日〜4月21日

☆開館10周年記念・第36回企画展 パール 海の宝石、神秘の輝き 2024年4月20日~6月16日

 古代から現代にいたるまで私達を魅了してきた真珠のきらびやかさや神秘さを、人々はどのように創りあげてきたのだろう。出土品や皇室への献上品、ジュエリーを通じて様々な角度から真珠の魅力を紹介する。

☆開館10周年記念・第37回企画展 標本 あつめる・のこす・しらべる・つたえる 2024年7月6日~9月16日

 開館10周年の夏は、わくわくするような昆虫・化石・岩石や鉱物・動物・植物など、当館のたくさんの自然史標本を大公開! 博物館がたくさんの標本を集めるのはなぜ? どうやって集めるの?標本から何がわかるの? そんな疑問にも答える。同館の前身である三重県立博物館時代から集め、保存してきた「標本」の数々とそのすばらしさ、また展示を見るだけではない、博物館の真の姿を紹介する。

☆開館10周年記念・第38回企画展 刀剣 三重の刀とその刀工 2024年10月5日~12月1日

 かつて「武士の魂」とまで称された刀剣は、熱田神宮のご神体である「草薙の剣」のように神が宿る神聖なものとして、また刀工によって鍛え上げられ、そして研ぎすまされた美しさは、日本を代表する美術工芸品の一つとして、我が国の伝統文化を支えてきた。三重においては、桑名の村正を筆頭に南北朝時代の終わりから室町時代にかけ、各地で刀工が活躍し、多くの作品を世に送り出してきた。三重県ゆかりの刀剣に焦点をあて、その作品や刀工の存在を紹介する。

☆開館10周年・三重県総合文化センター開館30周年記念特別展・第39回企画展 金曜ロードショーとジブリ展 2025年1月31日~4月11日

 スタジオジブリは、高畑勲監督(伊勢市出身)や宮﨑駿監督らの作品を中心に、数々の優れたアニメーション映画を世に送り出してきた。その作品が多くの人に愛されるきっかけを作り、ともに育んできたのが日本テレビの映画番組「金曜ロードショー」である。本展では、「金曜ロードショー」の歩みをたどりながら、ジブリ作品の魅力を時代の記憶と記録を通じて体感できる。会場では、これまで語られなかった作品の秘密が明かされるほか、作品の世界に飛び込めるようなさまざまな空間が登場する。

亀山トリエンナーレ2024

亀山トリエンナーレ2024 2024年10月27日~11月16日 会場:亀山宿~旧東海道~関宿

静岡県立美術館

天地耕作展(仮) 2024年2月10日〜3月27日

 天地耕作は、旧引佐郡(現浜松市)出身の村上誠、渡の兄弟と山本裕司の3人によって結成されたグループである。1988年から2003年まで活動し、木や縄、石や土などを素材に、野外で大がかりな作品を制作した。自身が所有する土地などで発表していたため、実際に鑑賞した人は限られている知る人ぞ知る存在。表現の根源を見つめる彼らのユニークな試みは、今また注目が集まっている。本展は、天地耕作の軌跡を、写真作品や豊富な資料で辿る、美術館では初となる天地耕作単独による展覧会。さらに、未完となっていた2003年の作品プランを、およそ20年を経て同館裏山で完成させる計画も進んでいる。

☆静岡の現代美術と1980年代 2024年2月10日〜4月7日

 天地耕作展(仮)の関連企画として、同館コレクションから、静岡の現代美術や、1980年代を中心とした同時代のアートシーンを示す作品を紹介する。静岡ではアーティストの自主企画によるさまざまな活動があり、そうした土壌の中で天地耕作は結成された。本展では、天地耕作が活動を開始した当時の美術の動向を振り返る。

☆テオ・ヤンセン展 2024年4月13日〜7月7日

 オランダのアーティストであるテオ・ヤンセン(1948-)によって創り出されたストランド・ビーストの世界を体感できる展覧会。ストランド・ビーストはプラスチック・チューブやペットボトルなど、身近な素材から構成され、風力によって歩行などを行う仕組みを備えている。本展では、様々な種類のストランド・ビーストとともに、映像やスケッチを展示することで、テオ・ヤンセンによる創作の秘密に迫る。展示室では、巨大なストランド・ビーストを動かす実演を行い、迫力のある姿を見ることができる。

カナレットとヴェネツィアの輝き 2024年7月27日〜9月29日

 カナレットは、18世紀ヴェネツィアで活躍し、この水の都の情景を、鮮やかに描き出した。イギリスからの旅行者達に非常に愛されたカナレットは、同地にも赴いて、幾多の名品を残した。 本展は、彼の作品に代表される、都市や名所を精密に描いた景観画「ヴェドゥータ」をまとめて展示。モネ、シニャックなど、後の世代の画家達の描くヴェネツィアもまた、併せて紹介する。大運河を行き交うゴンドラ、華やかな祝祭の様子を、旅人になったつもりで楽しめる。

☆無言館と、かつてありし信濃デッサン館― 窪島誠一郎の眼 2024年10月12日〜12月15日

 窪島誠一郎という稀有な目利きによって実現した〈信濃デッサン館〉(1979年開館̶2019年閉館)と〈無言館〉(1997年開館)のつながりに目を向ける初めての展覧会。 本展では、〈無言館〉に集められた戦没画学生の絵や彫刻とともに、〈信濃デッサン館〉旧蔵の「夭折」した洋画家村山槐多や関根正二、靉光らの絵を紹介。人生半ばで世を去った彼らには、戦争と病いとい う違いはあっても、最期まで絵筆を手放すことなく、絵を描きたいという思いが共有されている。

☆生誕140年記念石崎光瑤 2025年1月25日〜3月23日

 まばゆいばかりに輝く花鳥画。明治後期から昭和初期に京都で活躍した画家・石崎光瑤(1884 –1947)が切り開いた、豊麗な色彩溢れる独自の世界である。富山に生まれた光瑤は、江戸琳派の山本光一に学んだのち、京都に出て竹内栖鳳に入門。大正5年(1916)にインドを訪れて熱帯の風物に魅せられたのを機に、絢爛、濃密な花鳥画の世界を確立した。狩野派の障壁画など日本の古画にも真摯に学んだが、特に、大正末期というごく早い時期に伊藤若冲に注目し、若冲再評価の先駆けになった点は重要。 花と鳥の理想郷を目指して探求を続けた光瑤。その画業を全国規模で紹介する初めての展覧会となる。

静岡市美術館

高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの 2023年12月27日〜2024年3月31日

 1960年代から半世紀にわたって日本のアニメーションを牽引し続けた高畑勲(1935-2018)。「アルプスの少女ハイジ」や「火垂るの墓」、「かぐや姫の物語」などの監督(演出)を務め、それまで映画化は不可能とされてきた題材や新しい映像表現に次々と挑戦し、国内外の制作者にも大きな影響を与えた。本展では、宮崎駿など高畑作品を支えた制作者によるレイアウトや原画、セル画、背景画とともに、高畑自身による制作ノートや絵コンテなど1300件超の膨大な作品や資料を通して、日本のアニメーションの礎を築いたその足跡をたどる。

☆京都 細見美術館の名品 -琳派、若冲、ときめきの日本美術- 2024年4月13日~5月26日

 京都・細見美術館の収蔵品は、昭和の実業家・細見良(初代古香庵)に始まる細見家三代により、80年近くをかけ蒐集され、日本美術史を総覧するコレクションとして国内外から高い評価を受けている。本展では、約 1000 点に及ぶ良質なコレクションの中から重要文化財8件を含む名品104件を厳選して紹介。古墳時代の考古遺物や平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、室町時代の水墨画、茶の湯佂、桃山時代の七宝装飾、茶陶、江戸時代の風俗画、肉筆浮世絵、そして現代でも高い人気を誇る琳派、伊藤若冲など、名品が一堂に展示される貴重な機会となる。

☆没後35周年記念 平野富山展 ―平櫛田中と歩んだ彩色木彫、追求の軌跡 2024年6月6日~7月15日

 静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身の平野富山ひらのふざん(1911-1989)は、日本近代彫刻史上、重要な彩色木彫家の一人。人形師の元で学んだ確かな彫技と彩色技術により、伝統的な主題から今日的な女性像まで、まさに超絶技巧とも言うべき作品を生み出した。また富山は西洋彫刻も習得し、日展を中心に活躍する。さらには木彫界の巨匠・平櫛󠄁田中に信頼され、数多くの田中作品の彩色を手がける。本展は日本近代における人形、彩色木彫、西洋彫刻の三つの領域を横断し、彩色の専門家としても作家を支えた平野富山の仕事の全容に迫る初の試みである。

☆珠玉の東京富士美術館コレクション 西洋絵画の400年 2024年7月26日〜9月23日

 東京富士美術館の約3万点に及ぶコレクションから選りすぐられた、80点余の西洋絵画を展覧する。西洋では伝統的に宗教画や神話画が高尚な絵画ジャンルとして重視されたが、近代になると斬新な絵画主題の開拓や、造形表現そのものの革新へと画家たちの関心が移っていった。モネ、ルノワール、ゴッホ、シャガールといった人気画家のほか、ティントレット、ヴァン・ダイク、クロード・ロランなど日本では目にすることの少ない巨匠の名画を通して、17世紀から20世紀に至る西洋絵画400年の歴史を紹介する。

☆令和6年度国立美術館巡回展 写真をめぐる100年のものがたり 京都国立近代美術館コレクションを中心に 2024年10月4日〜11月17日

 近代写真の父アルフレッド・スティーグリッツが芸術としての写真の確立に努めてから100年以上が経つが、写真はどのように発展し、見られ、語られてきたのか。本展では、日本の美術館で先がけて大規模な写真コレクションを築いた京都国立近代美術館のコレクションを中心に、19世紀末から現在に至るまでの約180点で、多様に広がる写真表現の変遷をたどる。カルティエ=ブレッソン、木村伊兵衛、ロバート・キャパ、ユージン・スミス、森村泰昌、トーマス・ルフなど、各時代を代表する写真家たちが登場する。

☆キース・へリング展 アートをストリートへ 2024年11月28日〜2025年1月19日

 明るくポップなイメージで世界中に多くのファンを持つキース・ヘリング(1958-1990)。「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークを中心に地下鉄駅構内やストリートなど日常にアートを拡散させ、混沌とする社会への強いメッセージを発信し続けた。本展では中村キース・ヘリング美術館の所蔵品を中心に、絵画や版画、ドローイングなど約150点の作品を通して、31年という短い生涯を駆け抜けたヘリングの多彩な表現活動を紹介する。

☆北欧の神秘 ―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画 2025年2月1日〜3月26日 

 19世紀後半から20世紀前半にかけて、北欧の国々では豊かな自然風景や都市の景観、古くから伝わる神話、おとぎ話を題材として、数々の絵画作品が手がけられた。本展ではノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館が所蔵する約70点の作品を通して、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの絵画史をひも解く。日本でも有名なノルウェー出身のエドヴァルド・ムンクを筆頭に、北欧の画家たちが紡ぎ出す幻想的な絵画世界を紹介する。

MOA美術館

UKIYO-E 江戸の美人画 2024年3月1日〜4月16日

 江戸時代、大都市に成長した江戸では、活発な経済活動を背景に町人の文化が開花し、庶民の関心事を主題とする浮世絵がめざましく発展した。なかでも女性の衣装・姿態・容貌に関心が向けられ、遊女や市井の看板娘らをモチーフとする美人画が流行。細密な描写で気品溢れる女性を表現した勝川春章や、女性の表情を画面一杯に描く美人大首絵を創出した喜多川歌麿など、個性あふれる絵師たちが活躍している。本展では当館コレクションの中から肉筆及び版画の美人画作品を展観するとともに、オリジナルのデジタル映像を上映して、その魅力を発信する。作者の美意識や時代の好尚を反映しながら描かれた華やかな美人画の数々を堪能できる。

北斎「冨嶽三十六景」× Digital Remix 2024年4月19日〜5月21日

 葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、富士の威容を示すほか、富士周辺のさまざまな場所で、生き生きと働く庶民の姿を描いた風景版画シリーズの金字塔。その独創的な構図は、クロード・モネやポール・セザンヌの作品にインスピレーションをもたらすなど、世界的な影響の大きさが知られている。特に「神奈川沖波裏」は「the Great Wave」として欧米で知られ、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが作曲した管弦楽曲『海』初版の表紙デザインには、波の部分が用いられている。本展では、「神奈川沖波裏」や「赤富士」として知られる「凱風快晴」を高精細デジタル画像として撮影し、スタッフの技術により、オリジナル・フィルム・プロジェクションとしてリミックス(再構成)する。その他、作品が描かれた地点の現在の風景を撮影・展示し、再構成による新たな魅力を発信。刊行から190年を経過してもなお色褪せない「富嶽三十六景」の魅力を、デジタル・リミックスによる新感覚で楽しめる。

広重「東海道五十三次」Digital Remix 2024年5月24日〜7月1日

 江戸時代、大都市に成長した江戸では、活発な経済活動を背景に町人の文化が開花し、庶民の関心事を主題とする浮世絵がめざましく発展した。庶民間における東海道旅行や名所旧跡の物見遊山が流行すると、風景画への関心が高まり、天保 4 年(1833)には、歌川広重「保永堂版 東海道五十三次」が版元竹内孫八から刊行された。本シリーズでは、旅の情景や自然と融合した庶民の暮しが生き生きと描かれている。この度の展覧会では、「保永堂版 東海道五十三次」の全55作品の展観に合わせ、高解像度で撮影した作品の映像投影や、当時の江戸の風景と現在の風景映像とを対比して展示し、作品の魅力に迫る。

ポケモン×工芸展 美とわざの大発見 2024年7月6日〜9月9日

 ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたらどんな 「 かがく反応 」 が起きるだろう 。この問いに人間国宝から若手まで 20 名のアーティストが本気で挑んでくれた。ポケモンの姿かたちからしぐさ、気配までを呼び起こした作品。進化や通信、旅の舞台、効果抜群のわざなどゲームの記憶をたどる作品。そして日々を彩る器、着物や帯留など粋な装いに誘い込まれたポケモンたち。会場で皆さんを待ち構える作品との出会いははたして…ワクワク、うっとり、ニヤニヤそれともゾクッ?

Gold 明治の蒔絵 2024年9月13(金) – 2024.10.28

 徳川幕府や大名の消滅に伴い、御用蒔絵師が廃業に追い込まれる中、新政府による殖産興業の一環として開催された万国博覧会や内国勧業博覧会を中心に、蒔絵師たちは作品の発表を行った。本展では明治期以降に活躍した小川松民、川之辺一朝、白山松哉、赤塚自得、植松包美らの優品を展観する。

光琳 国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」 2024年11月1〜26日

 尾形光琳が私淑した俵屋宗達の名品を忠実にトレースしたことで知られる重文「風神雷神図屏風」(東京国立博物館蔵)は、その構図から当館所蔵の国宝「紅白梅図屏風」との関連性が指摘されている。本展覧会では、この2作品を一堂に展観するとともに、琳派の名品や、それから着想を得た近現代の作品などを紹介する。

吉田博 今と昔の風景 2024年11月29日〜2025年1月21日

 明治から昭和にかけて、わが国の西洋画壇を牽引した吉田博(1876-1950)が、49 歳からてがけた木版画約70点を展観。山岳を愛した博が自然に没入する中で生まれた作品の数々を紹介するとともに、現在の風景写真も対比して展示する。また博による独創的な技術で表現された作品の魅力をオリジナル映像で紹介する。

《長野県立美術館》

庵野秀明展 2023年11月25日~2024年2月18日

 総監督を務めた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が興行収入100億円を超える大ヒットとなった庵野秀明。本展は、アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、創作活動の秘密に迫る。庵野秀明の原点となった「アニメ」「特撮」作品の貴重な原画やミニチュアなどをはじめ、アマチュア時代から現在までの直筆の膨大なメモやイラスト、独自の映像作りに欠かせない脚本、設定、イメージスケッチ、画コンテ、レイアウト、原画からミニチュアセットに至るまで多彩な制作資料を余すところなく紹介する。

春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ 2024年3月16日~5月12日

 春陽会は1922(大正11)年に、再興院展洋画部から脱退した小杉放菴、山本鼎、森田恒友らと、草土社の岸田劉生らを中心としたメンバーにより、洋画界を代表する第三の団体として発足した。それぞれの画家の個性を尊重する自由な会風のもと、油彩だけではなく、版画、水墨画、素描、新聞挿画がジャンルの隔てなく出品された。また、次世代の育成をも念頭に置いた芸術研鑽の場を全国的に展開し、今日に続く春陽会展の基盤を固めた。本展では、日本近代美術史を語るうえでは欠かせない著名な画家たちに彩られた草創期から、1900年代後半までの約200点を紹介する。

☆生誕150年池上秀畝 高精細画人 2024年5月25日~6月30日

 池上秀畝(1874-1944)は、現在の長野県伊那市高遠町に生まれ、1916年からは3年連続で文展特選を受賞、旧派を代表する画家として活躍した。生誕150年を機に、その画業を代表作と共に振り返り、改めてその全体像を探る。

☆ダリ版画展―奇想のイメージ 2024年7月13日~9月16日

 シュルレアリスムを代表する画家として知られるサルバドール・ダリ(1904-1989)。ダリの才能は絵画にとどまらず、版画、彫刻、舞台芸術、映画など幅広い分野に及んだ。本展では、1960年代から70年代に精力的に制作した版画を中心に、晩年までの作品約200点を紹介する。

☆京都 細見美術館の名品 琳派、若冲、ときめきの日本美術 2024年10月5日~11月17日

 多彩な日本の美を国内外へ発信し続け、開館25周年を迎えた京都・細見美術館。細見三代が蒐集した名品の数々は、日本美術史を総覧する幅広い時代とジャンルにわたる。本展では国指定重要文化財を含め、仏画や荘厳具にみる祈りの美、茶の湯の美術、華麗な蒔絵や七宝と風俗画、日本美の象徴・琳派、そして奇想の画家・伊藤若冲など、細見美術館ならではの美の世界を堪能できる。

☆信州から考える 絵画表現の50年(仮称) 2025年2月1日~4月6日

 第二次世界大戦が終結した1945(昭和20)年から、未曾有の大災害が起こり、戦後史の転換期ともいわれる1995年までの50年間。本展では長野県にゆかりある作家、池田満寿夫や草間彌生、辰野登恵子などの作品を辿ることにより、激動の社会の流れに挟まれた50年間に表出した「絵画」という基本的なメディアの変遷を再考する。

松本市美術館

須藤康花 ―光と闇の記憶― 2023年12月9日〜2024年3月24日

 30歳という若さで夭折した画家・須藤康花(1978~2009年)。最愛の母親が思春期に他界し、本人も病魔との永い闘いを強いられる。生と死との葛藤の間で絵や詩を通して“光”の世界を追い続け、自らの心の底知れない“闇”と対峙し続けた。死期を予感する中で描かれた人物、自画像、心象風景や自然風景、そこに込められた歓びと苦悩、希望と絶望、生と死…。知られざる須藤康花の全貌に迫る初めての大規模回顧展である。

☆企画展 連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」 2024年4月13日〜6月2日

松本市立博物館

令和5年度新博物館特別展 「至極の大衆文化 浮世絵 ―酒井コレクション―」 2024年1月13日~3月3日

 国内外から高い評価を受け、現代では芸術作品として多くの人を魅了している浮世絵。しかし、江戸時代には庶民から広く親しまれる大衆文化だった。浮世絵が誕生した江戸時代、その主たる購買層は庶民。そのため、庶民にとって身近で親しみやすく、可愛らしさや面白さも含んだ多様な作品が生み出されていった。そんな浮世絵を制作していたのも彫師や摺師といった一般の職人だった。浮世絵はまさに庶民が作り、庶民が育てあげた「大衆文化」であったといえる。本展では、日本三大コレクションの一つといわれる日本浮世絵博物館所蔵の「酒井コレクション」を展示する。

和食 ~日本の自然、人々の知恵~ 2024年10月5日~12月8日

セゾン現代美術館

2023年11月1日から2026年4月(予定)まで長期休館

金沢21世紀美術館

ポップ・アップ・アート コレクションとパフォーマンスを楽しむ 2024年4月6日~7月15日

 金沢21世紀美術館は2004年10月に開館し、今年で20周年を迎える。記念の年の最初の展覧会は、春から夏に向けて、美術館のコレクションを様々な場所で見せるPop-up Art。金沢21世紀美術館はSANAA 妹島和世+西沢立衛がデザインを手がけ、円形で、外壁が全てガラスという特徴的な建物である。今回は、ちょうどドーナツの輪の部分に当たる交流ゾーンに沿って周回する間に、まるでパソコンの画面の最前面に「ポップアップ」するように、次々と作品が目の前に現れるように作品を配置している。さらに期間中、この交流ゾーンを会場にピアノや琵琶のコンサート、ダンスなど様々なパフォーマンスも繰り広げられる。同じ敷地の中にある「プロジェクト工房」では、テクノロジー、環境、人間性の探究といったテーマに取り組むヤノベケンジの作品群を、一堂にまとめて紹介する。空間の特徴に合わせて展開する12組の作家によるコレクション作品と数々のパフォーマンスを、自然光が溢れ、水平に伸びやかに広がる明るく開放的な空間で楽しめる。

ラインズ—意識を流れに合わせる 2024年6月22日~10月14日

 芸術家たちが作品制作の基本要素として線をどのように使っているか、線がどのように意味、動き、感情を伝えることができるかについて探究する展覧会。芸術的実践と生態系システムの両方に内在する流動性や、言語、自然界における役割など、線のさまざまな側面を探求し、線が私たちの生活や人間関係をどのように形作っているか、作品を通じて考える場とする。芸術表現において、線は単なる静的なマークではなく、アーティストの動きや意図を捉える動的なジェスチャーであり、異なる空間や概念の間の境界線や交差点を画定するものである。線は内と外、過去と現在、自己と他者の境界を、時には厳格に、或いは曖昧にし、様々な現象の相互関連性と相互依存性にも関係する。線を「間にある」存在として考察することで、私たちの経験、つながり、世界に対する認識を形成する線の多面的で発展的な性質についての考察も可能。また、世界と関わり、世界に参加する方法としてのアートに焦点を与え、生きるためにさまざまな亀裂を縫い続けていく現代という時代もその先に見えてくるのではないか。現在進行中の「なりゆき」のプロセスも含め、作品の中に様々な「線」を見出し、シンプルな線から複雑で複層的な線の絡み合いを見つけてみよう。人間の創造的実践をより広範な文脈の中に統合すること、世界を個別の実体の集合体としてではなく、相互に結びついた生態系のプロセスの網の目として考える展覧会である。

出品作家:エル・アナツイ、 ティファニー・チュン、タシタ・ディーン、サム・フォールズ、マダディンキンアーシー・ジュウォンダ・サリー・ガボリ、 マルグリット・ユモー、マーク・マンダース、大巻伸嗣、エンリケ・オリベイラ、オクサナ・パサイコ、 三分一博志、SUPERFLEX、ジュディ・ワトソン、八木夕菜、横山奈美

すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー 2024年11月2日~2025年3月16日

 動物や植物、それに身近に転がる様々なモノたち。人間を取り巻く、あらゆる存在と共にダンスするように、この地球の抱える諸処の問題を乗り越えたい。金沢21世紀美術館は、開館20周年を迎える今年、「新しいエコロジー」という年間テーマに呼応して、本展を開催する。社会や精神までを含みうる、総合的なエコロジー理論の行く末を、アーティストの鋭敏な感性と観察を通じて作品として展示する。また本展では、同じヴィジョンを共有する科学者や哲学者などの研究者たちと協働し、専門的な内容を視覚化、可感化することで、感覚を通した学び(Sensory Learning)として見るものに伝える。辺境を含めたアフリカ、南アメリカ、アジア、欧米の芸術家、クリエイターが集い、美術館空間の中でお互いにダンスを踊るように生命と共に生き延びるための知恵を分かち合う。鈴木大拙を生んだこの金沢の地ですべてのものを包摂するヴィジョンが共生のプラットフォームとなる。

石川県立美術館

☆脇田和と佐藤忠良-子どもへのまなざし-2024年4月24日~5月26日

☆まるごと奈良博-奈良国立博物館至高の仏教美術コレクション- 前期2024年7月6~28日 後期7月31日~8月25日

☆生誕130年 武井武雄展~幻想の世界へようこそ~ 2024年9月7日~10月6日

☆食を彩る工芸 2024年11月9日~12月8日

国立工芸館

☆印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979 2023年12月19日~2024年3月3日

 マス・コミュニケーション時代が到来した戦後の日本では、印刷技術が飛躍的に発展し、版画とデザインの関係性がとりわけ議論の対象になった。本展では、1957年から1979年まで全11回にわたって開催された「東京国際版画ビエンナーレ展」に焦点をあて、版画とグラフィックデザインが交錯した時代の様相を紹介する。

☆企画展 卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展 2024年3月19日~6月2日

 日本を代表する陶芸家、鈴木藏(1934- )。荒川豊蔵(1894-1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)である。鈴木藏は岐阜県土岐市に生まれ、多治見市市之倉町の丸幸陶苑(まるこうとうえん)に勤務する父の助手として働く中で、本格的にやきものづくりの道へと進んだ。1966年31歳で独立し、薪窯でしか焼けないとされていた「志野」にガス窯で挑戦し、自然への畏敬の念を重んじ、伝統を大切にした中から独自の作陶スタイルを確立していった。作品を作るなら「新しくて、力強いもの」という姿勢を崩さず今日まで取り組んできた。本展では、2024年の今年、卒寿を迎えるのを機に、初期から最新作までの作品を一堂に展示する。古典を大切にしながらも、鈴木藏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品を展示することで鈴木藏の軌跡と“今”を紹介する。

☆所蔵作品展 おとなとこどもの自由研究 工芸の光と影展 2024年6月18日~8月18日

 工芸を前に思わずこぼれるため息の源をさぐる展覧会。キーワードは「光」、そして「影」。物質感やかたち、構造由来の輝きがあこがれをかき立てる一方で、そこに漂う謎めいた陰影もまた目と心を捉えてやまない。そのコントラストとハーモニーに浸り、学ぶ。

☆企画展 心象工芸展 2024年9月6日~12月1日

 沖潤子、佐々木類、髙橋賢悟、中川衛、中田真裕、松永圭太の6名の作家による、心象風景や社会との関わりをモチーフとした工芸作品を紹介する。素材への理解や高い技術、用途性といった工芸らしさに加え、今の時代を生き、自己の内面を表現する現代の美術家としての作品が楽しめる。

☆所蔵作品展 反復と偶然の工芸展(仮称) 2024年12月17日~2025年2月24日

 反復と偶然という対照的な言葉を鍵に、工芸・デザイン作品を紹介。反復する技術が造形につながる作品や、複数揃える用途のあるものなど、反復から生まれる形には工芸やデザインならではの特徴がみられる。一方で、自然素材がもつ偶然性が反復を打ち破り、作品の魅力となることもある。両極の特徴から工芸の魅力を探る。

☆所蔵作品展 花と暮らす展 2025年3月14日~6月22日

 日本には春夏秋冬の四季があり、季節ごとの花や色彩を生活に取り入れ、日々の暮らしを楽しんできた。本展では国立工芸館の所蔵品を中心に、春から夏にかけて咲いている花をテーマにした工芸・デザイン作品を紹介する。身の回りにある花々だからこそ、それぞれの技法や個性が際立つ。身近な自然と工芸・デザインの関係に注目する。

富山県美術館

☆金曜ロードショーとジブリ展 2023年10月7日~2024年1月28日

☆倉俣史朗のデザイン-記憶のなかの小宇宙 2024年2月17日~4月7日

 倉俣史朗(1934-1991)は、没後30年以上を経た今なお、デザインの領域にとどまらない高い評価を受け、影響を与え続けているデザイナー。アクリル、ガラスのほか、建築用金属素材も用いて、主に家具とインテリアを中心に、時に同時代の美術の影響を受けながら展開されたその仕事は、デザインや社会の状況への問いかけも含みながら、今もなお人々を魅了している。倉俣史朗の名を冠した展覧会としては、約10年ぶりの開催となる企画。デザイナーとして独立する以前の20代の頃の仕事を紹介する資料から、56才で突然世を去るまでにデザインした家具やインテリアを、《ミス・ブランチ》(1988年)など当館所蔵の椅子7脚も織り交ぜながら、時代順に辿る。また、晩年の倉俣が残した夢日記やイメージスケッチ、傍らに置いた蔵書やレコード、そして倉俣自身の言葉を通して、その内面や思考の背景など「倉俣史朗その人」を伝えることも試みる。

☆北日本新聞創刊140周年記念 エッシャー 不思議のヒミツ 2024年4月27日~6月30日

 エッシャー(正式名 マウリッツ・コルネリス・エッシャー。1898-1972年、オランダ生まれ)は、みる人に驚きと発見を与え、数学者やアーティストから子どもたちにまで世界的に人気の高い版画家。ある形で平面をくまなく覆い尽くす「テセレーション(敷き詰め)」、一つの形が次第に別の形へと変形する「メタモルフォーゼ(変容)」など、人間の視覚や錯覚を利用した緻密で幾何学的な画風が特徴である。本展は、オランダのエッシャー財団の全面的協力のもと、初期のイタリアの風景から「だまし絵」的な代表作まで、約160点を一堂に紹介。また、作品を模したセットなどを使って、エッシャーの作品を体感する場を設ける。デジタル社会を生きる私たちが、版画という手法で想像力豊かな世界を生み出した、エッシャーの魅力を楽しめる展覧会である。

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある 2024年 7 月13日~9 月23日

 約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつある。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示する。いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介。さらに、昨夏までセレクトショップBEAMSのディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつとなる。

☆第14回世界ポスター トリエンナーレ トヤマ2024 2024年10月12日~12月15日

☆没後20年 東野芳明と戦後美術 2025年1月25日~4月6日

富山県水墨美術館

川端龍展 2024年3月15日~5月26日

 近代日本画の巨匠、川端龍子(1885-1966)は、明治から昭和の時代を生き、青龍社を主宰、「会場芸術」を提唱した。大胆で豪快な表現とそれまでになかった日本画のスタイルを確立させ、異彩を放った龍子の魅力に迫る。

没後100年・富岡鉄斎 2024年7月12日~9月4日

 「最後の文人画家」と称される富岡鉄斎(1836-1924)。幕末の京都に生まれ、幅広い学問を修め多様な画派を学び、独自の画境を拓いた。代表作をはじめ、再発見された作品や遺愛の品々を通して、その画業と生涯を展観する。

☆歌麿、北斎、若冲、蕭白、秋暉…魅惑の摘水軒コレクション―江戸絵画の奇才たち 2024年9月14日~11月10日

 摘水軒は、江戸時代の柏村(現千葉県柏市)に開設された寺嶋敏巧氏による私塾「摘翠軒」を元に設立された。多くの文人墨客が残した、肉筆浮世絵・花鳥・動物画からなる江戸絵画コレクションの公開は北陸初。

☆卒寿記念・人間国宝―鈴木藏の志野展 2024年11月22日~2025年1月19日

 日本を代表する陶芸家であり、「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)、鈴木藏(1934生まれ)の作陶の軌跡と今を紹介する卒寿記念展。初期から最新作までの優品を通して、その神髄に触れる。

☆ひらけ墨画ワールド・園家誠二―つくる世界・そだてる絵 2025年2月21日~

 水墨画ワークショップで子どもたちが制作した作品と、講師をつとめる富山県出身の画家・園家誠二の作品を展示する。作品と共に、日本画に使われる画材なども紹介する。

滋賀県立美術館

☆滋賀県立美術館開館40周年記念 「つくる冒険 日本のアール・ブリュット45人 ―たとえば、「も」を何百回と書く。」 2024年4月20日〜6月23日

 日本語では、「生(なま)の芸術」と訳されてきたアール・ブリュット。1940年代、フランスの画家、ジャン・デュビュッフェが、精神障害者や独学のつくり手などの作品に心を打たれ、提唱した美術の概念である。本展では、2023年に公益財団法人日本財団より受贈した、45人の日本のアール・ブリュットのつくり手による作品を展示する。

☆滋賀県立美術館開館40周年記念 「滋賀の家展(仮)」 2024年7月13日〜9月23日

 かつて、多くの住宅建築関連の工場を県内に有していた滋賀県は、近代以降の日本の住宅建築の展開を支えてきた。また、琵琶湖を中心とする自然豊かな土壌に惹かれ、別荘地やベッドタウンとしての活用が進む一方で、古くからの集落を残す場所でもあった。本展では滋賀県と日本の住宅建築のつながりを起点に、今まさに滋賀県に生きる人々の暮らしと建築がどのような未来の生活様式や環境を形作るのか見つめていく。

☆滋賀県立美術館開館40周年記念「志村ふくみ 生誕100年記念展(仮)」 2024年10月8日〜11月17日

 滋賀県近江八幡市出身の染織家であり、重要無形文化財「紬織」の保持者でもある志村ふくみは、2024年に生誕100年を迎える。国内屈指の志村ふくみコレクションを所蔵する同館では、この記念の年に作家の辿った歩みを振り返る回顧展を開催する。

☆滋賀県立美術館開館40周年記念「BUTSUDORI展(仮)」 2025年1月18日〜3月23日

 ふと目に入った日常の「モノ」にレンズを向ける。カメラを手にしたことのある人であれば、誰しもが経験したことがある行為。「モノ」を撮影するということが、写真家の表現や意図において、いかにその役割を果たしてきたのか。そして私たちの社会にいかに影響を与えてきたのか。「モノ」を撮影すること、「BUTSUDORI」写真の奥深さを展覧会を通じて考える。

佐川美術館

☆エッシャー 不思議のヒミツ 2023年12月14日~2024年2月25日

 私たちの周りには「不思議」なものがあふれ、そのヒミツを解き明かそうと、日々頭を働かせている。中でも、今なお多くの人々を魅了し続けているのが、オランダの版画家M.C.エッシャー(1898-1972)が手掛けた作品である。本展では、エッシャーの初期から代表作に至るまで、150点を超える作品を展示。今日のトリックアートブームを牽引してきたその画業の全容を紹介し、不思議のヒミツに迫っていく。また、作品の面白さを更に実感するために、錯視や視覚の原理を利用した体験コーナーも合わせて紹介。トリックの面白さを実体験することで、エッシャーの世界観をより深く感じることができる。

☆吉左衞門X 浦上玉堂 × 樂直入 2023年9月30日~2024年1月28日

☆佐藤忠良 子どもたちへの願い 2023年12月14日~2024年2月25日

☆平山郁夫 風土の美しさ 後期 2023年12月14日~2024年2月25日

☆ポケモン×工芸展―美とわざの大発見― 2024年3月30日~6月9日

MIHO MUSEUM

☆春季特別展 古代ガラス-輝く意匠と技法 2024年3月3日~6月9日

 MIHO MUSEUMには、ガラスが宝石であった時代の貴重な作品が、200点あまり収蔵されている。中でも名宝は「ファラオ頭部」、ツタンカーメン王の祖父アメンホテプ3世の実物大ガラス彫刻で、奇跡的に今日まで伝わった。また「獅子頭形杯」は、水晶のような無色透明のワインカップで、約2500年間ほぼ完品で伝えられた極めて稀なケースである。他にも古代地中海のコアガラス香油瓶やビーズの数々、繊細の極致であるモザイクガラス、色とりどりに銀化したローマンガラス、正倉院にも伝わったカットガラス、中国で瑠璃や玻璃と呼ばれた玉類などを展示。古代世界に広がる驚くべきガラスの美を堪能できる。

滋賀県立陶芸の森

☆リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 ~クラシックな名作とともに~ 2024年3月2日〜5月26日

 人物や動物、テーブルウエアなどスウェーデンの陶芸デザインで知られるリサ・ラーソン(1931年~)の展覧会。おなじみの代表作とともに、今回初めて紹介されるスウェーデンの旧市街をモデルにしたレリーフや、少数しか生産されなかったコレクターズアイテム、グスタフスベリ磁器工房やみずからの工房で制作した1点ものの作品など、これまで知られていなかったもうひとつの彼女の魅力と出会える作品約250点を展示する。

京都国立近代美術館

☆開館60周年記念 小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ 2024年1月6日〜3月10日

 小林正和(1944-2004)は京都市に生まれ、京都市立美大で漆芸を専攻するものの、より自由な色彩表現を求めて川島織物デザイン部に就職、そこで「糸」と出会った。一本の「糸」に内在する表現の可能性を追求した彼の作品は、伝統的なテキスタイルの枠組みを越えて「ファイバーアート」と呼ばれ、国内外で高い評価を得ることになった。本展では、この分野の重要な先駆者としての小林の活動を回顧するとともに、彼と伴走した作家たちの作品を併せて紹介することで、改めて「ファイバーアート」の過去、現在そして未来について考える。

☆没後100年 富岡鉄斎 2024年4月2日~5月26日

 「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎(1836-1924)。幕末、京都の商家に生まれた彼は、近世都市の商人道徳を説いた石門心学を中心に、儒学・陽明学、国学・神道、仏教等の諸学を広く学びながら、南宗画、やまと絵等をはじめ多様な流派の絵画も独学し、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開した。良い絵を描くためには「万巻の書を読み、万里の路を行く」ことが必要であるという先人の教えを徹底して守ろうとした彼は、何を描くにもまずは対象の研究に努め、北海道から鹿児島まで全国を旅して各地の勝景を探った。胸中に思い描かれた理想の山水を表出し、人間の理想を説いた鉄斎の絵画は、画壇の巨匠たちから敬われ、京・大阪の町の人々に広く親しまれただけではなく、新世代の青年画家たちからも、その表現の自由闊達で大胆な新しさで注目され、生前から今日まで国内外で高く評価された。幕末に人格を形成して明治初期には神官として古跡の調査と復興に尽力し、やがて官を辞して市井の画家として生き、1924(大正13)年の大晦日に数え年89で亡くなった鉄斎は、2024(令和6)年末で没後100年を迎える。名作として繰り返し取り上げられてきた作品はもちろんのこと、名作として知られながらも名作展では目にする機会の乏しかった作品や、近年になって再発見され、あるいは新たに見出された作品なども展示。京都御所の近所の、室町通一条下ルに邸宅を構えていた彼の書斎(画室)を彩っていた文房具や筆録(旅行記や研究用メモ)等も取り上げる。

☆印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979 2024年5月30日~8月25日

☆倉俣史朗のデザイン――記憶のなかの小宇宙 2024年6月11日〜8月18日

☆LOVEファッション(仮題) 2024年9月13日~11月24日

☆生誕120 年 黒田辰秋(仮称) 2024年12月17日~25年3月2日

京都国立博物館

特集展示 弥生時代青銅の祀り 2024年1月2日~2月4日

新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 2024年1月2日~2月12日

修理完成記念 特集展示 泉穴師神社の神像 2024年1月2日~2月25日

特集展示 雛まつりと人形—古今雛の東西— 2024年2月10日~3月24日

特別展 雪舟伝説 ―「画聖(カリスマ)」の誕生― 2024年4月13日~5月26日

 日本で雪舟ほどよく知られた画家はいない。雪舟は6件もの作品が国宝に指定されており、間違いなく日本美術史を代表する画家の一人である。桃山時代の雲谷派や長谷川派、江戸時代の狩野派だけではなく、実にさまざまな画家たちが雪舟を慕い、その作品に学びながら、新しい絵画世界を切り開いてきた。本展では、主に近世における雪舟受容をたどることで、「画聖」と仰がれる雪舟への評価がいかにして形成されてきたのかを考える。

☆豊臣秀次公430回忌 特集展示 豊臣秀次と瑞泉寺 2024年6月18日~8月4日

☆上田コレクション収蔵記念 特集展示 密教図像の美 2024年8月7日~ 9月8日

特別展 法然と極楽浄土 2024年10月8日~12月1日

 浄土宗の祖・法然(法然房源空、1133~1212)は、平安時代末~鎌倉時代初めの混迷期、「南無阿弥陀仏」の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生できることを説き、多くの支持を得た。本展では、令和6年(2024)に浄土宗開宗 850年を迎えることを機に、法然による開宗から、弟子たちによる諸流派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでの歴史を、国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどる。

☆新春特集展示 巳づくし―干支を愛でる― 2025年1月2日~2月2日

☆特集展示 雛まつりと人形 2025年2月15日~3月23日

京都市京セラ美術館

☆ザ・トライアングル 山本雄教 2023年10月13日~2024年2月12日

MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜 2023年10月20日-2024年1月8日公式サイト

 ヨーロッパで高い人気を誇る、アーバン・アートと現代アートに特化したドイツ・ミュンヘンの美術館 Museum of Urban and Contemporary Art (MUCA)のコレクションを紹介する展覧会。20世紀から21世紀にかけて世界各国の都市を舞台に発表されてきたアーバン・アートは、都市空間から生まれ、言語、文化、宗教、出身地などのあらゆる壁や境界を越えた視点から世界を見つめるアーティストたちによって創られてきた。彼らの作品は、ルールや規則に縛られることなく、私たちの眼を社会の不公正、資本主義、人種差別といった様々な課題に向けさせ、考えることを促している。本展では、世界的な活躍を見せるバンクシー、カウズ、バリー・マッギーなど、10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む、約70点を紹介。ポップ・アートからニューリアリズムまで、25年以上にわたる収集活動を基に設立された世界屈指のMUCAのコレクションを代表する、アーバン・アートの「アイコン」とも呼ぶべき先駆者たちの大胆不敵で独創的な作品の数々が楽しめる。

☆コレクションルーム 秋期 2023年10月27日~12月17日 特集「Tardiologyへの道程」

☆コレクションルーム 冬期 2023年12月22日~2024年2月25日 特集「昭和前期の日本画と古典」

☆第10回日展京都展 2023年12月23日~2024年1月20日

京都市美術館開館90周年記念展 村上隆 もののけ 京都 2024年2月3日~9月1日

 村上隆(1962年生まれ)は、マンガやアニメといったポピュラーカルチャーなどの引用やそれらとのコラボレーションを通して、アートの価値や本質的な意味を問いかけてきた。そのキャリアは、欧米が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、日本から独自の視点で挑み、刺激を与え続けてきた営みであると言える。高い評価を受ける村上の作品は、世界各地の美術館でコレクションされており、『アートレビュー』誌の「Power 100(アート界で最も影響力のある100人)」には10年連続で選出されている。江戸時代に絵師たちが活躍した京都に深い関心を持ち、インスピレーションを得てきた村上にとって、本展は国内で約8年ぶり、東京以外で初めての個展となる。現在、《かわいい夏休み(黄金の王国の夏休み)》や、「光琳」シリーズなど日本美術に想を得た作品の本展特別バージョンを制作中であるほか、京都とその歴史を参照した数々の新作を構想しており、美しい伝統と都市の活気とが交差する京都を舞台に初公開する。

☆ザ・トライアングル 嶋春香 2024年3月5日~6月23日

☆「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展̶ 美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」 2024年3月20日~7月7日

金曜ロードショーとジブリ展 2024年4月12日〜6月29日

☆KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024 川田喜久治「見えない地図」 川内倫子「Cui Cui+as it is」/ 潮田登久子「冷蔵庫+マイハズバンド」 2024年4月13日〜5月12日

☆ザ・トライアングル 川田知志 2024年7月16日〜10月6日

☆奥村厚一 光の風景画家 2024年7月19日〜9月8日

☆コレクションルーム 夏期 2024年7月19日〜9月27日 特集「女性が描く女性たち」

☆GUCCI COSMOS 2024年10月1日〜12月1日

 イタリアを代表するラグジュアリーファッションブランド・グッチによる大規模な世界巡回展「Gucci Cosmos」を上海、ロンドンに続き、開催する。100年を超えるグッチの歴史の中でも特にアイコニックなデザインを世界中から集め、没入型インスタレーションとして展開。ブランドを象徴するモチーフやアイテムが、いかにして絶えず時代を映し出し、時に自ら時代を定義してきたかを紹介する。上海とロンドンでの開催と同様に、開催地独自の視点も織り込み、京都そして日本特有の文化に共鳴するストーリーやエレメントにもスポットライトを当てる。

☆京都市立芸術大学移転記念 特別展「日本画の名作はこうして生まれた 巨匠たちの学び舎」 2024年10月11日~12月22日

 2023年に京都市立芸術大学はキャンパスを京都駅東部へ全面移転した。1880(明治13)年に京都府画学校として開校して以来、何度も校地を移転しながら歴史を重ね、今回も歴史の1ページとなる。竹内栖鳳、山元春挙などが教壇に立ち、土田麦僊、村上華岳、小野竹喬ら数多くの画家が学んだ。その後、巨匠となり、京都画壇に燦然と輝いた画家たちの若き日の挑戦や、教員となった画家たちが京都の代表として矜持をもって制作した作品は、学校の歴史とともに存在する。本展では、前身である京都府画学校や美術工芸学校、絵画専門学校など、近代における歩みを資料によって振り返り、それら学び舎が育んだ日本画の名作を紹介する。

ザ・トライアングル MIKADO2(ミカド ツー) 2024年10月19日〜12月22日

☆第11回日展京都展 2024年12月21日~2025年1月18日

☆コレクションルーム 冬期 2025年1月10日〜2月24日 特集「世界が見惚れた京都のやきもの〜明治の神業」

☆特別展「蜷川実花(仮称)」 2025年1月11日〜3月30日

 写真家・映画監督の蜷川実花による、関西ではじめてとなる美術館での大型個展。日常の中にある儚い美しさを永遠の存在として昇華する蜷川実花の制作姿勢を体現した作品の数々が、研究者や建築家、音楽家といった異なる分野の才能と共創された空間の中で構成される。大型の映像インスタレーションを含む多様な手法で表現された作品群は互いに関連し合い、暗闇から鮮烈な色彩まで様々な表情を持ち、静かに鑑賞者の感情を揺さぶる。まるで人工の楽園を歩むかのような展示は、現代社会でたおやかに光を見出す彼女の作品世界をナラティブに追体験させ、内省的な旅へと鑑賞者をいざなう。

ザ・トライアングル 坂本森海 2025年1月11日〜3月16日

ザ・トライアングル 迎英里子 2025年3月29日〜6月1日

☆モネ 睡蓮のとき 2025年3月7日〜6月8日⇒公式サイト

 印象派を代表する画家のひとりとして親しまれる、クロード・モネ。その晩年の制作に焦点をあてた本展では、マルモッタン・モネ美術館の珠玉のコレクションおよそ50点に加え、日本国内に所蔵される名品の数々から、“印象派を超えた”モネの芸術の豊かな展開をたどる。なかでも注目なのは、〈睡蓮〉の大画面に取り囲まれ、たゆたう水と一体になるかのような展示空間。画家が長い道のりの果てにたどり着いた境地である。

京都府京都文化博物館

☆Kyoto Art for Tomorrow 2024-京都府新鋭選抜展 2024年1月20日〜2月4日

☆日本考古学の鼻祖 藤 貞幹展 2023年12月9日〜2024年2月4日
☆シュルレアリスムと京都 2023年12月23日〜2024年2月18日
☆異界へのまなざし あやかしと魔よけの世界 2023年11月25日〜2024年1月8日
☆『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 2023年12月16日〜2024年2月4日

☆紫式部と『源氏物語』 2024年2月10日〜4月7日
☆雛人形名品展 2024年2月24日〜4月7日

コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより 2024年2月17日〜4月14日

☆特別展「松尾大社展 みやこの西の守護神」 2024年4月27日〜6月23日

 京都市西京区に鎮座する松尾大社(まつのおたいしゃ)の初めての神宝展である。松尾大社は渡来氏族である秦氏が創建に関わった神社で、平安京遷都以後は都の守護神のひとつとして崇められた。市内にも多くの氏子を持ち、酒・醸造の神として全国の酒造会社の崇敬もあつめている。わが国最古級の神像彫刻として国の重要文化財に指定されている御神像や、初公開となる源頼朝や織田信長ら中世の古文書をはじめ、祭礼や酒神としての歴史、酒造りについて史資料を集め展観する。

☆日本の巨大ロボット群像 2024年7月6日~9月1日

☆世界遺産 大シルクロード展 2024年11月23日〜2025年2月2日

和食 ~日本の自然、人々の知恵~ 2025年4月26日~7月6日

美術館「えき」KYOTO

☆石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入 2024年1月2〜29日

☆京都 日本画新展 2024 2024年2月2〜11日

☆イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき 2024年2月17日~3月29日

☆高砂淳二写真展 -この惑星(ほし)の声を聴く- 2024年4月6日〜5月19日

☆菱田春草と画壇の挑戦者たち 2024年5月25日~7月7日

☆みうらじゅんFES マイブームの全貌展 in 京都 2024年7月13日~8月25日

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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