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「レアリスムの視線-戦後具象美術と抽象美術 」愛知・岡崎市美術博物館で2024年1月27日-3月17日に開催

  • 2023年12月27日
  • 2024年2月21日
  • 美術

レアリスムから戦後の具象・抽象美術を読み解く

 「レアリスムの視線-戦後具象美術と抽象美術 」が2024年1月27日~3月17日、愛知・岡崎市美術博物館で開催される。

 美術用語として「写実主義」と訳されてきた「レアリスム」は、必ずしも具象表現だけを指すのではなく、現実を見据えて内側の芸術性を追究していく抽象表現も含んでいる。

 本展は、この「レアリスム」というキーワードから、戦後の具象・抽象美術を読み解く試みである。

 具象美術では主に、ベルナール・ビュフェらが参加した「時代の証人者」というグループに焦点を当てる。

 抽象美術では、非定形を志向した前衛芸術運動「アンフォルメル」と、この運動と関係した「具体美術協会」を取り上げるとともに、抽象表現主義の画家に影響を与えた「シュルレアリスム」を紹介する。

 また、欧米の美術運動に影響を受けつつも、独自に発展してきた日本の様相も概観。戦後の芸術家たちがどのように「現実」を捉えたのかを考える。

見どころ

・「レアリスム」という複雑に交差する概念をキーワードに、様々な「現実」の表現を概観する。

・西欧と日本の戦後の具象・抽象美術を幅広く紹介。多様なスタイルの作品を楽しむことができる。

・美術ファン必見! ビュフェ、ジャコメッティ、藤田嗣治、具体美術協会など美術ファンの心をくすぐる作家の作品が多数展示される。

展覧会概要

展覧会名レアリスムの視線-戦後具象美術と抽象美術
主  催岡崎市美術博物館、中日新聞社
会  場岡崎市美術博物館
開館時間午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日毎週月曜日、2月13 日(火曜日)
※2月12 日(月曜日・祝日)は開館
観 覧 料一般[高校生以上]1,200円(1,100円)、小中学生 600円(550円)
*展覧会限定フリーパス「Limi‐pass(リミパス)」は1,800円
*( )内は20名以上の団体料金
*各種障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者1名は無料*未就学児は無料 
*岡崎市在住・在学の小中学生は無料(要証明書) 

展覧会構成

第1章 具象美術の台頭 時代の証人者たち

 主にフランスを舞台に活躍した具象美術の芸術家を紹介する。

 特に、日本ではこれまでほとんど言及されかった、ベルナール・ビュフェやアンドレ・ミノーらが参加した「オム・テモワン(時代の証人者)」というグループや、ほぼ同時期に企画された「時代の証人画家展」という、ピカソや藤田嗣治らが参加した展覧会に焦点を当て、現実がどのように表現されたのかという視点で作品を展示する。

 2つの大戦から計り知れない影響を受けた芸術家たちが、具象という枠組みで現実をどう捉えたかにフォーカスする。

〔主な展示作品〕
・ベルナール・ビュフェ《花と道化役者》1968年 ベルナール・ビュフェ美術館蔵
・フランシス・ベーコン《スフィンクス》c.1953年 豊田市美術館蔵
・アルベルト・ジャコメッティ《鼻》1947年 大阪中之島美術館蔵

第2章 アンフォルメル美術

 ピエール・スーラージュ、サム・フランシスや、アンフォルメル美術の主唱者、ミッシェル・タピエと交流があった具体美術協会を取り上げる。

 現実を抽象という枠組みでどのように捉えていったのかを考え、時代と呼応しながら変革された美術のスタイルをたどる。

〔主な展示作品〕
・ピエール・スーラージュ《絵画1969年5月26日》1969年 アーティゾン美術館蔵
・堂本尚郎《絵画》1957年 岡崎市美術博物館蔵
・白髪一雄《無題》1959年 豊田市美術館蔵
・元永定正《作品2》1959年 兵庫県立美術館蔵

第3章 シュルレアリスム運動

  岡崎市美術博物館のコレクションを中心に、シュルレアリスムの美術を紹介する。

 シュルレアリスム運動は、モダニズムの発展に欠かせない芸術運動であり、その後の抽象表現主義やアンフォルメルにも少なからず影響を与えた。シュルレアリスムの画家たちは、どのように現実を捉えていたのだろうか。

〔主な展示作品〕
・クルト・セリグマン《メムノンと蝶》1942年 岡崎市美術博物館蔵
・サルバドール・ダリ《ダリの太陽》1965年 岡崎市美術博物館蔵
・マックス・エルンスト《森》1927年 岡崎市美術博物館蔵
・ジャン・アルプ《星座》1932年 愛知県美術館蔵

第4章 日本の様相

 欧米の美術運動の流れに呼応して、独自に発展してきた日本の様相を概観する。

 現実社会を風刺した北川民次や、アンフォルメルなど戦後の米国やヨーロッパの美術動向が日本に紹介される中で、新しい時代の日本画を求めたグループ「匹亜会」。

 具体美術協会のメンバーとして活躍した元永定正の作品の中でも、アンフォルメル風と言われたスタイルを乗り越え、シンプルでありながら力強い画面に到達した作品を紹介する。

 現実から出発した戦後具象・抽象美術を考えるにあたって、日本ではどのような展開があったのか、その一例を見ていく。

〔主な展示作品〕
・北川民次《平和な闘争》1964年 刈谷市美術館蔵
・堀尾実《フォト・コラージュ》1967-72年 名古屋市美術館蔵
・元永定正《作品Funny》1967年 三重県立美術館蔵

関連イベント

講演会(事前申込制)

1950年代の美術―線描絵画とアンフォルメルを中心に
講師:尾﨑信一郎氏(鳥取県立美術館整備局 美術振興監)
日時:2月18日(日曜日)午後2時~3時30分
場所:岡崎市美術博物館1階セミナールーム
参加費:無料
申込締切:2月2日(金曜日)必着
定員:50人(応募多数の場合は抽選)
 

トークサロン@YOUR TABLE (事前申込制)

 併設のレストラン「YOUR TABLE」で、ケーキ、ドリンクとともに、展覧会や作品について担当学芸員と気軽に話すイベント。
日時:2月22日(木曜日)午後3時30分~4時30分
場所:館内レストランYOURTABLE
参加費:一人2,000円(ワンドリンク+ケーキ付)
申込締切:2月2日(金曜日)必着
定員:10人(応募多数の場合は抽選)

ギャラリートーク

日時:2月12日(月曜日・祝日)、3月9日(土曜日) 各日とも午後2時~午後3時
会場: 岡崎市美術博物館1階展示室
参加費:無料(※当日の観覧チケットが必要)
担当:学芸員
 

申込について ※講演会・トークサロン共通

申込締切:2月2日(金曜日)必着
・あいち電子申請(ネット申込)はこちらから
・はがきでの申し込み
 はがき裏面に、1. 参加を希望するイベント名 2. 参加者全員の郵便番号・住所・氏名・年齢(学年)・電話番号を記入の上、申し込む。
 はがき1枚につき、申し込みは1件まで。1度の申し込みは2人まで。申込者以外の参加不可。
 申込先は、〒444-0002 岡崎市高隆寺町峠1 岡崎中央総合公園内 岡崎市美術博物館「レアリスム展」イベント係

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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