- 2019年9月22日
- 2019年10月4日
あいちトリエンナーレ 藤井光が展示ボイコットを宣言
「あいちトリエンナーレ2019」で名古屋市美術館の会場に作品を展示しているアーティストの藤井光さんが2019年9月22日夕、展示のボイコットを宣言した。この日あった同美術館でのレクチャーパフォーマンス/鑑賞ツアーの最後になって参加者の前で宣言した。中止になった「表現の不自由展・その後」の再開への動き […]
「あいちトリエンナーレ2019」で名古屋市美術館の会場に作品を展示しているアーティストの藤井光さんが2019年9月22日夕、展示のボイコットを宣言した。この日あった同美術館でのレクチャーパフォーマンス/鑑賞ツアーの最後になって参加者の前で宣言した。中止になった「表現の不自由展・その後」の再開への動き […]
山川冬樹さんの新作「海峡の歌」は、かつて隔離された大島から自由を求めて対岸の四国・香川県の庵治町に泳いで渡ろうとした人が後を絶たなかったという歴史から着想した映像インスタレーションである。泳いだ人の多くは、潮に流され、対岸にたどり着くことなく亡くなった。自ら約2キロを泳ぎ、そのときの映像が展示され […]
としのこえ、とちのうた 会場:旧豊田東高校(愛知県豊田市) 愛知・豊田市美術館の北隣の旧豊田東高校の弓道場周辺で、2019年9月13日〜10月14日、現代美術のグループ展「としのこえ、とちのうた」が開かれている。 敷地には、2024年秋、建築家・坂茂さんの設計による豊田市博物館が開館する予定だが […]
旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト(愛知県瀬戸市西茨町)2019年9月7日〜10月14日 新聞の美術記者になりたての1990年代半ばごろは愛知県瀬戸市といえば、陶芸の取材で行くことが多かった。 その後、亡くなった現代美術家の栗本百合子さんがインスタレーションを展開した愛知製陶所にも出かけ […]
Lights Gallery(名古屋) 2019年9月5〜22日 京都精華大の先輩後輩の関係で、共に評価されている上田良と澤田華という若手アーティストの二人展が、「あいちトリエンナーレ2019」の会場にもなっている名古屋・円頓寺のギャラリーで実現した。「テキサス・ヒットがやってくる」と奇妙な副題が […]
N-MARK B1(名古屋) 2019年9月6〜22日 1988年、大阪府生まれの若手の個展である。会場に入ると、正面の壁に大きな矩形のシートが掛けられ、その下の3分の2はそのまま床にだらりと敷かれている。シートは、大量の血痕のような濁った赤で染められ、そこに野草のような花が無造作に置かれている。 […]
「あいちトリエンナーレ2019」で中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」など、これまでに中止・変更となった全ての展示の再開を目指そうと設立されたプロジェクト《ReFreedom_Aichi》が14日、具体的な活動を始めた。トリエンナーレの会場の一つ、愛知芸術文化センターで、「表現の不自由展・そ […]
STANDING PINE (名古屋) 2019年9月14日〜10月14日 9分でループされる新作の映像が展示された。映画を考古学的に探求し、緻密な創作過程を経て作品化された、見所の多く知的な展示である。名古屋周辺にいる現代美術の関係者、特に映像作品に注目する向きには、平川の新シリーズの最初の作品 […]
大島は、島全体が国立のハンセン病療養所「大島青松園」になっている。国の強制隔離政策で大島に施設がつくられたのは1909(明治42)年。以後の100年余で、2000人を超える人が大島で亡くなった。 1958年ごろの入所者数は700人以上、2019年9月現在は52人で、平均年齢は約85歳だという。1 […]
N-MARK 5G(名古屋) 2019年9月7〜29日 「あいちトリエンナーレ2019」で中止となった「表現の不自由展・その後」にも出品していた岡本光博の個展。企画・運営は、愛知県岡崎市のmasayoshi suzuki galleryである。 岡本は、ルイ・ヴィトンのフェイクか本物か非公開のバッ […]
ブックショップ・ギャラリーのON READING(名古屋市千種区東山通5−19 カメダビル)で2019年8月31日〜9月16日、北海道の小さな丸太小屋で自給自足の生活を営んでいた「弁造さん」の下絵を紹介する「弁造さんのエスキース展」が開かれている。写真家の奥山淳志さんによる著書「庭とエスキース」(み […]
GALERIE hu:(名古屋) 2019年8月24日〜9月14日 1974年、富山県生まれの清河は、しばらく創作期間を持った後、東京都内の造形会社に10年間勤務。現在は、そこでの活動を踏まえ、富山県黒部市の「STUDIO/HOT」を拠点に、造形職人として、イベントなどでの各種造型物や美術作品の受 […]
gallery N(名古屋) 2019年8月24日〜9月8日 多摩美術大学で陶を専攻した後、東京芸術大大学院美術研究科先端表現科を2017年に修了した若手、折原智江のテーマは「生と死」。前回2017年の同じ画廊での個展のタイトルは「死なないセレモニー」と、荒川修作を彷彿とさせるものだった。 その […]
Gallery NAO MASAKI(名古屋) 2019年8月31日〜9月15日 1979年、名古屋市生まれの大森準平が海外を意識する中で逆説的に目を向けたのが「日本」だった。ここ10年ほど取り組むのは、豊かな立体的装飾に富んだ縄文時代の火焔型土器の現代版。大森は、岡本太郎がそうであったように、衝 […]
「空間に線を引く 彫刻とデッサン展 橋本平八から現代の彫刻家まで」が2019年8月10日から9月23日まで、愛知・碧南市藤井達吉現代美術館で開かれている。今春から、平塚市美術館(神奈川)などを会場に開かれてきた巡回展。彫刻とデッサンを作家ごとに対置させ、タイトルでは「彫刻/と/デッサン」と彫刻とデッ […]
キュンチョメ、津田道子、岩崎貴宏、毒山凡太朗 アート・ユニットのキュンチョメは、性別を超えた人たちとその人の名前をテーマにした2つの映像作品を展示した。性別を変え、自分の名前を自分の意思で変えた人を訪ね、インタビュー形式で登場させた作品は、「男性」「女性」という性別の二分法さえ超越し、出生時に割り […]
ケンジタキギャラリー(名古屋) 2019年8月24日〜10月12日 東京・森美術館での大規模な塩田千春個展「魂がふるえる」(10月27日まで)を見た人も多いのではないだろうか。回顧展ともいうべき展示は、幼い頃や学生の時の絵画や地縁血縁ともいえる作家の背景から、大空間のインスタレーション、病気再発 […]
2019年8月24日の朝日新聞、中日新聞などによると、「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた問題で、参加アーティストの1人、田中功起さんが展示の変更である「再設定」を申し出た。9月3日から展示室の入り口を半分閉鎖し、中に入れなくする一方、9月7日からの土曜日 […]
藤井光、モニカ・メイヤー、青木美紅、桝本佳子 藤井は、歴史的事象を再演する手法で、社会の不可視の領域を構造的に批評する。今回は、戦時下の日本のアジア侵略と現代のアジアの経済的主従関係をリンクさせたマルチ・スクリーンの映像インスタレーションを出品。映像の一つは、1940年代の日本統治下の台湾で製作さ […]
2010年以来、4回目となる瀬戸内国際芸術祭。男木島では、ベネチア・ビエンナーレなど国際展常連のドイツのアーティスト、グレゴール・シュナイダーによる、焼けて真っ黒に炭化した家が「死の世界」を見せながら、真っ黒な立木に芽吹いた薄緑が未来の再生の予兆をかすかに象徴していた。 その近くの廃墟の家では、 […]