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「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク」スケッチパーティ ドキュメント展 THE TOWER HOTEL NAGOYA で2024年1月23日-2 月12日に開催 

現代美術アーティストが写生大会で描いた作品を展示

 現代美術のアーティストと市民が一緒に絵を描くイベント「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク」スケッチパーティ(写生大会)で描かれた作品を紹介するドキュメント展が2024年1月23日〜2 月12日、名古屋・栄のTHE TOWER HOTEL NAGOYA 4 階ギャラリースペース ”on hold”とロビースペースで開かれている。

 「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ アートパーク」は2023年12月2日、名古屋・栄のテレビ塔北のテレビトーヒロバで開催された。

 15人のアーティストが市民とともに名古屋の都市の風景を作品に残し、今回は約30点を一挙に展示している。

 スケッチパーティのほかにも、アートカフェやアートグッズショップ、DJ、音楽ライブなども楽しめ、大勢の参加者で盛り上がった。⇨当日のレビュー記事、⇨参加アーティストによる座談会

参加アーティストなど

<スケッチパーティ>
O JUN大田黒衣美オカザえもん川角岳大こいけぐらんじ近藤佳那子設楽陸、須田真弘、染谷亜里可土屋未久古畑大気森北伸山口由葉横内賢太郎鷲尾友公

<パフォーマンス>
化ける身(筒井響子×3chi5×田辺舞)

<音楽ライブ>
小池喬

<DJ>
MOOLA(YANGGAO)、yamica

<アートカフェ>
Barrack(近藤佳那子+古畑大気)
YANGGAO

<アートグッズショップ>
LIVERAY Extra、ほか

<アート相談>
クリエイティブ・リンク・ナゴヤ スタッフ

イベント概要

会 期:2023年12月2日(土) ※少雨決行、荒天時は中止
場 所:名古屋・栄の久屋大通公園テレビトーヒロバ(名古屋市中区錦 3-5)
時 間:11:00~16:00
アクセス:名古屋市営地下鉄栄駅徒歩3分
入場料:無料
参加費・予約:無料、予約不要(当日会場で受け付け、画材無料提供)
問い合わせinfo@creative-link-nagoya.jp
主 催:クリエイティブ・リンク・ナゴヤ、名古屋市
企画協力:青田真也、吉田有里
協 力:名古屋芸術大学、一般社団法人愛知PFS協会

アーティスト・プロフィール

O JUN

 1956年、東京都生まれ。同地在住。日常でよく目にするような人物や風景などの具体的なモチーフを、鉛筆やクレヨン、グアッシュを使い、絵画や版画、ドローイングを制作するほか、パフォーマンスなどの身体表現も行っている。東京藝術大学名誉教授。

 主な展覧会に「O JUN」(国立国際美術館、大阪府、2002年)、「O JUN MALT GOTT」(Gallery Clemens Thimme、ドイツ、2011年)、「O JUN-描く児」(府中市美術館、東京都、2013年)、「O JUN展 まんまんちゃん、あん」(国際芸術センター青森、青森県、2016年)、「O JUN×棚田康司展『鬩(せめぐ)』」(伊丹市立美術館、兵庫県、2017年)、「ペイン天狗-長谷川繁と O JUN」(カスヤの森現代美術館、神奈川県、2022年)。

大田黒衣美

 1980年、福岡県生まれ。愛知県在住。東京造形大学美術学科絵画科専攻 概念表現研究課程卒業後、東京藝術大学大学院修士課程油画科修了。2019年3月から、文化庁新進芸術家海外研修制度を受けベルリンを拠点に活動。

 「DOMANI・明日展 2021」(国立新美術館、東京都、2021年)、個展「the reverie」(KAYOKOYUKI、東京都、2022年)、「ねこのほそ道」(豊田市美術館、愛知県、2023年)。

オカザえもん

 顔に「岡」胸に「崎」の文字で岡崎をPR。岡崎市にぜひお越しくだされ。

川角岳大

 1992年、愛知県生まれ。2015年、愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業、2017年、東京藝術大学大学院美術研究科修了。

 主な個展に「xo」(Lavender Opener Chair 、東京都、2022年)、「some drives」(Barrack 、愛知県、2023年)。主なグループ展に「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2020」(岐阜県美術館、岐阜県、2020年)、「現代美術のポジション 2021-2022」(名古屋市美術館、愛知県、2021年)、「吹けば風」(豊田市美術館 、愛知県、2023年)。

こいけぐらんじ / 小池喬

 2005年、愛知県立芸術大学油画科卒業。その後は音楽活動に専念。バンド「シラオカ」では Vo.gt を担当。

 2010年頃から漫画の制作を始める。その過程で、うんこドリルシリーズのイラストや、OGREYOUASSHOLEのアニメーションによるCM制作、また『ニャンちゅうプラネタリウムチュー!』の背景美術を担当するなど、多岐にわたり活動の場を広げる。2021年頃から大学卒業以来となる油絵制作を再開。

近藤佳那子

 愛知県立芸術大学博士前期課程修了。自身の制作と平行し、2017年から、古畑大気とアートユニットBarrackとしての活動を始める。

 主な展覧会に「いのちの移ろい展」(碧南市藤井達吉現代美術館、愛知県、2021年) 、「瀬戸現代美術展2022」企画・展示(瀬戸市菱野団地各所、愛知県、2022年) 、Toss, TheBall (tou;、北海道、2023年)、 PiCNiC vol.1[近藤佳那子] (EIGHT ART HOUSE 、愛知県、2023年)。

設楽陸

 1985年、愛知県長久手市生まれ。愛知県在住。これまで一貫して、ゲーム的世界観、仮想、妄想、自身の内なる物語をテーマに絵画や立体などを制作してきた。

 コロナ禍を契機に、VR (仮想現実)のスタジオでも制作を開始。主宰する「タネリスタジオ」とVRを行き来しながら、現実と仮想の融合や、実存について模索している。2023年7月から9月まで、岐阜県美術館で「アーティスト・イン・ミュージアム」に参加。

須田真弘

 1965年生まれ。1991年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了。2008-09年、英国ロンドン芸術Research Centre for Transnational Art, Identity and Nation (TrAIN) 。名古屋芸術大学教授 。

 主な展覧会に「Yellow Room」(クリテリオム19水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城県、1995年)、眼差しのゆくえ「現代美術のポジション」(名古屋市美術館、愛知県、1997年)、「Pro Tubo」(Theodor Zink Museum、ドイツ、2002年)、「Da Sein」(Ernst Barlach Museum、ウェーデル/ドイツ、2003年)、「あいちアートの森」常滑プロジェクト(愛知県、2010年)、「Behind the Brushstroke」(Camberwell Space、ロンドン/イギリス、2015年)、オカザえもんの国内芸術祭2019「In between eyes and hands」(岡崎、愛知県、2019年)。

染谷亜里可

 1961年、愛知県生まれ。1986年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修了。1999年アーティスト・イン・レジデンスART/OMIに参加(ニューヨーク)。

 主な展覧会に、ステゴザウルススタジオ(愛知県、1989年)、「Decolor」(ケンジタキギャラリー、東京都、2010年)、「染谷亜里可展」(三重県立美術館、三重県、2005年)、「私のいる場所-新進作家展vol.4 ゼロ年代の写真論」(東京都写真美術館、東京都、2006年)、D.D.(2011年より今村哲とともにアーティストユニットD.D.の中心メンバーとして活動)「ユーモアと飛躍」(岡崎市美術博物館、愛知県、 2013年)、D.D.「遠まわりの旅」(名古屋市美術館、愛知県、2014年)、染谷亜里可Works「第三の転回」+ D.D.「王様だけがパンツを履く」愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA、愛知県、2021年)、D.D.「あなたのような家」(三谷温泉アートプロジェクト「ととのう温泉美術館」、愛知県、2023年)。

土屋未久

 1991年、愛知県生まれ。画家、イラストレーター。

 頭の中で粘土のようにこねたモチーフたちを、絵に描きおこしている。存在・変容しあうモチーフたちの関係性を描き、絵のなかに別の場をつくることは、生活する中で感じる恐怖や悲しみを和らげる行為なのかもしれない。自身の制作・展示を行いながら、書籍の装画やロゴ、イベントビジュアルなどクライアントワークも並行して行う。

古畑大気

 愛知県立芸術大学博士前期課程修了。路上観察のようなことをしてメモ的に写真を撮り、パソコンで線と色面のみのドローイングをしてからキャンバスにタブロー化する、もしくはそのままターポリンなどに出力。観察対象は何かしらの構造物や建築物など。自身の制作と平行し2017年より近藤佳那子とアートユニットBarrackとしての活動を始める。

 主な展覧会に「SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト第5回『Walking』」(JR総持寺駅、大阪府、2020年)、「瀬戸現代美術展2022」企画・展示(瀬戸市菱野団地各所、愛知県、2022年) 、「あるくみるであう。邂逅とまなざし」(Maebashi Works、群馬県、2022年)、Toss,TheBall (tou; 、北海道、2023年)。

森北伸

 1969年、愛知県生まれ。
 愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業。岐阜県多治見市在住。

 人や家などをモチーフとし、絵画や彫刻作品を制作。パブリックコレクションに豊田市美術館、十和田市現代美術館、シルパコン大学(タイ)、ザクセン州立美術館(ドイツ)、愛知県美術館。

山口由葉

 1992年、愛知県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。「アートアワードトーキョー 丸の内 2020」野口玲一賞など数多くの賞を受賞。2015年から本格的に活動を開始。

 主な展覧会に「project N 90 山口由葉」(東京オペラシティアートギャラリー、東京都、2023年)、「線をひっぱる」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京都、2023年)、「絵 雨の雫」(Gallery Valeur、愛知県、2021年)、「流れて描く」(アートラボあいち、愛知県、2020年)など。

横内賢太郎

 1979年、千葉県生まれ。2002年武蔵野美術大学卒業、2004年、京都市立芸術大学大学院修了、2007年、同大学院博士(後期)課程修了。2014年よりインドネシアに移住し、作品制作と並行し、自宅を改装したアートスペース「Artist Support Project」をジョグジャカルタにて現在も運営中。2021年に帰国。

 主な展覧会に「誰もに何かが / Something for Everyone」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都府、2020年)、「Indigo Phase」(puntWG、アムステルダム/オランダ、2020年)、「横内賢太郎 CONTACT」(愛知県美術館コレクション展示室、愛知県、2020年)など。

鷲尾友公

 愛知県生まれ。同地在住。独学で絵画を学び、人物や事象など享受した事柄と関わり合いながら、イラストやデザイン、映像など多岐に渡る制作活動を展開し、人間の自由な行為として表現する。美術館や海外でも発表されたオリジナルモチーフの手君は運気アップのアイテムの一つ。

 主な展覧会に「鷲尾友公のWILD THINGS 」(アートラボあいち長者町、愛知県、2016年)、『粟津潔、マクリヒロゲル 1「美術が野を走る:粟津潔とパフォーマンス」』(金沢21世紀美術館、石川県、2014年)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知県、2019年)などがある。

化ける身(筒井響子×3chi5×田辺舞)

 2022年結成。
 dance – 田辺舞 Mai Tanabe  voice – 3chi5 Sanchiko daxophone – 筒井響子 Kyoko Tsutsui 煙を吐く鏡。のぞき穴から見た関係性。ナワル。

MOOLA

 タイカレー食堂“ヤンガオ”のオーナー。グラフィックデザイナーとして転勤でタイ・バンコクで6年半の海外生活を過ごす。その中で感じた「タイ在住の日本人の僕がすべき表現は何か」というテーマを訪日外国人の視点で捉える事の面白さに気づき、自身が経営するヤンガオのタイカレーを日々作り続けながら、デザイナー、DJとしても活動中。

yamica

 現地の音、人を求めて海外放浪旅行、音楽漬けの環境で働く日々、パーティー主催、国内外の幾多の素晴らしき音楽家と共演など、それらから受けた刺激、影響、経験をジャンルレス武装戦線発、温故知新経由、国境無き音楽団行きに空間合致選曲飛行中。映画、TVドラマなどの劇中曲を作曲する無定形音楽創作団popipaとしても活動。

LIVERARY Extra

 名古屋を拠点にローカル/カルチャーを発信・提案するウェブマガジン「LIVERARY」が店主を務める〈変てこなコンビニ〉をテーマとしたショップ。2018年、名古屋・栄の地下モール内に3ヶ月間限定で誕生し話題に。その後、渋谷PARCO、名古屋PARCOなどの商業施設や、コンビニ、公園、フェス会場などに期間限定、神出鬼没に登場し続けている。取扱商品は、平山昌尚、大橋裕之らさまざまな作家たちとのコラボグッズほかオリジナルアイテム、雑貨、アート、その他諸々。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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