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「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たちヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」名古屋市美術館で2026年9月19日-11月29日に開催

印象派をめぐる42名の画家たちの作品を展示

 「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たちヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」が2026年9月19日〜11月29日、名古屋市美術館で開催される。

 ドイツ・ケルン市にあるヴァルラフ= リヒャルツ美術館・コルブー財団は、約7万点のコレクションを誇るドイツ有数の美術館。本展ではそのうち、特に優れた質と量を誇る印象派とその前後の作品70点を紹介する。

 19世紀後半、歴史的な主題や自然の忠実な再現を理想とするヨーロッパの伝統から、新しい表現を模索しようとする画家たちが現れる。

 クールベやマネ、コロー、ルソーらの画家たちは、庶民の生活に目を向け、森に入り、自らの目で見た自然を画面にとらえようとした。

 その流れの中で誕生した印象派は、明るい色彩と細かなタッチを置いていく革新的な表現を生み出し、スーラやシニャックらはこの表現をさらに理論的に追求していく。

 個人の感性に重きをおく印象派の姿勢は、ゴッホやゴーガンら個性あふれる表現者の出現をもたらし、マティスやボナールなど20世紀の色彩画家たちへと受け継がれながら、モダン・アートの本流を形成していく。

 本展では、印象派をめぐる42名の画家たちの作品を通して、近代絵画の歴史における革新と、その世代を超えたつながりを感じることができる。

フィンセント・ファン・ゴッホ《跳ね橋》1888 年 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

開催概要

展覧会名:ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne, Germany
“Van Gogh and the Impressionists”
会  期:2026 年9月19日(土)-11月29日(日)[63日間]
休 館 日:月曜日(ただし、9/21、10/12、11/23 は開館)、9/24(木)、10/13(火)
開館時間:午前9 時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで(いずれも入場は閉館の30分前まで)
会  場:名古屋市美術館 企画展示室1・2
主  催:名古屋市教育委員会・名古屋市美術館、中日新聞社、東海テレビ放送
後  援:ドイツ連邦共和国総領事館、名古屋市立小中学校PTA 協議会、JR東海
協  力:ヤマト運輸、名古屋市交通局
企画協力:クオラス
観 覧 料:一般1,900(1,700)円、高大生1,000(800)円、中学生以下無料
( )内は通常前売・20名以上の団体料金
公式サイト https://static.chunichi.co.jp/chunichi/pages/event/vangoghandtheimpressionists/

クロード・モネ《エトルタの浜辺の漁船》1883-84 年 油彩・カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

見どころ

1.ゴッホの傑作《跳ね橋》が名古屋にやってくる!
 《跳ね橋》は、ゴッホの黄金期とも言われる「アルル時代」に描いた代表作のひとつ。この頃のゴッホは気分が安定しており、創作意欲に満ちあふれていた。そんな前向きな心情を映し出すかのような、爽やかな光にあふれた傑作《跳ね橋》は名古屋初上陸。ヴァルラフ=リヒャルツ美術館が大規模改修工事に伴う休館予定だからこそ実現した本作の来日は、非常に貴重な機会である。

2.印象派をめぐる巨匠たちの作品がズラリ!
 モネ、ルノワール、ピサロ、カイユボットら印象派の画家のみならず、印象派に影響を与えたミレー、コローらバルビゾン派、マネやクールベ、点描派のシニャック、スーラ、さらには、ポスト印象派のゴッホやゴーガン、そしてマティス、ボナール、ユトリロまで、印象派を中心に、その前後を彩った42名の巨匠の絵画を一挙に鑑賞できる。

3.流れで見るから面白い、モダンアートの本流をたどる
 19世紀後半、フランス美術の伝統から脱し、新しい表現を模索する画家たちが現れる。その中で誕生した印象派は、絵画表現に大きな変革をもたらした。さらに、個人の感性に重きを置く姿勢は多様な表現へと広がり、20世紀の色彩画家たちへと受け継がれながら、モダンアートの本流を形成していく。本展では近代絵画の革新と、世代を超えたつながりを感じることができる。

ポール・セザンヌ《梨のある静物》1885 年頃 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

展覧会構成

第1章 印象派前
 19世紀後半、フランスの官営サロンでは、歴史画を重視し、風景画を物語の背景として低くみなすアカデミズムが主流となっていた。しかし、鉄道網の発達やチューブ絵具の開発など、社会の飛躍的な発展の波に乗るように、伝統から抜け出し、新しい絵画表現を模索する画家たちが現れる。
 マネは、サロンを主戦場としつつ、近代化するパリを生きる人々やその生活をありのままにとらえようとした。イザベイやクールベ、ブーダンは、戸外に出て、自然を目の前にして制作した。自らの目でとらえた自然をありのままに描き出そうとする彼らの姿勢は、ブーダンに勧められて絵を始め、クールベと親交のあったモネをはじめ、印象派の画家たちに大きな影響を与えた。

エドゥアール・マネ《アスパラガスの束》 1880 年 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

第2章 バルビゾン派
 1830年代から40年代に、フォンテーヌブローの森のはずれにあるバルビゾン村に、画家たちが集まるようになる。コロー、ミレー、テオドール・ルソーら「バルビゾン派」と呼ばれる画家たちは、目の前に広がる風景を、歴史画の中の一部としてではなく、独立したテーマとして描きだす。

 彼らが描く穏やかな田園風景は、慌ただしく生きる都市の生活者を魅了した。ゴッホは、ミレーが描いた農民の崇高さを大いに称賛した。

カミーユ・コロー《ヴィル・ダヴレー》1860-70 年頃 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

第3章 印象派
 戸外に出て、光の効果を描き出そうとする印象派の画家たちは、細かなタッチを画面に残す「分割主義」と呼ばれる独特の技法を生み出す。1874年に開かれた第一回印象派展では、伝統的な技法を無視した表現は、「稚拙」や「未熟」という批判を受け、「印象派」という言葉が生み出された。
 しかし、印象派の画家たちがもたらした革新は、表現技法以上に、筆跡によって、個人の感性を画面に残したことにあった。個人の主観でとらえた一瞬の印象を描き出す印象派の作品は、自然の模倣を重視してきたアカデミーの伝統を覆し、より自由な表現への地平を切り開いた。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《縫物をするジャン・ルノワール》1898 年 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

第4章 ポスト印象派
 個人の感性に信頼をおく印象派の姿勢は、のちに多くの個性豊かな表現者を生み出すこととなった。

 「ポスト印象派」とは、1880年前後に印象派が分岐し、さまざまな方向へ展開した芸術動向を総称する呼称だが、この章では、その中心的存在とされるセザンヌ、ゴーガン、そしてファン・ゴッホの作品を通して、印象派以後の絵画が拓いた表現の軌跡をたどる。

ポール・ゴーガン《ブルターニュの少年》1889 年 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

第5章 点描派
 1886年、最後の印象派展の中心的な画家はスーラやシニャックら「新印象派」と呼ばれる画家たちだった。彼らは、筆触を分割する印象派の技法をさらに理論的に追求し、小さな点を科学的根拠にもとづいて画面に配置する「点描」という技法を編み出し、明るい色彩に満ちたイメージを生み出した。
 この新しい技法は、ベルギーやオランダなど周辺国にも広まり、さらに色や形などの絵画的な要素を追求する20世紀のモダン・アートへの、大きな足がかりとなった。

ポール・シニャック《カポ・ディ・ノリ》1898 年 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologne

第6章 20世紀の色彩画家
 20世紀の幕開けとともに、西洋美術は大きな転換点を迎える。マティスやドンゲン、ヴラマンクらは、新印象派の技法の追求の末、色彩そのものの可能性を追求する。大胆な原色と荒々しいタッチによって色彩の解放を果たした彼らは「フォーヴィスム(野獣派)」と呼ばれるようになった。
 また、ボナールやドニらの「ナビ派」と呼ばれる画家たちも、装飾的で調和のとれた色面表現によって、画家の内面や精神性を映し出した。

ピエール・ボナール《ボートにて、ヴェルノン》1912 年 油彩、カンヴァス
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団蔵
Wallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud, Cologne
Photo: © RBA, Cologn
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関連イベント

(1)連続講座

 本展カタログの巻頭論文執筆者が、本展の見どころなどを話す。
日時 ①9月27日(日)「現在いまを見る視点 バルビゾン派とレアリスム」
   ②10月24日(土)「感性?or 知性? 印象派とポスト印象派」
   ③11月22日(日)「モダン・アートへの接近 点描と色彩」
※いずれも14:00~(約90 分)
※内容は3回とも異なる。
講師 深谷克典(名古屋市美術館参与)
場所 名古屋市美術館2階講堂
定員 180名(当日先着順、定員になり次第締切)
参加費 無料(ただし聴講には本展の観覧券[観覧済みの半券も可]が必要)

(2)ワークショップ「色の探検隊!―絵画のいろの世界をのぞいてみよう」

 ワークシートを使って展示室の作品をじっくり見た後、それをもとに自由に絵を描いてみよう。
日時 ①10月2日(金)18:00~19:30
   ②10月3日(土)10:00~11:30/14:00~15:30
※内容はいずれの回も同じ。
対象 ①高校生以上どなたでも/②小中学生(小学生は保護者の同伴必須)
定員 ①15名/②各回15組(1 組3名まで)
※いずれも事前申込、先着順
参加費 無料(ただし高校生以上の方は本展の観覧券が必要)

(3)ゆったり鑑賞デー

 以下の人を対象に安心して展覧会を楽しんでもらうため、休館日に鑑賞デーを設ける。
日時 ①10月26日(月)10:00~11:30
   ②10月26日(月)13:30~15:00
対象 ①未就学児のお子様をお連れの保護者
   ②障害者手帳(ミライロID 含む)または受給者証がある人とその付添者(2名まで)
定 員 各回20組(事前申込、先着順)
観覧料 通常と同額
※作品の解説はない。
※常設展は鑑賞できない。

◉(2)、(3)の申込について
[申込開始日]9 月4 日(金)午前9 時~
※先着順。定員に達し次第、申込受付終了。
※重複応募はできない。
[ 申込方法]名古屋市電子申請サービスにアクセス、「名古屋市美術館」で検索して応募。

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