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2026-2027年 主な中部(東海)の展覧会 愛知(名古屋)、三重、岐阜、静岡、長野、石川、富山、滋賀、京都の美術館・博物館(随時更新)

  • 2025年11月27日
  • 2026年5月28日
  • 美術

開催中の中部地方の美術館、博物館、ギャラリーの展示情報はこちら

2026-2027年 首都圏の主な展覧会 東京、神奈川(横浜)、千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木、山梨の美術館・博物館(随時更新)

2026-2027年 主な関西の展覧会 滋賀、京都、大阪、兵庫(神戸)、奈良、和歌山の美術館・博物館(随時更新)

目次

愛知県美術館

☆ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢2026年1月3日~3月23日⇨公式サイト

 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の作品は、今日までどのように伝えられてきたのか。本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てる。フィンセントの画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオ。テオの死後、その妻ヨーは膨大なコレクションを管理し、義兄の作品を世に出すことに人生を捧げる。テオとヨーの息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないためにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立し、美術館の開館に尽力する。人びとの心を癒す絵画に憧れ、100年後の人びとにも自らの絵が見られることを期待した画家の夢も、数々の作品とともにこうして今日まで引き継がれてきた。 本展をとおして、家族の受け継いできた画家の作品と夢を、さらに後世へと伝えてゆく。

☆歌川国芳展―奇才絵師の魔力 2026年4月24日~6月21日

 歌川国芳(1797-1861)は、江戸後期に活躍した浮世絵師の最後の世代に現れた。そして、多種多様な国芳の作品は、それまでの浮世絵になかった斬新な発想に基づき、浮世絵界に新風を吹き込んだのである。力強いポーズをとる英雄を大胆な構図と派手な色使いで描いた武者絵は、異色の魅力を放ち、国芳を一躍人気絵師に押し上げた。豊かな発想力は三枚続きの大画面を活かした大胆な武者絵や、西洋画法を取り入れた風景画、市井の女性の日常を捉えた美人画、ウィットに富んだ戯画などに存分に発揮されている。国芳の作品にみられる新奇な表現は、見る者を楽しませる魅力にあふれている。本展では、幅広い画題を手掛けた国芳の武者絵、戯画、美人画、風景画、役者絵に肉筆画も加えた約400件の作品を展示し、国芳の全貌に迫る。

☆中日新聞社創業140年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき 2026年7月9日~10月4日⇒公式サイト

 ヨーロッパ北部、スカンジナビア半島の中央に位置する国スウェーデン。本展は、スウェーデン美術黄金期の作品を本格的に紹介する国内で初めての試み。スウェーデンでは、若い世代の芸術家たちが1880年代からフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するリアリズムに傾倒した。彼らはやがて故郷へ帰ると、自国のアイデンティティを示すべくスウェーデンらしい芸術の創造をめざし、自然や身近な人々、あるいは日常にひそむ輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出した。本展はスウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンで生み出された魅力的な絵画をとおして、自然と共に豊かに生きる北欧ならではの感性に迫る。

☆没後100年記念 ビゲロー 幻のコレクションと近代日本画の夜明け 日本美術に魅せられたボストン人 2026年10月30日〜12月13日

 本展は、明治の日本画の支援者であり、ボストン美術館の日本美術コレクションの礎を築いた大コレクターの一人として知られるウィリアム・ビゲロー(1850-1926)の没後100年を記念して開催するもの。1882(明治15)年、ボストンの医師で富豪のウィリアム・ビゲローが来日した。東京大学で教鞭をとるアーネスト・フェノロサと出会ったビゲローは、フェノロサの助言により日本美術を数多く収集する一方、同時代の画家たちを積極的に支援していった。フェノロサとともに仏教に帰依したビゲローが終生の拠りどころとした園城寺法明院(滋賀県大津市)に残る遺愛の品々や、欧米から里帰りした肉筆浮世絵を中心とするビゲロー旧蔵の美術作品、ビゲローが支援した狩野芳崖、橋本雅邦ら鑑画会周辺で活躍した画家たちによる作品を紹介。旧ビゲロー・コレクションで現在愛知県美術館が所蔵する橋本雅邦《秋景山水図》を含む日本美術および資料を展観し、日本におけるビゲローの事績をたどる。

☆セカイノコトワリ ― 私たちの時代の美術 2027年1月29日〜4月4日

 世界のグローバル化が進み、日本人作家が海外で発表する機会が増えた1990年代から現在までの美術表現を中心に、20名の国内作家による作品を紹介。世界と人間との関係をめぐるアーティストたちの考察や実践を、「日常」「アイデンティティ」「身体」「歴史」「グローバル化社会」といったキーワードを手がかりに読み解く。本展のタイトル「セカイノコトワリ」には、外来語や新しい概念をカタカナで表記するように、未知のものに対して安易な解釈や意味づけを保留しつつ自らの思考を更新していく態度という意味が込められている。「私たちの現在地はどこ?/Where Do We Stand?」という問いに対する答えは無数にあり、海に浮かぶ小舟のように常に揺れ動いているともいえる。それでも、他者と共有可能な拠りどころを探しながら生きていくために、本展が鑑賞者それぞれのセカイノコトワリを見つける機会となれば…。出品作家は、青山悟、石原友明、AKI INOMATA、小谷元彦、笠原恵実子、風間サチコ、西條茜、志村信裕、高嶺格、竹村京、田中功起、手塚愛子、原田裕規、藤本由紀夫、古橋悌二、松井智惠、宮島達男、毛利悠子、森村泰昌、やなぎみわ。

名古屋市美術館

☆藤田嗣治 絵画と写真 2025年9月27日~12月7日

 藤田嗣治(1886-1968)は、乳白色の下地に描いた絵画で世界的に知られた、エコール・ド・パリを代表する画家。そんなフジタの芸術を「写真」をキーワードに再考する展覧会である。本展では、画家と写真の関係を、「絵画と写真につくられた画家」「写真がつくる絵画」「画家がつくる写真」の3つの視点から紐解く。描くこと、そして撮ること。2つの行為を行き来した「眼の軌跡」を追いかけ、これまでにない角度から藤田嗣治の魅力を紹介する。

☆コレクション×現代美術 名古屋市美術館をめぐる4つの対話 2026年1月9日~3月8日

 アートの最前線に立つ作家たちは、名古屋市美術館をどのように見るのか? 本展では、愛知にゆかりのある斉と公平太、田村友一郎、蓮沼昌宏、三瓶玲奈の4人が、美術館の作品と対話しながら展示空間をつくる。コレクションやその背景にある歴史といった要素に四人四様の方法でアプローチして見えてくる、作品や美術館の姿を探る。作品や美術館の新たな側面を見つけ、そして、美術館のこれからについても考える機会となるはずである。

☆特別展「『銀河鉄道999』50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路」 2026年3月20日~6月7日

 1954年に15歳で漫画家デビュー以来数多くの作品を描き、更にアニメという世界を通じ、表現のフィールドを広げファンを魅了してきた松本零士。描かれた壮大な世界観は、時代を超え、今なお多くのファンを魅了し続けている。本展は、漫画とアニメというふたつのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本零士のアーティストとしての技術と力、70年を超える創作活動で未来に託したメッセージを読み解く。多く作品を世に送り出し、その貴重な作品や資料を、アート視点、テクニック視点、ストーリーテラー視点など多面的に検証。さらにそれらの表現によりメッセージされた松本零士の「作家」としての哲学と、それが生まれた背景を重ね合わせ、松本零士という創造者・アーティストの価値と魅力を展観する。

☆特別展『スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン』 2026年7月11日~9月6日

 森や湖に囲まれた、美しくも厳しい自然環境に暮らすスウェーデンでは、近代化の中でも手仕事や自然素材のぬくもりを大切にする価値観が受け継がれてきた。20世紀前半にモダンなデザインを取り入れながら自国の伝統や文化と融合し、いわゆる「北欧モダン」として発展させた動きは、北欧諸国のなかでもスウェーデンが先行していた。この展覧会では、これまで日本では注目される機会の少なかったスウェーデンの20世紀半ば以降のテキスタイルの魅力を紹介。サラ・アクステイリウス氏(1979-)のコレクションを中心に、どこか懐かしくも新鮮なスウェーデン・テキスタイルの世界を楽しめる。

☆特別展『ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵』 2026年9月19日~11年29日⇨公式サイト

 ドイツ・ケルン市にあるヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団は約7万点の所蔵品を誇る、ドイツ有数の美術館である。特に19世紀フランス美術のコレクションは質・量ともに優れたことで知られている。本展では、同館から印象派を代表するモネ、ルノワール、セザンヌ、ピサロをはじめ、彼らに影響を与えたミレー、コローらバルビゾン派の画家たち、さらには新印象主義の最も重要な画家のひとりであるシニャックなど、印象派をめぐる42名の画家たちの作品を紹介する。とりわけフィンセント・ファン・ゴッホは、印象派の流れの中でも際立つ存在であり、その代表作《跳ね橋》は見逃せない名作である。ドイツの文化都市として名高いケルンが育んだ豊かなコレクションから選び抜かれた70点を堪能できる。

☆フォンタネージ ― イタリアの光・心の風景 2027年2月6日~4月4日

 19世紀イタリアの画家アントニオ・フォンタネージ(1818-1882)は明治初期に来日し、画学教師としてその後の日本洋画界を担う人材を育てた。また、バルビゾン派やターナーの影響を受けながら、独自の画風を展開し、詩情豊かな風景画を描いた。本展は、イタリアのトリノ市立近現代美術館・トリノ博物館財団の協力のもと、初期から晩年までのフォンタネージの画業をたどる。あわせて日本の門下生の作品、「遺産」を引き継いだ次世代の作品を展示し、知られざる風景画家フォンタネージの世界を紹介する。

☆シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~ 2027年春⇒公式サイト

 過去145年にわたり、シンシナティ美術館が収集してきた膨大なコレクションから、コロー、セザンヌ、モネをはじめとする選りすぐりの84点の来日が実現。そのうち81点が初来日。これらの作品の多くは、20世紀半ば、シンシナティの地域社会に貢献した女性美術収集家たちによって寄贈されたもの。本展では、美術史の教科書から飛び出したような巨匠たちの貴重な傑作を展示し、近代美術を巡る旅へと案内する。

《金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)》

☆Hello Kitty展 2025年12月19日~2026年2月15日

名古屋市博物館

☆プレオープン展 特別展 リトアニア ―バルトの森に響く歌― 2026年9月5日~11月1日

 バルト海沿岸に位置するリトアニア共和国は、名古屋で少年時代をすごした外交官・杉原千畝が、ユダヤ人に「命のビザ」を発給した地。杉原が結んだ縁に導かれて、リトアニア国立博物館の所蔵する華やかな民族衣装や、木のぬくもりにあふれた生活道具などを通して、その豊かな歴史と文化を紹介する。

☆プレオープン展 特別展 名古屋には秀吉がおるでよ! ―秀吉と尾張の歴史 2026年9月5日~11月1日

 現在の名古屋市中村区で生まれた天下人・豊臣秀吉。彼は若くして故郷を離れるが、尾張を政治的に重要視し、特に天下統一後から関係を深めていった。名古屋を中心とする尾張地域に残る伝説や伝承地は、そのつながりを今に伝えている。本展覧会では、ふるさと尾張との関係を軸に秀吉の足跡をたどる。

徳川美術館

☆特別展 国宝 源氏物語絵巻 2025年11月15日~12月7日

 国宝「源氏物語絵巻」は、日本を代表する最も有名な絵巻の一つ。『源氏物語』の絵画作例として現存最古を誇り、静謐な画趣の中に物語の世界観や登場人物の心理を見事に表現している。美麗な装飾料紙に流麗な筆跡でしたためた詞書など、原作に近い時代のみやびやかな雰囲気を伝え、今も見る者を魅了する。開館90周年という記念すべき年にあたり、10年ぶりに名古屋の地で一堂に公開。

☆企画展 尾張家臣団 2025年11月15日〜12月14日

 御三家の一つである尾張徳川家には、約2万5,000人にもおよぶ家臣がいたとされる。このなかには、徳川将軍家の命を受けて代々仕えてきた者や、熟達した技能を兼ね備えた者などさまざまな性格を持つ家臣が存在していた。本展示では、こうした尾張徳川家をささえた家臣たちについて、付家老や年寄をはじめとする重臣クラスの人びとはもちろん、これまであまり注目されてこなかった中・下級家臣たちにもスポットを当てて、彼らにまつわる歴史資料をもとにその実像に迫ってみる。

☆企画展 日本の神々降臨 2026年1月4日〜2月1日

 日本各地には、その土地や土地に住まう人々を守る神々が鎮座している。人々は共同体を作り、神に祈りを捧げて神のもたらす恵みを受け、その恵みに感謝した。また同じ神を先祖とする部族が現れ、特定の願い事をその分野を得手とする神に捧げる人たちも現れた。神の鎮座地や祀る人々、そしてさまざまな祭りに注目し、日本人と神との関係をひもとく。

☆特別展 尾張徳川家の雛まつり 2026年2月7日〜4月5日

 春の訪れを告げる雛祭りの時期に合わせて、江戸時代から近代に至る尾張徳川家伝来の雛飾りを展示する。江戸時代の姫君が所持していた有職雛や、婚礼調度のミニチュアである精緻な雛道具は、大名家の格式を示す気品あふれる作品である。明治時代から昭和時代にかけての尾張徳川家3世代の夫人たちの雛人形が飾られた豪華な雛段飾りをはじめ、春を迎える慶びと華やぎに満ちた品々を紹介する。

☆企画展 金沢文庫・蓬左文庫交流展 金沢文庫本-流離う本の物語- 2026年2月7日〜4月5日

 金沢文庫は北条実時が創設した最古の武家文庫で、古典籍の宝庫として知られている。鎌倉幕府が滅亡したのち、散逸した蔵書を徳川家康は積極的に蒐集した。その一部は息子義直に「駿河御譲本」として受け継がれ、蓬左文庫へ納められている。このような歴史的背景のもと、日本が世界に誇る古典籍“金沢文庫本”を有する両館が連携し、蔵書を守り伝えてきたあゆみを紹介する。

☆NHK大河ドラマ特別展 豊臣兄弟! 2026年4月18日〜6月14 日

 大胆に突き進む兄・豊臣秀吉を、冷静沈着に陰で支え続けた弟・秀長。本展ではNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」と連動し、豊臣兄弟が激動の戦国時代を制して天下統一への道を切り拓く軌跡を、重要な合戦や出来事を取り上げながら紐解く。また織田信長・徳川家康・藤堂高虎・千利休など豊臣兄弟をとりまく人々との関係にも着目し、約140件の美術工芸品や歴史資料から、豊臣兄弟が生きた栄枯盛衰の時代に迫る。

☆ムジナバケール×徳川美術館 共同企画展示 現代クリエイターとの遭遇 2026年6月25〜7月12日

 時代を越えて受け継がれてきた徳川美術館の所蔵品を、現代のクリエイターが絵画やテクノロジー、音楽など多様なジャンルで再構築し、新たな表現として提示するアート番組「ムジナバケール」(中京テレビ)。この共同企画展示では、番組を通して生み出された現代アート作品と、そのインスピレーションの源となった徳川美術館の美術品の一部をあわせて紹介する。

☆企画展 お能、はじめまして。 2026年6月25〜7月20日

 600年以上にわたり受け継がれてきた日本の舞台芸術、能・狂言。古典文学に題材を求めたストーリーをもとに、役柄に応じて取り合わせられる面・装束類、謡や楽器の音色が織りなす幽玄の世界である。尾張徳川家が収集し大切に守り伝えてきたコレクションを通して、能道具の多彩な表現を紹介する展覧会。お能へのはじめの一歩をこの展覧会で踏み出してみませんか。

☆夏季特別展 武芸 サムライ・アスリート 2026年7月25日〜9月27 日

 江戸時代の武士は、弓矢を操り、馬に乗り、刀剣や鑓の扱いに習熟するなど武芸を身につけた。武士は合戦に参加するため、日頃より武芸の修練に励んだが、武士階級が無くなった近代以降、武芸は軍隊や教育機関における心身の鍛練を目的とするスポーツとして定着し、現代に至る。大名家・尾張徳川家で実際に用いられた武具類や武芸各種の伝書などを中心に、さまざまな武芸について紹介する。

☆特別展 ときめく箱 2026年10月8日〜11月15日

 「玉手箱」や「箱入り娘」といった言葉があるように、ものを収納する容器の一つである箱は、古代から現代にいたるまで、人々の生活や信仰・藝術に深く関わってきた。内容品の保護・整理・運搬といった実用性に加え、精緻な装飾や象徴的な意匠、そして蓋の表裏に記された箱書きに至るまで——箱は時として、持ち主の想いを内に秘め、また時を越えて語るメディアでもあった。本展では、箱の機能と美に着目しながら、その魅力に迫る。

☆企画展 生誕140年 没後50年記念 旅する侯爵 徳川義親 2026年10月8日〜12月13日

 徳川美術館の創設者・尾張徳川家19代当主義親は、知的な探求心にあふれた人物だった。義親は多分野に関心を持ち、東南アジアやヨーロッパ旅行で得た美術品・日本各地の郷土玩具など、彼ならではの目線で、その地域や生活の記憶と結びついた作品を蒐集した。本展では、今年生誕140年、没後50年を迎える義親の文化への眼差しとその足跡を辿る。

☆企画展 古写経 祈りの美 2027年1月5〜31日

 古来、仏教経典を書写することは、大きな功徳があると信じられてきた。そのため仏教伝来以来、日本でも盛んに写経が行われ、数多くの写経遺品が伝存している。本展では、古筆手鑑に貼り込まれた断簡を含む尾張徳川家伝来品の優品を中心に、近年新たに寄贈を受けた作品も交えながら、古代から近世にかけての古写経の名品を紹介。書写した人々の祈りや願いを伝えるとともに、文字、料紙、装丁の美しさにも注目してほしい。

☆特別展 尾張徳川家の雛まつり(2027年) 2027年2月6日〜4月4日

 「桃の節供」と呼ばれる雛まつりは、春のおとずれを告げるにふさわしい、華やかで心なごむ行事。徳川美術館では毎年、雛まつりの時期にあわせて尾張徳川家伝来の雛飾りを展示している。気品に満ちた雛人形や、婚礼調度のミニチュアである雛道具は、いずれも雅やかで、御三家筆頭の名にふさわしい質の高さを誇る。江戸時代から昭和時代にいたるまで、各時代の技術の粋が結集された尾張徳川家ゆかりの雛人形・雛道具の数々を展示する。

☆企画展 大名もあそぶ 2027年2月6日〜4月4日

 古今東西を問わず、人が人らしく生きる上で必要不可欠なもの、それが遊び。江戸時代の大名においても、つれづれを過ごす娯楽のみならず、たしなみや教養の糧として、さまざまな遊びがおこなわれた。「琴棋書画」に代表される高雅な遊びをはじめ、公家由来のみやびな香合せや貝合せに、かるたや双六・人形といった玩具や遊戯具に至るまで実に多彩。大名たちの心をなごませ、生きる力を育んできた遊びの世界を紹介する。

《ヤマザキマザック美術館

☆オディロン・ルドン 夢の交叉 ―画家として、批評家として― 2025年10月24日〜2026年2月23日

 19世紀フランス絵画の巨匠、オディロン・ルドン(1840-1916)。世紀末の象徴主義を代表する画家として知られ、幻想的な作風が同時代から現代にいたるまで多くの人々を魅了している。展覧会の前半ではオディロン・ルドンの数々の名作を精選して展観。初期の風景画および画業前半に多くの人々を魅了した幻想的な石版画集と、画業後半に油彩やパステルの華やかな色彩と奔放な筆触で表された花の作品や神話画、風景画を対比的に紹介する。後半では、アングル、ドラクロワ、クールベ、ピサロ、ファンタン=ラトゥール、ドガ、ロダン、ボナール、ブレスダンら、ルドンが著書『私自身に(A soi-même)』の中で論評した芸術家たちの作品を、ヤマザキマザック美術館所蔵作品を中心にルドンの言葉を引用しながら紹介。ルドンの美学や制作姿勢を、ルドンが他の作家たちを見つめる目から読み解く。

☆所蔵品展 ―春から秋へ― 2026年2月28日~10月18日

 ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンらロココ美術の巨匠たち、そして、クールベ、モネ、モディリアーニ、ピカソ、シャガール…と、各時代を代表する画家の作品を展示。

愛知県陶磁美術館

☆This is SUEKI ―古代のカタチ、無限大! 2025年12月13日~2026年3月8日

 古墳時代生まれのやきもの「須恵器」。幅広い造形が次々と生み出された須恵器からは、底しれぬ古代の社会や人々の思考がうかがえる。平安時代までの約500年間に全国各地で生まれた須恵器の名品を結集し、やきもののイメージを突き破る世界観を紹介する。

☆茶の饗宴―和洋茶器くらべ 2026年3月20日〜5月17日

 愛陶コレクションを中心に、茶の湯・煎茶・西洋のそれぞれの茶器を一堂に展示。タイトルにも取り入れた「饗宴」は恋愛をテーマに熱烈な演説を繰り広げるプラトンの対話篇でもある。本展は、それぞれの茶器の美意識を語らうように、その特徴や魅力を紹介する。

☆巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)―現代マイセンの磁器芸術― 2026年5月30日~9月27日

 ヨーロッパを代表する名窯、マイセン。18世紀に王立の磁器製作所として創業したマイセンは、ヨーロッパ初の硬質磁器焼成に成功し多くの名品を世に送り出してきた。1960年に創立250年を迎えたマイセン磁器製作所で活躍したアーティストの一人、巨匠ハインツ・ヴェルナー(Heinz Werner 1928-2019)は、夢の世界へと誘う魅力的なデザインで現代マイセンを代表する数々の名品を生み出す。本展では、巨匠ハインツ・ヴェルナーが創造した名作を中心に、現代マイセンの美しき磁器芸術を紹介する。

☆夢見る建築―中国古代の明器に宿る建築の断片 2026年10月10日~12月20日

 中国古代の建築明器(墓に副葬されたミニチュア模型)を中心に多様な建築表現を紹介。来世への祈りと未来への理想という二つの「夢」を軸に、構造や装飾から建築の魅力を紐解く。

☆20世紀北欧デザインの巨匠 スティング・リンドベリ展 2027年1月16日~3月14日

 北欧デザインのパイオニアとして知られるスティグ・リンドベリ(1916₋82)。1960年代のスウェーデンの食卓を彩った彼の器は、今なお世界中で愛されている。本展では、テーブルウェアを中心にアートピース、テキスタイル、スケッチなど代表作約300点を紹介する。

☆花と緑のうつわー古代・中世・近世の系譜 2027年3月27日~5月30日

 花や緑を愛でる文化の発展を支えたやきものに注目し、いけばなや盆栽、園芸に関わる陶磁史を振り返り、日本の豊かな陶磁文化の一端を紹介する。

豊田市美術館

☆髙島野十郎展 2026年1月6日〜3月15日

 日本美術史で特異な位置にあり、この 30 年ほどで全国的に知られるようになった洋画家・髙島野十郎(1890-1975 年)。「蝋燭」「月」などの特異な主題を独特の写実的な筆致で描いた作品は、観る者の心を静かに震わせ魅了する力を宿している。旧制八高出身で、東海地区で初開催の個展となる本展は、過去最大規模の回顧展。自らの理想と信念にひたすら忠実であり続け、「孤高の画家」と呼ばれた髙島野十郎の芸術観を紐解く。

☆開館 30 周年コレクション展 第1期:2025年6月21日〜9月15日、第2期:2025年10月4日〜12月21日、第3期:2026年1月6日〜3月15日

 1995年に開館した豊田市美術館は、2025年に30周年を迎える。長きにわたる活動を振り返りつつ、決して一つに収斂することのない美術の多様なありようを見つめなおすきっかけとなり、また未来への眼差しを提示できるよう、いくつかのテーマを設定し、コレクション展を3期連続して開催する。また、コレクションに関連した様々な教育事業やこどもを対象としたイベント等を開く。

☆企画展「櫃田伸也―通り過ぎた風景」 2026年4月4日~6月21日

 豊田市美術館は、1970年代初頭から風景を主題とした絵画を描き続けてきた画家、櫃田伸也の作品を紹介する企画展「櫃田伸也―通り過ぎた風景」を開催する。昭和50年に愛知県立芸術大学に赴任すると、大学周辺の風景を出発点にやまと絵など東洋の絵画のエッセンスを交えた独自の絵画を立ち上げ、今日に至るまで果敢に新しい絵画表現に挑戦し続けている。また教育者としても、奈良美智らを輩出するなど、現代の美術家に大きな影響を与えている。本展では絵画作品約120点に初出の資料などを交えて、同氏の半世紀に渡る歩みを振り返る。

☆アンドリュー・ワイエス展 2026年7月18日~9月23日⇨公式サイト

 20世紀アメリカ具象絵画を代表する画家アンドリュー・ワイエス(1917-2009)。第二次世界大戦後に脚光を浴びたアメリカ抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアートといった動向から距離を置き、ひたすら自分の身近な人々と風景を描き続けた。その作品は眼前にある情景の単なる再現描写にとどまるものではなく、作家自身の精神世界が反映されたものとなっている。彼の作品には、窓やドアなど、ある種の境界を示すモティーフが数多く描かれる。境界は、西洋絵画史のなかで古くから取り上げられてきたテーマだが、ワイエスにとってはより私的な世界との繋がり、あるいは境目として機能している。本展では、その境界の表現に着目して、ワイエスが描いた世界を見ていこうとするものである。

☆(仮)井田照一展 2026年10月24日〜2027年1月24日

 現代版画作家として特異な位置を占める井田照一(1941-2006)。没後20年を記念し、版画作品に加え、作家スタジオから寄贈された作品(立体、陶、ミクストメディア等)やライフワークともいえる《Tantra》ほか収蔵品を中心に他館所蔵作品を交えて作家の歩みを振り返る。同館では2004年の「井田照一 版画の思考」展以来、22年ぶりの展覧会となる。

☆(仮)長谷川繁 ペイン天狗 2026年10月24日〜2027年1月24日

 長谷川繁(1963-)は、愛知県立芸術大学大学院を卒業後、ドイツ、オランダに身を置き、日本人である自分が、西欧由来の「絵画」を描くことの意味を問い、「できること」を真摯に追求するなかで自分の絵を確立した。ユーモアと毒を含んだ作品は見る人の感情を刺激し、一方で内側から発光するような画面は、「絵」として見るべき魅力にあふれている。本展では、旧作から新作までを一堂に展示し、長谷川が選んだ同館コレクションとの組み合せによる展示も行う。

☆(仮)春と云々 2026年2月27日〜5月30日

 タイトルは、旅と仮住まいを繰り返した俳人・松尾芭蕉の句からきている。この展覧会では、気鋭の若手作家を招き、インスタレーション作品を中心に私たちの生活の場であるまちや住まい、あるいは旅することについて、作品を介して見つめなおす。

豊田市博物館

☆「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」 2025年10月18日~2026年1月18日

 近年、新たな発見や技術により目覚ましい成果が上がっている宇宙開発。アルテミス計画をはじめとした月面開発、小惑星探査、果ては火星での生活や宇宙旅行まで、最新技術や知見をテレビ番組と連動し、分かりやすく紹介する。トヨタ自動車が開発に関わる月面探査車ルナクルーザーなど、天文ファン以外も楽しめる展覧会である。

☆豊田市合併20周年記念「(仮)伊能忠敬の時代ー新しい地図・その時代のとよたー」 2026年 1月31日~3月29日

 測量調査で日本中を踏破し、「大日本沿海輿地全図」(伊能図)の作製に尽力した伊能忠敬。測量のため、彼は市域にも滞在していた。本展では、伊能図や、使用した測量道具の数々、自筆の記録類などの国宝をとおして、彼の偉業と活動を紹介。また、伊能自筆の「測量日記」などから、市域での活動も紹介する。加えて、安土桃山期の「日本地図屏風」や、江戸時代の日本を描いた古絵図から、当時の人々の世界観・空間認識の様子を紹介するとともに、合併から20 年となる市域を描いた古絵図の数々を展示する。

☆教えて、千田先生! とよたの城も天下の城も 2026年4月25日〜6月28日

 城の研究の第一人者 千田嘉博氏の監修で、当市の中世~近世の城の魅力を紹介。

☆養老孟司と小檜山賢二 虫展 みて、かんじて、そしてかんがえよう 2026年7月11日〜9月23日

 養老孟司氏の言葉と小檜山賢二氏の写真から、驚異的な「虫」の世界を紹介。

☆(仮)永青文庫の名品 2026年10月10日〜12月6日

 永青文庫所蔵の国宝等の武具や千利休所縁の茶道具から、武家文化の精華を紹介。

☆(仮)はたらく、私らしく―近現代の女性と仕事― 2027年1月23日〜3月28日

 市民と共に行った資料調査等から、近現代の女性と労働や家族のあり方を紹介。

豊田市民芸館

☆鈴木繁男 手と眼の創作 2025年10月11日~2026年1月12日

 柳宗悦の唯一の内弟子である鈴木繁男(1914―2003)は、柳にその非凡な才能を認められて1935 年に入門し、工芸や直観について厳しく教育された。鈴木による仕事は漆絵、陶磁器、装幀など多岐にわたるが、特筆すべきは雑誌『工藝』の装幀である。一つひとつ和紙に漆で描かれた表紙は、多くの民藝の関係者や読者を驚かせた。本展は日本民藝館(東京・駒場)で開催された「鈴木繁男展-手と眼の創作」の巡回展として開催。これまで認知されることの少なかった工芸家・鈴木繁男の多彩な仕事とその蒐集品を紹介する。

☆ふたつの特集展示 「本多静雄と杉本健𠮷」「館蔵品による 芹沢銈介」 2026年2月7日〜5月24日

 豊田市名誉市民で実業家、日本有数の古陶磁研究家として知られる本多静雄(1898-1999)と名古屋市出身の画家・杉本健𠮷(1905-2004)。本展では、杉本氏の絵画をはじめ、杉本が手掛けた本多氏のお茶会や創作狂言に係る作品など、二人の深い交流と文化活動に焦点をあてた展示をおこなう。また同時開催として、日本を代表する染色家・芹沢銈介(1895-1984)の作品を同館所蔵品によって特集展示する。

☆アーツ・アンド・クラフツと民芸」 2026年6月20日〜8月30日

☆一挙公開 棟方志功 1.期 2026年9月26日〜11月23日、2.期 11月28日~2027年1月31日

☆(仮)これからの豊田市民芸館優品展 2027年2月27日〜5月23日

岡崎市美術博物館

☆改修工事のため休館 2024年9月24日~2026年6月末(予定)

☆開館30周年記念コレクション展 窓 ― そこに介在 するもの 2026年7月4日~9月13日

 開館30周年を記念して幅広い収蔵品を御披露目。「窓」とは、開口部であり、内と外をつなぐ接点/隔たり。そして、限定的に光・風・音・香・景色を私たちに提供する装置でもあると言える。窓に備わる機能や性質は、美術博物館が持つそれによく似ている。美術博物館は作品や資料と人々をつなぐ接点/隔たりであり、限定的でありながらも様々な情報を享受できる場でもある。同館の30年の軌跡を辿りつつ、窓をキーワードとして、シュルレアリスムや現代美術から考古・歴史・民俗資料に至るまで、久しぶりのものや初公開のものなどを中心に大公開。切り取られた枠組みの中で作品や資料を見るということはどういうことか、改めて考える機会を提供する。

☆四季にうたえば 出光美術館名品展 2026年10月17日~11月29日

 春夏秋冬、めぐりゆく季節は古来、和歌に詠まれ、時を超えて愛されてきた。四季を主題にした作品はその美しさで観る者を楽しませただけではなく、作品を通して、ひとびとは、季節の訪れを告げる自然に思いをはせた。そして、うつりかわる季節の中で生きる喜びを分かちあい、四季折々の楽しみを享受してきた。本展覧会では、出光美術館の数々の名品の中から選りすぐった、四季にちなむ美術工芸品を紹介する。和歌に詠まれた名所の風景、咲き誇る花々とそこに集う生き物、自然とともに歩むひとびとの営みなど、さまざまに描かれた四季の表現が一堂に会する。連綿と受け継がれてきた、日本の四季が織りなす美の競演を楽しむ。

☆国島征二 2026年12月19日~3月14日

 国島征二は国内外で活動した美術家。1937年に名古屋市で生まれ、70年代からアメリカを拠点に活動し、日本とアメリカを中心に世界各地で作品を発表した。1996年から額田町(現岡崎市)に居を構えて制作活動を行い、2022年に惜しまれながら亡くなった。石彫によるパブリックアートは広く知られており、ロサンゼルス国際空港に設置された《Stacking Stone》(1983年)をはじめ各地に多くの作品が残されている。彫刻家として認識されることが多い国島だが、絵画、アルミニウム合金を素材に用いた積層シリーズ、またライフワークであったWrapped Memoryシリーズなどバリエーション豊かな作品を制作した。本展は国島のこれまでの作品、絵画や立体など300点以上を紹介。国島征二の美術家としての70年間のあゆみを振り返る。

碧南市藤井達吉現代美術館

☆吉岡弘昭展 2025年11月15日~12月21日

 名古屋市を拠点に活動する画家・吉岡弘昭(1942-)は、現代社会やそこに生きる人間の生の深淵を見つめる表現で群を抜く存在。ユーモラスに表現された人間、犬、鳥などのモチーフは不思議な魅力に溢れている。本展では、初期の油彩作品から版画家としての評価を確立したドライポイントによる変身シリーズ、多版多色刷の諧謔的な表現により独自の作品世界を切り拓いた70~80 年代の版画から新作の絵画に至るまで、約60年に及ぶ吉岡の画業を総覧する。

☆絵画の時間 ―えがく・みせる・つなぐ― 2026年4月1日~5月10日

 同館が2025年度に新たに収蔵した作品を中心に、絵画の成立過程から公開・保存に至る一連の営みを多角的に紹介する。絵画が生み出され、社会に開かれ、そして受け継がれていく過程を紹介し、絵画の時間を考える。美術館は「えがく・みせる・つなぐ」という循環を支える知の基盤として、絵画を未来へつなぐ活動を展開している。

☆内間安瑆・俊子展 色を織り、記憶を紡ぐ 2026年6月27日~8月30日

 日系アメリカ人の二世として米国に生まれた内間安瑆(1921-2000)は、1940年に日本に留学し、画家を志すようになる。戦後、恩地孝四郎(1891-1955)や棟方志功(1903-1975)の知遇を得て創作版画の道に没頭すると、幾度かの変遷をとげながら、「色面織り」と呼ぶ独自の木版技法を深化させた連作『Forest Byobu』に至った。幻想的なアッサンブラージュで知られた妻・俊子(1918-2000)にも焦点をあてながら、イサム・ノグチ(1904-1988)ら関連作家の作品とともに、二人の豊かな創作世界を回顧する。

☆小林徳三郎 ―詩のような日常宇宙。― 2026年9月12日~11月8日

 小林徳三郎(1884-1949) は大正から昭和にかけて活躍した洋画家です。東京美術学校で学び、画業の初期にはフュウザン会で萬鐵五郎ら同世代の画家と親交を結んだ。出版や芸術座の舞台美術など幅広く仕事をする一方で、春陽会では魚や野菜などの身近なモチーフや、家族の飾らない姿を描いた作品を発表し、多くの文化人から愛された。本展は、小林徳三郎初の大回顧展。300点以上の作品と資料により、その画業を紹介する。

☆笠井誠一展 ―色彩と形態が織りなす造形の世界― 2026年11月21日~2027年1月11日

 学識ある篤実な画家として中京地域の美術発展に寄与した洋画家・笠井誠一(1932-2025)。北海道に生まれ、17歳で上京し東京藝術大学で学んだ。留学先のパリではモーリス・ブリアンションに師事、帰国後は愛知県立芸術大学で教鞭を執った。多くの後進を育てながら自らも研鑽を重ね、色彩と形態によるコンポジションを構築。洗練された”構成による室内画”をめざし、93歳で亡くなるまで絵画の普遍性を探求し続けた。本展では笠井誠一の絵画世界を、時代を追って紹介する。

☆称名寺と時宗の宝物展 2027年1月23日~2月28日

 東照山称名寺は、創建が室町時代に遡る碧南市の古刹で、唯一の時宗寺院である。時宗は、鎌倉時代の一遍上人智真(1239-1289)を開祖とする浄土門の一流で、踊り念仏を興行し、全国を遊行した。のちに各地に建立された道場(寺院)のうち、三河地方の拠点となったのが称名寺で、同寺は連歌から徳川家康の幼名「竹千代」の命名を伝える地として知られている。本展では、称名寺に伝わる絵画、書跡、彫刻、工芸、歴史資料の宝物や時宗に関する資料を一挙に紹介する。

豊橋市美術博物館

☆多史済々-天下人の交差点(クロスロード)- 2025年12月13日~2026年1月25日

 三河武士が2度天下を取れた背景には、東西のフロンティアという三河の特性があった。本展では、足利氏と松平・徳川氏が三河を拠点として飛躍した背景と、そこで培われた文化を岡崎市美術博物館の収蔵品から紐解く。

☆豊橋市民展 前期:2026年1月27日~2月1日 後期:2月3~8日

 全国公募の美術展。前半は写真・書道を展示、後半は絵画・彫刻立体・デザインを展示。

☆愛知県美術館 愛知県陶磁美術館 移動美術館 2026年2月21日~3月22日

 愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の作品を地域で展示する「移動美術館」。両館の豊富なコレクションから、国内外の絵画や陶磁器などの優品を紹介する。

☆第47回豊橋美術展 2026年4月28日~5月10日

☆生誕100年 松下芝堂展 2026年6月27日~7月12日

 豊橋市前芝町に生まれ、鈴木翠軒に学んだ書家・松下芝堂。20代の研鑽期を起点に、日展で評価を確立した足跡をたどる。日比野五鳳に学んだ料紙とその版木なども、あわせて紹介。

☆豊橋市制施行120周年記念 美術コレクション あなたが選ぶ ザ・リクエスト展 2026年7月22日~9月23日

☆豊橋市制施行120周年記念 うずら -吉兆を叫ぶ鳥- 2026年7月25日~9月13日

 キジ科で一番小さい鳥であるウズラは、古くから人間と関わりの深い鳥である。日本では草深い場所にたくさんウズラが生息していたことから、ウズラと深草を合わせた歌が多く詠まれた。中国では安らかさを表す吉兆のシンボルとされ、多くの鶉図が描かれた。鶉図は日本にも持ち込まれ、粟の穂など秋の草花と合わせた画題が好まれた。鳴き声が「御吉兆」と聞こえることから縁起の良い鳥とされた。本展ではウズラをテーマとする和歌や絵画・工芸作品、豊橋で盛んになった養鶉の歴史を通して、人とウズラの関わりを紹介する。

☆かがくいひろしの世界展 2026年10月17日~11月15日

 累計発行部数1000万部を超える絵本「だるまさん」シリーズの作者、かがくいひろし(1955-2009)は、50歳でデビューし、病で急逝するまでのわずか4年間に16冊もの絵本を生み出した。没後初の大回顧展となる本展では、全16作の絵本原画をはじめ、アイデアノートや特別支援学校教員時代の映像記録、未完ラフなどの貴重な資料から足跡をたどり、日本中の子どもたちを笑顔にするかがくい絵本の魅力に迫る。

☆第74回 豊橋市民展 2026年12月15~20日、22~27日

☆三瀬夏之介 一望千里 2026年2月6日~3月22日

 「第2回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞」大賞受賞作家である三瀬夏之介は、日本画の枠にとらわれない多様な表現で目覚ましい活動を展開してきた。東北芸術工科大学での「東北画は可能か?」など、学生とのプロジェクトやコレクティブ活動でも知られている。現代日本画家として高く評価されてきた三瀬の代表作の展観に加え、同館の所蔵絵画や歴史・民俗資料をからめたセクションも見所。

一宮市三岸節子記念美術館

☆受け継がれる美(常設) 2025年10月11日~2026年2月1日

☆花とヴェネチア(常設) 2026年2月7日~4月12日

☆三岸節子 彼女たちの肖像(常設) 2026年4月14日~6月14日

 三岸節子が描いた3人の女性の肖像画とともに、小川マリ、桜井浜江といった同時代
に活躍した女性画家の作品を紹介。

☆特別展 生誕120年 三岸節子展 2026年6月20日〜8月16日

 70年余に及ぶ三岸節子の画業の代表作を網羅した初の本格的な回顧展。全国各地の美術館等から選りすぐりの油彩画約70点が集結。生涯にわたる芸術の展開を鑑賞できる。

☆三岸節子 ヨーロッパを巡って(常設) 新収蔵作品とともに 2026年8月18日~11月8日

☆深沢紅子展 親しき人と野の花と 2026年9月19日〜11月8日

 三岸節子と同時代に活躍した、岩手県盛岡市出身の画家・深沢紅子(1903~1993 )の画業を清楚で味わい深い女性像や、野に咲く花々を描いた水彩画などに振り返る。

岐阜県美術館

☆生誕120周年 坪内節太郎 / 没後130周年 牧野伊三郎 2025年11月5日~2026年3月29日

☆見慣れない風景 2025年11月5日~2026年3月29日

☆ルドンと音楽 2025年11月5日~2026年3月29日

☆大正・昭和 モードの源泉ー国立美術館 コレクション・ダイアローグー 2025年11月15日~2026年2月15日

 この度、岐阜県美術館では国立アートリサーチセンターによる国立美術館の収蔵品活用事業「コレクション・ダイアローグ」から国立工芸館との協働により「大正・昭和‘モード’の源泉」展を開催する。国立工芸館は1977年の開館以来、工芸・デザイン専門の国立美術館として国内外の工芸・デザイン作品を収集、調査研究し、多種多様な魅力を発信し続けている。本展では国立工芸館の豊かなコレクションのうち、特に大正・昭和初期に流行したスタイルに焦点をあてている。ジャポニスム、いわゆる日本趣味の影響を受けた19世紀末のアール・ヌーヴォー、20世紀初頭のアール・デコ様式を受け、日本では自国固有の美意識と結びつき、大正ロマンや昭和モダンといった‘モード’―流行を生み出し、人々の日常に活気を与えた。当時の世相を反映したアクセサリーや家具、金属工芸やガラス工芸、雑誌、ポスターなどは今なお輝きを失っていない。国立工芸館所蔵の工芸・デザイン作品152点を中心に、岐阜県美術館所蔵品から絵画、工芸作品をあわせて紹介する。

☆グラフィックデザインの曙-加藤孝司とシルクスクリーン 2025年11月26日~2026年3月15日

☆ぎふの日本画 冬来たりなば 春遠からじ -岐阜県ゆかりの画家が描いた花鳥- 2025年12月2日~2026年3月29日 

☆-モンスーンに吹かれたように- 大移動と交流のアフリカ‐アジアの現代美術 2026年3月13日~6月14日

 岐阜ゆかりの織田信長には、モザンビーク出身と推測される家臣・弥助がいたように、季節風(モンスーン)に乗りインド洋を超えるアフリカとアジアの交流は古くからあった。アフリカに由来する現代の作品には、ダイナミックな移動をテーマにした作品が多くある。移動と交流によって生まれる現代美術の視点の転換は、自らのアイデンティティを見つめ直し、人類の持つ創造性の豊かさを捉え直す機会を与えてくれるだろう。本展では、アフリカに関わる現代美術を中心に、アフリカ人が描かれた桃山・江戸初期の屛風や、岐阜県美術館所蔵のティンガティンガ絵画をあわせて紹介する。

☆アーティスト・イン・ミュージアムアーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.19 さとうくみ子 2026年4月9日~5月24日

☆令和8年度岐阜県青少年美術展 2026年7月4~12日

☆うまれる。あふれだす。第7回ぎふ美術展 2026年8月8~23日

☆アートまるケット 2026年秋~冬(予定)

☆フランス近代絵画の祝宴 2026年9月26日~12月13日

 20世紀、パリに集まった世界各地の芸術家たちは、互いに刺激しあいながら、次々と新しい美術の潮流を開花させていった。本展では、藤田嗣治やマルク・シャガール、パブロ・ピカソなど、フランス美術を代表する芸術家の作品を選りすぐって展示。作品がどのようにして生まれたか、制作へのまなざしを探る。

☆夢は果てしなく―土屋禮一展 2027年1月6日~3月7日

 岐阜県養老町出身の土屋禮一(1946年生まれ)は、現代日本画を代表する作家の一人。日展を舞台に活躍し、近年は、天皇陛下の即位に際して、《令和度 主基地方風俗歌屛風》を拝命・揮毫して話題を呼んだ。本展では、初期作品から近作まで代表作を一堂に展示し、日本画の可能性を追求し続ける土屋作品の魅力を探る。

☆アーティスト・イン・ミュージアムアーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.20 加藤真史 2027年1月21日~3月7日

岐阜県現代陶芸美術館

☆美濃陶芸の系譜 若尾利貞展2025年10月11日〜11月24日、安藤日出武展11月29日〜2026年1月25日、玉置保夫展1月31日〜3月15日

☆タピオ・ヴィルカラ 世界の果て 2025年10月25日~2026年1月12日

 フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915-1985) の日本初となる回顧展。デザインのフィールドでは、ガラスや磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、グラフィックにおよぶ。また、自ら開発した積層合板「リズミック・ブライウッド」を用いたオブジェも制作した。プロダクトやオブジェ約300点により、デザイナー、彫刻家、造形作家としての、繊細にしてダイナミックなウイルカラの魅力に迫る。

☆ティー・カップ・メリーゴーラウンド ヨーロッパ陶磁にみるモダンデザイン100年 2026年1月24日~3月8日

 同館では2002年の開館以来、モダンデザインの系譜につながる西洋陶磁器を収集してきた。展覧会では19世紀半ばから約100年間に焦点を当て、ドイツのマイセン、フランスのセーヴル、イギリスのミントン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲン、フィンランドのアラビアなどのティーウェアやコーヒーウェアを中心に、室内装飾品などを加えた名品を紹介する。

☆日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき アール・ヌーヴォーからモダンへ 2026年4月4日~6月21日

 冬が長く、生活用品に美しいデザインを取り入れるなど家の中の暮らしを大切にしてきた北欧。本展は、デンマークとスウェーデンに焦点を当て、日欧の貴重なプライベートコレクションから、19世紀末から 20世紀の陶磁器、銀器、ガラス器を中心に約200点を展示。アール・ヌーヴォーからモダンへと連なる北欧デザインの潮流をたどる。デンマーク王立磁器制陶所を起源とするロイヤル コペンハーゲンは、上質な磁器の生産で早くから国際的な評価を獲得し、北欧アール・ヌーヴォーの先駆けとなった。同時期に人気を競い合った窯のビング オー グレンダールで陶工としてキャリアをスタートしたジェンセンは、のちに銀製品で名高いジョージ ジェンセンを創業した。一方のスウェーデンでは、北欧最古の製陶所ロールストランドが品格ある陶磁器を送り出している。古くからガラス工芸が盛んだったスモーランド地方では、1950年代にオレフォスやコスタといったガラスメーカーによって芸術性の高いガラス作品が生み出された。

☆令和7(2026)年度新収蔵品展Ⅰ / コレクション・ハイライト 2026年4月24日~ 7月12日

☆第13回国際陶磁器展美濃グランプリ受賞作家 イエリザベタ・ポートノヴァ展 2026年4月24日~5月17日

☆美濃陶芸の系譜 七代 加藤幸兵衛展 2026年4月24日〜5月31日

☆美濃陶芸の系譜 林正太郎展 2026年6月6日〜7月12日

☆吉田璋也のデザイン 新作民藝運動がめざした未来 2026年7月11日〜9月27日

 鳥取県出身の医師である吉田璋也(1898-1972)は、柳宗悦が提唱した民藝の思想に深く共鳴し、民藝運動に生涯を捧げた人物である。自身を「民藝のプロデューサー」と称した吉田は、陶芸、木工、染織、金工など多岐にわたる分野で、地域の職人らと向き合いながら、現代の生活にふさわしい日用品を自ら指導・デザインした。それらの生産、流通、販売、普及までを持続的な循環として確立し、また、鳥取砂丘など地元の自然や文化財保護活動に取り組むなど、広い視野と実験精神のもとに実践された吉田の活動は、民藝を通じた社会のデザインでもあった。本展では、吉田の新作民藝運動の思想と実践の軌跡を、吉田の蒐集品、吉田が手掛けた新作民藝の数々、そして関連資料などを通じて紹介する。

☆大地のこどもたち2026 2026年8月1日~8月30日

☆受贈記念 ドレスデン ポルツェラン 2026年9月15日~12月6日

☆セラミックス・ジャパン2 戦後日本の陶磁器デザイン (仮称) 2026年10月24日~2027年1月17日

 戦後日本でつくられた陶磁器のデザインを概観する展覧会。第二次世界大戦後、日本の陶
磁器生産は輸出産業として再び活気づく。各地の産地、メーカーやデザイナーらが、人々
の生活を豊かにし、また国際競争力を高めるために、優れたデザインを生み出し、活動を展開してきた。本展では、戦後、高度経済成長期からバブル崩壊以降の現代まで、人々の生活
と社会に呼応しながら、多様に展開していった魅力ある陶磁器デザインに着目し、その様々な潮流を紹介する。

☆コレクション・ハイライト/令和7 (2025)年度新収蔵品展 Ⅱ 2026年12月19日~2027年3月22日

☆ishoken展 多治見市陶磁器意匠研究所の歩み 2027年1月30日~3月14日

 岐阜県東濃地方において、多治見市陶磁器意匠研究所は人材育成、試験研究、業界支援を通じて、陶磁器の産業と文化に貢献を重ねてきた。近年は国際的な交流も進め、ishoken の
略称で海外にも知られるようになった。本展は同研究所と共同で開催し、約70年にわたるその歩みの意義と実績を紹介するもの。修了後に活躍する作家たちによる、鑑賞用の器やオブジェなど、実用陶磁器デザインの両面にわたって、多彩な成果を確認できる。

《岐阜県下呂市内 各所》

☆下呂 Art Discovery 2026 2026年9月11日~11月8日

 岐阜県は、飛騨と美濃という異なった性格をもつ地域が合併したところで、日本列島の中心部・へそとも言われ、歴史区分を画する壬申の乱、承久の乱、関ケ原の戦いの場であった交通の要所だった。下呂市はその美濃と飛騨の接点にある。日本列島は4つのプレートがせめぎ合い、それゆえ山地がひしめき合い、火山活動があり、その地熱とユーラシア大陸からの季節風、さらにその風が吸引する日本海の水蒸気が列島の脊椎である山脈にあたって雨を降らせる。下呂市はそのおかげで、江戸時代から続く日本有数の温泉を有し、森や水が豊かな土地である。このような土地にあって、2024年秋に開催された「南飛騨 Art Discovery」から、この地を「日本最深部」と呼ばせてもらった。11カ国40組を超えるアーティストが、豊かな森や下呂温泉街、飛騨萩原宿の古い町並みや総ヒノキ造りの廃校を舞台に、より深く地域の自然・歴史・暮らしに分け入り、人間と自然の関係、来し方行く末をあらわすアートを展開する。アート〈Art〉と温泉に浸って心身・五感を開放し、地域と自分自身を発見する〈Discovery〉、新しい芸術祭がはじまる。総合ディレクター 北川フラム

中山道広重美術館

☆企画展 浮世絵に描かれた忠孝の士たち 2025年12月11日〜2026年1月18日

☆企画展 浮世絵東海道旅の空―隷書東海道を中心に― 2026年1月22日〜3月29日

☆歌川広重 名所江戸百景 #浮世絵映えテクニック 2026年4月2日~6月14日

 歌川広重が最晩年に手掛けた江戸名所絵シリーズ「名所江戸百景」は、タイトルに「百景」とあるものの、好評を博し118点まで制作が続いた大ヒット商品である。広重の没後も梅素亭玄魚によって目録1点、弟子の二代広重(重宣)によって追加作品1点が制作され、合計120点となった。取り上げられた名所そのものの魅力もさることながら、現代でも人気の高いインパクトのある構図には、「写真映え」「SNS映え」ならぬ「浮世絵映え」のテクニックが駆使されている。本展では、当館所蔵の「名所江戸百景」を9年ぶりに全点公開し、現代のスマートフォンのような縦長の画面における広重の創意工夫に迫る。

☆浮世絵山海名所尽くし 2026年6月18日~8月23日

 浮世絵風景画には、名所あるいは街道の景色として、山と海が数多く描かれてきた。山や海などの大自然は、古来よりその土地の風土として人々の生活に根付き親しまれてきた一方で、畏敬の対象でもあった。参詣を兼ねた物見遊山の旅が流行した江戸時代、山岳信仰の聖地であった富士山や、海上安全の神様として知られた金毘羅宮は、一度は訪れたい憧れの名所だった。本展では、「山海見立相撲」や「冨士三十六景」など広重が手掛けた数々の風景画シリーズから、日本各地の山と海の絶景を展示。また、魚介類を主題とする「魚づくし」より、山海の恵みをご紹介する。浮世絵を通して、豊かな大自然を体感できる。

☆特別展観 開館25周年記念 渓斎英泉・歌川広重 木曽海道六拾九次之内2026年8月27日~9月27日

 中山道広重美術館を代表する浮世絵コレクション「木曽海道六拾九次之内」を、そろいで出陳する年に一度の展覧会である。本シリーズは宿場順に制作されておらず、渓斎英泉が24図を手掛けた後、作画を引き継いだ歌川広重が47図(「中津川」の異版を含む)を描き上げて完成した。開館25周年を記念する本展では、例年と大きく趣向を変え、本シリーズを作画時期ごとに展示する。英泉による起筆から広重による完結まで、江戸時代の人々が享受した当時の出版状況を体感できる。併せて、「ふるさとえな応援寄付金」を賜り2025年度に新規収蔵した、浮世絵作品7点を初公開。

☆秋季特別企画展 生誕200年記念 二代広重―広重イズムの在処(ありか)― 2026年10月1日~12月6日

 浮世絵風景画の第一人者として絶大な人気を誇った初代歌川広重。その没後に「広重」の号を継承したのは、門人の歌川重宣(1826-69)だった。安政6年(1859)に二代広重を襲名した重宣は、師の署名書体や画風を忠実に受け継いだ一方で、幕末明治にかけての激動の世相を反映し、師とは異なる画題や表現にも挑んだ。本展では、襲名後初の大規模シリーズ「諸国名所百景」を中心に、初代広重による「六十余州名所図会」との比較を通して、師の模倣には留まらない二代広重の独自性に注目する。さらに、「明治の広重」と称された小林清親の作品や「昭和の広重」と称された川瀬巴水の新版画も紹介。「広重」と呼ばれた絵師たちの作品における広重イズム――「広重らしさ」「広重っぽさ」の正体を探る。

☆企画展 超定番!浮世絵東海道おすすめスポット 2026年12月10日~2027年2月23日

 東海道は江戸と京都の二大都市を結ぶ主要な街道として、さまざまな人が行き交った。海岸線に沿って続く道中では、風光明媚な景色や、その土地でしか味わえない名物を楽しむことができ、多くの旅人を魅了した。本展では、浮世絵師・歌川広重が東海道の見どころを余すところなく描いた通称「行書東海道」を中心に、現代にも通ずる旅人必見のおすすめスポットを巡る。

☆企画展 浮世絵花らんまん 2027年2月27日~3月28日

 花見が庶民の娯楽として定着したのは18世紀前半のこと。江戸市中や郊外にはいくつもの花見の名所が誕生し、人々は春の風情を味わった。また、「鑑賞用の花」への関心が高まり、キク、ボタン、ハナショウブ、アサガオなどが盛んに栽培・品種改良された。約260年にわたる天下泰平が続いた江戸時代、花を愛でる文化は大きな発展を遂げた。本展では、来たる春にふさわしい華やかな作品を展示すると共に、江戸っ子たちに親しまれた草花を紹介する。

三重県立美術館

☆美術館のコレクションⅢ 2025年9月30日~12月21日
☆柳原義達の芸術 2025年9月30日~12月21日

☆ポップ・アート 時代を変えた4人 2025年11月3日~12月28日

 商品パッケージや報道写真など日常の物を芸術作品に取り込み、1960年代のアメリカのアートシーンを席巻したポップ・アート。本展では、ポップ・アートを代表する4人の作家ロイ・リキテンスタイン(1923-1997)、アンディ・ウォーホル(1928-1987)、ロバート・ラウシェンバーグ(1925-2008)、ジャスパー・ジョーンズ(1930-)の版画作品を中心に、その魅力に迫る。

☆美術館のコレクションⅣ 2025年12月23日~2026年3月29日
☆柳原義達の芸術 2025年12月23日~2026年3月29日

☆ライシテからみるフランス美術 信仰の光と理性の光 2026年1月17日~3月22日

 「ライシテ」とは、国家が宗教から自律し、信教の自由を保障すること。近代フランスにおいて、しばしば論争を引き起こした脱宗教化の過程は、美術表現の展開にも大きな影響を及ぼした。本展では、ロダンやユトリロ、シャガールらの油彩画や彫刻、版画等を展示し、新しい視点〈ライシテ〉からフランス近代美術に光を当てる。

☆新収蔵品展 増山雪斎 2026年4月1日〜6月28日

 長島藩(現在の三重県桑名市長島町)の藩主で、画家として活躍した増山雪斎(1754-1819)。本展では、三重県立美術館が2025年度に新しく収蔵した雪斎および関連する画家の作品26点をまとめて公開する。

☆三重県誕生150周年記念 生誕100年 榊󠄀莫山展 2026年4月4日~5月31日

 詩情あふれる詩書画一体の作品と飾らない人柄で、多くの人々に愛され続ける榊󠄀莫山(1926-2010)。現在の三重県伊賀市に生まれた莫山は少年時代から書や絵画に親しんだ。終戦後の奈良で書家・辻本史邑(1895-1957)に出会い、書の世界に入る。公募展で受賞を重ね注目を集めながらも、のちに所属していた団体を退会。独自の創作活動に専念した。日本や中国の書史を研究し、文学者、哲学者、美学者など先学に教えを乞い、さらには、道標や看板といった「路傍の書」を訪ね歩き、独自の研鑽を積んだ。「土」や「女」、「樹」などの漢字一文字を大胆に扱った作品や、書と絵、詩を融合させた詩・書・画一体の作風を確立し、現代の文人と称された。三重県立美術館は、2011年に生前の作家の意思に基づき、108点の作品寄贈を受けた。今回の展覧会では、これらの寄贈作品を一挙公開。三重県誕生150周年の節目に、三重の自然や風物から生まれた、多様で生命力あふれる榊󠄀莫山の世界を楽しんでほしい。

☆ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン美術館所蔵 ロックフェラー・コレクション花鳥版画展 北斎、広重を中心に 2026年6月13日〜7月26日

米国のロードアイランド・スクール・オブ・デザイン美術館(通称・RISD美術館)が所蔵する、アビー・オルドリッチ・ロックフェラー収集・寄贈の花鳥版画コレクションの中から、選りすぐりの163点を公開。日本では35年ぶりとなる同コレクション展は、葛飾北斎や歌川広重らが活躍した時代の多様な花鳥版画を一堂に鑑賞できる貴重な機会となる。

☆アルベール・マルケ展 2026年8月8日〜9月13日

 フランス近代絵画の巨匠アルベール・マルケ(1875–1947)の日本では35年ぶりとなる回顧展。日仏の主要美術館や個人コレクションから、油彩画を中心に素描・パステルも含め約100点を展観する。初期フォーヴィスム作品から、パリのセーヌ川やマルケが旅先で目にした海、港を描いた作品など、とりわけ水辺の情景に焦点を当て、マルケ作品の魅力に迫る。

☆柳原操基金・柳原義達顕彰事業 Y2 project 水野勝規 2026年9月1日〜12月27日

 自然や日常の風景を題材とし、静謐さをたたえた映像作品で知られる水野勝規(1982-、三重県出身)。彫刻家・柳原義達(1910-2004)の遺族の援助により、次代を担う美術家を発信する本プロジェクトでは、水野が柳原と時代を超えたコラボレーションを試みる。

☆ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ 2026年9月26日〜12月13日

 20世紀イギリスを代表する陶芸家ルーシー・リー(1902-1995)の回顧展。ウィーンに生まれ、陶芸の道に進んだリーは、1938年にイギリスに亡命し、以降ロンドンを拠点に制作を続けた。優美な形、色彩を特徴とする作品の数々は、多くの人を魅了し続けている。本展では、初期から円熟期までの作品に、交流のあった作家の作品を加えて展示する。

三重県総合博物館

☆発掘された日本列島2025 2025年10月18日〜12月14日

 わが国では、毎年約8000件にも上る埋蔵文化財の発掘調査が行われている。「新発見考古速報展」では、旧石器時代から近代までの遺跡やそこから出土したさまざまな資料の中から、近年の調査で特に注目された“逸品”を紹介する。今回は地域展として「王権東へ 伊賀の古墳時代」を開催。大和王権が勢力を拡大するその時、隣国の伊賀はどのような役割を担ったのか、当時の資料から紐解く。

☆ポケモン化石博物館 2026年1月17日〜4月5日

 人気ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するふしぎな生き物「ポケモン」には、カセキから復元されるポケモン (以下「カセキポケモン」と呼ぶ) がいくつか知られている。この展示は、「カセキポケモン」と私たちの世界で見つかる「恐竜などの化石・古生物」を見比べて、似ているところや異なっているところを発見し、古生物学について楽しく学ぶ。みどころとして、古生物と「カセキポケモン」のイラストから、似ているところ、違うところを探したり、「カセキポケモン」の実物大骨格想像模型が登場し、古生物の標本と比べたりすることができる。MieMuのオリジナル展示として、全長約7mのトリケラトプスや、翼を広げた幅が5mある翼竜のアンハングエラなどの骨格を展示する。

☆まつりを旅する 受け継いできた三重の宝もの 2026年4月25日~6月21日

 多様な地域性をもつ三重には、多くのまつりが伝承されている。コロナ禍を経て、地域と人々をつなぐまつりの復活が心待ちにされていた。折しも2026年は、県内3団体が構成団体となっているユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の登録10周年にあたる。世界的にも評価されるこれらの行事に加えて、県内各地で広く伝承されてきたかんこ踊りや獅子舞など、三重のまつりの様々な魅力を一堂に集めて紹介する。

☆WHO ARE WE 観察と発見の生物学 国立科学博物館収蔵庫コレクション Vol.01 哺乳類 2026年7月11日~9月27日

 国立科学博物館の収蔵庫の中から世界屈指の動物標本コレクションとして知られる「ヨシモトコレクション」を中心に、選りすぐりの哺乳類などを紹介する。「観察の眼、発見の芽」をテーマに、”声なき標本たち”の姿を通して、見つめる眼(観察)と見つける眼(発見)を育み、他の動物との意外な共通点や私たちの日常とのつながりなど、標本にまつわる学びや問いを発見することができる展示である。

☆みんなののりもの 三重の鉄道大集合 2026年10月24日~2027年2月28日

 鉄道は見知らぬ場所への旅のあこがれを抱かせ、その機能美で感動をもたらす。通勤や通学など、日々のくらしにも欠かすことのできない存在である。三重県誕生150周年にあたり、人びとの交流の歴史を振り返るとともに、未来の鉄道についても紹介。現在も活躍する三重の鉄道が大集合!子どもはもちろん大人も楽しんでいただける展示である。

亀山トリエンナーレ

☆亀山トリエンナーレ2027 2027年10月31日~11月20日

静岡県立美術館

☆金曜ロードショーとジブリ展 2025年10月11日〜2026年1月4日

 宮﨑駿氏や高畑勲氏らによる名作アニメーションの数々を世に送り出してきたスタジオジブリ。その作品が広く愛されるようになったきっかけの一つが、日本テレビの映画番組「金曜ロードショー」だった。同番組での放映は、多くの人々が同じ作品を同時に観るという特別な体験を提供してきた。本展では「金曜ロードショー」の歩みと同時代の記録をたどりながら、スタジオジブリ作品の魅力に迫る。さらに、驚きと発見に満ちた迫力のある展示空間により、作品の世界を体感することができる。

☆中村宏展アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ 2026年1月20日〜3月15日

 浜松市出身で日本の戦後美術を代表する画家、中村宏(1932〔昭和7〕年~)を包括的に紹介する大規模回顧展。アートにおける表現が目まぐるしく変化し多様化する中で、中村は70年以上にわたり描くことにこだわり制作してきた。本展では、1950年代半ばの「ルポルタージュ絵画」をはじめ、1960~70年代の時代精神を映し出し広く知られたセーラー服姿の女学生や機関車をモチーフとする絵画・イラストレーションなど代表的な作品を幅広く展示。あわせて中村の表現における映画や漫画からの影響、同時代芸術家との交流といった視点からの考察を加えるとともに、彼の1970年代以降の絵画表現についても再検証を行う。

☆2000年代の絵画 ~静岡ゆかりの作家による 2026年1月20日〜4月19日

 本展では、浜松出身の画家中村宏の個展開催にちなみ、静岡にゆかりのある1970~1980年代生まれの石田徹也、大庭大介、小左誠一郎、門田光雅、持塚三樹の5人の作家が1990年代後半以降に描いた絵画を紹介する。写真、映像、インスタレーションなどさまざまな表現方法がある中で、絵画を主な表現媒体にして表現を追求するそれぞれの作家たちの、描くことへのこだわり―。本展の会期は「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」開催期間中の前期(1/20~3/15) と終了後の後期(3/17~4/19)に分かれる。前期は収蔵品に一部外部からの借用品を交えた展示構成、後期は収蔵品のみの展示構成。

開館40周年記念展 静岡県立美術館をひらく 7つの扉 2026年4月25日〜6月21日

 静岡県立美術館は誕生してちょうど40年。「風景の美術館」をうたい、日本・西洋の風景画を中心に2900点を超えるコレクションを築くとともに、多彩な展覧会を重ねてきた。開館40周年を記念するこの展覧会では、狩野探幽、伊藤若冲、ゴーギャン、川村清雄、草間彌生など、コレクションから厳選した作品をてがかりに、美術の世界の広がりを探求する旅へといざなう。7つの部屋が待っている。扉をひらけば、そこは展示室であるとともに実験室。絵の外側にまで目を向ける、絵の具の厚み=絵の高さに注目する、風景画とは何か、作者とは誰なのかを考えるなど、ふだんとはちょっと違う体験ができる部屋で、館長と5人の学芸員が待っている。40年にわたるこれまでの歩みを振り返り、これからの美術館の姿を示す。

☆NHK日曜美術館 50年展 2026年7月18日~9月27日

 美術番組の草分け的な存在であるNHKの「日曜美術館」は、今年で50周年を迎える。本展では、番組に登場した作品・作家の中から厳選した名品や関連作を、懐かしい番組出演者が作品・作家への強い思いを込めて語る様子や、作家のアトリエでの制作風景などの貴重な映像を交えながら紹介する。

☆ゴールドマンコレクション 河鍋暁斎の世界 2026年10月10日〜12月6日

 幕末から明治にかけて活躍し、いまなお国内外で高い人気を誇る絵師・河鍋暁斎。神仏画から戯画、動物画、妖怪画まで、手掛けた作品はいずれも卓越した画技と機知に溢れている。本展では、世界屈指の暁斎コレクションから厳選された、国内初公開作品を含む名品の数々を紹介する。

☆開館40周年記念展 おかげさまで展 静岡県立美術館を支える寄贈コレクション 2027年1月23日〜3月28日

 開館40周年を記念し、またこれまでのご寄贈に対して感謝の意を込めて、寄贈によって収蔵した作品を通して当館の収集活動をふり返る。特に、現在高く評価される石田徹也作品や、未だ全てを紹介できていない太田正樹コレクションのまとまった展示をはじめとして、様々な時代や地域の作品を展示。

静岡市美術館

きもののヒミツ 友禅のうまれるところ―京都 千總コレクションを中心に 2025年10月25日~12月21日

 日本の伝統的な衣装・きもの。反物を直線縫いで仕立てるため強い平面性をもつ一方、施された多彩な意匠は、衣服として身にまとうことで立体性が生まれる。この平面と立体を行き来するところに、はじめから立体裁断で制作される洋服とは異なるおもしろさがある。本展では友禅の老舗・千總のコレクションを中心に、近世・近代のきものや当時の流行を反映した雛形本、円山応挙と近代の京都画壇の絵画、工芸品等を通じて、きもののデザインが生み出された背景や制作者の創意に迫り、これまでにない視点から「きもののヒミツ」を紹介する。

日本中の子どもたちを笑顔にした絵本作家 かがくいひろしの世界展 2026年1月10日〜3月22日

 累計発行部数1000万部を超え、子どもたちに広く愛される絵本「だるまさん」シリーズの作者、かがくいひろし(1955-2009)。50歳でデビューし、病で急逝するまでのわずか4年の間に16冊もの絵本を発表する。特別支援学校の教員だったかがくいは、長年の現場経験で培われた知見や実感をもとに、誰もが笑顔になれる絵本の制作に情熱を注いだ。没後初の大回顧展となる本展では、全16作品の絵本原画をはじめ、創作の源泉となったアイデアノートや教員時代の映像記録などの貴重な資料により、かがくいの足跡と絵本の魅力に迫る。

☆水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~ 2026年4月4日~6月14日

 日本を代表する漫画家・水木しげる(1922-2015)。幼少期から妖怪に興味を持ち、妖怪研究に没頭した水木は、漫画を通じて現代日本に妖怪文化を根付かせ、妖怪ブームを牽引した。本展は水木しげるの妖怪画の創作の裏側や具体的手法に注目した展覧会。妖怪関連資料や書籍、漫画作品の原稿を公開するほか、妖怪画の原画も多数展示し、先人たちが築いてきた妖怪文化を継承しつつ、さらに豊かなものに発展させた水木しげるの仕事に迫る。

☆スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし 2026年6月27日〜9月6日

 1825年、スウェーデン南東部に設立されたグスタフスベリは、現在も同地で生産を続ける北欧を代表する製陶所。デザイナーたちの自由な創造と産業が結びついた豊かな関係から生み出されたテーブルウェアは、人々の日常に寄り添い、暮らしを彩ってきた。本展は製陶所を代表する4人のデザイナー、ヴィルヘルム・コーゲ、スティグ・リンドベリ、リサ・ラーソン、カーリン・ビョルクヴィストに焦点をあて、スウェーデン国立美術館が所蔵する約300点の作品で、今なお愛されるグスタフスベリの歴史と魅力をひもとく。

☆わたしたちのルノワール 日本が愛した、幸せの画家 2026年9月22日~11月15日

 フランス印象派を代表する画家ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。明るく幸福な雰囲気に満ちた作品で知られ、日本においても非常に人気のある画家の一人である。わが国でルノワールが愛されてきた理由は、その作品を「日本の美術館で実際に観ることができるから」とも言える。本展では、日本国内の美術館が所蔵するルノワールの作品を、梅原龍三郎や山下新太郎のように彼を敬愛したことで知られる日本人洋画家の作品とともに紹介。遠い異国の画家であったルノワールが日本に受容され、わたしたち日本人にとって身近な画家となっていくまでの変遷を辿る。

☆秘密のメッセージ エドワード・ゴーリー 2026年11月28日〜2027年1月11日

 不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつ絵本作家エドワード・ゴーリー(1925-2000)。日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が次々と紹介されていまる。ゴーリーは自身がテキストとイラストの両方を手がけた主著(Primary Books)以外にも、挿絵や表紙、舞台などのデザイン、演劇やバレエのポスターなどを手掛け、多彩な才能を発揮した。本展では主著や未発行の絵本の原画に加え、ポスターや出版物などを含めた200点を超える作品により、そこに込められた秘密のメッセージを読みとく。

☆竹久夢二 時代を創る表現者 2027年1月23日~3月28日

 竹久夢二(1884-1934)は絵画、装幀、商業デザイン、文筆など多方面に才能を発揮し、明治の終わりから昭和のはじめにかけて活躍した。江戸の面影や異国への憧れ、都市のモダンな文化を描いた夢二の作品は、展覧会や印刷メディアを通じて広く大衆に流布し、「夢二式」と呼ばれる女性像や様々なデザインは今日なお高い人気を誇る。本展では、約40年ぶりに館外公開される代表作《黒船屋》をはじめ、日本画や油彩画、書籍や小物のデザイン、スクラップブックなど、全国の夢二コレクションの作品を一堂に集め、夢二を時代に応答した表現者として捉え直す。

MOA美術館

☆琳派デザイン 宗達・光琳・抱一 2025年10月24日〜12月14日

☆光る海 吉田博展 2025年12月20日〜2026年1月27日

☆名品展 国宝「紅白梅図屏風」 2026年1月30日〜3月18日

☆傘寿記念 人間国宝・藤沼 昇 竹工芸展 2026年1月30日〜3月25日

☆国宝「喜左衛門井戸」× 国宝「色絵藤花文茶壺」茶の湯のわびと雅 2026年3月20日〜5月12日

☆広重 東海道五十三次 版画×PHOTO 2026年5月15日〜7月7日

 江戸時代、浮世絵版画は現代におけるSNS等にも相当する情報メディアとしての役割を担っていた。中でも、旅の情景を生き生きと伝えた代表作が、歌川広重(1797–1858)による保永堂版「東海道五十三次」。江戸時代後期に高まった旅行ブームを背景に大きな人気を博し、広重の出世作となった。本シリーズは、江戸日本橋から京都に至る東海道の旅情を、四季の移ろい、天候や時刻の変化とともに描き出し、臨場感あふれる風景表現を特徴とする。街道風景については広重の実際の見聞や先行して出版された資料等に基づき描写する一方、「箱根 湖水図」にみられる切り立つ山容や、「蒲原 夜之雪」に代表される幻想的な雪景色には、現実を離れた広重ならではの創造力も随所に発揮されている。本展では、「東海道五十三次」全55作品を一挙公開するとともに、東海道の宿駅の現在の風景を撮影・比較展示し、現代の東海道の旅も紹介。また、高精細デジタル画像で撮影した「東海道五十三次」を同館スタッフの技術により、オリジナル・フィルム・プロジェクションとして、大画面に投影する。

☆デジタル北斎漫画 & The Great Wave 2026年7月10日〜9月1日

 葛飾北斎の代表作として知られる「北斎漫画」と「冨嶽三十六景」を、高精細画像を活用して一堂に展観。「北斎漫画」は全15編からなる北斎の代表的な絵手本で、人物や動物、風景、想像上の存在まで、絵の総数は三千数百図に及ぶ。コマ割りや連続した動きの表現など、今のアニメやマンガにつながるような発想も随所に見られ、当時のヨーロッパにも大きな影響を与えた。「冨嶽三十六景」は、富士山の壮大な姿とともに、その周辺で暮らし、働く人々の姿を描いた風景版画シリーズの金字塔である。なかでも《神奈川沖波裏》は “The Great Wave” として世界的に知られ、北斎の名前を広く知らしめた。本展では、「北斎漫画」全15編と「冨嶽三十六景」全46図を一堂に展観し高精細デジタル画像を活用して大画面に投影、紙の質感や摺りの技まで見ることができる。

☆生誕150年 吉田博展 2026年9月4日〜10月20日

☆伊豆の仏像 パート1 2026年10月23日〜12月13日

☆リニューアル10周年記念名品展 国宝「紅白梅図屏風」 2026年12月19日〜2027年2月23日

《長野県立美術館》

☆Keizo Kitajima: A Retrospective 2025年11月29日〜2026年1月18日

 須坂市出身の写真家・北島敬三(1954-)。本展では、キャリア初期の「東京」「沖縄」「ニューヨーク」「東欧」「旧ソ連」などのスナップショットから、近年の「Portraits」「Untitled Records」までを網羅するとともに、北島が主宰するギャラリーでの活動や、重要な作品発表の場として機能した雑誌などの関連資料も取り上げながら、写真をめぐる作家の実践を紹介する。

☆トーベとムーミン展 ~とっておきのものを探しに~ 2026年2月7日~4月12日

 ムーミンの生みの親で、多方面に才能を発揮したアーティスト、トーベ・ヤンソン(1914-2001)。初期の油絵、第二次世界大戦前後の風刺画、ムーミン小説・コミックスの原画やスケッチ、そして愛用品など約300点を通して、トーベの創作の世界と、人生が色濃く反映されたムーミンシリーズの魅力に迫る。

☆長野県150周年記念/リニューアル・オープン5周年記念「再編する一NAM コレクションの現在」 2026年4月29日~6月7日

 1966年に開館し、2021年のリニューアル・オープンで新たなスタートを切った長野県立美術館。本展には、この60年間で収集した 5,800点を超えるコレクションから多彩な作品が並ぶ。さらに4名のゲストアーティスト、平田尚也、Barrack (古畑大気+近藤佳那子)、佐藤朋子の作品を加え、これまでの当館の歩みを振り返り、これからの美術館を考える。

☆長野県150周年記念/リニューアル・オープン5周年記念「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」 2026年6月27日~9月27日

 ブルックリン博物館が誇る古代エジプトコレクションから、選りすぐりの名品群が長野に集結。彫刻、、宝飾品、陶器、パピルス、そして人間やネコのミイラなど約 150点の遺物を通じて、私たちの想像を超える高度な文化を創出した人々の営みをひも解き、最新技術を使ったピラミッドの研究成果まで、映像や音声も交えて紹介する。

☆長野県150周年記念/リニューアル・オープン5周年記念「カンディンスキー世界は鳴りひびく一日本のコレクションでたどる画業と反響一」 2026年11月7日~12月27日

 近現代美術の重要な作家であり、抽象絵画の成立を主導したワシリー・カンディンスキー(1866~1944)。自らが芸術の本質と考えた「内なる響き」により、形態と色彩の絶え間ない探求を続けた画家の足跡を、初期から晩年までの国内所蔵作品から展観するとともに、日本の芸術家との関係にも焦点を当てる。

☆リニューアル・オープン5周年記念「辰野登恵子展」 2027年1月16日~3月22日

 長野県岡谷市出身の辰野登恵子(1950~2014)は、日本における戦後の抽象絵画を代表する作家の一人。本展では平面のメディアに拘り、独自のイメージ(形)を追求し続けた辰野の約40年にわたる画業を総覧すると共に、時の貴重な資料や関係者の証言を交え、画家/版画家・辰野登恵子を形作ったもの、そして次世代へ遺したものを解析する。

松本市美術館

☆特集展示 草間彌生 魂のおきどころ 通年展示

 草間彌生の初期作品から最新シリーズ「わが永遠の魂」へと至る創作活動と魂の軌跡を紹介する。半世紀以上前に故郷から世界に飛び立った草間彌生という個性は近年、さらにその輝きを増している。草間の作品が多くの人々をひきつけてやまない理由はどこにあるのか。数多の作品に一貫して流れ続ける草間彌生のメッセージ、「永遠」「無限」「愛」「生」「死」「宇宙」…。通底する草間の声、時には叫びが鑑賞者の心と深く絡み合い、離れないからなのかもしれない。草間彌生は1929年、松本生まれ。少女時代は、心の中から湧き上がる幻覚との闘いの日々だった。それらのイメージを小さな紙片に描き留めることが、草間芸術の原点のひとつと言える。松本、東京での個展を経て1957年に単身渡米。ニューヨークを拠点に約16年間活動する。心の内から湧きあがる何かは、いつしか水玉、網目という存在に凝縮されていく。そして、平面作品、立体作品、パフォーマンスアート、空間芸術、映像作品など様々な形となり、拡がっていった。1973年に帰国。拠点を東京へと移した後も精力的に制作を続け、常に自らの作品が築き上げた評価を新作によって軽く飛び越えてきた。

☆サンリオ展ニッポンのカワイイ文化60年史 2026年1月21日~3月29日

☆つぐ minä perhonen 2026年4月16日~6月7日

 2025年に創設30周年を迎えたファッション・テキスタイルブランド、ミナ ペルホネン。ミナ ペルホネンのものづくりは、 デザイナーの手作業によって生み出されるテキスタイルの図案からはじまる。そのデザインは、熟練の技術者でもある職人たちとの対話と試行錯誤、工夫を重ねることによって、一枚の布、布から服、そして様々なインテリアプロダクトへと実を結んできた。本展では、100 年後も存続するブランドとしてのあり方を模索しながら独自のプロダクトを生み出してきたその活動を、貴重な原画やテキスタイルにくわえ、刺繍、織、プリント工場の様子などを通して紹介する。流行に左右されず、普遍的な価値を追求するミナ ペルホネンのものづくりのありかたに触れられる展覧会。

☆ウジェーヌ・ブーダン展 2026年7月7日〜8月30日

☆Sustainable World-佐藤大史・磯部昭子 ふたりの視点から― 2026年9月19日〜12月6日

☆生誕200年記念 中林梧竹展 2027年1月16日〜3月22日

松本市立博物館

☆松本まるごと博物館 分館全員集合!展 2026年4月22日~6月22日

☆特別展「旅心」(東アジア文化都市2026松本 松本市関連事業) 2026年4月29日~6月15日

☆さくらももこ展 2026年7月11日~9月6日

北アルプス国際芸術祭

次回は2029年開催

セゾン現代美術館

2026年6月26日 RE-OPEN

金沢21世紀美術館

☆コレクション展2 文字の可能性 2025年9月27日~2026年1月18日

 私たちが日常生活の各所で使っている文字は、 コミュニケーション手段としてだけでなく芸術表現としても様々な展開を見せている。本展では、現代アート作品における文字の存在という切り口から、書・絵画・陶・インスタレーションなど多様なコレクション作品を紹介する。作品の文字がもたらす意味や、文字を書く(描く)/読むという行為の表れに着目しながら、文字を用いた表現の魅力と奥深さに迫る。

☆SIDE CORE Living road, Living space /生きている道、生きるための場所 2025年10月18日~2026年3月15日

 SIDE COREは、ストリートカルチャーを切り口に「公共空間における表現の拡張」をテーマに活動するアートチーム。都市や路上で生まれる表現の可能性を探求し、公共空間を舞台としたプロジェクトベースの作品を多数発表してきた。彼らの作品は、その土地と風景に新たな視座を与えることを重視している。本展では、SIDE COREが2024年度の同館アーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムに参加し、金沢市内および能登半島で行ったリサーチと作品制 作の成果を展示。特に能登半島でのリサーチは、2024年1月1日に発生した能登半島地震を契機に行われ、震災 がもたらした土地の変化への理解を深めることを目的としている。これまでの地域リサーチの蓄積を踏まえ、本展では 「危機に対してアートは何ができるのか」という根源的な問いに挑戦し、SIDE COREの公共空間に対する独自の視点と、 芸術がどのように社会に対して新たなバイパス(抜け道)としての可能性をもたらすのかを紹介する。

☆江康泉 電気心音 2025年10月18日~2026年3月22日

 香港とロンドンで活動するマレーシア出身のアーティスト江康泉(Kongkee)の代表作、SF 漫画・アニメシリーズ《Dragonʼs Delusion》(原題 《離騒幻覚》)を中心に展示。同作が描くのは、人間とアンドロイド、サイボーグが共存する不老不死が実現した世界。そこでは、不老不死と引き換えに完全な監視下に置かれる人々と、それを放棄する「祭司」と呼ばれる人々がいる。 祭司であった屈原の記憶と人格を複製されたアンドロイドの主人公「祖」が、現実と記憶を行き来しながら己の自由意志を確かめる時空を超えたサイバーパンクの物語を展開する。マスメディアが世界中に広げた西洋中心の未来像と異なる、江が描くアジアの文化と歴史に基づく未来像「アジア・フューチャリズム」を紹介。

☆アペルト20 津野青嵐 共にあれない体 2025年10月18日~2026年3月22日

☆令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。 2025年12月13日~2026年3月1日

 東京国立博物館をはじめとする東京所在の美術 館・博物館の所蔵作品を一堂に公開。能登半島の地震と豪雨で被災した人々に寄り添い、心を癒し励ますため、復興を支援する想いを込めた作品を参加する各館が自ら選び、同館ならびに石川県立美術館(2025年11月15日~12月21日)、国立工芸館(2025年12月 9日~2026年3月1日)で観覧できる。

☆コレクション展3 デジャ・ヴュ 2026年1月31日~5月10日

☆アペルト21  野村由香 黄金の川 2026年4月4日〜8月23日

 野村由香は、日常生活や社会、自然に通底する根源的な力に関心を寄せ、現場での観察や介入を通して、その作用やベクトル、そこに流れる固有の時間を、彫刻やインスタレーションとして可視化してきた。本展では、犀川で採取される「砂金」に着目し、新作を発表。

☆路上、お邪魔ですか? 2026年4月25日〜9月6日

 路上には、自由と邪魔が同居している。かつて日本には、公界と呼ばれる一定の制度や権力の及ばない自由な空間が存在していた。寺社の門前や宿場町に見られた領域は、移動する人々や芸能を受け入れ、文化や交流を育む装置でもあった。一方で路上は、単に自由や解放の象徴だけではなく、排除の論理によって居心地の悪さや不安定さも抱えている。1986年に赤瀬川原平や藤森照信らにより結成された「路上観察学会」は、変わりゆく都市のなかで、路上を観察し、読み替える目を提示した。それから40年を経た今年、本展では、現代美術から歴史的資料、テレビゲームや銭湯、大道芸までをも紹介しながら、路上は誰のものか?をキーワードに、路上の公共性を探る。批評とユーモアの喧騒に溢れた、路上の芸術に出会いにきてください。

☆コレクション展 歩く、とどまる(仮) 2026年5月23日〜10月18日

 「歩く」あるいは「移動する」という行為を切り口に、同館のコレクション作品を紹介する。展示作品には、一歩踏み出すという行為を起点に、外の世界を観察すること、思考や記憶の内側へと分け入ること、また、歩く人が位置する場所で生じる摩擦や、場所との関係性のなかで交渉する姿など、さまざまな「歩み」があらわれる。歩く、とどまる、というシンプルな行為から、観察、抵抗、記憶や時間への思考といった、多様な態度へとつながる実践を通して、人と空間、そして社会との関係性を浮かび上がらせる。

☆再生、能登と共に(仮) 2026年9月8日〜2027年4月18日

 能登半島地震から2年、被災地は今なお復興の途上にある。2026年度は、開催を見送った奥能登国際芸術祭に代わり、「奥能登国際芸術祭being」として新規の作品制作は行わず、過去に制作された一部の作品を公開している。本展では、同芸術祭出品作家で当館所蔵作家でもある牛嶋均とさわひらきを取り上げる。甚大な被害を受けた両者の作品は、公開の目処が立っていない。作品を通して能登と関わり続ける両者が、被災地の今と向き合い、自身の作品の再生とともに能登の未来を考える。

☆NEUTRAL COLORS 2026年9月15日〜2027年4月18日(予定)

 NEUTRAL COLORS(ニュー・カラー)は、独立した出版社であり、発行する雑誌であり、印刷製本所の名前でもある。本展では、それらが有機的につながりながら、個人的な体験や創作、記憶
をリソグラフなどのハンドメイドな印刷手法を交えながら唯一無二の誌面で発信し続けるNEUTRAL COLORSの取り組みそのものを紹介する。

☆今日から明日へ(仮) 2026年10月31日〜2027年4月18日

 長期休館を控えた美術館の現在地を見つめ直し、作品を未来へ継承することの意味を問い直す展覧会。「今日」は現代美術における「現代」=「いま」、そして同館が開館してからの約20年を指し、「明日」は休館後から次の20年以降を想定している。美術館は本来、百年、千年先まで作品を残す使命を担うが、不確実な現代において、まず20年先まで作品をどう残すかという現実的な課題に21世紀の美術館として向き合う。本展では、修復や継承方法の検討を要する所蔵作品を中心にミクスト・メディアやメディア・アート、インスタレーション作品の保存にまつわる課題を具体的に提示し、作品とその修復や継承のプロセスを一体として示すことで、美術館のこれからの役割と姿勢を明らかにする。

石川県立美術館

☆「ひと、能登、アート。」 2025年11月15日~12月21日

 能登半島地震、奥能登豪雨からの復興を文化の力で応援するため、東京国立博物館をはじめとする都内の美術館・博物館が所蔵する多彩な作品を一堂に公開。国立工芸館・金沢21世紀美術館と連携し、近世から近現代の絵画・書・彫刻を中心に、誰もが知る名品の数々を展示。

☆没後40年 鴨居玲展 -見えないものを描く- 2026年2月11日~3月15日

 自らの内面を見つめ、美醜合わせて「人間」を描き続けた洋画家、鴨居玲。没後40年を記念し、回顧展では初出となる挿絵91点や素描などを含む約170点で画業を掘り下げる。

☆没後40年 鴨居玲展 第2弾 写真の中の鴨居玲 -内なるCamoy 外なるCamoy-富山栄美子撮影 2026年4月25日~5月24日

 鴨居玲(1928~1985)は絵を描くひとであり、絵になるひとでもあった。画家・鴨居玲の半生を記録した写真集『鴨居玲』(富山栄美子撮影/1995発行)に掲載された写真に、未発表を加えた約90点の鴨居のポートレートと、30点超の鴨居作品、豊富な資料で鴨居の魅力を紹介する。

☆輪島塗―漆文化を後世に― 2026年6月27日~8月2日

 石川県を代表する重要無形文化財・輪島塗への理解を深めることを目的とし、輪島塗の成り立ち、今日まで伝統を支えてきた輪島塗技術保存会、漆芸の発信地としての輪島の象徴・石川県立輪島漆芸技術研修所の紹介と併せて、芸術院会員や人間国宝など、ゆかりの漆芸作家の作品を展示。

☆巴水・夢二・暁斎~ニッポンの美紙展~ ―HAIBARA Art&Design 咲き誇る粋と技― 2026年8月8日~9月13日

 江戸時代から220年続く東京・日本橋の和紙老舗、榛原(はいばら)。時代を代表する芸術家との交流から生まれた数々の品々は、日本を代表する工芸品として高い評価を受けている。本展では河鍋暁斎、川瀬巴水、竹久夢二ら名立たる美術家の原画など約250点で、和紙製品の美しさと魅力を紹介する。

☆蓮田修吾郎―世界を拓く窓 2026年9月20日~10月25日

 金沢市出身の蓮田修吾郎は、金属工芸・彫刻・建築の分野を横断する独自の作風を確立した作家。浮彫(レリーフ)、方壺シリーズにおける代表作、「建築と接点をもった造型」、国際交流の功績など、その幅広い創作活動の軌跡を、関連資料をまじえて紹介する。

石川県七尾美術館

☆春季収蔵品展 七美コレクションダイアリー〜収蔵品でつづる30年〜 2026年2月21日~5月24日

☆第82回現代美術展 七尾展 2026年5月29日~6月21日

☆池田コレクションの魅力新発見【前期】~美濃焼から唐津・九谷そろいぶみ~
~根来から日本画までバラエティ豊かな優品たち~ 2026年6月27日~8月2日

☆池田コレクションの魅力新発見【後期】~美濃焼から唐津・九谷そろいぶみ~
開館30年記念・震災復興祈念 ~新寄附作品初公開~ 2026年8月7日~9月13日

☆長谷川等伯展~信春から等伯へのあゆみ~(仮称) 2026年9月19日~10月18日

☆第70回七尾市美術展 2026年10月30日~11月3日

☆2026イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 2026年11月7日~12月13日

☆暮らしを彩る~器と調度の美~ ~花によせて~ 2026年12月19日~2027年2月14日

☆新収蔵作品公開~狩野派・雲谷・琳派まで~ ~彫刻を中心に~ 2026年2月26日~4月18日

国立工芸館

☆移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展ー石川県ゆかりの作家を中心に 2025年12月9日~2026年3月1日

 工芸と天気の関わりをテーマに、石川県ゆかりの作家を中心とした工芸作品を展示する。北陸地方の特徴でもある湿潤気候は工芸の技法に恵みをもたらしてきた。工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸地方の天気のもとで育まれた表現を紹介する。

☆令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨復興支援事業 ひと、能登、アート。 文化財(アート)がつなぐ。Art for the Noto Peninsula 2025年12月9日〜2026年3月1日

 能登半島地震、奥能登豪雨からの復興を文化の力で応援するため、東京国立博物館をはじめとする都内の美術館・博物館が所蔵する多彩な作品が金沢の3つの美術館(石川県立美術館・金沢21世紀美術館・国立工芸館)に集結。同館では工芸作品を中心に、国宝や重要文化財をはじめ誰もが知る名品の数々を見ることができる。

☆ルネ・ラリック -ガレ、ドームから続く華麗なるフランスの装飾美術- 2026年3月20日〜6月14日

 ルネ・ラリック(1860-1945)はジュエリーとガラスのふたつの分野で活躍したフランスの工芸作家。本展では、当館に寄託されている井内コレクションのラリック作品を中心に、同時代の工芸・デザイン作品をあわせて紹介する。

☆こどもとおとなの自由研究 もようわくわく² 2026年7月3日〜9月23日

☆所蔵作品展 デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった? 2026年10月9日〜2027年1月11日

 デザインは近代化によって生じた課題に対応するための新しいものづくりの考え方である。本展では19世紀後半のアーツ&クラフツ運動から、アール・ヌーヴォーとアール・デコ、バウハウスに代表されるモダニズム・デザイン、そして第二次大戦後の展開までのおよそ100年のデザインの流れを国立工芸館の所蔵品でたどる。

☆金継ぎ ーKINTSUGIー 展 2027年2月26日〜6月6日

 金継ぎは、やきものなどの割れや欠けを漆でつないで直し金粉を蒔いて装飾する技法。中世から現代に至るまで続くこの修復技術の根底には、ものを守り伝えることと、不完全さに美しさをみる日本ならではの考えがある。本展では、金継ぎの歴史とともに新たな美や価値を作品に生み出す「再生」の美学にも注目する。金継ぎのもつメッセージ性を通して、紡がれた美と再生の世界を楽しむ。

富山県美術館

☆デザイナーの冒険展 2025年11月8日〜2026年1月25日

☆ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界 2026年2月7日〜4月5日

☆谷川俊太郎 絵本★百貨展 2026年4月18日~6月21日

 2024年11月、92歳で亡くなった詩人の谷川俊太郎は1960年代以降、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきた。ことばあそび、世界のありようを認識する手がかり、ナンセンスの楽しみ。そして生きることの面白さや大変さ、尊さ、死や戦争までをテーマに、絵と言葉による表現に挑んでいる。バラエティ豊かな絵本に共通するのは、読み手に対する谷川俊太郎の希望の眼差しである。展覧会では約20冊の絵本を取り上げ、多彩なクリエイターとともに、絵本の原画、絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品などを展示する。絵本の世界から飛び出した、子どもから大人まで誰もが楽しめるおもしろい展覧会だ。

☆テオ・ヤンセン展 2026年7月4日~9月23日

 オランダの造形作家、テオ・ヤンセン(1948~)は、オランダの海面上昇にともなって国土が縮小する問題を解決できないかという発想をもとに、風を動力源として砂浜を歩く「ストランドビースト」を生み出した。プラスチックのチューブを骨格とするストランドビーストは、生きもののように進化を遂げ、前に歩行するだけでなく方向転換の機能を備えるなど、様々な環境に適応するべく進化を続けている。大学で物理学を学んだヤンセンが生み出したビーストの動きは滑らかで、まるで生きもののよう。本展では、芸術と科学を融合させ、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるテオ・ヤンセンが生み出した様々な形態のビーストと、その発想の過程や進化を、映像、スケッチ、パーツなどの資料とともに紹介。さらに、ストランドビーストが実際に動く様子をご覧いただける「リ・アニメーション」を行う。

富山県水墨美術館

☆日本画×始動(blooming)―明治後期、花開く日本画と文展開設 2025年10月17日~12月14日

 明治40年の文部省美術展覧会(文展)の開設を一つの軸と捉え、その前後の「日本画」の展開を見つめ直す。巨匠たちの初期作品や、各展覧会に出品された希少な現存作品を通し、当時の日本画の動向を概観する。

☆没後50年堂本印象―自在なる創造 2025年2月20日~4月12日

 堂本印象は、細密な具象画から後に抽象的な作風へと移行し、躍動感のある筆のストロークで表現した抽象画を完成させた。官展に出品された代表作を中心に、全国的に名を馳せた印象の全貌に迫る。

☆日本画とらべる―茨城県近代美術館・珠玉のコレクション 2026年4月29日~6月28日

 茨城県近代美術館の輝かしい日本画コレクションを紹介する。花鳥や風景、絵画をとりまく物語など、旅をするように様々な視点から日本画の世界を楽しむ。

☆没後20年平川敏夫展―生命の深淵へ 2026年7月17日~9月6日

 自然の生命力に魅了され樹々の姿をかりて描き、円熟期には染色技法を応用しマスキングによる白抜き画法の水墨画に移行した平川敏夫(1924-2006)。独自の表現で追及した幽遠な世界を紹介する。

☆豊原国周生誕190年・歌舞伎を描く―秘蔵の浮世絵初公開! 2026年9月19日~11月8日

 東洋古美術コレクションで知られる静嘉堂文庫美術館が所蔵する浮世絵の中から、歌舞伎の役者絵を紹介する。摺りあがったばかりのように鮮やかな色合いが美しい錦絵を堪能できる。

☆ちょっとだけわかる日本美術~水墨美術館編~ 2026年11月20日~2027年1月17日

 同館のコレクションの中でもこれだけは見ていただきたい!という優品から、知る人ぞ知る一品まで紹介する。美術館がはじめての方でも楽しめる、ガイドブックのような展覧会。

☆黄鐘の聲を尋ねて―松原賢 2027年2月5日~

 「黄鐘(おうしき)」は日本の音階の基準音。独特な画風で見えざる本質を探究し、ことに海外の美術館で高い評価を受けている画家、松原賢(1948年富山県上市町生まれ)の画業を紹介。

福井県立美術館

☆特別企画展 大どろぼうの家 2025年11月22日~2026年1月12日

 かの有名な大どろぼうが引退を決め、最後の盗みに出かけたとの情報が入った。留守の家にこっそり忍び込んで、廊下、応接室、隠し扉の中、どろぼう倉庫を巡れば、歴代のどろぼうの肖像画や変装道具、宝物に美術品、数々のガラクタが。そして絵本作家を盗んで描かせた絵本の原画も。大どろぼうは一体誰なのか、どんなどろぼうなのか。多くのアーティストが参加するスリル満点の展覧会。

☆未踏破のその奥へ 菱田春草 2つの落葉 特別公開 2026年1月16~28日

☆特別企画展 水庭に美をあつめて ~佐川美術館コレクション~ 2026年2月14日~3月15日

 琵琶湖や比叡山に囲まれた立地と、自然環境に調和した建物と水庭が象徴的で多くの人に親しまれている佐川美術館。この度、佐川美術館所蔵のコレクションを全国で初めて一堂に紹介する。「平和の祈り」を仏教伝来の道シルクロードに重ねた日本画家・平山郁夫(1930~2009)。薬師寺玄奘三蔵院に献納した壁画を描きなおした《大唐西域画》シリーズ7面を全て見せる。「人間の美」を追求した彫刻家・佐藤忠良(1912~2011)の帽子シリーズや愛らしい動物たち。桃山時代以来の樂茶碗 の伝統に立脚しながらも、前衛的な作風を築き上げる陶芸家・樂直入(十五代吉左衞門)(1949~)の「守破離」をテーマとした作品も。

☆コレクション展 風景画綺譚(きたん) 2026年3月27日~5月10日

 身近な風景から名所、そして理想の景色まで、洋の東西を問わず風景は美術作品の題材となってきた。かつては写真の代わりに遠い土地の光景を伝える役割を果たし、はたまた人々の空想を絵画化した作品も描かれていく。更に、見たままを写実的に描くのではなく、作家が感じ取った印象を自由な心象風景として描く風潮も流行し、定着してきた。山水画、風景画によって様々な時代、国で描かれた風景の様相を辿る。

☆昭和100年・生誕160年記念 島田墨仙 ー福井生まれの歴史人物画の巨匠ー 2026年5月13日~6月7日

☆小野忠弘展 2026年7月18日~8月30日

☆誕生70周年記念 ミッフィー展 2026年9月19日~11月8日

☆Hello Kitty展 -わたしが変わるとキティも変わる- 2027年1月23日~3月22日

☆ことば⇔え 2027年3月31日~4月25日

滋賀県立美術館

☆笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン2026年1月17日~3月22日

 グランフロント大阪の南館せせらぎテラスで時を刻む《MUSE》(2025年~)、東京の表参道交差点で愛を歌い上げた《LOVERS》(2024年)など。あなたがどこかで一度でも、笹岡由梨子の作品を目にしていたら、生涯忘れることはないだろう。笹岡の作品は、それほどまでにエネルギッシュで、魅力的な、唯一無二の世界観を持っている。笹岡由梨子は1988年、大阪府生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程メディア・アート領域満期退学。京都府文化賞奨励賞(2020年)、咲くやこの花賞(2020年)、Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展最優秀賞など、受賞多数。現在、滋賀県を拠点に活躍している。笹岡は2011年から映像を用いて作品を制作しています。笹岡の作品には、自身が演じたり、あるいは顔や身体の一部を流用したりしたキャラクターたちが登場する。これらの少し不気味でコミカルなキャラクターたちは、初期の作品では映像の中にしか存在しなかった。しかし、近作では立体物として存在するキャラクターの目や口が映像にすげ替わるなど、作品における映像とキャラクターの関係は逆転しつつある。そして、そのキャラクターたちは笹岡が自作した歌を歌っている。マーチの曲調に乗せられているのは、それぞれの作品が持つ「愛」や「家族」といったテーマに向けた、笹岡のシンプルで力強いメッセージである。加えて、笹岡の作品に特徴的なのは、現実と区別がつかないような仮想現実の映像が溢れる現代において、あえて編集のノイズを残している。これは、絵画における筆のタッチに通じ、笹岡は映像における絵画的なものへアプローチしようとしている。滋賀県立美術館では、笹岡由梨子の美術館での初めての個展として、「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」を開催。本展では、最初期の作品から近年発表された近作、そしてこの展覧会のために制作された新作の展示を通して、笹岡の作品における、映像とキャラクターの関係性とその変遷に迫る。

☆ASK01 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展 キュンチョメ 100万年の子守唄 2026年2月21日~4月19日
※ 会期中の金曜日、土曜日、日曜日、2月23日(月・祝)に開場
※会場は高島市勝野(通称:大溝地域)内、旧民家3会場(詳細調整中)

 滋賀県立美術館は、琵琶湖北部の湖北地域(高島市、米原市、長浜市)を舞台に、アーティストを招聘して、3年度にわたって、湖北3市で開催する展覧会「ASK 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展」を始動。ASK とは、アート・スポット・イン・湖北(Art Spot in Kohoku)の頭文字をとったもので、観る者の心に何かを問いかける(ask)というねらいも重ねている。第1弾は、琵琶湖の西岸、古代から湖上交通の港が設けられ、中世に築かれた水城の城下町としての景観が今も残る高島市の大溝地域で、アーティストのキュンチョメを招聘して開催する。キュンチョメは、ホンマエリとナブチの2人によるアーティストユニット。国内各地の美術館への出品、芸術祭への参加をはじめ精力的な活動を続け、近年ではフィリピンでも作品を制作、発表している。本展のタイトル「100万年の子守唄」は、作家キュンチョメが大溝地域を実際に訪れた際、古代湖である琵琶湖と、その周辺で暮らす人々の生活から着想を得て生まれた言葉である。この言葉を冠した本展では、キュンチョメの過去の作品群から最新作までを幅広く紹介する。本事業を通じて、独創的な作品を生み出し続けるキュンチョメと、滋賀県ならではの水辺の風景と暮らしが今に伝わる高島市、双方の魅力をあわせて発信する。

☆ためして、みる展 2026年4月17日〜6月21日

 10のトライで見方が広がる、楽しくなる! たたみにねそべって見上げたり、双眼鏡や顕微鏡でクローズアップしたり、懐中電灯で照らしたり。本展では滋賀県立美術館のコレクション作品を、美術館では普段できない10種類の鑑賞方法(トライ)で楽しめる。大人も子どもも、ワクワクびっくり。

☆コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画 2026年7月3日〜8月30日

 鏑木清方の優品十数点や、多彩な顔ぶれの作家による日本画の女性像、明治期以降の油彩画、戦争の時代を描いた絵画など、昭和の「キャバレー王」として知られた福富太郎(1931-2018)が、独自の視点と価値観によって蒐集したコレクションから選りすぐりの約80件を紹介する。

☆丸木スマ展(仮称) 2026年9月11日〜11月23日

 丸木スマは1875年広島生まれ。懸命に働いて4人の子どもを育て上げたのち、1945年原爆に遭う。夫を亡くしたスマは、息子で水墨画家の丸木位里と、その妻で油彩画家の俊子に勧められ、70歳を過ぎて絵を描き始める。身近な動物や魚、四季の花々を色彩豊かにのびのびと表現した作品は日本美術院展でも評価され、時代の注目を集めた。本展では、埼玉県東松山市の原爆の図丸木美術館の収蔵品を中心に、故郷広島に伝わる作品を交え、生命力あふれる作品世界を紹介する。

☆佐川晃司展(仮称) 2027年1月15日~3月22日

 滋賀県内の里山にアトリエを構える佐川晃司(1955-)。菱形や三角形を基本的な構成単位とする彼の絵画を眺めていると、作品と身体とを包含する場が立ち現れてくるような感覚が訪れる。そんな佐川の作品は「見る」という行為の本質を探求するものとして高く評価され、国内の主要美術館で個展が着実に開催されてきた。本展は、混沌とした時代にこそ体験してほしい、心静まる場としてキュレーションされる。

佐川美術館

☆千住博 水の調べ、水の響き 2026年7月1日~9月6日

 日本のアートシーンを牽引し、世界的にも高い評価を得ている日本画家・千住博。1995年のヴェネツィア・ビエンナーレにおいて東洋人初の名誉賞受賞をはじめ、数多くの美術賞を受賞し、ワールドワイドな活躍を続けている。本展では、千住博の代名詞ともいえる《ウォーターフォール》作品を中心に、同作の前段ともいえる《フラットウォーター》をはじめ、コロナ禍において世界中の色彩が失われたと語る千住が創出した《ウォーターフォール・オン・カラーズ》などの最新作を展観。また、貴重な古裂を使用して表装された掛軸作品も併せて展示し、千住博が挑戦し続ける伝統と革新の世界を紹介する。

☆さがわきっずみゅーじあむ 魔法の美術館Ⅳ 2026年7月1日〜9月6日

☆樂直入展 創造の軌跡 2026年7月1日~11月23日

MIHO MUSEUM

☆近江の名所 2025年9月20日〜12月14日

 近江には万葉集以来、歌に詠われた多くの名所があった。近世になって近衛信尹が膳所城から見える湖南、湖西の八か所を選んで和歌と共に絵を描くと、これらが近江八景として広く知れ渡ることとなり、絵画をはじめ多くの工芸作品などに取り上げられることになった。この展覧会では近江八景成立以前の名所絵をはじめ、江戸時代を中心に近江八景を表した絵画、工芸など約95件を展示し、近江の名所表現の変遷を通観。湖国の夏の一大イベントである日吉大社の祭礼や近江に欠かせない名所である竹生島や比叡山のほか、池大雅や円山応挙、鈴木基一らが描いた近江の姿なども加える。

☆孝子伝図の世界 永遠の北朝-董黯から燃灯佛へ 2025年9月20日〜12月14日

☆春季特別展 古代黄金の物語 2026年3月14日〜6月7日

 黄金―未来永劫その輝きを失わないこの金属は、6000年を越える昔から神々への捧げもの、王侯貴族の証、死者への供物として利用されてきた。本展では所蔵の黄金製品に国内有数のコレクションを加え、紀元前に制作された黄金製品を、背景にある物語と共に展示。天然の金銀合金で鋳造されたオリエントの奇妙な神像、金の器に刻まれた聖なる動物や植物、戦争の勝利とその後の持ち主の運命、神殿に捧げられた莫大な黄金、可憐な花嫁の飾り、中国では皇帝が天馬と交換するために黄金の馬を用い、古代アメリカでは黄金が太陽の象徴として、王の頭上に輝いた。世界的にも珍しい数々の黄金製品、人々が最上の技術を駆使して作り上げた至宝を紹介する。

☆夏季特別展 虹色みぃつけた!ー大人も子どもも楽しめる体験型展覧会ー 2026年7月4日〜8月30日

 雨上がりの澄み切った空にかかる美しい虹を見つけ、思わず声をあげそうになったことはないだろうか。何か素敵なことが起こりそうな幸せな気持ちになったり、誰かに知らせて一緒に観たくなったりと、虹は不思議な存在である。古今東西、誰もが人生の中で幾度となく出会う虹ですが、古代においては文化によって実にさまざまな捉え方をされていたことが知られている。一方、虹を思わせる光彩を放つものは、例えばシャボン玉の薄い膜に見え隠れする色彩など、私たちの身の回りに少なくない。あらゆる色は光の巧みな作用によって生み出され私たちの眼に届くことをニュートン以来の科学が明らかにしてきた。それでもなお、虹はもとより、色素のないところに現れる多色性をもった輝きに宿る不思議な力は、私たちの心を強く惹きつける。本展は、2018年「赤と青のひ・み・つ:聖なる色のミステリー」展に続く、大人も子どもも楽しめる体験型展覧会の第2弾!虹色の光彩がひときわ際立つ当館の耀変天目(重要文化財)をはじめ、貝殻のきらめきを活かした螺鈿漆器や銀化して幻想的な輝きをまとった古代ガラスの数々を中心に展観する。

☆秋季特別展 百済寺ものがたり(仮称)(仮称) 2026年9月26日〜12月6日

 滋賀県東近江市に建つ湖東三山の一つ百済寺(ひゃくさいじ)は、聖徳太子創建と伝わる県内有数の古刹。本堂内には同じく太子造像との伝承がある本尊の十一面観音立像が納められ、度重なる火災や法難を乗り越えて今に法灯を伝えている。極めて厳重な秘仏のためその姿は謎に包まれていたが、近年の調査によって、奈良時代後半ごろの作として重要文化財に指定され、文化財修理が施された。今回、同寺本堂の保存修理事業に伴い、初めて寺外で公開されることとなり、MIHO MESEUMで展示する。滋賀県内には多くの白鳳寺院遺跡が確認され、中でも東近江市では湖東式と呼ばれる瓦の存在など特殊な様相が見られる。百済寺の建立については、湖東の愛知(えち)郡周辺に居住していた渡来系氏族・依智秦(えちはた)氏が創建したと考えられている。こののち百済寺は、平安時代後期に天台寺院として比叡山と関りながら発展し、中世には多くの寺坊に囲まれた聖地として栄え、宣教師フロイスが地上の天国と称するなど、当時の華々しさが偲ばれる。残念ながら織田信長との対立により最盛期の威容は多くが灰となり、現在の本堂(重要文化財)などは江戸時代に再建されたもの。同展では百済寺に伝わった仏像や絵画をはじめとする優れた文化財に加え、滋賀県内の金銅仏や木彫仏、天台宗と関わるとみられる絵画などを通じ、百済寺を中心とした滋賀県内の仏教美術を展観する。

滋賀県立陶芸の森

☆特別展 「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」 2025年10月11日~12月14日

 「九谷赤絵」とは、九谷焼の様式の中で、赤と金の細密描写を特徴とする絢爛豪華なやきものである。九谷焼の赤絵は、石川県加賀市に開窯した「再興九谷」の宮本屋窯(1832~1859)で大成された。宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(通称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩とともに赤以外の上絵釉を用いた点が特徴。また画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自の表現を広げた。とりわけ、主画工・飯田屋八郎右衛門(1801~1848)が、細密描写に優れた手腕を発揮した。「九谷赤絵といえば宮本屋窯」と呼ばれ、その絵付は極めて繊細で、完成に多くの時間を要するため現存数が極めて少なく、これまで全国的に一堂に展示紹介される機会はなかった。本展では、細密描写という高い技術力に支えられた九谷赤絵の珠玉の作品の数々を紹介する。

☆特別展 「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」 2026年3月20日~2026年5月10日

 スティグ・リンドベリは、1937年グスタフスベリ磁器工房に入社した。リンドベリの葉っぱ模様のデザイン≪ベルサ≫は、世界中に知られた名作のひとつ。明るくスタイリッシュでファンタジー溢れるデザインは、まさに溌溂とした北欧デザインを感じさせる。本展では、北欧デザインの珠玉のテーブルウエアからファイアンス、一点もののアートピースやテキスタイル、絵本の挿絵、さらにスケッチまで、リンドベリの魅力を包括的に紹介する日本で初めての大規模な展覧会。

☆特別企画展「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」 2026年6月13日~8月30日

 神山清子(1936-2023)は、信楽焼の女性陶芸家の草分けとして知られている。また、映画「火火」や連続テレビ小説「スカーレット」から、彼女を知った方も多いかも知れない。神山清子の作陶は1953年に入社した陶器会社での絵付けにはじまる。火鉢の絵付けで才能を発揮したが、石油ストーブの普及による火鉢の低迷を機に独立。信楽でクラフトデザインを指導した日根野作三や、造形を八木一夫や熊倉順吉に学んだ。古信楽の陶片との出会いから薪窯焼成をはじめた神山清子は、1970年から晩年まで精力的に作陶活動を展開し、薪窯でラスターの輝きを生み出すなど、独自の自然釉の美しさを探求した。韓国での作陶指導や世界各地への旅など、海外でのさまざまな出会いと交流をとおして作風の幅を広げた。神山清子の試行錯誤を重ねてきた半世紀に及ぶ作陶は、まさに時代に向き合い、さまざまな困難を乗り越えてきた陶産地・信楽の姿と重なる。 本展では、「人の心の中にいつまでも残る自然釉」を目指し、たくましく生き抜いた神山清子の生涯を辿る。

★《京都国立近代美術館

☆セカイノコトワリ―私たちの時代の美術 #WhereDoWeStand? : Art in Our Time 2025年12月20日〜2026年3月8日

 アーティストは美術という手段を通して、私たちが生きる上で日々直面するさまざまな問題や、世界の根源的・普遍的な真理について気づかせてくれる存在であるといえる。 この展覧会では、世界のグローバル化が進み、日本人作家の海外での発表の機会が増えた1990年代以降の日本の現代美術を中心に、京都国立近代美術館のコレクションの特色から導き出されるいくつかのテーマー視覚、身体、アイデンティティ、歴史などーにもとづき、国内の美術家の実践を紹介する。出品作家:AKI INOMATA、 石原友明、小谷元彦、笠原恵実子、風間サチコ、西條茜、志村信裕、高嶺格、竹村京、田中功起、手塚愛子、原田裕規、藤本由紀夫、古橋悌二、松井智惠、宮島達男、毛利悠子、森村泰昌、やなぎみわ

☆モダン都市生活と竹久夢二 ―川西英コレクション 2026年3月28日〜6月21日

 2024年に生誕140年と没後90年を迎えた竹久夢二。今や近代日本美術史上の巨匠としての評価はゆるぎないものとなり、各地で回顧展が開催されている。しかし大正・昭和期の少年少女や美術愛好家たち、青年芸術家たちにとっては、巨匠というよりももっと身近な、イラストレーターであり、デザイナーだった。生前に発売された絵葉書や封筒、千代紙、風呂敷など多彩なグッズの数々がそのことを物語っている。創作版画家の川西英も夢二の絵と詩に魅了された一人で、彼が収集した膨大な版画コレクションの3分の1以上が夢二の版画・書籍・グッズなどで占められている。この展覧会では、大正期のモダンな大衆文化時代のスターとして幅広い人々に親しまれた夢二の作品とともに、夢二に憧れた川西英や恩地孝四郎をはじめとする昭和期の画家・版画家たちが描き出した都市生活やモダンな景観、前衛と遊びの世界を紹介する。

☆日本イタリア国交樹立 160 周年記念・フォンタネージ来日 150 周年記念 フォンタネージ—イタリアの光・心の風景 2026年7月18日〜10月4日

 明治初期に工部美術学校で教鞭を執り、浅井忠、小山正太郎、松岡寿らを教育したイタリア人画家アントニオ・フォンタネージ(1818-1882)。一方、ヨーロッパ絵画史の視点からフォンタネージを観察すると、バルビゾン派やターナー等からの影響を受けつつも、詩情豊かな独自の風景画を生み出した画家としての姿が浮かび上がる。本展ではトリノ市立近現代美術館(GAM)・トリノ博物館財団の協力のもと、画業の初期から晩年までのフォンタネージの作品群を概観し、その独創性に迫る。また日本の門下生や、次世代のイタリア作家の作品によって彼の影響と遺産にも光を当て、「お雇い外国人」に留まらないフォンタネージの全貌を明らかにする。

☆ジュエリーは、誰を夢みる 2026年10月24日~2027年1月17日

 本展では、欧米を中心に語られることの多いコンテンポラリージュエリーについて、戦後の日本に視点を据えた「私たちの物語」を再考する。

京都国立博物館

☆特別展 北野天神 2026年4月18日~6月14日

 京都の北西、天門の地にある北野天満宮は、菅原道真(すがわらのみちざね)を祭神としてまつる全国の天満宮・天神社の総本社。令和9年(2027)に道真薨去から1125年目の式年大祭「半萬燈祭(はんまんとうさい)」が執り行われることを機に、京都国立博物館では北野天満宮に伝わる国宝・重要文化財17件を中心とした全国の天神信仰ゆかりの品々を一挙公開する特別展を開催する。史上初となる国宝「北野天神縁起絵巻(承久本)」全巻全場面公開のほか、重要文化財の「弘安本」「光信本」「光起本」など多くの北野天神縁起絵巻を展観し、説話上の北野天神誕生の場面を紹介する。また、京都国立博物館と北野文化研究所の調査によって発見された作品や、日本各地の天満宮・天神社、社寺に伝わる名品の数々から、これまであまり語られてこなかった天神信仰の多様な側面と、これらが日本文化の中で果たしてきた重要な役割をひもとく。

☆特別展 源氏物語 王朝のかがやき 2026年10月6日~11月29日

 平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』は、日本文学史を代表する王朝物語。雅な宮廷を舞台に繰り広げられる光源氏や個性豊かな女性たちの恋愛模様、人生模様は、後世読み継がれる中でさまざまな文化や美術を生み出した。本展では、源氏物語の場面やモチーフを表した麗しい絵画、工芸品を一堂に集め、後世につくられた写本や注釈類、さらに芸能への広がりも紹介することによって、わが国の文化に豊かなかがやきを与え続けたこの名作の魅力を再発見する。藤原定家が校訂した写本「青表紙本」や、国内外で分蔵され全体像がわからないゆえに“幻の源氏物語絵巻”とも呼ばれる「源氏物語絵巻(盛安本)」など、過去最大規模、約250件(予定、巡回含む)の多彩な文化財を展示。京都国立博物館での源氏物語展の開催は約50年ぶりとなる。

京都市京セラ美術館

☆特別展 民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美 2025年9月13日~12月7日

 思想家の柳宗悦、陶工の河井寬次郎、濱田庄司が京都に集うことで始まった「民藝」運動。木喰仏の調査旅行をするなかで議論を深め、1925年「民衆的なる工芸=民藝」という言葉が生まれた。このたび、「民藝」という言葉が誕生して100年を迎えるにあたり、特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」を開催する。

☆Hello Kitty展―わたしが変わるとキティも変わる― 2025年9月25日~12月7日

 ハローキティはデビューから半世紀を迎え今や世界中で知られ、愛されている。世の中を見渡しても稀な存在と言える。なぜそのようになり得たのでしょうか?そのヒントは、実はファンひとりひとりとの関係性にあった。本展では史上最大量のグッズ展示をはじめ、個性あふれるアーティストとのコラボ作品、オリジナル映像コンテンツなど様々なコーナーでそのユニークさを紐解く。

☆コレクションルーム 秋期 2025年10⽉24⽇~12⽉14⽇ 特集「こどもへのまなざし」

 ⼦どもとは、いったいどのような存在だろうか。かわいらしくて、純粋。⾃由で、少しあやうさも感じるもの。こうした⼦どもに対する認識は、近代になって改めて発⾒されたものともいえる。明治期になると学校が創設され、児童教育が発達していく。その後、⼤正期にいたって、児童向け雑誌や童謡など、⼦どものための⽂化が確⽴され、⽂筆家や作曲家など多くの⽂化⼈が⼦どもという存在に視線を向けた。そうした⾵潮のなかで、近代の画家たちもまた、その多くが⼦どもを⾒つめ、作品に描いた。純粋さの象徴として、あるいは若々しい⽣命⼒を⽰すものとして、また愛する家族の⼀員として。⼦どもを扱った作品は当館のコレクションにも多数存在する。本特集では、⼦どもをテーマにした絵画作品を展⽰し、近代における「こどもへのまなざし」を振り返る。

☆ザ・トライアングル 佐俣和⽊ 2025年12月3日~2026年2月15日

☆コレクションルーム 冬期 2025年12⽉19⽇~2026年3⽉15⽇ 特集「お雛さまと⼈形の世界〜絵画と共に四季をめぐる」

 京都で江⼾時代・明和年間に創業した⼈形司「丸平⼤⽊⼈形店」の雅やかな⼈形を、五節句や季節の⾏事を描いた絵画と共に展⽰。丸平は、公家のしきたりである有職を基本とし、装束から調度品に⾄るまで品位あふれる⼈形づくりを⾏ってきた。本展では、宮家や財閥などの名家に愛されてきた雛⼈形を中⼼に、丸平ならではの御所⼈形や⾐裳⼈形、市松⼈形を、所蔵品の近代画家の作品と取り合わせ、京都に息づく伝統美を振り返る。

☆第12回⽇展京都展 2025年12月20日~2026年1月17日

☆特別展 日本画アヴァンギャルド KYOTO 1948-1970 2026年2月7日~5月6日

 京都は、近代⽇本画を牽引する⽂化的中⼼地のひとつとして発展し、多くの優れた⽇本画家の輩出の基盤となってきた。しかし戦後になると、旧体制の反省の⾵潮のなかで、伝統⽂化としての⽇本画への批判の声が⾼まり、既存の権威や制度への反発からも「⽇本画を滅ぼすべし」という主張も⾒られるようにもなり、⽇本画に逆⾵が吹く。そうしたなか、京都画壇では⽇本画の枠組みを⾒つめ直し、継承/⾰新を模索して前へ進もうとする「前衛⽇本画」の運動が 1940年代以降に活発化していった。戦後を担う気鋭の若⼿画家たちがその中⼼となり、同志が集まり意欲的な美術団体が結成された。京都という⽇本画制作の中⼼地にいたからこそ、旧態依然とした⽇本画を⾝近に批判することができ、⽇本画の将来を創造する底⼒を⾒せることができたといえる。京都市⽴絵画専⾨学校、のちの京都市⽴美術⼤学(現在の京都市立芸術大学)もまた、同世代の⽇本画家たちをつなぐ場となり、前衛運動の基盤となった。本展では、戦後京都画壇の注⽬すべき前衛運動として、創造美術、パンリアル美術協会、ケラ美術協会の3つの団体を中⼼にして紹介し、⽇本画の系譜がいかにして現代へつながったのかを振り返る。主な出展作家は徳岡神泉、堂本印象、上村松篁、秋野不矩、三上誠、下村良之介など30⼈以上。

☆ザ・トライアングル 三橋卓 2026年3月10日~5月17日

☆⻄洋絵画400年の旅―珠⽟の東京富⼠美術館コレクション 2026年3月20日~5月24日

 東京富⼠美術館のコレクションは、⽇本・東洋・⻄洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆⼯・武具・⼑剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点を収蔵し、とりわけルネサンス時代からバロック・ロココ・新古典主義・ロマン主義を経て、印象派・現代に⾄る⻄洋の油彩画コレクションは最⼤の特徴となっている。「珠⽟の東京富⼠美術館コレクション」をテーマに開催される本展では、その油彩画コレクションから厳選された作品によって⻄洋絵画400年の歴史を紹介する。

☆コレクションルーム 春期 特集「没後 20 年 井⽥照⼀」 2026年3⽉20⽇~6⽉21⽇

 井⽥照⼀(1941‒2006)は、版画という表現形式の可能性を根底から問い直した、⽇本を代表する版画家・現代美術家。京都市⽴美術⼤学(現・京都市⽴芸術⼤学)美術専攻科修了後、パリやニューヨークでの経験を経て、京都を拠点に国際的な活動を展開した。紙や布、陶など異素材を⽤い、「Surface is the Between/表⾯は間(あいだ)である」という理念のもと、物質とイメージ、内と外が交錯する表⾯を関係性の⽣成する場として捉え直した。2026年の没後 20 年を記念する本展では、井⽥の版画作品に加え、「表⾯=あいだ」の思考を⽴体へと拡張した作品群も紹介する。

☆大どろぼうの家 2026年4月11日〜6月14日

 本展は、最後の盗みに出て留守中の、かの有名な「大どろぼう」の家に来場者が忍び込むという設定の、“来場者が主役”の展覧会。回廊、応接室、隠し部屋など8つの部屋に分けられた展示室には、どろぼうの肖像画や変装道具、さらには著名作家たちの美術品のほか、星、靴下など謎が謎を呼ぶコレクションが並ぶ。来場者は無事に大どろぼうの家から抜け出て、この家に住む大どろぼうの正体を突き止めることができるか。新井風愉、伊野孝行、嶽まいこ、谷川賢作、幅允孝、張替那麻、名久井直子、ヨシタケシンスケら各ジャンルの豪華なキャストが贈る、どろぼうや人間の不思議さ、おもしろさを、新しい没入体験と共に楽しめる展覧会。

☆KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2026 2026年4⽉18⽇〜5⽉17⽇

☆ザ・トライアングル 倉敷安耶 2026年5⽉30⽇〜8⽉30⽇

☆テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート 2026年6月3日〜9月6日

 本展は、1980年代後半から2000年代初頭にかけて制作された英国美術に焦点を当てる企画。サッチャー政権時代(1979-90年)を経験して緊張感漂う英国社会では、既存の美術の枠組みを問い、作品の制作や発表において実験的な試みをする作家たちが数多く登場した。当時「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれた作家たち、そして、彼らと同時代のアーティストたちは、大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマとし、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法を用いて独創的な作品を発表してきた。約60名の作家と約100点の作品を通じて、1990年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を検証する。

☆コレクションルーム 夏期 特集「詩情の画家、塩川⽂麟と近代京都の⽇本画」 2026年6⽉26⽇〜9⽉6⽇

☆現代の染表現 1991〜2025 ―染・清流展 25 回の軌跡─ 2026年7⽉7〜20⽇

☆浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展 2026年7月18日~9月23日

 江戸時代後期に活躍した浮世絵師・歌川国芳(1797~1861)。『武者絵の国芳』『大のネコ好き』『風刺・ユーモアたっぷり』など、“奇想の絵師”として知られているが、美人画を描かせれば粋で元気な魅力あふれる女性を、役者絵を描かせれば特徴を捉えた人気役者を、風景画を描かせれば西洋絵画の表現を取り入れた斬新なタッチの景色を、etc…と、マルチな才能を発揮している。自身と同じ江戸っ子たちを喜ばせるためエンターテインメントに徹し、どのジャンルを描いても一級品を生み出す様は、まさに浮世絵界のスーパークリエイター! 本展では、「相馬の古内裏」「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」「其まゝ地口猫飼好五十三疋」などの超有名作品はもちろん、その類い稀なる才能が遺憾なく発揮された作品群、約200点を6つのジャンルに分け、国芳の多彩な活躍ぶりを分かりやすく紹介する。イマーシブ(没入型)アート映像でも多才・多彩な国芳ワールドを体感できる。国芳が生み出す最高峰のエンタメは、当時の江戸っ子と同様に、私たちの心も躍らせ、楽しませてくれること請け合い!

☆ザ・トライアングル 松延総司 2026年9⽉12⽇〜12⽉20⽇

☆特別展「⽣誕 140 年記念 染織家 ⼭⿅清華─宙翔ぶイマジネーション」 2026年9月19日〜12月20日

 染織芸術のパイオニア山鹿清華の40年ぶりの回顧展。デザインから素材の選択、制作までを作家が一貫して行う「手織錦」という染織美術作品を生み出し、祇園祭のタペストリー、建築家・村野藤吾との協働による空間装飾など、知られざる作家の軌跡を代表作と資料で辿る。京都で活版印刷業を営む家に生まれた山鹿清華(やまがせいか/1885~1981)は、十代の頃に西陣織の図案と日本画を学び始めた。やがて神坂雪佳に師事し、創作の幅を広げていく。図案、糸の選択、織りの工程をひとりで行うつづれ織「手織錦」を自ら考案したことで勢いをつけると、1927年、新設されたばかりの帝展・美術工芸部門に《手織錦和蘭陀船》を出品し、特選を受賞した。祭礼時の懸想品などには天女や雲龍といった伝統的な図柄を、官展や日展への出品作の壁掛などには機関車、ロケット、東京タワーといったユニークなモチーフを用いたように、山鹿の主題選びは実に多様で奇抜である。彼は明治、大正、昭和にわたり染織の伝統継承に努める一方で、進取の気風にも富んだ稀有な存在だったといえる。

☆「禅とジブリ」京都展 2026年10月3日~12月6日

 スタジオジブリ作品から禅に触れる展覧会「禅とジブリ」京都展。本展は、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏と禅僧による対談をまとめた著書『禅とジブリ』を原点とし、ジブリ作品を通して、❝禅的なまなざし❞に触れるこれまでにない体感型の展覧会である。スタジオジブリの作品には、善悪を二分しない多義性、答えを急がない余白、❝分からないままに受け取る❞姿勢を感じることができる。 これは、禅が大切にする「分けない」「決めつけない」「ありのまま観る」という思想と深く響きあうもの。スタジオジブリ史上、海外で最多の観客動員を記録した宮﨑駿監督最新作『君たちはどう生きるか』(2023)は、明確な答えを示さない世界観が、多くの観客の心に静かな余韻を残した。本展は、この作品を中心に空間を構成。名セリフや場面写真、鈴木敏夫氏の書などを通じて、ジブリ作品全体に通底する禅的な❝ものの見方❞を立体的に浮かび上がらせる。

☆コレクションルーム 秋期 特集「美術館物語 市美の産声」 2026年10⽉9⽇〜12⽉13⽇

☆スタジオジブリ企画制作 ⽩隠展 (仮) 2026年12⽉17⽇〜2027年1⽉11⽇

☆第119回⽇展京都展 2026年12⽉19⽇〜2027年1⽉16⽇

☆コレクションルーム 冬期 特集「時を塗る−京都のうるしが映した近代」 2027年1⽉15⽇〜3⽉14⽇

☆ザ・トライアングル 藤野裕美⼦ 2027年1⽉15⽇〜4⽉18⽇

☆特別展「思考する彫刻家 ラファエル・ザルカと堀内正和 ―幾何学とモダニティをめぐる対話(仮称)」 2027年2⽉6⽇〜5⽉5⽇

 本展は、⽇本における抽象彫刻のパイオニアである堀内正和(1911-2001)と、パリを拠点に幾何学形態を探求するラファエル・ザルカ(1977- )の創作の深奥に迫り、「思考する彫刻家」という共通項から、国や時代を超えた⼆⼈の知的営為を読み解く。展⽰では、完成した形だけでなく、スケッチ、ノート、模型といった貴重な資料を公開し、いかにして幾何学的な形態が論理的思考から導かれるのか、その⽣成プロセスを模型や資料を通じて可視化する。さらに、多作な⽂筆家である両者の活動にも着⽬し、形を追求する⾏為と、⾔葉で思考を構築する⾏為との「思考の⼆重奏」を提⽰。最⼤のみどころは、モダニティの新たな位相を⽰す、堀内作品のリサーチを経たザルカの新作群です。これは、⼆⼈の精神的な対話の結実であり、現代彫刻におけるモダニティの新たな地平を切り拓く意欲的な試みである。知的刺激に満ちた本展は、彫刻の本質と、芸術における思考の役割を問い直す。

京都府京都文化博物館

☆Kyoto Art for Tomorrow 2026 -京都府新鋭選抜展- 2026年1月10日〜1月25日

☆企画展 アイヌの美―彩りと輝き― 2026年1月31日〜3月19日

 日本の先住民族であるアイヌ民族は、北海道や本州など全国各地に暮らしているが、 20世紀半ばまで北海道、樺太、千島列島を主な生活圏としていた。かつては樹木のほか、動物の骨、角、毛皮、魚皮や貝などの身近な自然素材から生活用具や儀礼具を作り出したほか、周辺の民族から布や糸、金属、ガラス玉などを入手し、服飾や木工芸に彩りのある文様ときらめく装飾を施した。本展は、彩りと輝きをキーワードに、服飾や木工芸にみる豊かな色彩感覚と美意識に注目するもの。布を組み合わせた衣服やござ、刺繍を施した千島アイヌの帯、ガラス玉に古銭や鈴を連ねた樺太アイヌの首飾り、木に金属や鹿角で加飾した儀礼用太刀、儀礼用矢筒、煙草入れ、マキリのほか、儀礼などに使用した漆器などを紹介する。あわせて釧路生まれのアイヌ文様刺繍家、チカップ美恵子(1948〜2010)の華やぎあふれる刺繍作品とともに、現在活躍中の貝澤徹(木彫家/1958〜)、下倉洋之(金工家/1975〜)、藤戸康平(アーティスト/1978〜)の現代作品も堪能できる。

☆原安三郎コレクション 北斎×広重 2026年4月18日〜6月14日

☆マリメッコ展 2026年7月4日~9月6日

 フィンランド生まれのマリメッコは、ファッションやインテリアの枠を超え、新しいライフスタイルやコンセプトを提案するデザインハウス。1951年の創業以来、デザイナーのアイデアや思想を重視した製品づくりを行ない、毎日の暮らしに彩り、喜び、前向きな心をもたらすことをミッションとするヴィジョンを世界に向けて発信し展開し続けてきた。これまで生まれた3,500種類以上の独自のプリントデザインは、人々のファッションや暮らしを彩り、また時には過去のデザインが再構築されることでタイムレスな魅力を放つ。日本でも世代を超えて長く愛され続けてきた。本展は、マリメッコの創業者であるアルミ・ラティアの言葉を手がかりに、様々な年代のドレスやアートワーク、ファブリックを通じて、マリメッコの創造の美学、また継承されるプリントメイキングの技に多角的な視点から光を当てることで、マリメッコの世界へ来場者を誘う。展覧会では、マリメッコ社とヘルシンキ建築&デザイン・ミュージアムの特別な協力を得て、貴重な所蔵作品、資料を展示するほか、本展のために制作される映像展示、また日本のアーティストとのコラボレーションを予定している。

☆寛永 太平がはぐくむ美 2026年9月19日〜11月15日

美術館「えき」KYOTO

☆レオ・レオーニと仲間たち 2025年11月22日~12月25日

☆写真展 今森光彦 にっぽんの里山を旅する 2026年1月2日~2月2日

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