【速報】ふじのくに⇄せかい演劇祭2023 4月29日-5月7日に静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園などで開催

「東アジア文化都市」として中韓の話題作もラインナップ!

 SPAC-静岡県舞台芸術センターが、2023年のゴールデンウィーク(4月29日~5月7日)に開催する「ふじのくに⇄せかい演劇祭2023」のラインナップを発表した。

 3月中旬に演劇祭特設サイトをオープン。 一般前売り開始は3月下旬から。

 静岡県が「東アジア文化都市」に選ばれた2023年は、中国、韓国の話題作4作品が上演される。

 フランスからオリヴィエ・ピィの注目作も来日。駿府城公園エリアでは、同時開催の「ふじのくに野外芸術フェスタ2023」の一環で、宮城聰の代表作『天守物語』を上演される。

 「ストレンジシード静岡」も街をにぎにぎしく盛り上げる。

 コロナ禍の2020年には、オンラインによる「くものうえ⇅せかい演劇祭 2020」を開催。全演目を野外上演とした 2021年の開催を経て、2022年は 3 年ぶりに海外招聘も復活した。

ふじのくに⇄せかい演劇祭 2023

静岡芸術劇場

[日本初演] 演劇 <<<北京・中国
演出:孟京輝
『アインシュタインの夢』

[日本初演] 演劇 <<<アンサン・韓国
演出:チョン・インチョル、作:パク・チャンギュ
『XXL レオタードとアナスイの手鏡』

[日本初演] ダンス <<<ソウル・韓国
振付・演出:アン・ウンミ
『Dancing Grandmothers 〜グランマを踊る〜』

舞台芸術公園

[日本初演] 演劇 <<<アヴィニョン・フランス
<ウィリアム・シェイクスピアによる>
翻訳・演出:オリヴィエ・ピィ
『ハムレット(どうしても!)』

[日本初演] 音楽劇 <<<ソウル・韓国
作・演出:パク・インへ
『パンソリ群唱〜済州島 神の歌〜』

駿府城公園で同時開催! ふじのくに野外芸術フェスタ2023静岡

「東アジア文化都市」春の式典上演作品[SPAC作品] 演劇 <<<静岡・日本
演出:宮城聰、作:泉鏡花
『天守物語』

「ストレンジシード静岡 2023」コアプログラム

[新作] 演劇 <<<静岡・日本
作・演出・構成・美術:ウォーリー木下
『χορός/コロス』 (仮)

演劇祭の過去と現在

ふじのくに⇄せかい演劇祭

 公益財団法人静岡県舞台芸術センター(SPAC)では、1999年に開催された世界の舞台芸術の祭典「第2回シアター・オリンピックス」の成功を受け、2000年から、「Shizuoka 春の芸術祭」を毎年開催。各国から優れた舞台芸術作品を招聘してきた。

 SPACが活動15年目を迎えた2011年からは、名称を「ふじのくに⇄せかい演劇祭」と改め、新たなスタートを切った。

 「ふじのくに⇄せかい演劇祭」には、「ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通して、ダイレクトに繋がっている」というメッセージが込められている。

 静岡県の文化政策である「ふじのくに芸術回廊」と連携しながら、世界最先端の演劇、ダンス、映像、音楽などを招聘。

 静岡で世界中のアーティストが出会い、交流する―そんなダイナミックな「ふじのくにと世界の交流(ふじのくに⇄せかい)」を理念としている。

東アジア文化都市

 日本、中国、韓国の3カ国で、文化芸術による発展を目指す都市を毎年選び、文化交流、文化芸術イベント等を実施する国家的プロジェクト。

 アジア域内の相互理解、連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指している。

 2023年、静岡県は、中国の成都市、梅州市、韓国の全州市の3都市とともに、日本の東アジア文化都市に選ばれた。2023年の1年間で、さまざまな文化交流を図る。

SPAC(Shizuoka Performing Arts Center)

 SPACは、専用の劇場や稽古場を拠点として、俳優、舞台技術・制作スタッフが活動する日本で初めての公立文化事業集団。舞台芸術作品の創造・上演とともに、優れた舞台芸術の紹介や舞台芸術家の育成を目的としている。

 1997年から、初代芸術総監督鈴木忠志のもとで本格的な活動を開始。2007年からは、宮城聰が芸術総監督に就任。さらに事業を発展させている。

 演劇の創造、上演、招聘以外にも、教育機関としての公共劇場のあり方を重視し、中高生鑑賞事業公演や人材育成事業、アウトリーチ活動などを続けている。

 2013年、全国知事会第6回先進政策創造会議で、SPACへの取り組みが「先進政策大賞」に選ばれた。18年度グッドデザイン賞も受賞。無形の活動が一つのデザインとして高く評価された。

宮城聰(みやぎ・さとし)  SPAC芸術総監督プロフィール

 1959年、東京生まれ。演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。

 東京大学で小田島雄志、渡邊守章、日高八郎から演劇論を学び、1990年、ク・ナウカを旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的なテキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。

 2007年4月、SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘。アウトリーチにも力を注ぎ、「世界を見る窓」としての劇場運営を進めている。

 2017年、『アンティゴネ』をフランス・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演。アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてで、その作品世界は大きな反響を呼んだ。

 他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。2004年、第3回朝日舞台芸術賞受賞。2005年、第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年、平成29年度第68回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年4月、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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