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「くものうえ↑↓せかい演劇祭」が4月25日開幕 「アンティゴネ」などの無料配信も

くものうえ↑↓せかい演劇祭

 SPAC-静岡県舞台芸術センターによる「くものうえ↑↓せかい演劇祭2020」World Theatre Festival on the Cloud)が2020年4月25日に開幕する。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中止を決めた「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」の会期中に開く。コア期間は5月6日まで。「ふじのくに⇄せかい演劇祭」の目的である「演劇によって地域と世界が直接つながり交流する」ことを可能な範囲で目指す。

 「くものうえ↑↓せかい演劇祭2020」の特設WEBサイトには、「コア企画」のプログラムと配信開始時間が追加された。追加のプログラムや配信開始日時が決定次第、随時更新される。

コア企画

コア企画では、海外アーティストと宮城聰さんのスペシャルトークや映像作品、SPAC作品の関連企画など、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」に沿ったコンテンツをゴールデンウィーク中に連日配信する。4月25日正午から、開幕メッセージがあり、各種コンテンツが始まる。

映像配信|Streaming

4月25日(土)13:00配信開始予定  ワジディ・ムアワッドによる日記の朗読

『空を飛べたなら』を上演予定だったワジディ・ムアワッドが、自宅でひとりで撮影したある日の日記の朗読ビデオ。(約15分/フランス語/日本語字幕あり|15 min, In French with Japanese subtitles)

5月2日(土)14:00配信開始予定 オリヴィエ・ピィのグリム童話『愛が勝つおはなし~マレーヌ姫~』全編上映

俳優たちの豊かな歌唱と演奏で全編つむがれ、子どもも大人も心つかまれる魅惑的なオペレッタ。「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」で上演するはずだった『愛が勝つおはなし~マレーヌ姫~』の全編映像。(約60分/フランス語/日本語字幕あり|60 min, in French with Japanese subtitles)

5月2日(土)18:45配信開始予定(5月5日24:00終了予定) 『アンティゴネ』(アヴィニョン演劇祭2017)全編上映

2017年、世界最高峰の演劇の祭典「アヴィニョン演劇祭」からの招聘を受けて製作された宮城聰演出・SPAC『アンティゴネ』。演劇祭のオープニング作品として「アヴィニョン法王庁中庭」で上演された際の全編映像。(105分/日本語|105 min, Japanese only)
『アンティゴネ』全編映像は、演劇動画配信サービス「観劇三昧」で配信する。「くものうえ⇅せかい演劇祭」に合わせ、公演予定だった4日間のみ無料で配信。「観劇三昧」の会員登録(無料)をする。スマホからの視聴の場合は「観劇三昧」専用アプリが必要。期間終了後は有料。

『Utopia.doc』【配信日時調整中】

『終わらない旅~われわれのオデッセイ~』を上演する予定だったブラジル出身の演出家・映画監督、クリスティアヌ・ジャタヒーが手掛けたドキュメンタリー映画。(約74分/ポルトガル語・フランス語・英語・ドイツ語/日本語字幕あり|74 min, In Portuguese, French, English and German with Japanese subtitles)

トーク企画|Talk Series

4月25日(土)13:30配信開始予定ワジディ・ムアワッド×宮城聰

日本語、フランス語、英語字幕あり

5月3日(日・祝)13:30配信開始予定オリヴィエ・ピィ×宮城聰

日本語、フランス語(逐次通訳あり)

5月6日(水・休)13:30配信開始予定キリル・セレブレンニコフ×宮城聰

日本語、ロシア語(逐次通訳あり)

関連企画|Related Events

Zoomでトレーニング&『おちょこ』バーチャル稽古 

宮城聰の新作『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』の座組は、それぞれの部屋でZOOMを使ってトレーニングと稽古を継続している。その様子を、毎日同じ時間、同じURLで配信中。4月16日からは、『アンティゴネ』座組もトレーニングに合流した。
◆12:10~ 宮城聰のワンポイントレッスン
◆12:15~12:45 Zoom In Training!
◆18:00~18:30 バーチャル稽古

ブロッサム企画

 SPAC俳優・スタッフが自ら考案・製作したプログラム。”くものうえ”で花ざかり!連日さまざまな企画が開花中⇒特設ページはこちら

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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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