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豊田市美術館(愛知県)コレクション展「小さきもの―宇宙/猫」(2023年2月25日-5月21日)、新収蔵品展(3月22日-4月2日)

佐藤克久《むかしむかし》 2013年 ©Katsuhisa Sato, 2018

コレクション展と新収蔵品展

 豊田市美術館(愛知県)で2023年2月25日〜5月21日、コレクション展「小さきもの―宇宙/猫」が開催される。3月22日〜4月2日には、2022年度の新収蔵品展も開催される。

 いずれも休館日は月曜日(5月1日は開館)。観覧料は一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。

コレクション展 小さきものー宇宙/猫 2月25日-5月21日

小さきものは大きな存在

さかぎしよしおう《4018》 2004年 ©Sakagishi Yoshiou

さかぎしよしおう《4018》 2004年 ©Sakagishi Yoshiou

 2つの企画展「ねこのほそ道」と「徳冨満ーテーブルの上の宇宙」の開催に合わせたコレクション展。新収蔵作品を含む約70点を展示する。

 いのちや事物の《原始》ともいえる小さき存在。限りなく私たちを近くに引き寄せ、そこに親密な空間を生む。そうした小さきものを慈しみ、まもろうとする態度は、祈りや希望にも通じるだろう。

 小さきものは、さまざまな可能性を秘めた、大きな存在である。その小ささゆえに、私たちには感受できない世界の深淵に触れているのかもしれない。

 小さき原子の粒は、宇宙を構成する可能性。それは、人間がつくりだした意味の世界にそまることなく、私たちを翻弄する猫という存在にも通じる。

主な作品

秋吉風人《naked relations》 2021年 *新収蔵作品

秋吉 風人《naked relations》 2021年

秋吉風人《naked relations》 2021年

荒木経惟《冬の旅》 1989-90年

岡﨑乾二郎《かたがみのかたち 01》 1979年 *新収蔵作品

岡﨑 乾二郎《かたがみのかたち01》1979年 ©Kenjiro Okazaki

岡﨑乾二郎《かたがみのかたち01》1979年 ©Kenjiro Okazaki

佐藤克久《むかしむかし》 2013年

佐藤 克久《むかしむかし》 2013年 ©Katsuhisa Sato, 2018

佐藤克久《むかしむかし》 2013年 ©Katsuhisa Sato, 2018

志賀理江子《カナリア》 2007年

寺内曜子《創世記》2019年 *新収蔵作品

 寺内 曜子《創世記》 2019年

寺内 曜子《創世記》 2019年


堀尾昭子《Untitled》 2020年 *新収蔵作品

長谷川繁《死ゲル》 2021年 *新収蔵作品

長谷川 繁《死ゲル》 2021年

長谷川繁《死ゲル》 2021年


コンスタンティン・ブランクーシ《眠る幼児》 1907年

コンスタンティン・ブランクーシ《眠る幼児》1907年

コンスタンティン・ブランクーシ《眠る幼児》1907年


ジャン・デュビュッフェ《存在の漏出》 1950年

見どころ

◆今年度新たに収蔵した作品を紹介

 2022年度の購入・寄贈作品の中から、秋吉風人、岡﨑乾二郎、寺内曜子、堀尾昭子、長谷川繁の作品を展示する。

◆「ねこのほそ道」「徳冨満」展に通じるテーマ

 二つの企画展を楽しんだ余韻に浸りながら、コレクションを体験することで、小さきもののもつ力や自由についての想像を膨らませることができる。

令和4年度 新収蔵品展 3月22日-4月2日

展示の多様性を広げる40点

 豊田市美術館では、同一作家の、時代や技法、表現が異なる複数点の作品をコレクションする方針を掲げている。一人の作家の活動をいろいろな角度から紹介することで、作家や作品に対する理解を深めてもらうのが狙いである。

 2022年度も、購入19 件、寄贈79 件によって、展示の多様性を広げる作品を収蔵した。

 新収蔵品展では、新たに収蔵した作品の中から、若林奮の立体作品《水没の振動尺》や、櫃田伸也の2000年代以降の作品の特徴を凝縮した油彩《箱》、一コレクターが愛した加納光於の初期から近年までの版画、池田知嘉子の日本画、地元ゆかりの原健や山村國晶の絵画など、選りすぐりの約40点を紹介する。

 同時開催のコレクション展「小さきものー宇宙/猫」にも、新収蔵品が複数展示される。

主な作品

池田知嘉子《千年の営》2015年

加納光於《風の ― ルカ・パチオゥリに III》 1987年

加納光於《風の ― ルカ・パチオゥリに III》 1987年

加納光於《風の ― ルカ・パチオゥリに III》 1987年

関根伸夫《石のベクトル》1984年

櫃田伸也《箱》2003-2019年

櫃田伸也《箱》 2003-2019年 ©Nobuya Hitsuda, 2023

元永定正《くろいのはおおきい》1988年

若林奮《水没の振動尺》 2002年

若林奮《水没の振動尺》 2002年 ©WAKABAYASHI STUDIO

若林奮《水没の振動尺》 2002年 ©WAKABAYASHI STUDIO

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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