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ホー・ツーニェン《旅館アポリア》再現展示 12月4日-1月23日

多くの鑑賞者が詰めかけた「あいちトリエンナーレ2019」会期中の喜楽亭

《旅館アポリア》再現展示

 2019年の「あいちトリエンナーレ2019」で話題を呼んだホー・ツーニェンさんの作品《旅館アポリア》が、2021年12月4日〜2022年1月23日に、当時と同じ愛知県豊田市内の旧旅館「喜楽亭」で再現展示される。

 とよたまちなか芸術祭の特別展示として、2021年10月23日〜2022年1月23日に愛知・豊田市美術館で開催される「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」に合わせて企画された。

あいちトリエンナーレ2019展示風景 ホー・ツーニェン
《旅館アポリア》 2019年 Photo: Hiroshi Tanigawa

 ホー・ツーニェンさんは、この作品で、戦時中の日本の大東亜共栄圏の思想を支えたとされる京都学派の哲学を扱うなど、先の戦争の文化的、学問的背景をリサーチして展開した。

期    間 : 2021年12月4日(土)〜2022年1月23日(日)
開館時間: 10:00-16:30
休  館 日 : 月曜日[2022年1月10日は開館]、年末年始(2021年12月27日‐2022年1月4日)
主       催 : 公益財団法人豊田市文化振興財団、豊田市
会       場 : 喜楽亭(豊田産業文化センター内)=公式サイト
〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町1丁目25番地
※美術館と喜楽亭の間は徒歩15分。名鉄豊田市駅から喜楽亭までは徒歩7分。徒歩で両会場を回ることができる。

 あいちトリエンナーレ2019の展示レビューは、「あいちトリエンナーレ リポート 豊田市美術館・同市駅周辺①」を参照。

 あいちトリエンナーレ2019閉幕前日の10月13日に豊田産業文化センターで行われた「あいちトリエンナーレ対談 ホー・ツーニェン×浅田彰」を読んでいただくと、背景の詳細が分かる。

 また、10月に京都で開催される「ホー・ツーニェン『ヴォイス・オブ・ヴォイドー虚無の声』展」も参照。この展示は、京都学派について掘り下げているので参考になる。

ホー・ツーニェン 百鬼夜行 2021年10月23日〜2022年1月23日

 奇怪、滑稽な100の妖怪たちが闇を練り歩く—。そんな展覧会である。

 ホー・ツーニェンさんの出身地であるシンガポールが独立前に属したマレーで、第二次世界大戦中に活動した日本人も、 妖怪たちの姿を借りて登場する。

 ともに「マレーの虎」の異名で呼ばれた山下奉文大将と60年代のヒーロー番組「怪傑ハリマオ」のモデルになった谷豊を中心に、その周囲で暗躍した軍人やスパイ、そして当時の思想家たち。日常の裂け目から現れる妖怪は、魔に魅入られた時代を映し出すことになる。

 恐怖と大衆の好奇心によって、人々を引き寄せてきた妖怪は、伝承と科学、自然と超自然、忘却と郷愁の間で、時代とともに揺れ動いてきた。

 20世紀以降に見えなくなった妖怪たちは、今やアニメや漫画の世界で跳梁跋扈している。 近代以降に消えた妖怪とそれ以降に世界を席巻した戦争、そして現代の日本文化―この過去と現代が交わる地点に、複雑な日本の歴史や精神史が浮かび上がる。

 詳しくは、こちら。美術館の公式サイトは、こちら

 

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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