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クロスアート4 ビロンギング -新しい居場所と手にしたもの-岐阜県美術館で2024年3月29日-6月23日開催

横山奈美「Shape of Your Words」シリーズ、2023年、広島市現代美術館「リニューアルオープン記念特別展 Before/After」展示風景(参考写真、本展では出品されません)photo: Hayato Wakabayashi

松山智一、公花、後藤映則、横山奈美山内祥太が参加

 岐阜県美術館で2024年3月29日~6月23日、5人のアーティストの作品を紹介する「クロスアート4 ビロンギング-新しい居場所と手にしたもの-」が開催される。

 岐阜県からそれぞれの方向へと進み、世界へと羽ばたくアーティストを紹介する「クロスアート」展の4回目である。

 今回は、いずれも岐阜県出身の松山智一、公花、後藤映則、横山奈美山内祥太が参加する。

松山智一《Unthinkable Forgiven》2018
松山智一《Unthinkable Forgiven》2018
松山智一《Blue Monday Frost》2023
松山智一《Blue Monday Frost》2023

 展覧会名にある「ビロンギング《belonging》」は、「所属」や「持ち物」などの意味。5人は、かつて岐阜県という身近なコミュニティーに所属しながら、その後、郷里を巣立ち、創作者として独自の道を歩んだ。

 岐阜県での日常を原点としながら、それぞれの創造性によって自らのスタイルを磨くことで、多様性の中に埋もれることなく、世界へと活躍の場を広げていったのである。

 本展は、新たな居場所で、しなやかな感性や愛着、共感、斬新な技法と探究心を手に、挑戦的な表現を続けるアーティストたちの現在地点を紹介する試みである。

公花《砂漠の幻想的な贈り物 La sorpeesa del desierto》2021年 photo: Javier Andrada
公花《砂漠の幻想的な贈り物 La sorpeesa del desierto》2021年 photo: Javier Andrada
公花《色鮮やかなる壁の華麗なる反抗 El muro de las resistentes》2014年 (参考写真:アルジェリア内西サハラ難民キャンプにて作家撮影)
公花《色鮮やかなる壁の華麗なる反抗 El muro de las resistentes》2014年 (参考写真:アルジェリア内西サハラ難民キャンプにて作家撮影)

展覧会概要

展覧会名:クロスアート4 ビロンギング -新しい居場所と手にしたもの-
会  場:岐阜県美術館 展示室 3(岐阜市宇佐 4-1-22)
会  期:2024年3月29日(金)〜6月23日(日)午前10時ー午後6時
休 館 日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
※夜間開館は4月19日(金)、5月17日(金)、6月21日(金)は午後8時まで
※展示室の入場は閉館30分前まで
料  金:一 般 1,000(900)円  大学生 800(700)円 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費(指定難病)受給者証の交付を受けている方およびその付き添いの方(1名まで)は無料
主  催:岐阜県美術館
後 援:NHK 岐阜放送局

後藤映則《Crossing #03 》 2019 photo: Timoth é e Lambrecq
後藤映則《Crossing #03》 2019 photo: Timothée Lambrecq
後藤映則《Energy #01 》 2017
後藤映則《Energy #01》 2017

関連プログラム

オープニング・ギャラリートーク
日 時:3月29日(金)15:00-17:00
会 場:岐阜県美術館展示室3
内 容:出品作家たちによるアーティストトーク
出 演:本展出品作家(参加作家は同館ウェブサイトで確認)
参加方法:要観覧券、事前申し込み不要

■アーティストトーク
日 時:3月30日(土)13:00-15:00
会 場:岐阜県美術館 講堂
出 演:本展出品作家(登壇作家については同館ウェブサイトで確認)
参加方法:聴講無料、事前申し込み不要、定員170名(先着順)

■ナンヤローネ アートツアー
日 時:4月 21 日(日)13:30-15:00(受付13:00-)
会 場:岐阜県美術館 多目的ホール、展示室 3
備 考:要事前申し込み、要観覧券(詳細は同館ウェブサイトで確認)

横山奈美《Shape of Your Words -S.Y.-》2023年 (参考写真、本展では出品されません) photo: Hayato Wakabayashi
横山奈美《Shape of Your Words -S.Y.-》2023年 (参考写真、本展では出品されません) photo: Hayato Wakabayashi

■担当学芸員によるトーク
日 時:4月21日(日)15:00-16:00
会 場:岐阜県美術館 多目的ホール
出 演:西山恒彦(岐阜県美術館学芸員)
備 考:聴講無料、事前申し込み不要

■ナンヤローネ アートアクション
日 時:5月5日(日・祝)13:30-15:30
会 場:岐阜県美術館 多目的ホール、展示室 3
備 考:要事前申し込み、要観覧券(詳細は同館ウェブサイトで確認)

山内祥太《カオ1_Waterfall》2021(RICOH ART GALLERY, 2022) photo: Koichi Takemura
山内祥太《カオ1_Waterfall》2021(RICOH ART GALLERY, 2022) photo: Koichi Takemura
山内祥太《Apparition》2023
山内祥太《Apparition》2023

出品作家

松山智一

 高山市生まれ。2002年に渡米後、独学で表現様式を確立。古今東西の美術や大衆文化からサンプリングしたイメージを独自の表現で再構築した作品で世界的な評価を受ける。

松山智一
松山智一 photo: Lisa Kato

公花

公花

 岐阜市生まれ。スペインのセビリアを拠点に、アフリカ最後の植民地支配の影響を受ける西サハラの女性たちが身につける民族衣装「メルフファ」を使って制作する。

後藤映則

後藤映則photo: Bunpei Kimura
後藤映則
photo: Bunpei Kimura

 各務原市生まれ。キネティック・アートやビデオアート等の先行する動向を受け、彫刻と映像を掛け合わせながら動きや流れを浮き上がらせる表現をする。

横山奈美

横山奈美 photo: Tada (YUKAI)

 羽島郡笠松町生まれ。ネオンサインや消費されていく物を見て描くという行為を通し、私たちや物に与えられた役割や制度を再考する。

山内祥太

山内祥太 photo: Koichi Takemura
山内祥太 photo: Koichi Takemura

 岐阜市生まれ。彫刻と映像分野で活躍する中、コロナ禍で身体を晒すパフォーマンスに傾倒し、顔や皮膚、体臭などの肉体の表層をモチーフにする。

同時開催

・ルドンコレクションから:聖アントワーヌの誘惑 2024年1月5日〜4月7日
・フランスに渡った日本人画家 2024年1月5日〜3月31日
・ぎふの日本画 おいしかったよ すばらしい鮎だ 書簡にみる画家と岐阜の人々の交流 2024年3月12日〜6月16日
・線・面・痕跡-安藤基金コレクション:20世紀の美術から 2024年4月16日〜6月16日
・象る-彫刻コレクションから 2024年4月16日〜9月8日
・西洋美術コレクションを中心に 2024年4月16日〜6月30日

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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