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《滋賀県立美術館》
《MIHO MUSEUM》
《佐川美術館》
☆エッシャー 不思議のヒミツ 2023年12月14日~2024年2月25日
私たちの周りには「不思議」なものがあふれ、そのヒミツを解き明かそうと、日々頭を働かせている。中でも、今なお多くの人々を魅了し続けているのが、オランダの版画家M.C.エッシャー(1898-1972)が手掛けた作品である。本展では、エッシャーの初期から代表作に至るまで、150点を超える作品を展示。今日のトリックアートブームを牽引してきたその画業の全容を紹介し、不思議のヒミツに迫っていく。また、作品の面白さを更に実感するために、錯視や視覚の原理を利用した体験コーナーも合わせて紹介。トリックの面白さを実体験することで、エッシャーの世界観をより深く感じることができる。
《滋賀県立陶芸の森》
《京都国立近代美術館》

☆開館60周年記念 小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ 2024年1月6日〜3月10日
小林正和(1944-2004)は京都市に生まれ、京都市立美大で漆芸を専攻するものの、より自由な色彩表現を求めて川島織物デザイン部に就職、そこで「糸」と出会った。一本の「糸」に内在する表現の可能性を追求した彼の作品は、伝統的なテキスタイルの枠組みを越えて「ファイバーアート」と呼ばれ、国内外で高い評価を得ることになった。本展では、この分野の重要な先駆者としての小林の活動を回顧するとともに、彼と伴走した作家たちの作品を併せて紹介することで、改めて「ファイバーアート」の過去、現在そして未来について考える。
☆倉俣史朗のデザイン――記憶のなかの小宇宙 2024年6月11日〜8月18日
《京都国立博物館》

☆特別展 雪舟伝説 ―「画聖(カリスマ)」の誕生― 2024年4月13日~5月26日
日本で雪舟ほどよく知られた画家はいない。雪舟は6件もの作品が国宝に指定されており、間違いなく日本美術史を代表する画家の一人である。桃山時代の雲谷派や長谷川派、江戸時代の狩野派だけではなく、実にさまざまな画家たちが雪舟を慕い、その作品に学びながら、新しい絵画世界を切り開いてきた。本展では、主に近世における雪舟受容をたどることで、「画聖」と仰がれる雪舟への評価がいかにして形成されてきたのかを考える。
☆特集展示 弥生時代青銅の祀り 2024年1月2日~2月4日
☆新春特集展示 辰づくし─干支を愛でる─ 2024年1月2日~2月12日
☆修理完成記念 特集展示 泉穴師神社の神像 2024年1月2日~2月25日
☆特集展示 雛まつりと人形—古今雛の東西— 2024年2月10日~3月24日
☆特別展 法然と極楽浄土 2024年10月8日~12月1日
浄土宗の祖・法然(法然房源空、1133~1212)は、平安時代末~鎌倉時代初めの混迷期、「南無阿弥陀仏」の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生できることを説き、多くの支持を得た。本展では、令和6年(2024)に浄土宗開宗 850年を迎えることを機に、法然による開宗から、弟子たちによる諸流派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでの歴史を、国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどる。
《京都市京セラ美術館》

☆ザ・トライアングル 山本雄教 2023年10月13日~2024年2月12日
☆MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜 2023年10月20日-2024年1月8日⇒公式サイト
ヨーロッパで高い人気を誇る、アーバン・アートと現代アートに特化したドイツ・ミュンヘンの美術館 Museum of Urban and Contemporary Art (MUCA)のコレクションを紹介する展覧会。20世紀から21世紀にかけて世界各国の都市を舞台に発表されてきたアーバン・アートは、都市空間から生まれ、言語、文化、宗教、出身地などのあらゆる壁や境界を越えた視点から世界を見つめるアーティストたちによって創られてきた。彼らの作品は、ルールや規則に縛られることなく、私たちの眼を社会の不公正、資本主義、人種差別といった様々な課題に向けさせ、考えることを促している。本展では、世界的な活躍を見せるバンクシー、カウズ、バリー・マッギーなど、10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む、約70点を紹介。ポップ・アートからニューリアリズムまで、25年以上にわたる収集活動を基に設立された世界屈指のMUCAのコレクションを代表する、アーバン・アートの「アイコン」とも呼ぶべき先駆者たちの大胆不敵で独創的な作品の数々が楽しめる。
☆コレクションルーム 秋期 2023年10月27日~12月17日 特集「Tardiologyへの道程」
☆コレクションルーム 冬期 2023年12月22日~2024年2月25日 特集「昭和前期の日本画と古典」
☆第10回日展京都展 2023年12月23日~2024年1月20日
☆京都市美術館開館90周年記念展 村上隆 もののけ 京都 2024年2月3日~9月1日
村上隆(1962年生まれ)は、マンガやアニメといったポピュラーカルチャーなどの引用やそれらとのコラボレーションを通して、アートの価値や本質的な意味を問いかけてきた。そのキャリアは、欧米が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、日本から独自の視点で挑み、刺激を与え続けてきた営みであると言える。高い評価を受ける村上の作品は、世界各地の美術館でコレクションされており、『アートレビュー』誌の「Power 100(アート界で最も影響力のある100人)」には10年連続で選出されている。江戸時代に絵師たちが活躍した京都に深い関心を持ち、インスピレーションを得てきた村上にとって、本展は国内で約8年ぶり、東京以外で初めての個展となる。現在、《かわいい夏休み(黄金の王国の夏休み)》や、「光琳」シリーズなど日本美術に想を得た作品の本展特別バージョンを制作中であるほか、京都とその歴史を参照した数々の新作を構想しており、美しい伝統と都市の活気とが交差する京都を舞台に初公開する。
☆ザ・トライアングル 嶋春香 2024年3月5日~6月23日
☆「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展̶美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」 2024年3月20日~7月7日
《美術館「えき」KYOTO》

☆石をやく 土をやく 樂雅臣 樂直入 2024年1月2〜29日
☆京都 日本画新展 2024 2024年2月2〜11日
☆イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき 2024年2月17日~3月29日
《細見美術館》
《アサヒビール大山崎山荘美術館》
☆藤田嗣治 心の旅路をたどる―手紙と手しごとを手がかりに 2023年12月16日~2024年2月25日
《京都芸術センター》
《京都府京都文化博物館》
☆Kyoto Art for Tomorrow 2024-京都府新鋭選抜展 2024年1月20日〜2月4日
☆コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより 2024年2月17日〜4月14日
《国立国際美術館》
☆特別展 古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン 2024年2月6日~ 5月6日
紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで、3千年以上にわたって繁栄したメキシコの古代文明。本展では、そのうち「マヤ」、「アステカ」、「テオティワカン」を中心に、多彩な遺物約140件を紹介する。火山の噴火や地震、干ばつなどの厳しい自然環境の中で、これらの文明では壮大なモニュメントが築かれた。普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、その奥深い魅力を今に伝える。
《大阪中之島美術館》

☆テート美術館展 光 ―ターナー、印象派から現代へ 2023年10月26日~2024年1月14日
英国のテート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までのアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する。異なる時代、地域で制作された約120点の作品を一堂に会し、光をめぐる表現の深淵なる世界を考察する。
☆決定版!女性画家たちの大阪 2023年12月23日~2024年2月25日
大正元年(1912年)に島成園が文展に入選し、その成功に触発された木谷千種や生田花朝などの女性日本画家が活躍したことは、近代大阪の美術において重要な出来事だった。本展では、大阪の文化的土壌に触れながら、全国的にも注目を集めた彼女たちの作品と活動の軌跡を紹介する。
☆モネ 連作の情景 2024年2月10日~5月6日
印象派の巨匠、クロード・モネ(1840 – 1926)は自然との対話を求め、季節や天候、時刻などによって自在に変化する風景の「瞬間性」をとらえようと探求を続けた。1891年に発表した〈積みわら〉以降、モネは連作の画家として国際的に名声を博し、水辺の景色などが刻々と変化する情景を描き、連作という手法によって絵画の新しいあり方を提示した。ジヴェルニーの庭園では〈睡蓮〉のシリーズに取り組み、後世の芸術家に大きな影響を与えている。本展は、1874年にパリで第1回印象派展が開催されてから150年を迎える節目の展覧会として開催する。モネが描いたさまざまな作品を紹介し、壮大なモネ芸術の世界を堪能してもらう。
☆没後50年 福田平八郎 2024年3月9日~5月6日
1892年に大分市に生まれた福田平八郎は、京都に出て美術学校で学んだ。1919年に第1回帝展に初入選し、次いで第3回帝展に出品した《鯉》が特選を受賞し、時代の寵児となった。障壁画や琳派の画風を研究し、写生を基本としながら形態の単純化をおしすすめた。豊かな色彩と奇抜な画面構成による独特の装飾表現を志向し、1932年に《漣》 (重要文化財)を発表した。戦後は斬新な視点で雨の情景を描いた《雨》をはじめ、《新雪》、《水》など情緒豊かな作品を手がけ、今なお、人々を魅了し続けている。本展では、日本美術の伝統を継承しながら、西洋絵画からの刺激を受けつつ、近代的な新しい日本画の世界を切り拓いた福田平八郎の画業を紹介する。
☆没後30年 木下佳通代 2024年5月25日~8月18日
木下佳通代(1939 – 1994)は神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとり。60年代半ばより、神戸で結成された前衛美術集団「グループ〈位〉」と行動をともにしながら、存在、認識、空間などをテーマとして、三次元と二次元の像のズレを写真やゼログラフィーで表現するなど、一貫して視覚と認識との関係性や個々の事物の存在について問いかける作品を制作した。その後、80年代より絵画へと軸足を移すと、それまでの問題意識をより発展させた作品制作に着手。平面と空間における存在の在り方を求めて、身体性を象徴するような筆致の抽象絵画を描き、1994年に亡くなるまで、様々な作風の作品を通して「存在とは何か」という問いに向き合い続けた。本展は作家の没後30年を機に、近年、再び注目され始めた本作家の代表作を一挙に展示し、初の美術館での個展として、作家の全貌を紹介する。
☆醍醐寺展 2024年6月15日~8月25日
醍醐寺は平安時代前期の貞観16年(874)理源大師聖宝によって建立され、真言密教のうち加持祈禱や修法などの実践を重視する寺として発展してきた。その長い歴史において、醍醐寺には、天皇や公家、武家との深い関わりから貴重な文化財が多数伝わっている。応仁・文明の乱によって荒廃した寺院を復興させた豊臣秀吉が、醍醐の花見を開いたことでもよく知られている。大阪では初めての開催となる本展では、醍醐寺の歴史と美術を「山の寺」 「密教修法のセンター」「桃山文化の担い手」という三つのテーマで構成。国宝《文殊渡海図》、重要文化財の快慶作《不動明王坐像》をはじめ、脈々と継承されてきた貴重な寺宝を紹介する。
☆塩田千春 つながる私 2024年9月14日~12月1日
塩田千春(1972年生まれ)の出身地・大阪で、16年ぶりに開催する大規模な個展である。現在、ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」、 「存在とは何か」を問い続けている。本展覧会は、全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/eye」、「愛/ai」を通じてアプローチしようとしている。それぞれの要素はさまざまに作用し合いながら、わたしたちと周縁の存在をつないでいると考える。インスタレーションを中心に、絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品を通じて、本展覧会は、 「つながる私」との親密な対話の時間となることだろう。
☆TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション 2024年9月14日~12月8日
パリ、東京、大阪。世界有数の3つの都市から近代・現代美術の優れたコレクションを有する3つの美術館――パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館――が集結。20世紀初頭から現代までのモダンアートの魅力を、7つの章、34のテーマに分け、各館コレクションよりそれぞれ1点(組)の作品を選出して、約150点を「トリオ」として提示する新たな試みである。ピカソ、マティス、佐伯祐三、草間彌生、バスキアなどの人気作家の作品はもとより、時代や国や美術史的枠組みをも超えた、作品どうしが生み出す意外な親和性、そして新たな化学反応を楽しむことができる。
☆スペース・インビトゥイーン:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン 2024年12月21日~2025年3月2日
本展は、日本において初となる、吉川静子(1934-2019)とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914-1996)の大規模な回顧展。日本人アーティストの吉川とスイス人グラフィックデザイナー・ミューラー=ブロックマンは、それぞれ進むべく道を開拓しながら、夫婦として創造的な生涯を共に過ごした。吉川は、人生の大半をスイスで過ごし、1960年代、70年代に抽象絵画と彫刻により女性芸術家として注目される。一方、ミューラー=ブロックマンは、洗練されたタイポグラフィーと「グリッドシステム」によるグラフィックデザインで、1950年代以降スイスを代表するデザイナーとして国際的に知られるようになった。ミューラー=ブロックマンの構成的デザインと、吉川の芸術性と分野を超えた活動の軌跡を堪能できる。
☆歌川国芳展 2024年12月21日~2025年2月24日
江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1797 – 1861)は、奇抜なアイデアや斬新なデザインで名高く、国内外で高い人気を誇る。30代前半に「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)」シリーズで世に出て以来、武者絵を得意とし、3枚続きの大画面も用いてダイナミックに描いた。天保13年(1842)に役者や遊女を描くことが禁止されると、苦境の中でユーモアと機知に富んだ戯画を数多く制作。猫を筆頭に金魚や鳥など様々な動物を登場させた戯画は、国芳作品の魅力の一つとなっている。本展は、国芳展の決定版として、武者絵や戯画をはじめ、遠近法や陰影など洋風表現を取り入れた風景画、美人絵や子ども絵など、幅広い画題の浮世絵版画に貴重な肉筆画を加え、約300点を展示。国芳の魅力を余さず伝える(会期中展示替えあり)。
《国立民族学博物館》
☆創設50周年記念企画展「水俣病を伝える」 2024年3月14日〜6月18日
☆創設50周年記念特別展「日本の仮面――芸能と祭りの世界」 2024年3月28日〜6月11日
国内各地では、仮面をつけた役が登場する芸能や祭りがおこなわれてきた。本展示では、仮面の役の登場が印象的な各地の芸能や祭りの様相を中心に、あわせて仮面の歴史、仮面と人間の関係などを紹介し、それらをつうじて仮面と人びとの多様なかかわりについて考える。
《あべのハルカス美術館》

☆コシノジュンコ 原点から現点 2023年11月23日~2024年1月21日
大阪・岸和田に生まれたコシノジュンコは、1960年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少の19歳で受賞、以後、東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動を展開させた。世界各地でショーを開催し、高い評価を得る一方、近年では服飾デザインの領域を超えた新たな境地を切り開いている。本展は、常にモードの先端を走り、新たな創造を繰り広げるコシノジュンコの活動の全貌を紹介する過去最大規模の展覧会。衣装やデザイン画、写真パネルなど約200点からその魅力に迫る。
☆あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空 ―旅して、彫って、祈って― 2024年2月2日~ 4月7日
修行の旅に生涯を捧げ、人々のために祈りを込めて仏を彫った円空。生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立てたといわれ、飛神の剣のようにノミを振るい、神仏を彫り続けた。 謎の多い一生だが、その生きた証として、優しく微笑む観音像、迫力に満ちた護法神像など、今も5千体を超える神仏の像が伝わり、人々に愛されている。 本展では初期から晩年までの代表作により、創造の足跡をたどる。
☆徳川美術館展 尾張徳川家の至宝 2024年4月27日~6月23日
徳川家康の九男・義直(1600~50)によって創始された尾張徳川家は、名古屋城を居城とした大大名で、紀伊徳川家・水戸徳川家とともに御三家の一つに数えられていた。徳川美術館は、その尾張徳川家に伝えられた大名道具を有しており、その所蔵品は家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品など一万件余りにのぼる。本展では、数ある名品の中から、甲冑や刀剣など武具のほか、茶道具や香道具、能道具、婚礼調度、書画などを通して、尾張徳川家の歴史と華やかな大名文化を紹介。現存最古の源氏絵である国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した国宝「初音の調度」という、同館コレクションの精華というべき存在であり、日本を代表する名品も特別出品される。
☆あべのハルカス美術館開館10周年記念 広重 ―摺の極― 2024年7月6日~9月1日
広重は、北斎とともに浮世絵版画の世界に風景画と花鳥画のジャンルを確立したことで高い評価を得ている。国民的な浮世絵師ともいえる知名度と人気を誇る広重だが、大規模かつ総合的な展覧会は近年開催されていない。本展は、初期から晩年までの画業を総覧し、広重作品のすばらしさを再確認してもらうとともに、あまり知られていない魅力的な作品も紹介。広重のトータルなイメージを再構築する。
☆印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵 2024年10月12日~ 2025年1月5日⇒公式サイト
ウスター美術館(アメリカ)のコレクションを中心に、印象派の国際的な広がりを紹介する展覧会。バルビゾン派など印象派誕生前夜から、モネやルノワールなどのフランス印象派、さらにアメリカをはじめとするフランス国外の状況まで、印象派の受容と展開をたどる。ほとんどが日本初公開で、アメリカ印象派の知られざる魅力を堪能できる。
《兵庫県立美術館》

☆没後80年・生誕120年 安井仲治 2023年12月16日~2024年2月12日
日本の写真史の中でも傑出した存在として知られる安井仲治(1903-1942年)。1930年代 までに花開いたさまざまな写真表現を吟味し、約20年という短い活動期間にも関わらず、あらゆる対象にカメラを向けながら、現実の断片の中から強烈な象徴性をつかみ出し、作品化した。戦災を免れたヴィンテージプリントとネガの調査を元に、あらためて安井の活動を展覧する。
☆2023年度コレクション展Ⅲ 特集「美術の中の物語」 2024年1月13日~4月7日
☆2023年度コレクション展Ⅲ 小企画「生誕180年記念 呉昌碩の世界」(仮題) 2024年1月13日~4月7日
近代中国の書画篆刻に大きな足跡を残した呉昌碩(1844~1927年)の生誕180年を記念し、同館所蔵の梅舒適コレクションを中心にその業績と交友関係を回顧する。
☆スーラージュと森田子龍 2024年3月16日~5月19日
フランスのアヴェロン県と兵庫県との20年をこえる友好交流を記念し、画家のピエール・スーラージュ(1919-2022年/アヴェロン県出身)と、書家の森田子龍(1912-1998年/兵庫県出身)の展覧会を開催する。スーラージュと森田子龍は、森田が編集する雑誌『墨美』を通して、つながりを持つようになった。ふたりの作品をきっかけに、西洋と東洋の芸術家の出会いを考える。
《神戸市立博物館》

《六甲ミーツ・アート芸術散歩》
《兵庫陶芸美術館》
☆テーマ展 丹波焼の世界season7 2023年3月11日~2024年2月25日
☆2023年度著名作家招聘事業×テーマ展 竹内紘三展 2023年12月9日~2024年2月25日
☆令和の新収蔵品展-「コジン」からの「オクリモノ」- 2023年12月9日~2024年2月25日
☆特別展 フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン / ムーミンの食卓とコ ンヴィヴィアル展-食べること、共に生きること- 2024年3月16日~5月26日
《奈良国立博物館》

☆特別展 第75回 正倉院展 2023年10月28日~11月13日
☆特別陳列 おん祭と春日信仰の美術 2023年12月9日 (土)~2024年1月14日
☆特集展示 新たに修理された文化財 2023年12月19日~2024年1月14日
☆特別陳列 お水取り 2024年2月10日~2024年3月17日
☆生誕1250年記念特別展 空海 KUKAI ―密教のルーツとマンダラ世界 2024年4月13日~6月9日
空海の生誕1250年を記念。総力を挙げた展覧会である。「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きむ」(この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)=『性霊集』巻第八。空海が人々を救うためにたどり着いたのが密教だった。空海がもたらした密教の国際的なルーツを辿るとともに、空海が伝えたマンダラの世界を展示室に展開し、その偉業を顕彰する。
《奈良県立美術館》
☆開館50周年記念 特別展 漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて 2024年1月13日~3月10日
不染鉄(ふせん・てつ 1891~1976年)は、明治24年(1891)東京・小石川で生まれた。父親は浄土宗の僧侶だったが、絵描きを志すようになり、日本画家の山田敬中や日本美術院に学んだ。その後、一時は伊豆大島で漁師のような生活を送るが、大正7年(1918)に京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)へ進学すると、在学中に帝展で初入選を果たし、同校を首席で卒業。画家として確かな足跡を残した。しかし、戦後は、奈良・正強高校(現・奈良大学附属高等学校)の校長として請われたのを機に同地に居住し、画壇とは距離を置きながら独自の道を歩んだ。郷愁漂う村落風景にはじまり、悠然とたたずむ富士の眺望や神聖な古寺の景観、そして神秘に満ちた海の風景から幻想的な夜の情景へと、遍歴を重ね、深まりを見せるその画境には、過去の想い出とともに、静穏な日々の営みを慈しむ、不染の理想郷的世界が投影された。同館ではこれまで、「純情の画家 不染鉄展」(1996年)、「幻の画家 不染鉄」(2017年)と2度にわたり回顧展を開催。その心に滲み入るような作品は、時代や世代を超え、人々に深い感動を呼び起こした。開館50周年を記念する本展では、再度の開催を待ち望む声を受け、初期から晩年までの代表作約120件を展示する。