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越境する舞台芸術/現代サーカスの魔力 開館30周年記念トーク 愛知芸術文化センターで10月4日開催

演出・振付・出演:カンパニーXY ©️ Pascale Cholette

30年の歩みから、注目のコンテンポラリー・ダンス作品を紹介

 名古屋・栄の愛知芸術文化センター12階・アートスペースAで2022年10月4日18:30~20:00、同センターの開館30周年を記念するトーク「越境する舞台芸術/現代サーカスの魔力」が開催される。定員は150人。無料。

 2022年10月27、28日に愛知県芸術劇場大ホールで上演される現代サーカス「カンパニーXY with ラシッド・ウランダン『メビウス』」の関連イベントでもある。

 愛知芸術文化センターは1992年10月30日、新時代の複合文化施設として開館。古典のみならず、斬新なパフォーミングアーツ作品の製作・上演によって、最先端の身体表現を紹介してきた。

 記念トークでは、舞踊評論家の乗越たかおさんを迎え、30年の歩みから、特に注目されたコンテンポラリー・ダンス作品を振り返る。

 日本を代表するサーカスディレクターの田中未知子さんも登壇。10月27、28日に初めての愛知公演がある「カンパニーXY withラシッド・ウランダン『メビウス』」の上演に合わせ、世界的なブームを引き起こしていてる現代サーカスの魅力について語ってもらう。

 公立劇場が新しい身体表現の紹介・創作に挑戦する意義についても語り合う。

登壇者

乗越たかお(舞踏評論家)

 作家・ヤサぐれ舞踊評論家。株式会社JAPAN DANCE PLUG代表。 国内外の劇場・財団・フェスティバルのアドバイザー、審査員など、活躍の場は広い。

 2019年、スペインMASDANZA審査員。 『コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER』(作品社)、『ダンス・バイブル』(河出書房新社)、『ダンシング・オールライフ〜中川三郎物語』(集英社)、『アリス〜ブロードウェイを魅了した天才ダンサー 川畑文子物語』(講談社)他著書多数。『ぶらあぼ』『アクトガイド』等で連載中。

田中未知子(現代サーカスディレクター)

 北海道大学文学研究科修士課程修了。仏リール第三大学美術史学部留学。北海道新聞社事業局に勤務し、仏現代サーカスの舞台公演を担当。2007年、同社を退職、渡仏。

 2009年、日本初の現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい」を出版。越後妻有大地の芸術祭、瀬戸内国際芸術祭の舞台芸術担当を務めた後、2011年に香川に移住。瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げ、2014年に一般社団法人化。2017年、欧州現代サーカスネットワーク「シルコストラーダ」のアジア初の正規メンバーに認定。

唐津絵理(愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサー)

 1992年、準備室から愛知芸術文化センターに勤務し、開館記念事業では山海塾公演を担当。その後、当センターの舞踊学芸員として数々のパフォーミングアーツ事業を企画プロデュース。

 特に、国内最大級の大ホールで、コンテンポラリー・ダンスの海外招聘や新作のダンスオペラなど、オリジナリティの高い舞台を企画し、県外からも注目されるなど、当センターのパフォーミングアーツ事業を牽引してきた。2010-16年のあいちトリエンナーレのキュレーター(パフォーミングアーツ)。

カンパニーXY with ラシッド・ウランダン『メビウス』がついに愛知に登場!

芸術性の高い超人的アクロバットでサーカス界に旋風を巻き起こし、世界中を魅了するカンパニーXYの最新作! 

 フランスを拠点にヨーロッパをはじめ、世界中で注目を集めるカンパニーXY が、コンテンポラリーダンス界の最前線で活躍する振付家、ラシッド・ウランダンと初タッグを組んだ「with ラシッド・ウランダン『Möbius/メビウス』」が2022年10月27、28日、名古屋・栄の愛知県芸術劇場大ホールで上演される。

 アクロバットパフォーマンスのみで構成される現代サーカス。2019年にフランスで初演された。

『メビウス』カンパニーXY ©️ Christophe Raynaud De Lage

 美術・装置のない舞台上で19人のアーティストが重なり合ったり、滑らかに空中で身体をひるがえしたりしながら、人間業を越えた驚きのパフォーマンスを繰り広げる。

 超人的な身体能力と、表現力を持つ作品は「アートとスポーツの間」とも呼ばれ、言葉を一切使用しないため、子どもから大人まで楽しめる。

 カンパニーXYは、フランスの名門国立サーカスアートセンター(CNAC)出身のメンバーを中心に 2005年に結成された。今回は約5年ぶりに来日し、愛知・東京・京都をツアーする。

 振付・コラボレーションアーティストとして参加するのは、2021年4月にシャイヨー国立劇場(フランス)のディレクターに就任したラシッド・ウランダン。

振付・コラボレーションアーティスト:ラシッド・ウランダン ©️ Pascale Cholette

 過去にパリ市立劇場やフラン ス東南部のアヌシーのボンリュー国立舞台のアソシエイト・アーティストを務めた実績を持つ。

 本作は、大空を飛び交うムクドリの群れからインスピレーションを得て、19の身体がメビウスの輪を描くように滑らかに連なり、宙を舞い、美しく神秘的な景色へと姿を変える。

 互いに信頼し、身体を預け、飛び込み、完璧にシンクロナイズするその姿は、人と人が手を取りあって共に生きる素晴らしさを思い出させてくれる人生賛歌である。

日  時:10月27日(木)19:00開演 10月28日(金)13:30開演
会  場:愛知県芸術劇場 大ホール   
※ 28日の公演は、「劇場と子ども7万人プロジェクト」として、学校団体(小学6年生)が1・2階で鑑賞する。
チケット:全席指定 S席 6,000円 A席 5,000円(U25 2,500円) B席 3,000円(U25 1,500円) プレミアムシート 7,000円
※ウェブ先行発売は9月2日(金)10:00~ 3日(土)23:59
27日(木)公演のプレミアムシート・S席・A席のみ取り扱い
※会員発売は9月8日(木)10:00~
27日(木)公演のみを愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス/芸文プレイガイドで取り扱う
※一般発売は9月9日(金)10:00~

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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