「女人観世音」 振向妃の柵 1949年 日本民藝館蔵 (Ⅰ期展示)
約100点を4つのテーマで展示
愛知・豊田市民芸館で「一挙公開 棟方志功」が開催される。展示は2期に分けられ、Ⅰ期は2026年9月26日~11月23日、Ⅱ期は11月28日~2027年1月31日。
日本民藝館には、棟方志功が柳宗悦に出会った1936(昭和11)年から、柳が亡くなる 1961(昭和36)年までの25年間に制作された作品のほぼすべてが収蔵されている。
棟方は作品が摺り上がると、その初摺りと合わせて、2枚の作品を必ず柳のもとへ届けた。日本民藝館が所蔵する棟方作品は、初摺りが持つ力強さに加え、柳の装案によって屏風や軸として仕立てられることで、ふたりの表現が重なり、深みが生まれた。

「流離抄板画柵」 狐狼の柵 1953年 日本民藝館蔵 (Ⅰ期展示)

「追開心経の柵」 葱鼬の柵 1957年 日本民藝館蔵 (Ⅱ期展示)
棟方は、「先生の御眼があってこそ、板画は生まれる」「先生の装案で作品は完成する」と述べ、柳も「 棟方の板画は天から授かったものだ」と評した。
柳は、棟方の作品を技巧ではなく、天啓として受けとめ、自身の民藝思想や宗教観と重ね合わせたが、棟方も、この言葉を生涯忘れず、制作の根本姿勢としたといわれる。
本展では、東京の日本民藝館で開催された「所蔵作品一挙公開棟方志功」を再構成し、約100点をⅠ期「言葉のちから」「敬愛のしるし」、Ⅱ期「板のいのち」「神仏のかたち」の4つのテーマに分類して紹介する。

「再誕の柵 [誕生の柵]」 1962年 [1967年摺] 日本民藝館蔵 (Ⅰ期展示)

「いろは板画柵」 1952年 [右隻] 日本民藝館蔵 (Ⅱ期展示)
開催概要
会 期:
Ⅰ期 2026年9月26日(土)~11月23日(月・祝)
Ⅱ期 2026 年11月28日(土)~2027年1月31日(日)
開館時間:午前9時30分-午後5時
休 館 日:月曜日(10月12日、11月23日、1月11日は開館)、12月28日(月)~1月4日(月)
主 催:豊田市民芸館
共 催:中日新聞社
出品協力:日本民藝館
会 場:第1 ・第 2 民芸館
観 覧 料:一般1,000円 高校・ 大学生 800円 中学生以下無料(要証明)
※Ⅰ期の半券をお持ちの方はⅡ期の観覧料を200円割引(各種割引との併用不可)。
※観覧料の減免、割引等については同館ウェブサイトで確認。

「心偈頌」 1957年 [部分] 日本民藝館蔵 (Ⅰ期展示)

「柳緑花紅頌」 葦蓮の柵 1955年 日本民藝館蔵 (Ⅱ期展示)
関連イベント
記念講演会①「棟方志功の板業」
日時:10月3日(土)午後2時-3時30分
講師:石井頼子氏(棟方志功初孫、棟方志功研究家、南砺市福光美術館特別専門員)
会場:豊田市民芸館(第3民芸館)
聴講:無料(ただし、会期中の観覧券の提示必要)
定員:先着50名程度(事前申込不要)
記念講演会②「柳宗悦と棟方志功」
日時:12月12日(土)午後2時-3時30分
講師:山澤千春氏(日本民藝館学芸員)
会場:豊田市民芸館(第3民芸館)
聴講:無料(ただし、会期中の観覧券の提示必要)
定員:先着50名程度(事前申込不要)
ギャラリートーク(学芸員による展示解説)
日時:10月17日(土)、11月21日(土)、12月19日(土)、1月16日(土)の午後2時から40分程度
会場:第1民芸館集合
聴講:無料(ただし、当日の観覧券の提示必要)

「二菩薩釈迦十大弟子」 富楼那 1939年 日本民藝館蔵 (Ⅱ期展示)