杉浦非水《トモエ石鹸》1926年 国立工芸館蔵 前期展示（11/15‐12/25）
大正・昭和初期に流行したスタイルに焦点を
岐阜県美術館で2025年11月15日～2026年2月15日、「大正・昭和‘モード’の源泉－国立美術館 コレクション・ダイアローグ－」が開催される。
国立アートリサーチセンターによる国立美術館の収蔵品活用事業「コレクション・ダイアローグ」の一環で、国立工芸館との協働によって開く展覧会である。
国立工芸館は1977年の開館以来、工芸・デザイン専門の国立美術館として、国内外の工芸・デザイン作品を収集、調査研究し、多種多様な魅力を発信し続けている。
ルネ・ビュトー《幾何学文花瓶》1935-40年頃 国立工芸館蔵 撮影：エス・アンド・ティ フォト
ルネ・ラリック《ブローチ 桑の木と甲虫》1900年頃 国立工芸館蔵 撮影：アロー アート ワークス
本展では、国立工芸館のコレクションのうち、特に大正・昭和初期に流行したスタイルに焦点を当てる。
ジャポニスム、いわゆる日本趣味の影響を受けた19世紀末のアール・ヌーヴォー、20世紀初頭のアール・デコ様式を受け、日本では自国固有の美意識と結びつき、大正ロマンや昭和モダンガール・モダンボーイといった流行を生みだした。
長縄士郎《店粧》1952年 岐阜県美術館蔵
当時の世相を反映したアクセサリーや家具、金属工芸やガラス工芸、雑誌、ポスターなどは今なお輝きを失っていない。
国立工芸館所蔵の工芸・デザイン作品152点を中心に、岐阜県美術館所蔵品の絵画、工芸作品を合わせて紹介。当時の紳士、淑女が愛した工芸からファッションまで、時代を鮮やかに彩ったロマンティック・モダンを楽しむことができる。
作者不詳《イヤリングとイヤリング掛け》1920-30年代 国立工芸館蔵 撮影：野村知也
開催概要
展覧会名：大正・昭和‘モード’の源泉－国立美術館 コレクション・ダイアローグ－
会 場：岐阜県美術館 展示室3（岐阜市宇佐4-1-22）
会 期：2025年11月15日（土）〜2026年2月15日（日）午前10時〜午後6時
前期11月15日（土）〜12月25日（木）／後期1月6日（火）〜2月15日（日）
休 館 日：毎週月曜日（祝・休日の場合は翌平日）、年末年始12月26日－1月5日
夜間開館：11月21日（金）、12月19日（金）、1月16日（金）は午後8時まで
※展示室の入場は閉館の3 0 分前まで
料 金：一般1,000（900）円、大学生800（700）円、高校生以下無料
※（ ）内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費（指定難病）受給者証または登録証の交付を受けている方およびその付き添いの方(1名まで）は無料
※ミライロIDが利用できる
主 催：岐阜県美術館、国立工芸館、国立アートリサーチセンター、岐阜新聞社、岐阜放送
後 援：NHK岐阜放送局
各務鑛三《飾皿 銘祈り》1929年 岐阜県美術館蔵
ルネ・ビュトー《花模様大皿》1920-25年頃 国立工芸館蔵
内藤春治《壁面への時計》1927年 国立工芸館蔵 撮影：藤川清
関連プログラム
記念講演会「国立工芸館の工芸とは」
日 時：2025年11月29日(土)13:30-15:00
会 場：岐阜県美術館 講堂
講 師：唐澤昌宏 国立工芸館 館長
備 考：定員170人 事前申し込み不要 参加費無料
美術講座「大正・昭和のロマンティック・モダン－ファッションと文化」
日 時：2026年1月17日(土)13:30-15:00
会 場：岐阜県美術館 講堂
講 師：齋藤智愛 岐阜県美術館 学芸員
備 考：定員170人 事前申し込み不要 参加費無料
美術講座「大正ロマンとモダン：金工の不思議な魅力を探る」
日 時：2026年2月7日(土)13:30-15:00
会 場：岐阜県美術館 講堂
担 当：正村美里（岐阜県美術館 副館長兼学芸部長）
備 考：定員170名 事前申し込み不要 参加費無料
コレクション・ダイアローグ×クロストーク＆ワークショップ
日 時：2026年2 月15日(日)13:30-15:30(予定)
クロストーク13:30-14:30 / ワークショップ14:30-15:30
会 場：岐阜県美術館 多目的ホール
担 当：岐阜県美術館教育普及係
トーク登壇者：
可児光生 美濃加茂市民ミュージアム 館長
大谷省吾 国立アートリサーチセンター作品活用促進グループリーダー、東京国立近代美術館 副館長
日比野克彦 アーティスト、岐阜県美術館 館長、東京藝術大学 学長
夜間開館ギャラリートーク
日 時：2025年11月21日(金)、2026年1月16日(金)18:00-18:45
会 場：岐阜県美術館 展示室3
担 当：齋藤智愛 岐阜県美術館 学芸員
備 考：事前申し込み不要 要観覧券
大正・昭和‘モードの源泉’ ×ナンヤローネ アートツアー
日 時：2025年11月30日(日)14:00-15:30
会 場：岐阜県美術館 多目的ホール、展示室3
備 考：要事前申し込み 要観覧券
大正・昭和‘モードの源泉’ ×ナンヤローネ アートアクションー
日 時：2026年2月1日(日)10:30-12:00、13:30-15:00
会 場：岐阜県美術館 多目的ホール
備 考：要事前申し込み、参加費無料
パイプオルガン定期演奏会
日 時：2025年12月14日(日)、2026年1月11日(日)各日14:00-(40分程度)
会 場：岐阜県美術館 多目的ホール
杉田禾堂《用途を指示せぬ美の創案》1930年 国立工芸館蔵 撮影：藤川清
竹久夢二《少年》1930-34年頃 国立工芸館蔵 撮影：斎城卓 後期展示（1/6‐2/15）