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展覧会 岡本太郎 愛知展の楽しみ方 愛知県美術館(名古屋)で1月14日-3月14日

愛知展の楽しみ方

 芸術家、岡本太郎(1911~1996年)の芸術人生の全貌を紹介する大回顧展「展覧会 岡本太郎」が2023年1月14日~3月14日、名古屋・栄の愛知県美術館で開催されている。

 岡本太郎の大規模な展示は、生誕100年にあたる2011年、東京国立近代美術館で開かれた「生誕100年 岡本太郎」以来となる。

 大阪展(2022年7月23日~10月2日)、東京展(2022年10月18日~12月28日)に続いて開かれる愛知展が最後。

 本展では、代表作、重要作を集めるとともに、1970年の大阪万博のシンボル《太陽の塔》や、「芸術は爆発だ」などの象徴的な発言、テレビ出演などによって、20世紀後半の日本で確固たる存在感を示した岡本太郎の魅力を展示空間全体で体感させる。

 没後の1998年に生前のアトリエが岡本太郎記念館として公開。1999年には、川崎市岡本太郎美術館が開館した。

 さらに、巨大壁画《明日の神話》がメキシコで再発見され、2008年に渋谷に設置されるなど話題が続き、若い世代を中心に、岡本芸術のパッションに関心をもつ人が増えている。

岡本太郎

 今展では、そんな岡本太郎の作品をさまざまな角度から感じてもらおうと、展覧会のみならず、イベントや、関連企画などがめじろ押しである。

 愛知展では、岡本太郎が愛知県とも関係が深かったことを紹介。序章として、展覧会の冒頭に「岡本太郎と愛知」のセクションを設けた。

 また、岡本太郎のパブリックアートに触れてもらおうと、名鉄電車で巡る!「岡本太郎スタンプラリー」も開催。

 愛知県美術館隣のNHK名古屋放送センタービル1階では、「展覧会 タローマン in 名古屋」(1月14日~3月14日)も開催されている。

 展覧会構成の詳細、見どころについては、別の記事「展覧会 岡本太郎 愛知県美術館(名古屋)で2023年1月14日-3月14日に開催」を参照。

 ドキュメンタリー映画「岡本太郎の沖縄(完全版)」の名古屋シネマテークでの上映(1月21-27日)については、こちら

展覧会 岡本太郎(会場写真)

序章 岡本太郎と愛知

 岡本太郎の作品には、常滑市の伊奈製陶(現・LIXIL)など、愛知県内で制作されたものがある。愛知展で特別に設けられたこのセクションでは、愛知にゆかりのある作品が紹介されている。

 中でも、筆者が懐かしく感じたのは、1971年に栄のオリエンタル中村百貨店(建物は、現在の名古屋栄三越)に設置されたレリーフ「星・花・人」である。

岡本太郎

第1章 “岡本太郎”誕生 ーパリ時代ー

岡本太郎
岡本太郎

第2章 創造の孤独 ー日本の文化を挑発するー

岡本太郎
岡本太郎
岡本太郎

第3章 人間の根源 ー呪力の魅惑ー

岡本太郎

第4章 大衆の中の芸術

第5章 ふたつの太陽 ー《太陽の塔》と《明日の神話》ー

岡本太郎 《明日の神話》 1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵 (c)岡本太郎記念現代芸術振興財団

第6章 黒い眼の深淵 ーつき抜けた孤独ー

岡本太郎

岡本太郎 《雷人》 1995年(未完) 岡本太郎記念館蔵 (c)岡本太郎記念現代芸術振興財団

特設ショップ

(c)岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎スタンプラリー

 名鉄電車で巡る!「岡本太郎スタンプラリー」が開かれている。

 2023年1月14日~2月28日、岡本太郎作品を鑑賞できる施設の中から、下記3カ所のうちの2カ所以上のスタンプを集めると「展覧会 岡本太郎」のオリジナルグッズがもらえる。先着500人。

1 日本モンキーパーク《若い太陽の塔》
2 おかざき世界子ども美術博物館《午後の日》
3 INAXライブミュージアム《「太陽の神話」の原画》

 詳細はこちら

常滑の岡本太郎1952― タイル画も陶彫も、1952年の常滑から始まった ―

 愛知県常滑市のINAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」2階で2023年1月14日~3月14日、「 常滑の岡本太郎1952― タイル画も陶彫も、1952年の常滑から始まった ―」が 開催されている。詳細はこちら

タローマン TAROMAN

 愛知県美術館隣のNHK名古屋放送センタービル1Fで1月14日~3月14日、「展覧会 タローマンin名古屋」が開催されている。

 詳細はこちら。動画はこちら

タローマン
タローマン
タローマン
タローマン

最後までお読みいただき、ありがとうございます。(井上昇治)

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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