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豊田市美術館展覧会「ゲルハルト・リヒター」イベント一覧

会期中に講演会、映画上映会などを開催

 2022年10月15日〜2023年1月29日に愛知・豊田市美術館で開催される展覧会「ゲルハルト・リヒター」で、講演会や映画上映会などのイベントが決まった。

◎レクチャー「リヒターとアメリカ」

講師 荒川徹さん(視聴覚芸術研究・愛知淑徳大学准教授)

 ドイツのアーティストであるリヒターが、米国のポップアートやミニマリズムといった芸術とどのように向き合ったのかを考える。無表情、ロックミュージック、事件といった問題のなかに、あいまいなリヒター作品の輪郭を取り出し、「くっきり」させようとする試み。

日  時:2022年12月4日(日)午後2時-3時30分
会  場:豊田市美術館講堂(*オンラインでの同時配信も予定している)
定  員:170名
応募方法:あいち電子申請・届出システム(講堂での聴講を希望する場合)→公式サイト
受付開始:11月3日(木・祝)
*聴講無料。先着順。定員に達し次第受付を終了する 。オンラインでの聴講には申し込みは必要ない。

荒川徹

 視聴覚芸術研究・愛知淑徳大学准教授。著書に『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』(水声社、2019年、吉田秀和賞受賞)、共著に『映像と文化 知覚の問いに向かって』(藝術学舎、2016年)など。『ユリイカ ゲルハルト・リヒター特集』(2022年6月)に「ディストーション・偽色・スペクトログラム―リヒターの音響」を寄稿した。

◎レクチャー「ホロコーストの記憶と現代美術 ― リヒターの《ビルケナウ》をめぐって」

講師 香川檀さん(表象文化論、20世紀美術、ジェンダー論・武蔵大学人文学部教授)

 リヒター展出品作の《ビルケナウ》(2014年)は、第二次世界大戦時のアウシュビッツ強制収容所で撮影された4枚の写真を出発点に、リヒターが80歳を過ぎてようやく描くことのできた「記念碑的な」作品である。レクチャーでは、ドイツを中心に、戦災の記念碑をはじめ、現代美術における「記憶アート」の観点から、リヒターの《ビルケナウ》がはたして記念碑たりうるのか、なぜリヒターは《ビルケナウ》を塗りつぶしたのか、といったトピックについて考える。

日時:2022年12月17日(土)午後7時-9時
オンラインでの配信→公式サイト
*聴講無料。

香川檀

 表象文化論、20世紀美術、ジェンダー論・武蔵大学人文学部教授。主な著書に『ハンナ・ヘーヒ―透視のイメージ遊戯』(水声社、2019年)、『想起のかたち―記憶アートの歴史意識』(水声社、2012年)、共著に『記憶の網目をたぐる―アートとジェンダーをめぐる対話』(彩樹社、2007年)。『ユリイカ ゲルハルト・リヒター特集』(2022年6月)には「写真に似たもの―ゲルハルト・リヒターの〈記憶絵画〉と女性イメージ」を寄稿。

◎映画上映会『ゲルハルト・リヒター・ペインティング』

日  時:2022年11月3日(木・祝)、11月12日(土)いずれも午後3時から
会  場:豊田市美術館講堂
上映作品:「ゲルハルト・リヒター・ペインティング」(コリーナ・ベルツ脚本・監督/2011年/97分、日本語字幕版)
料  金:無料(企画展チケットが必要)
定  員:80名(先着、開場は午後2時30分から)
参加方法:当日上映開始時刻までに美術館1F講堂に集まる→公式サイト

◎映画上映会『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』

 リヒターは1961年からデュッセルドルフの芸術アカデミーで学び、ジグマー・ポルケ、コンラート・リューク(フィッシャー)ブリンキー・パレルモといった友人に出会った。アカデミーにいたヨーゼフ・ボイスから直接指導を受けることはなかったが、自分とまったく異なるタイプであることから、憧れと反発心を抱いていた。2021年度に豊田市美術館で開催したボイス+パレルモ展とも関連づけ、改めてボイスのドキュメンタリーを上映する。

日  時:2022年11月20日(日)、26日(土)いずれも午後3時から
会  場:豊田市美術館講堂
上映作品:『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』(アンドレス・ファイエル監督・脚本/2017年/107分、日本語字幕版)
料  金:無料(企画展チケットが必要)
定  員:100名(先着、入場は午後2時30分から)
参加方法:当日上映開始時刻までに美術館1F講堂に集まる→公式サイト

◎担当学芸員によるギャラリー・トーク

日  時:2022年10月22日(土)午後12時30分、12月25日(日)午後3時30分、2023年1月22日(日)午後3時30分
会  場:展示室
定  員:20名
*先着順。無線通信機器を使う。
参加方法:当日開始時刻までにインフォメーションカウンター前に集まる→公式サイト

◎学芸員によるレクチャーと関連コンサート

日  時:2022年11月13日(日)午後1時30分開場 午後2時開演
・午後2時    1部レクチャー(30分程度)
・午後2時45分 2部コンサート(1時間程度)
*1部、2部通しでの申し込みになる。
場  所:美術館講堂(要事前申込・先着120名)
料  金:無料
内  容:1部=担当学芸員である鈴木俊晴学芸員のレクチャー / 2部=名古屋ヴィルトゥオーゼンによるコンサート
申込方法:①氏名(ふりがな)②年齢③電話番号④住所を記入の上、件名を必ず「美術館コンサート申し込み」として、豊田市美術館までメール=bijutsukan2@city.toyota.aichi.jp=で申し込む。1人1回限り。先着順。10月28日午後5時で受付終了。

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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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