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アッセンブリッジ・ナゴヤがフェスティバルからアーティスト・イン・レジデンスへ

港まちでうまれる音楽とアート

 音楽と現代美術のフェスティバルとして、2016年から名古屋の港まちを舞台に続けられたアッセンブリッジ・ナゴヤが2021年度から、アーティストがまちに滞在し、制作や活動を展開する「アーティスト・イン・レジデンス(Artist in Residence)=AIR」を中心とした新たな活動に移行する。

 2021年11月13日には、「ポットラックバザール presents 港まちブロックパーティーミニ meets みなと土曜市」「GOFISH & 浮|港まちの屋上ライブ」、「アンサンブル・ヴィオレ|ワークショップ『ドレミの歌で遊ぼう』&コンサート」を開催。

 その後も、AIRに関わるアーティストによる展覧会やコンサート、イベントなど、多彩な音楽やアートを展開する。

 名古屋市、港まちづくり協議会、名古屋港管理組合、公益財団法人名古屋フィルハーモニー交響楽団、公益財団法人名古屋市文化振興事業団で構成するアッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会が主催。名古屋港から築地口エリアにかけた一帯で、年間を通じてプロジェクト・プログラムを展開させる。

 2020年度までは、公共空間や空き家を会場に、フェスティバル形式で、展覧会やコンサート、イベントなど多様なプログラム開催した。

 2021年度からは、港まちを舞台にアーティストや表現者がまちに滞在して制作や活動をすることで、新たな文化を育みながら、音楽やアートのさまざまな試みを発信する。

プロジェクト・プログラム

アッセンブリッジ・スタジオ

 これまでフェスティバルの会場に使用していた旧・名古屋税関港寮を、アーティスト、演奏家らにスタジオとして提供。今回の募集では、2021年11月〜2022年3月、東海エリアを活動拠点とする3 組が対象となる。詳しくは、こちら

港まちの社交場《NUCO》

 アッセンブリッジ・ナゴヤが始まった2016年、約20年間空き家だった元・寿司屋が、アーティストユニット LPACK.のプロジェクトとして改修され、まちの社交場《UCO》(ユーシーオー)としてオープンした。

 2018年、UCO一帯の長屋群が取り壊しとなったのを受け、向かいの空き家を借り受け、2019年、新拠点《NUCO》(名古屋市港区名港1-18-4)が始動した。

 ガラス扉や内部のカウンターなど、UCOから部材を移設することで、2つの空間が編み込まれているのが特長。現在はカフェが運営され、社交場になっている。

日時|木曜、金曜、土曜 OPEN 12:00–18:00(L.O.17:30)
*第2・第4金曜日 12:00–20:00(L.O.19:30)
詳しくは、こちら

レジデンス・アンサンブル プロジェクト

 東海エリアを中心に活躍する演奏家が港まちの人々と一緒にコンサートや、音のある風景を創りだす。2021年11月〜2022年2月
、名古屋港〜築地口エリア一帯で、各種コンサート、公開練習等を予定している。
【参加演奏家】
アンサンブル・ヴィオレ(木管五重奏)
細川杏子(F)、河野真子(Cl)、田中梨彩(Ob)、山崎瑞季(Hr)、巣立ひかり(Fg)

岡林和歌(Cl)、美郷(Perc)、近藤幹夫(Marimba)
・白神由美子(Pf)

ポットラックバザール presents 港まちブロックパーティーミニ meets みなと土曜市

 これまで多様なアーティストを招いてきた「港まちブロックパーティー meets ポットラックバザール」を2021年11月13日(土)10:00〜15:00、港まちづくり協議会による月に一度の「みなと土曜市」に合わせて開催する。場所は、築地口商店街界隈、江川線沿い歩道エリア。詳細は、こちら

 音楽ライブやパフォーマンスなどは、感染症の流行が続く状況を踏まえ、複数日に分散させて開催する。

GOFISH & 浮|港まちの屋上ライブ

 2021年11月13日(土)13:00から、 港まちポットラックビル屋上で、GOFISH(テライショウタ)と浮(米山ミサ)によるライブを開催する。

 それぞれのパフォーマンスのほか、昨年、テライが港まちで制作した楽曲や、この日限りのコラボレーションを含めた盛りだくさんのプログラムが展開する。詳細、予約は、こちら

アンサンブル・ヴィオレ|ワークショップ「ドレミの歌で遊ぼう」&コンサート

 2021年11月13日(土)、港まちポットラックビル ル1Fで、レジデンス・アンサンブル プロジェクトに参加するアンサンブル・ヴィオレによる楽器ワークショップとコンサートが開催される。

 レジデンス期間中、港まちで継続的に活動するアンサンブル・ヴィオレとともに楽器に親しみ、演奏を楽しむ。 楽器ワークショップは10:00−11:00、コンサートは11:00−11:30。

 

詳細、予約受付などは公式サイト

過去のアッセンブリッジ・ナゴヤ

 2020年のアッセンブリッジ・ナゴヤは、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020 アーティスト、プログラムの全容を発表」「ミヤギフトシ アッセンブリッジ・ナゴヤ 12月13日まで。現代美術展レビュー①」「三田村光土里・折元立身 アッセンブリッジ・ナゴヤ 12月13日まで。現代美術展レビュー②」「上田良・丸山のどか アッセンブリッジ・ナゴヤ 12月13日まで。現代美術展レビュー③」を参照。

 2019年のアッセンブリッジ・ナゴヤは、「アッセンブリッジ・ナゴヤ2019 11月10日まで」を参照。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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