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アッセンブリッジ・ナゴヤ2020 アーティスト、プログラムの全容を発表

目次

アッセンブリッジ・ナゴヤ2020 アーティスト、プログラムの全容を発表

 アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会が、2020年10月24日〜12月13日(木曜、金曜、土曜、日曜、祝日)に名古屋港〜築地口エリア一帯で開く音楽と現代アートの芸術祭「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020」の全容を発表した。

 実行委は、既に第1弾のアーティスト等を発表

 「名フィルメンバーの対話で綴る 2020―演奏会空白のとき―」の配信についても公表している。

 2016 年から、名古屋市港区エリアで開催。 5 回目となる今回は、新型コロナウイルス感染症によって、文化や芸術に触れる機 会が限られている中、多彩な音楽・現代アートのプログラムを発信し、豊かな時間を届ける。

●新たに発表となったプログラム

アートプログラム: 中部地区で建築を学ぶ学生有志とともに、空き家問題、建築活動に取り組む「みなとまち空き家プロジェクト」が、アドバイザーに川勝真一(RADディレクター/建築リサーチャー)を迎え、5年間の活動をまとめるアーカイブ展示と、まちな かをめぐる「リノベーション屋台」を実施。
 トークシリーズ「地域美学スタディ」や、現代美術展出展アーテ ィストによるトークも開催する。

サウンドブリッジ: 「港まちで再会する映像プロジェクト」に、浅井信好、石若 駿、イ・ヘジ、呂布カルマの参加が新たに決定。井手健介によるライブは、名古屋港を航走するボートでの演奏を岸から鑑賞する。

●MUSIC

アーティスト

野村 誠 / 鈴木 潤 / 北口大輔 / 松谷阿咲 / アイリス・レゲヴ / 石橋直子 / 佐藤有沙 / 富久田治彦 / 満丸彬人 /ロバート・ボルショス / ゲオルギ・シャシコフ / 黒河内彩 / Le Bois Quartet / 引田香織 / 小松 大 /大橋志麻 / マーメイド・ストリングカルテット / 益川京子 / 永井聖子 / パシフィック カルテット / mica+hachi

プログラム概要

●B e ethove n 250 ワークショップ& 北口大輔リサイタル
未来を担う子供たちに向けて、「音楽を続けたい」「やっていてよかった」と思えるような音楽体験や音楽家との出会いをワーショップとコンサートというかたちで届ける。
●レジデンス・アンサンブル プロジェクト
若手音楽家が港まちに滞在し、演奏家のいるまちの姿をつくる「レジデンス・アンサンブル プロジェクト」を実施。滞在期間を通して、自分たちの内面の世界を広げていくさまを実現する。
●みなとまちのうたプロジェクト
昨年、楽曲制作として始まったプロジェクトは、制作過程を記録しながら、アーティストの目から見た今を音と言葉で表す「みなとまちのうたプロジェクト」という新しいかたちで展開させる。
●アウトリーチ
継続的に地元の演奏家の活躍する機会も創出。対面型のコンサートやアウトリーチ活動を進める。

プログラム

北口大輔がチェロリサイタルするかと思いきや・・・野村と鈴木が乱入してみた!ークラシックジャズチャンプルー

1.2 3(月・祝)14: 5 0 ‒15: 5 0
会場|ポートハウス
出演|北口大輔(Vc)、鈴木 潤(K e y)、野村 誠(作曲、K e y)
料金|無料* 要予約
定員|6 0 名
プログラム|J.S. Bach:無伴奏チェロ組曲より第一番 、P. デズモンド:テイク・ファイブ、
野村誠:迷惑な反復コーキョー曲 B e e t h o ve n 2 5ほか

迷惑な反復コーキョー曲 Beethoven 250を弾いてみよう!

1.2 3(月・祝)14: 0 0 ‒14: 3 0
会場|ポートハウス
出演|野村 誠(作曲、K e y)、鈴木 潤(K e y)、北口大輔(Vc)
料金|無料 * 要予約
定員|2 0 名
対象|楽器を演奏できる小中学生
楽器|オーケストラで演奏される楽器(ヴァイオリン、フルート、トランペットなど)
プログラム|野村 誠:迷惑な反復コーキョー曲 B e e t h o v e n 2 5 0 ほか

名フィルメンバーの対話で綴る2020 ー演奏会空白のときー

インタビュー1
出演|松谷阿咲(Vn)、アイリス・レゲヴ(Vc)
ライブ配信日|10.11(日)19 : 0 0 ‒19 :45
インタビュー2
出演|石橋直子(Va)、佐藤有沙(Vc)
ライブ配信日|10.11(日)2 0 : 0 0 ‒2 0 :45
インタビュー3
出演|富久田治彦(F l)、満丸彬人(F l)
ライブ配信日|11. 8(日)19 : 0 0 ‒19 :45
インタビュー4
出演|ロバート・ボルショス(C l)、ゲオルギ・シャシコフ(Fg)
ライブ配信日|11. 8(日)2 0 : 0 0 ‒2 0 :45
インタビュアー|西田雅希(キュレーター)

☆ライブ配信は、 s t a n d .f mこちらから  
アーカイブは、 n o t eこちらから

かたり、かなでる~海のむこうと水辺から

料金|無料* 要予約
定員|各公演6 0 名(予定)
企画|公益財団法人名古屋市文化振興事業団

うみとさかなのものがたり~ 朗読× 弦楽四重奏

10 . 24(土)14: 0 0 ‒14:4 5
会場|ポートハウス
出演|黒河内彩(朗読)、L e B o i s Q u a r t e t[宇佐見優(Vn)、 金谷寧々(Vn)、山内佑太(Va)、貫名紗詠(Vc)]
題材|「スイミー」「さかなはさかな」「海を見たくま」

旅する歌の舟× アイルランドの風

10 . 2 5(日)14: 0 0 ‒15: 0 0
会場|ポートハウス
出演|引田香織(Vo , K e y)、小松 大(F i d d l e , Va)、大橋志麻(I r i s h H a r p)
曲目|アイルランド伝統曲:ハープ& シャムロック
引田香織:ぼくは言う(詞:谷川俊太郎) ほか

小西・中村特許事務所 p r e s e n t s 人魚姫~ 弦楽四重奏× 語り× 人形

11 . 21( 土)14: 0 0 ‒14: 5 0
会場|ポートハウス
出演|マーメイド・ストリングカルテット[森本千絵(Vn)、波馬朝加(Vn)、箕浦理恵(Va)、山田真吾(Vc)]、益川京子(語り)、永井聖子(人形操演)
曲目|J. テイラー:L i t t l e M e r m a i d、J. テイラー:M e r m a i d f a r e w e l l ほか

レジデンス・アンサンブル プロジェクト

滞在期間|10. 24(土)‒11. 2(月)
会場|名古屋港~築地口エリア一帯
出演|パシフィック カルテット[ 香田早智(Vn)、堀 脩史(Vn)、鶴 友見(Va)、丹羽あいり(Vc)

みなとまちのうたプロジェクト

note 配信|note .com/ab n2020 mu s ic(アッセンブリッジ・ナゴヤ2020_ 音楽)
出演|mica+hachi
協力|港まちづくり協議会

●ART

アーティスト

上田 良 / L PACK. / 折元立身 / 丸山のどか / 三田村光土里 / ミヤギフトシ
[SOUND BRIDGE]/ 浅井信好 / 石若 駿 / 井手健介 / イ・ラン / イ・ヘジ / 大城 真 / 角銅真実 / Gofish / 呂布カルマ

現代美術展『パノラマ庭園 -亜生態系へ-』

コンセプト

造園家ジル・クレマンが著作『動いている庭』で提示した「できるだけ合わせて、なるべく逆らわない」(山内朋樹訳、2 0 15 年)という態度を受け、 「パノ ラマ庭園」をテーマに、名古屋港エリアを変容しつづける庭に見立て、変化への応答を試みる。

5 年目の区切りとなる今年は、原点に立ち返り、「つくる/うまれる場所」としての 港まちを改めて考える。5 年間で、空き家を整備し、活動や制作の拠点としてきたが、いくつかは解体され、別の場所に移動した。

変化を受け入れつつ、メンテナンスを重ね、「できるだけ合わせて、なるべく逆らわない」姿勢を大事にしながらも、人々の暮らしに介入する。

美学者で庭師の山内朋樹は「ありふれた草花や鉢植えがそこにあることが、失調した世界に、わずかばかりの秩序をあた えている」状態を、「亜生態系」と呼ぶ。パンジーのような凡庸な外来種がプランターに植えられている情景が、人びとに落ち着きを与えるように、 混沌の中に小さな秩序を生み出す。

「オープンエンド(おわりなき過程)」「境界をまたぐ」「移動と交換」「ポイエシスとミメーシス(制作と再現)」をキーワードに、アーティストたちのプロジェクトを展開する。

概要

会期|2 020.10. 24(土)‒12 .13(日) 会期中の木曜、金曜、土曜、日曜、祝日開場
休場日|月曜、火曜、水曜
開館時間|11: 0 0 ‒19 : 0 0  * 名古屋港ポートビル展望室は 9 : 3 0 ‒17: 0 0
[入場は閉館の3 0 分前まで]
会場|港まちポットラックビル [ アッセンブリッジ・ナゴヤ総合案内]、スーパーギャラリー、内藤ガレージ、N U CO、旧・名古屋税関港寮、名古屋港ポートビル展望室
料金|ブリッジパスが必要

その他のプログラム

L PACK. 《NUCO》

約20 年間、空き家になっていた旧・潮寿司。「空き家再生スクール」を経て、2016 年から、《U C O》として息を吹き返した空間は、人びとが集う「社交場」として開かれている。 2 0 18 年、惜しくも取り壊しとなったが、これまでの活動やコミュニティを継続するべく、機能を移転し、新たな空き家を再生して、《N U C O》としてスタートしている。開場日はカフェ営業。

みなとまち空き家プロジェクト

「みなとまち空き家プロジェクト」は、中部地区で建築を学ぶ学生とともに港まちを舞台に、 空き家問題、建築活動に取り組むプロジェクト。5 年間の活動をまとめるアーカイブの展示とともに、会期中、リノベーション屋台がまちなかを巡る。
会期|10 . 24(土)‒12 .13(日)11: 0 0 ‒19 : 0 0
[木曜、金曜、土曜、日曜、祝日開場]
会場|スーパーギャラリー
共同企画・監修|米澤 隆(建築家/アッセンブリッジ・ナゴヤ アーキテクト)
アドバイザー|川勝真一(R A D ディレクター/ 建築リサーチャー)

地域美学スタディ

美術館の作品収蔵に着目し、地域の美術館のコレクション構築と地域美術史の形成について考える。
v o l .11「地域の美術史を更新すること」
日時|12 .13(日)15: 0 0 ‒17: 0 0
会場|港まちポットラックビル
ゲスト|鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)、副田一穂(愛知県美術館学芸員)、増田千恵(編集・制作)
定員|15 名 要予約
参加|ブリッジパスが必要

ミヤギフトシ アーティストトーク

2016 年に発表した《いなくなってしまった人たちのこと》の続編で、愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル 映像作品として制作された新作《音と変身》について、プロデューサーの越後谷卓司を迎えて、聞く。
日時|10 . 24(土)15: 0 0 ‒16 : 3 0
ゲスト|越後谷卓司(愛知県美術館主任学芸員)
会場|港まちポットラックビル
定員|15 名 要予約
参加|ブリッジパスが必要
協力|愛知県美術館

上田良 アーティストトーク

日時|10 . 2 5(日)14: 0 0 ‒15: 0 0
会場|港まちポットラックビル
定員|15 名  要予約
参加|ブリッジパスが必要

丸山のどか アーティストトーク

日時|10 . 2 5(日)16 : 0 0 ‒17: 0 0
会場|旧・名古屋税関港寮
定員|15 名 要予約
参加|ブリッジパスが必要

三田村光土里 アーティストトーク

日時|12 . 6(日)15: 0 0 ‒16 : 0 0
会場|旧・名古屋税関港寮
定員|15 名 要予約
参加|ブリッジパスが必要

L PACK. × フクナガコウジ New Useful Copied Objects

《UCO》《NUCO》のロゴを毎年デザインしてきたデザイナー、フクナガコウジによるNUCO グッズの公開制作。シルクスクリーンで、新たなNUCO のロゴを使ったグッズを発表。持参したアイテムにプリントして、オリジナルNUCO グッ ズをつくることもできる。(先着10 名)
日時|10 . 24(土)13: 0 0 ‒18 : 0 0
会場|N U C O
ゲスト|フクナガコウジ(デザイナー/ U C O・N U C O ロゴデザイン)
プリント代|1 点につき5 0 0 円から(別途生地代がかかる場合があります)

ミヤギフトシ モームとNUCO

ミヤギフトシのテキストによるプロジェクト「お菓子とビールを読みながら」から生まれた「洋菓子モーム」。この日限りのスペシャルスイーツを、《N U C O》のドリンクとともに楽しめる。
日時|10 . 31(土)11: 0 0 ‒19 : 0 0(なくなり次第終了)
会場|N U C O

L PACK. NUCOの1日

《UCO》《NUCO》では、この5 年間で、カフェを中心に、イベントやライブ、展示、ワークショップなど、さまざまな企画を展開した。メンバーとともにUCO、NUCO を開いてきたL PACK. がホストになって、モーニングやライブ、バータイムなど、これまでの活動を凝縮した1 日を届ける。 スケジュールや詳細は、ウェブサイトで。
日時|11.14(土)7: 0 0 ‒2 1: 0 0
会場|N U C O
ホスト|L PA C K .

● SOUND BRIDGE

アーティスト

浅井信好 / 石若 駿 / 井手健介 / イ・ラン / イ・ヘジ / 大城 真 / 角銅真実 / Gofish / 呂布カルマ

コンセプト

港まちとアーティストの表現が響きあう試みを、ライブ、パフォーマンス、祭りといった形態を用いて、多様なアプローチで展開。まちに息づく文化と、音楽やアートをはじめとした数々の要素がシームレスにつながり、アーティストと観客が時間と場所を共有する。

プログラム

港まちで再会する映像プロジェクト

これまでサウンドブリッジに出演したアーティストたちが、「港まち」と再会。さまざまなロケーションを舞台に共演し、新たに港の風景と出会う。その様子を映像に記録、上映することで、アッセンブリッジ・ナゴヤの軌跡とともに、港まちの新たな情景が浮かび上がる。
10 . 24(土)‒12 .13(日)11: 0 0 ‒19 : 0 0
[木曜、金曜、土曜、日曜、祝日開場]
上映会場|築地シティ住宅2F・テナントスペース東側奥
鑑賞にはブリッジパスが必要

プログラム①
出演|角銅真実、大城 真
プログラム②
出演|石若 駿、浅井信好、呂布カルマ
プログラム③
出演|G o fi s h、イ・ラン、イ・ヘジ
上映スケジュール
プログラム①|10 . 24(土)‒11. 8(日)
プログラム②|11.12(木)‒11. 2 3(月・祝)
プログラム③|11. 26(木)‒12 . 6(日)
プログラム① ② ③|12 .10(木)‒12 .13(日)

井手健介ライブ

アッセンブリッジ・ナゴヤ2020、アート部門出展作家のミヤギフトシによる港まちを舞台にした 映像作品《音と変身/ S o u n d s , Me t amo r p h o s e s》に出演する音楽家・井手健介のライブ。

プログラム1
井手健介とモームとNUCO

映像作品《音と変身/ S o u n d s , Me t a m o r p h o s e s》の撮影会場の一つN U C O で、井手健介が音楽を奏でる。ミヤギフトシによる洋菓子モームのお菓子とドリンク付き。
10 . 31(土)9 : 3 0 ‒10 : 3 0
会場|N U C O
参加|¥1, 5 0 0(別途、ブリッジパスが必要になります)* 洋菓子モームのお菓子とドリンク付き
定員|10 名 要予約

プログラム2
T h e Lo n e ly Su r fe r

名古屋港を航走するボートに乗って井手健介が海上から音楽を奏で、その演奏を岸から鑑賞するプロジェクト。港に響くさまざまな音、波や風、対岸の景色など、音楽と名古屋港の環境をまるごと堪能する。
11.1(日)15: 0 0 ‒16 : 0 0(終了予定) 
・14: 3 0 より、ポートハウスで受付いたします。
・受付後、14:4 5 以降に会場にご案内いたします。
出演|井手健介
ゲスト|テライショウタ(Fr o m G o fi s h)
チケット料金|¥1, 5 0 0(別途、ブリッジパスが必要になります)
定員|2 5 名 要予約

港まちブロックパーティー

ブロック(街区)の住民が集まって行う地域のお祝いや祭りを意味する。パフォーマーによるステージやマーケットを開催予定。フェスティバルの最終週に、音楽やアート、港まちの文化が集まり、世代を超えてみんなで楽しむ。
12 .12(土)
会場|港まちポットラックビル、ほか築地口商店街界隈 
詳細は決まり次第、ウェブサイトで

●チケット情報

チケット

ブリッジパス 

¥ 70 0
現代美術展やプログラムに参加するための共通のパス。
アッセンブリッジ・ナゴヤ総合案内(港まちポットラックビル)とイベント会場でご購入できる。名古屋港ポートビル展望室入場券を含む。

予約

音楽のプログラムの予約はウェブサイトの「チケット」から。
アート、サウンドブリッジのプログラムの予約はこちらから

●パンフレットが完成

パンフレットはウェブサイトからダウンロードできる

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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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