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高山明さんに芸術選奨新人賞 あいちトリエンナーレでコールセンター設置

2020年3月5日の朝日新聞によると、昨年、「あいちトリエンナーレ2019」に出品し、企画展「表現の不自由展・その後」の中止に際し、不自由展に対する多様な意見を電話で受け付けるコールセンターを開設した演出家、アーティストの高山明さんが、文化庁の本年度芸術選奨文部科学大臣新人賞の1人に選ばれた。不自由展の中止後、高山さんは、主催者の公式の窓口とは別に、アーティストらで電話応対する「Jアート・コールセンター」を設置した。
 文化庁は、不自由展の混乱を受け、手続き上の不備を理由に、トリエンナーレに対していったん採択した補助金全額を不交付とし、物議を醸した。同紙によると、高山さんら、あいちトリエンナーレの参加アーティストは2019年11月、全額不交付決定の撤回を求める署名を文化庁に渡そうとしたが、宮田亮平長官が面会に応じなかったため、不誠実だとして、提出を取りやめた。
 そうした経緯とは裏腹に、トリエンナーレで高山さんが取り組んだコールセンターの取り組みについて、文化庁は、アーティスト自身が電話を通じて市民と対話を重ね、芸術の役割を問いかけようとしたものだと評価。芸術と社会の間に新たな回路の構築を期待させるとした。
 他に、美術家のイケムラレイコさん、現代美術家・作曲家の池田亮司さんら19人が、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。高山さん、劇作家・演出家の瀬戸山美咲さん、美術家の宮永愛子さん、映画監督の白石和彌さんら11人が新人賞に決まった。

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伝えること、文化芸術とメディアについて

1980年代から、名古屋、東京、関西で文化芸術を見てきた。新聞文化面、専門雑誌、「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、自ら新聞文化欄を編集、美術、映画、演劇などの記事を書いてきた。2000年代に入ると芸術批評誌を立ち上げ、2019年にはWEBメディアを始めた。文化芸術とメディアの関係、その歴史的展開、メディアリテラシー、課題と可能性、レビューや伝わる文章の書き方、WEBメディアの意義、構築方法について、若い世代に伝えたいと考えています。

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