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あいちトリエンナーレ 組織委の会長候補に大林剛郎さん

 2020年4月27日の朝日新聞(WEB)、中日新聞(WEB)などによると、愛知県の大村秀章知事は2020年4月27日、2022年に予定される次回の「あいちトリエンナーレ」に向け、組織委員会(仮称)の会長候補に民間から大手ゼネコン・大林組(東京)の大林剛郎会長を選んだと発表した。夏に正式決定する。
 組織委員会は、芸術監督やテーマ、予算などを決める。愛知県は、現代美術への造詣が深く、海外のアート事情も知っていることを条件に人選を進めていた。大林会長は、現代アートのコレクターとして知られ、森美術館の理事、 米ニューヨーク近代美術館の国際評議員などを務めている。
 2019年のあいちトリエンナーレでは、「表現の不自由展・その後」の内容に抗議が殺到し、展示が一時中止に追い込まれるなど混乱した。県の検証委員会は、政治的な立場である知事が実行委の会長であったため、展示内容の選定に関わる判断を芸術監督に委ねる形にならざるをえなかったとも指摘。県は、 組織体制の見直し案の中で、組織委の会長は民間から起用するとしていた。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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