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ヌトミック+細井美裕『辿り着いたうねりと、遠回りの巡礼』愛知県芸術劇場小ホールで2023年10月27-29日に上演

マルチチャンネルスピーカーと身体のための演劇作品

 名古屋・栄の愛知県芸術劇場小ホールで2023年10月27日から29日まで、ヌトミック+細井美裕「マルチチャンネルスピーカーと身体のための演劇作品『辿り着いたうねりと、遠回りの巡礼』」が上演される。

 マルチチャンネルスピーカーと俳優の関わりに焦点を当てたインスタレーション×演劇作品。小ホールで上演する先駆的、実験的シリーズ「ミニセレ」常連の若手アーティスト2人による演劇とインスタレーションのはざまの作品である。

 オンライン配信の普及で、現実の空間のみで体感できる身体性や光、音の存在価値が増している。同劇場では2022年12月から、本公演に向け、スピーカー、スポットライトなどの可能性を探る実験がスタートしている。

 劇団「ヌトミック」主宰の額田大志は演劇の観点から、サウンドアーティストの細井美裕は音響の観点から、現実空間における作品づくりを見つめ直す。


 音楽バンド「東京塩麹」も主宰する額田は、細井とは、これまでもライブで複数回にわたりコラボレーションを行なってきたが、舞台作品としては、2021年4月に上演した『波のような人』以来 2 回目の共作である。

 その際も、マルチチャンネルスピーカーと俳優に焦点を当て、フランツ・カフカの『変身』を下敷きに、通常は知覚できない心臓の鼓動や血流の音をマルチチャンネルで再生させる演劇作品に挑んだ。

 今回は、額田が書き下ろしたオリジナルの戯曲を用いたクリエイション。

 他界した親族の遺骨を海に散骨しにいくある夫婦。一見、何不自由無く都会で生活している人が亡くなった際に浮き彫りになる問題や、目には見えない個人的な不安を舞台化することで、演劇とサウンドの両面から、日常的な音の存在と心情に揺さぶりをかける。

公演情報

公 演 名: ヌトミック+細井美裕 マルチチャンネルスピーカーと身体のための演劇作品『辿り着いたうねりと、遠回りの巡礼』

日  時:2023年10月
27日(金)19:00/20:30 開演
28日(土)11:00/12:30/17:00/18:30 開演
29日(日)11:00/12:30/15:30/17:00 開演
※開場は開演の15分前、上演時間は約30分、休憩なし、各回定員20名程度

会  場:愛知県芸術劇場小ホール

入場料金:一般1,000円 U25 500円

※U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)
※未就学児入場不可。28日(土)11:00、12:30の公演のみ託児サービスあり。有料、要予約、10月2日(土)締め切り。託児の問い合わせはオフィス・パレット=☎0120-353-528、携帯からは052-562-5005、月~金9:00~17:00、土9:00~12:00、日・祝日は休業
※視覚に障がいがある人へのサポートとして、事前にプログラムのデータをEメールで送ることができる。
※車椅子席、パンフレットデータの事前送付を希望する人は劇場事務局(☎052-211-7552/ contact@aaf.or.jp)まで連絡する。

販売場所
愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス
○愛知芸術文化センタープレイガイド(地下 2 階)
☎052-972-0430
平日 10:00~19:00、土日祝休日 10:00~18:00(月曜定休/祝休日の場合は翌平日)

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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