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「SPAC-ENFANTS-PLUS」新作公演『Reborn -灰から芽吹く-』静岡芸術劇場で8月27-28日

「スパカンファン-プラス」新作公演『リボーン』

 静岡県の中高生が振付家・ダンサーのメルラン・ニヤカムさんと新しい舞台を創作する国際共同プロジェクト「SPAC-ENFANTS -PLUS ( スパカンファン-プラス )」の新作公演『Reborn(リボーン) -灰から芽吹く-』が 2022年8月27、28日14:00から、静岡市の静岡芸術劇場で上演される。

  「スパカンファン」は、フランスを拠点に国際的な活動を展開するメルラン・ニヤカムさんを迎え、2010年に始動。

 2019年度からは、人生経験を重ねた55歳以上のメンバーが加わり、「スパカンファン-プラス」として新たな段階に突入した。

 3年を経て、いよいよ今夏、14-79歳のメンバー18人による新作を披露する。

舞台の概要

振付・演出:メルラン・ニヤカム
振付アシスタント:太田垣悠
出演:ダンスかんぱにー「SPAC-ENFANTS-PLUS=スパカンファン-プラス」
 伊藤尊、井上さつき、宇佐美順子、大石美亜、落合久信、笠原麻美、川上真央、川本佳恵、小林慶子、小林玲子、長島美結、平松奈倖、前田展子、水上一美、守屋歩乃花、山田としみ、渡邉愛主華、渡邉みなみ
公演日時:2022年8月27日(土)、28日(日)各日14:00開演
会場:静岡芸術劇場(グランシップ内)

チケット

一般:4,200円 / ペア割引:3,700円 (1枚につき)
U-25/学生割引:25歳以下の人・大学生・専門学校生2,000円、高校生以下1,000円
◉予約・問い合わせ:SPACチケットセンター
 TEL. 054-202-3399 (10:00〜18:00)
SPAC公式WEBサイト

メルラン・ニヤカムさんステートメント

 『Reborn』を通じて、私たちは「幸せ」について改めて問いかけていこうと思います。もしかしたら、幸せはちょっとした視線や、笑顔の中にひそんでいるのかもしれない、なんて思いながら・・・。

 そうして失われた時間を生きなおすのです。燃えつきた灰から新たに生まれ直すのです。そして観客のみなさんと、ルネサンス—— 芽吹きの喜びを共にかみしめたいと思います。

見どころ

 何度も芽吹く草木のように、人生を祝う歌のように—。この舞台で観客とともに「幸せ」を見つめる。

 新型コロナウイルス感染症により活動延期を余儀なくされながらも、2019年度から、日本とフランスをオンラインでつなぎ、稽古を積み重ねてきた。

 そして、今年3年ぶりに振付・演出のメルラン・ニヤカムさんの来日が実現。

 新作『Reborn』は、コロナ禍や地球環境、移民など、現代社会が抱えるさまざまな問題を示唆しつつ、何度も芽吹く草木のように、「生まれ直す」「再び生きる」意味を見出すといった普遍的な力強さが明示されている。

 静岡ならではの「お茶摘み」の振付を取り入れるなど、ユニークで、楽しく幸せな気持ちになるような作品に仕上がっている。

 世代を超えたエネルギッシュな静岡のアフロ・ジャパニーズ・コンテンポラリーダンスである。

「スパカンファン」これまでの歩み

2010年 プロジェクト始動、『ユ メ ミ ル チ カ ラ‐REVEDE TAKASE‐』初演
2011年 『タカセの夢』と改題し「ふじのくに⇄せかい演劇祭」に参加、同年8月には東京、静岡公演を実施
2012年 新たなメンバーが参加
2013年 韓国、大阪公演を実現
2014年 ニヤカムさんの故郷カメルーンの首都・ヤウンデでの公演を実現
2015
-17年 3月、新たなメンバーがオーディションで選ばれ、2年間にわたるプロジェクトとして新作『ANGELS』の創作を開始
2018年 静岡公演に加え、東京芸術祭2018直轄プログラム『ANGELS 空は翼によって測られる』として上演
2019年 プロジェクト10年目。人生経験を重ねた55歳以上のメンバーが加わり、「スパカンファン-プラス」として新しい段階に突入。最年少14歳から最高齢79歳まで、ともに創作に取り組む。

メルラン・ニヤカム

 振付家、ダンサー、歌手、俳優、ラ・カルバス・カンパニー主宰(Compagnie La
Calebasse)。

 14歳でカメルーン国立バレエ団に入団。16歳で首席ダンサーとなる。

 1990年にラ・カルバス・カンパニーを立ち上げ、1991年金の穂賞、最優秀ダンサー賞などを受賞。

 1992年よりフランスに拠点を移し、フランスで絶大な人気を誇るモンタルヴォ・エルヴュ・カンパニーなどの作品に出演。

 振付家としても活躍し、代表作の『遊べ!はじめ人間』が「Shizuoka 春の芸術祭」(2007年、2008年)でも上演された。

 2014年には、20年ぶりに母国カメルーンで『ダンシング・アフリカ』を創作し「ふじのくに野外芸術フェスタ2015」で上演、アフリカでのさらなる展開を模索している。

 2010年より、SPAC-ENFANTSプロジェクトを手がける。

太田垣 悠

 9歳からバレエをはじめ、15歳で単身渡仏。リヨン国立高等コンセルヴァトワールを卒業後、リヨンオペラ座バレエ団やスイスのグラン・テアトル・ドゥ・ジュネーブで10年以上にわたり幅広い作品を踊る。

 2016年から、フリーとしてさまざまな振付家の作品を踊るかたわら、フランスのダンス教師国家資格を生かし、プロ、アマチュアにコンテンポラリー・ダンスやバレエを教える。

 2017年に帰国後、SPAC-ENFANTSプロジェクトで、振付アシスタント、通訳を務める。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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