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ヌトミック『ぼんやりブルース2022』愛知県芸術劇場小ホールで12月2、3日上演

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

東日本大震災、パンデミックが背景 現代を多様な音楽とともに描く

 東京を拠点に活動する演劇カンパニー、ヌトミックの最新作『ぼんやりブルース2022』」が2022年12月2、3日、名古屋・栄の愛知県芸術劇場小ホールで上演される。

 ヌトミックは、演出家・作曲家・劇作家の額田大志さんが主宰し、2016年に結成された。額田さんはコンテンポラリーポップバンド「東京塩麹」も主宰し、CM曲などを手掛けている。

 2016年、愛知県芸術劇場主催の第16回AAF戯曲賞で大賞を受賞。近年は、ジャンルを超えて活躍するアーティストとして注目されている。

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

 2021年初演の『ぼんやりブルース』を22年バージョンとして上演する。

 2011年に起こった東日本大震災と、2020年以降の新型コロナウイルスによるパンデミックの取材を基に、今を生きる人々の不安を多様な音楽とともに描いている。

 『ぼんやりブルース 2022』は、人が生きていく上で立ち向かわなければならない幾つかの不安に、真っ向から向き合った作品である。

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

  2021年10月に、こまばアゴラ劇場(東京)で上演された後、第66回岸田國士戯曲賞の最終候補作品にノミネート。2022年9月には、豊岡演劇祭公式プログラム(兵庫県)で上演され、反響を呼んだ。

ヌトミック

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

 ヌトミックは、ミュージカルともオペラとも異なる新しい音楽劇を立ち上げようと、2016年から活動している。

 「上演とは何か」をベースに、音楽のバックグラウンドを意図した脚本・演出で、パフォーミングアーツの可能性を広げる作品を発表している

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

『ぼんやりブルース』初演(C)コムラマイ(2021年10月こまばアゴラ劇場)

 その音楽劇には、言葉の持つリズムの反復、歌のように奏でられる台詞、大音量で鳴り響くダンスミュージック、日常的な弾き語りなどが含まれる。

 音楽の長い歴史を紐解くように構成された「演劇」ともいえ、その1つの到達点が『ぼんやりブルース 2022』である。

額田大志_(c)コムラマイ/タカラマハヤ

公演概要

日  時:2022年12月2日(金)19:30、3日(土)11:30/15:00 開演
※開場は開演の30分前
※上演時間約85分
会  場:愛知県芸術劇場 小ホール
入場料金:全席自由 一般3,000円 U25 2,500円 高校生以下 1,000円
【チケット】
ヌトミック(corich)
愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス
○愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階)
☎052-972-0430
※平日10:00~19:00、土日祝18:00 まで。月曜定休、祝休日の場合は翌平日。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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