記事内に商品プロモーションを含む場合があります

常設企画展 近代名古屋の日本画界 名古屋市美術館で2025年9月27日-12月7日に開催

明治時代末から昭和戦前期にファーカス

 名古屋市美術館で2025年9月27日〜12月7日、「常設企画展 近代名古屋の日本画界」が開催される。

 明治時代末から昭和戦前期にかけての名古屋と周辺地域の日本画の歴史を辿りつつ、中京画壇の画家の作品を紹介する。同美術館で初めて展示する画家を含む。

 第1章「名古屋開府三百年と中京画壇の成立」では、明治43(1910)年の名古屋開府三百年紀念新古美術展覧会と同時期に活躍した日本画家を特集。

 第2章「東海美術協会と次世代の日本画家たち」では、新古美術展覧会を機に結成された日本初の民間総合美術団体・東海美術協会の活動と、大正から昭和戦前期に名古屋を中心に活躍した画家たちを紹介する。

展覧会概要

会期:2025年9月27日(土)~12月7日(日)
※会期中一部展示替がある。
【前期】9月27日(土)~11月3日(月・祝)【後期】11月5日(水)~12月7日(日)
観覧料:常設展観覧券または「特別展 藤田嗣治 絵画と写真」の観覧券で観覧できる。
会場:名古屋市美術館 常設展示室2・3

イベント

コレクション解析学「東海美術協会の日本画家たち」
日時:11月29日(土)14:00~(約90分)
講師:近藤将人(同美術館学芸員)
会場:名古屋市美術館2階講堂
定員:180名(同日先着順)
料金:無料

みどころ

30人を超える中京日本画家を紹介
 初紹介の画家を含む30人以上の中京地域の日本画家の作品を展示。江戸の伝統を引き継いだ画家、東京・京都で新しい日本画を学んだ画家、画業以外の幅広い活動をした画家など、明治以降の中京の日本画家を、同美術館としては初めて網羅的に紹介する。
展示予定作家(五十音順)
 青木栖古、浅井正臣、朝見香城、石川英鳳、石河有𥻘、大岩聚星、大矢米年、奥村石亭、織田杏逸、織田杏斎、狩野梅斎、喜多村麦子、熊沢古篷、小寺雲洞、近藤白鳳、佐藤空鳴、清水有聲、富田范渓、波多野一岳、服部有恒、林雲鳳、平岩三陽、藤島華僊、松田杏亭、水谷芳年、水野清亭、毛利梅友、森村稲門(宜永)、山田秋衛、横山葩生、渡辺幾春、渡辺秋渓(秋谿)

名古屋で開催された2つの博覧会にも注目
 明治以降に開かれた博覧会は、画家の作品発表の場としても重要な役割を果たした。名古屋では明治43(1910)年の第十回関西府県連合共進会の付帯事業として開催された名古屋開府三百年紀念新古美術展覧会と、昭和3(1928)年の御大典奉祝名古屋博覧会のパビリオンの1つとして建設された美術館(鶴舞公園美術館)が中京美術界発展の大きなきっかけになった。本展では戦前、名古屋・鶴舞公園で開催された2つの博覧会に関する資料も展示する。

中京画壇の紹介・解説リーフレットを発行
 本展の開催に合わせて解説リーフレットを発行予定。本ページでも電子版(PDF)を公開。

最新情報をチェックしよう!
>
CTR IMG