記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ミッドランドクリスマス2020 Daily Life -reclaimed blue 2020- 辻 和美+factory zoomer 12月25日まで

クリスマス アート インスタレーションをガラス作家の辻和美さんが担当

辻和美

 名古屋駅前のミッドランドスクエア商業棟1Fの西側メインエントランスに2020年11月11日〜12月25日、クリスマスアートイルミネーションの一環で、ミッドランドクリスマス2020 「Daily Life -reclaimed blue 2020- 辻 和美+factory zoomer」が展示されている。

毎年、国内外で活躍する気鋭のアーティストを起用し、斬新なインスタレーションで話題を集めるミッドランドのクリスマス。
昨年に続き、名古屋のギャラリー、NAO MASAKIの正木なおさんがアートディレクターを務め、 金沢市を拠点に日々の器を中心に制作するfactoryzoomerを牽引するガラス作家、 辻和美さんが作品を展開した。

 全国のクラフトファンを唸らせ、著名人を含め、国内外に多くのファンを多くもつ辻さん。

辻和美

「Midland Christmas 2020 Daily LIfe -reclaimed blue 2020-」と題された今回の作品は、 高さ約5メートルのガラスのツリー である。

 工房にたまった失敗作や割れてしまったスクラップドガラス(廃ガラス)を溶かすことで生まれるブルーのガラスで制作された。

 コロナ禍で大きく揺れ動いた2020年のすべての傷や痛みを溶かして、新しいそれぞれの日々=Daily Lifeへと向かう――。

 この再生ガラスのプロジェクト「reclaimed blue=再生する青」には、 そんな祈りと希望のメッセージを込められた。

辻和美

 このツリーオーナメントを購入いただき、人々の日々の生活の中に戻っていくことで完成するプロジェクトでもある。

 価値のなかった廃ガラスが、クリスマスのオーナメントという新たな価値として、生まれ変わる。コロナの影響で、閉塞感のある暮らしやネガティブな気持ちが、もう一度明るい未来に向かってほしいとのメッセージだ。

 オーナメントに使われたプレートは、食卓で料理を盛るための器だけでなく、壁掛けのインテリア小物としても楽しめる。

辻和美

 辻和美 カリフォルニア美術大学卒業後、1999年にガラス工房「factoryzoomer」を設立。ガラス器の新しいスタンダードを目指し、デザイン・制作に携わる。
 一方、美術家としては、日常生活における歪みや危うさを表現する。金沢の町にアートを根付かせる活動(アナザームーブメント)をキュレーション。現在まで、既成のジャンルにこだわらない独自のスタイルで、作品を展示している。
 2005年、直営店「factory zoomer/shop」をオープン。2008 年、『Daily Life ―辻和美作品集』を出版した。
 2009年、金沢市文化活動賞。2010~2016年、生活工芸プロジェクトディレクターを務め、2012~16年には、「生活工芸shoplaboモノトヒト」の総合ディレクターを担当。2016年、「factory zoomer/gallery」をオープンした。国内をはじめ、韓国、台北、ヨーロッパ、北米などで展覧会を開催する。

オーナメント販売

辻和美

11月14日から、ツリーオーナメントが購入できる。詳細は、Gallery NAO MASAKIのWEBサイトで。

関連企画 「BLUE x BLUE」

辻和美

 また、関連企画として、 Gallery NAO MASAK で 2020年12月5~25日、「BLUE x BLUE」展が開かれる。詳細は、公式サイト

 【参加作家】辻和美(ガラス)、 金森正起(琺瑯)、 河合悠(キャンドル)、 宮下香代(モビール)、 shino(チョーカー)、 suzusan(ストール)、 薗部悦子(ジュエリー)、ヒムカシ (靴下)

 昨年のイルミネーションは、「ミッドランド・クリスマス2019 ホワイト・ファンタジア ツァイ・シャオチー(蔡筱淇)・吉川公野」を参照。

最新情報をチェックしよう!
>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

CTR IMG