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クリエイティブ・リンク・ナゴヤ設立 12月9日に設立記念シンポジウム 2022年度助成を12月18日まで公募

2022年10月に設立された名古屋のアーツカウンシル

 名古屋市が2022年10月25日に立ち上げた名古屋版アーツカウンシル「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ」の設立記念シンポジウムが12月9日、名古屋・ささしまライブの名古屋コンベンションホール 大会議室406(グローバルゲート4F)で開かれた。

 クリエイティブ・リンク・ナゴヤは、行政から独立した立場で文化芸術活動をサポートし、助成団体などを決めるための任意団体。東海地方の自治体では初の設置となる。

 市の魅力を高める文化芸術の創造・発信を進めるのが狙い。2022年度は、パイロットプログラムとしての助成を実施。今後の取り組みの方向性に反映させる。

 政策提言等をする文化芸術評議会と、クリエイティブ・リンク・ナゴヤの理事会が連動。長期的、包括的な視点で事業を展開する。

 アートの力で新たな価値を生み出す実証プログラムによって、観光・まちづくりなど、さまざまな社会課題に文化芸術を積極的に活用する。

 ディレクターは佐藤友美さん、副ディレクターは笠木日南子さん。コーディネーターは、斎藤学さんと、半田萌さん。

主要事業

 主な事業は「助成・支援」「先駆的な事業の試行」「調査研究・情報発信」である。

助成・支援

 芸術家、文化芸術団体等の自主的な活動を専門的見地から支援。名古屋の文化芸術の魅力を向上させる。

先駆的な事業の試行

 観光・まちづくりなどと連携した先駆的な事業や人材育成プログラムを企画・立案。他分野との協働を促進させ、文化芸術による新たな価値を創造する。

調査研究・情報発信

 各事業の効果検証、政策立案に必要な情報をまとめ、市の文化政策や各事業に関する情報などを国内外に発信する。

設立記念シンポジウム

 シンポジウムは、クリエイティブ・リンク・ナゴヤの設立趣旨や事業方針を紹介するのが狙い。

 シンポジウムは次のとおり。

■クリエイティブ・リンク・ナゴヤ 設立記念シンポジウム
開催日時:2022年12月9日(金)13時30分~15時00分
会  場: 名古屋コンベンションホール 大会議室 406(グローバルゲート 4F)
主  催: 名古屋市、クリエイティブ・リンク・ナゴヤ

 名古屋市の松雄俊憲副市長、理事長に就任した田中英成さん(株式会社メニコン代表執行役社長)のあいさつに続き、徳永智明事務局局長(名古屋市観光文化交流局文化芸術課長)が事業方針や概要を説明した。

 パネルディスカッションでは、名古屋芸術大学教授の梶田美香さん(クリエイティブ・リンク・ナゴヤ理事)、愛知学泉短期大学講師の古橋敬一さん(同)などが意見を交わした。

2022年度助成事業の公募

趣旨・スケジュール

 アーティストや文化芸術団体等の活動の支援を目指し、観光・まちづくりなど他分野との連携、広報、戦略的な展開に向け、助成事業を公募している。

 書類応募期間は2022年12月1日(木)~12月18日(日)〈最終日必着〉。

公募種別

 助成は、A〜Dの4種類がある。

助成A「社会連携」

《文化芸術分野から他分野との連携》
対象:アーティスト・文化芸術団体
助成金額:上限100万円/件
採択予定数:2件程度

助成B「社会連携」

《観光・まちづくりの立場から文化芸術活動との連携》
対象:アーティスト・文化芸術団体以外の事業者・団体(助成Aの対象を除く)
助成金額:上限100万円/件
採択予定数:2件程度

助成C「キャリアアップ」

《新進芸術家の支援・育成》
対象:39歳以下のアーティスト・39歳以下で構成される文化芸術団体
助成金額:上限30万円/件
採択予定数:5件程度

助成D「広報・情報発信」

《文化芸術活動の効果的な発信》
対象:アーティスト・文化芸術団体
助成金額:上限15万円/件
採択予定数:10件程度

助成事業の概要

趣旨、各助成金の概要はこちら。

アーツカウンシルとは

 第二次世界大戦直後に英国で誕生。欧米諸国やシンガポール、韓国など世界各国で設置されている公的な文化芸術支援組織である。

 日本では「文化芸術の振興に関する基本的な方針(第 3 次基本方針)」(平成23年)で、「日本版アーツカウンシル」の導入が示された。

 第4次基本方針、及び「文化プログラムの実施に向けた文化庁の基本構想」(平成27年)では、本格導入が盛り込まれた。

 併せて、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会での文化プログラム実施を契機に、都道府県、市町村などで将来、地域版アーツカウンシルの創設を進めることが示された。

 2022年12月時点で、東京、横浜、浜松、大阪、新潟など、全国各地で取り組みが進んでいる。(「名古屋市文化芸術振興計画 2025」からの引用文を修正)

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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