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「あいち2022」芸術大学連携プロジェクト アートラボあいちと4芸大による連続個展

スズキアヤノ、大野未来、山田憲子、杉谷遊人

 国際芸術祭「あいち2022」芸術大学連携プロジェクト「アートラボあいちと四芸大による連続個展」が、同芸術祭の会期(2022年7月30日~10月10日)に合わせて開催される。

 国際芸術祭「あいち」組織委員会が運営するアートラボあいちのスタッフと、愛知県立芸術大、名古屋芸術大、名古屋学芸大、名古屋造形大の4大学の教員がチームを組み、各大学の卒業・修了後10年以内のアーティストから、各1人を選出。4つの個展を展開する。

 4人のアーティストは、スズキアヤノさん(愛知県立芸術大)、大野未来さん(名古屋芸術大)、山田憲子さん(名古屋学芸大)、杉谷遊人さん(名古屋造形大)。

展覧会の概要

会期

◉スズキアヤノSPRING&SUMMER COLLECTION」
7月30日(土)~8月14日(日)
◉大野未来「片隅で◯になる」
8月20日(土)~9月4日(日)
◉山田憲子「うみになる」
9月10日(土)~9月25日(日)
◉杉谷遊人「語源は話す、いくつかの方法」
10月1日(土)~10月16日(日)

開館時間、休館日、場所など

開館時間:午前11時~午後7時
休 館 日:月曜日休館(祝日は開館)
場  所:アートラボあいち(名古屋市中区丸の内三丁目4-13 愛知県庁大津橋分室2階・3階)
入 場 料:無料
主  催:国際芸術祭「あいち」組織委員会、愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋造形大学、名古屋学芸大学

◉各展示に関連したプログラムを実施予定。詳細は公式サイトで。

作家プロフィール

スズキアヤノ

 2020年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科修士課程油画・版画領域修了。活動拠点は東京都。

 身近な風景やモノがモチーフ。ドローイングを重ねて、かたちを探りながら、ポップな色彩と線によって絵画をつくりあげる。

 “ある”のではなく、“いる”と感じられるような躍動感のある作品である。

 主な展覧会に、個展「オーガナイザー」(2019年、伊勢現代美術館、三重)、「アートフェア東京 -Future Artists Tokyo-」(2019年、国際フォーラム・寺田倉庫、東京)、「3331 ART FAIR 2018」(3331 Arts Chiyoda、東京)。

大野未来

 2021年、名古屋芸術大学美術学部洋画コース卒業。活動拠点は愛知県。

 自己の感情を映し出す鏡のように存在している壁のシミや亀裂、影などを観察し、繰り返し描き出すことで、自分と感情との距離感をつかもうとしている。

 主な展覧会に、「3331 ART FAIR」(2021年、3331 Arts Chiyoda、東京)、「DELTA」(2021年、駒込倉庫、東京)、「あわいの視点 vol.2」(2021年、愛知県美術館、愛知)。

山田憲子

 2016年、名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科卒業。活動拠点は愛知県。

 写真を中心に制作。撮影行為によって生まれる対象との関わり、流れる時間から一瞬のイメージとして抽出された写真を見つめ、反芻する過程を通じ、日常の光景や、記憶、体験に対峙するさまを作品として提示している。

 写真に文章を交え、冊子、壁面、空間展示など、作品ごとに展示を変化させている。

 主な展覧会に、個展「遠くに見える山の名前をおしえて」展(2021年、白枦、愛知)、グループ展「大名古屋電脳博覧会2019」(名古屋市民ギャラリー矢田、愛知)。

杉谷遊人

 2022年、名古屋造形大学大学院造形研究科修士課程洋画研究領域修了。活動拠は愛知県。

 タブラ(tabula)という語をひとつの芸術形式として捉え、タブローの問題を軸に制作する。

 ラテン語で「板」を意味する語「タブラ」が、タブローやテーブルを含むさまざまな語に派生・分化したことに注目。語源にあたるこの語に内在するさまざまな論理、性質によって構成される在り方をタブラとする。

 この形式を作品の基本構造として組み込み、従来とは異なる枠組みによるタブローの構築を試みる。

 主な展覧会に、「day to day」(2018年、名古屋市市政資料館、愛知)、「宙吊りな定着」(2018年、名古屋造形大学内石彫場コンテナU8projects、愛知)、「清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレ」(2018年、清須市はるひ美術館、愛知)。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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