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染色家の柚木沙弥郎さんが死去 101歳

 柚木沙弥郎さんの公式サイトや、報道によると、型染めの第一人者で染色家の柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)さんが2024年1月31日、うっ血性心不全のため死去した。101歳。

 1922年、東京都生まれ。東京帝国大学(東京大学)で美学・美術史を学んだ。学徒出陣から復員後、24歳で岡山県の大原美術館に就職。柳宗悦による民芸運動の思想に動かされ、染色家の芹沢銈介に師事した。

 1972年に女子美術大教授に就任、1987年から1991年の退官まで同大・同短大の学長を務めた。  
 
 1991年、第一回宮沢賢治賞受賞。1993年、東京・渋谷区立松濤美術館で「柚木沙弥郎の染色」展開催。2008年、岡山県立美術館で「柚木沙弥郎―わきあがる色と形」展を開催。2012年、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で「柚木沙弥郎」展を開催。2013年、東京・世田谷美術館で「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」展を開催(翌年、岩手県立美術館に巡回)。2014年、フランス・パリの国立ギメ東洋美術館で「La Danse des formes 柚木沙弥郎」展を開催(翌年、フランス・ニースのアジア美術館巡回)。2018年、東京・日本民藝館特別展「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」展を開催。2019年、神奈川県立近代美術館 葉山で「柚木沙弥郎の『鳥獣戯画』」展、広島・泉美術館で「柚木沙弥郎 生きとし生けるもの」展、愛知・豊田市民芸館で「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」展を開催。2020年、長野・松本市美術館で「柚木沙弥郎のいま」展を開催。2023年、東京・日本民藝館で「生誕100年柚木沙弥郎展」を開催。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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