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未生の美-技能五輪の技 豊田市美術館(愛知県)で10月15日-11月27日

モノづくりにおける人の手わざの重要性

 自動車産業が盛んな「モノづくり」の中心地、愛知県豊田市の豊田市美術館で2022年10月15日〜11月27日、「未生の美-技能五輪の技」が開催される。

 製造業における手わざの意義と、卓越した技能が生み出す精確さの美を知ってもらおうという企画展。

山本糾《未生の美024》2022年、ラムダプリント 作家蔵

山本糾《未生の美024》2022年、ラムダプリント 作家蔵

 モノづくりの現場でどれだけ自動化が進んでも、ロボットに動きを教えるのも、システムを制御するのも人間である。2年に一回開催される技能五輪国際大会では、訓練を重ねた若い技能労働者たちが世界中から集い、腕を競っている。

 本展は、そんな手わざによって生み出された「モノ」に新たな光を当てる。技能者による正確無比な製作物約25点と、それに触発された美術作家の写真、映像などの作品約25点の計50点を紹介する。

山本糾《未生の美091》2022年、ラムダプリント 作家蔵

展覧会概要

会  期:2022年10月15日[土]-11月27日[日]
開館時間:午前10時-午後5時30分[入場は午後5時まで]
会  場:豊田市美術館
休 館 日:月曜日
主催:豊田市美術
特別協力:トヨタ自動車株式会社
観覧料:一般300円[250円]/高校・大学生200円[150円]/中学生以下無料
※[ ]内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳がある人と介添者1人、豊田市内在住または在学の高校生及び豊田市内在住の75歳以上は無料(要証明)。

山本糾《未生の美090》2022年、ラムダプリント 作家蔵

展覧会の見どころ

・技能五輪やその種目について、解説パネルを用いて分かりやすく説明している。

・技能五輪で実際に出された課題(製作物)を展示して、技能の精巧さを紹介している。

・技能者の手による製作物と、それらに触発された美術作家による写真や映像作品とを同じ空間に展示して、卓越した技能に秘められた「美」に光を当てている。

青木兼治《Diamonds in the Rough》2022年、映像作品 作家蔵

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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