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トライアローグ 愛知県美術館で4月23日~6月27日

トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション

 国内 3 つの公立美術館から西洋美術の優品を集めた「トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」が2021年4月23日〜6月27日、名古屋・栄の愛知県美術館で開催される。 3館は長年、20世紀西洋美術を収集の柱にコレクションを充実させてきた 。

 約60作家の約120点の充実した作品によって、20世紀西洋美術の流れを俯瞰できる。

 一般1,400円、高校・大学生:1,100円、中学生以下無料。

 横浜美術館での展示は終了。富山県美術館は、 2021年 11 月 20 日~2022年 1 月 16 日に開催予定。

 横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館という3つの公立美術館は、開館から 30〜40 年の活動を通じて、それぞれ充実したコレクションを築いてきた。

 3 館に共通するのは、20世紀の西洋美術を収集の柱のひとつとしていること。

 本展は、鼎談(三者会談)を意味する「トライアローグ」を展覧会名に掲げ、3 館から粒ぞろいの作品を集結させることで、20 世紀の西洋美術の流れを俯瞰 する。

 ピカソ、ミロ、クレー、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒ ターなど、美術の概念を刷新しながら多様な表現を生んだ巨匠たちの選りすぐりの作品約 120点が一堂に展示される。

 20世紀の西洋美術のストーリーをそれぞれに紡いできた 3 つの公立美術館のコレクション。

 その共演によっ て、作品がまるで互いに会話をするかのように響き合い、新たなストーリーを見せてくれるはずだ。

見どころ

1.  横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館、それぞれの館が誇る珠玉のコレクションが集まる

 国内の各地域を代表する3つの公立美術館が築いてきた充実のコレクションから作品が集結。ピカソ やミロ、クレーといった巨匠たちの名品から、ウォーホル、ベーコン、リヒターら第二次世界大戦以降 の現代アートの大作に至るまで、約 60 作家約 120 点が集結する。

 20世紀西洋美術の流れを俯瞰するこれらの作品群を通じて、日本の公立美術館コレクションの底力を実感できる。

2.  3 館共同企画ならではの切り口

 「トライアローグ」とは、3 者による鼎談を意味する。3 館が共同して作り上げる本展では、それぞれのコレクションの強みを生かし、手薄な部分は補い合いながら、1900年代から1980 年代に至るまでの西洋美術史をたどるラインナップを紡ぐ。

 タイトルにちなんで、30年区切りの3 章立てで紹 介する作品の中には、3 館が共通して所蔵する作家にフォーカスする「Artist in Focus」コーナ ーを設けている。3館所蔵作品の比較展示によって、作家と作品への理解がさらに深まる。

主な出品作家

第I章  1900s- アートの地殻変動

 パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フェルナン・レジェ、アンリ・マティス、エドヴァルド・ムンク、バルテュス、ヴァシリィ・カンディンスキー、パウル・クレー、ハンス(ジャン)・アルプほか

アンリ・マティス《待つ》 1921-22年 油彩、カンヴァス 愛知県美術館

パウル・クレー《蛾の踊り》 1923年 油彩転写・鉛筆・水彩、紙 愛知県美術館

ヴァシリィ・カンディンスキー《網の中の赤》 1927年 油彩、厚紙 横浜美術館

第II章  1930s- アートの磁場転換

 マックス・エルンスト、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォ ー、アレクサンダー・カルダー、アルベルト・ジャコメッティ、ジャクソン・ポロック、モーリス・ル イス、サム・フランシスほか

イヴ・タンギー《風のアルファベット》 1944年 油彩、カンヴァス 横浜美術館

ジャクソン・ポロック《無題》 1946年 油彩・エナメル・新聞紙コラージュ、板
富山県美術館

モーリス・ルイス《ダレット・シン》 1958年 アクリル絵具、カンヴァス 富山県美術館

第III章  1960s- アートの多元化

 イヴ・クライン、ルーチョ・フォンタナ、フランク・ステラ、ロバート・ラウシェンバーグ、ジム・ダイン、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、フランシス・ベーコン、クリスチャン・ボルタンスキー、クリスト&ジャンヌ・クロード、ゲルハルト・リヒターほか

イヴ・クライン《肖像レリーフ アルマン》 1962年原型制作 ブロンズに彩色、板に金箔
愛知県美術館

ルネ・マグリット《王様の美術館》 1966年 油彩、カンヴァス 横浜美術館

ゲルハルト・リヒター《オランジェリー》 1982年 油彩、カンヴァス 富山県美術館 
©︎ Gerhard Richter 2021 (08022021)
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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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