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タピオ・ヴィルカラ ー 世界の果て 岐阜県現代陶芸美術館で2025年10月25日-2026年1月12日に開催

《ボッレ》 1966-1967年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection/ EMMA – Espoo Museum of Modern Art. ©Archivio Venini

フィンランドを代表するデザイナーの回顧展

 岐阜県現代陶芸美術館(多治見市)で2025年10月25日~2026年1月12日、「タピオ・ヴィルカラ ー 世界の果て」が開催される。

 フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915-1985年)。2025年、生誕110年、没後40年を迎えたのに合わせた日本初の回顧展である。

 1946年、ガラス製造会社イッタラのデザインコンペ優勝を機に同社のデザイナーに起用され、約40年にわたり第一線で活躍した。セラミック・アーティストの妻ルート・ブリュックと同様、フィンランド最北地、ラップランドの静寂をこよなく愛した。

 生命の神秘や大自然の躍動を着想源に、「ウルティマ・ツーレ」(ラテン語で「世界の最北」を表す言葉)をはじめとするガラスの名作を誕生させた。

《カンタレッリ/アンズダケ》 1946年 Collection Kakkonen. ©Rauno Träskelin

 対象は、ガラスのほかに、磁器、銀食器から、宝飾品、照明、家具、紙幣、グラフィック、空間に至るまで幅広い。あらゆる素材に向き合って、触覚と視覚を鋭く働かせ、洗練されたフォルムを生みだした。

 神話をモチーフにしたガラスのオブジェや、自ら開発した積層合板を用いたオブジェでは、プロダクト・デザイナーとは異なる表現者の顔ものぞかせる。

 本展は、エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団、コレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点に加え、制作過程や背景を明かすドローイング(複製)や写真を展示し、繊細にしてダイナミックなヴィルカラの造形の魅力に迫る。

《ピアット・ディ・タピオ》 1970年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection/ EMMA – Espoo Museum of Modern Art. ©Ari Karttunen/ EMMA

開催概要

会  場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会  期:2026年10月25日(土)~2026年1月12日(月・祝)
休 館 日:月曜日 [11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)、1月12日(月・祝)は開館]、11月4日(火)、11月25日(火)、年末年始12月29日(月)-1月3日(土)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
主  催:岐阜県現代陶芸美術館
共  催:中日新聞社、東海テレビ放送、TOKAI RADIO
企画協力:エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団、ブルーシープ
特別協力:イッタラ
後  援:フィンランド大使館、フィンランドセンター
観 覧 料:一般1,000円 [900円] 、大学生800円[700円]
*高校生以下無料
*[ ]内は 20 名以上の団体料金
*以下の手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証

《コティロ/巻貝》1956年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection/ EMMA – Espoo Museum of Modern Art. ©Ari Karttunen/ EMMA

見どころ

妻は、あのルート・ブリュック
 日本では意外と知られていないが、タピオ・ヴィルカラの妻はセラミック・アーティストのルート・ブリュック。同館でも2020年に大規模な回顧展を開催して、大変好評だった。
タピオとルート夫妻合作のテーブルウェアを特別展示
 タピオがフォルム、ルートが絵柄をデザインしたローゼンタール社製の《コーヒーサーヴィス「ヴィンターライゼ」》など、館所蔵作品を特別展示。
ウルティマ・ツーレとは
 「ウルティマ・ツーレ」とは、展覧会のサブタイトルとなっている「世界の果て」のこと。この作品名をもつイッタラ社製のグラス 200点によるインスタレーションは必見!

《リントゥ/鳥》 1975年 Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection/ EMMA – Espoo Museum of Modern Art. ©Ari Karttunen/ EMMA

関連イベント

講演会「素材から発生するデザイン(仮)」

日時2025年12月14日(日)14:00-15:30
会場岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
講師吉泉聡氏(TAKT PROJECT代表/デザイナー)
参加費聴講無料

申し込みフォームはこちら(受付開始11月15日)

ギャラリートーク

日時2025年 11月2日(日)、12月7日(日)、2026年1月4日(日) 各日14:00-
会場岐阜県現代陶芸美術館
参加費無料、要観覧券(高校生以下は無料)
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