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SPAC 2021年度年間上演ラインナップ発表

『アンティゴネ』(2017年、アヴィニョン演劇祭)
Photo : Christophe RAYNAUD DE LAGE

SPAC 2021年度年間上演ラインナップ

 SPAC-静岡県舞台芸術センターが、2021年度年間上演ラインナップを発表した。

 ゴールデンウィークには、昨年中止となった「ふじのくに⇄せかい演劇祭」を開催。話題作『アンティゴネ』の凱旋公演がいよいよ実現の運びとなる。

 続く6月には、市民参加者とSPACによる『忠臣蔵2021』を創作発表。秋から春にかけては、ヨーロッパ演劇界の第一線で活躍する演出家たちが、SPACの俳優とともに作り上げる新作、話題作が並ぶ。芸術総監督・宮城聰さんによる人気スペクタクル『夜叉ヶ池』も。

 客席はもちろん、舞台上でも、さまざまな感染症拡大防止対策を講じる。

4~5月 ふじのくに⇄せかい演劇祭2021

会員特典:招待対象公演あり
毎年ゴールデンウィークに開催している国際演劇祭。話題の舞台芸術作品が集まり、同時開催の「ふじのくに野外芸術フェスタ」「ストレンジシード静岡」とともに新緑の静岡の街を彩る。

5月 ふじのくに野外芸術フェスタ2021静岡 アンティゴネ

構成・演出:宮城聰
作:ソポクレス
会場:駿府城公園

2017年「アヴィニョン演劇祭」のオープニングを飾り、2019年、世界の名だたるアーティストが公演を行うニューヨークのパーク・アベニュー・アーモリーで絶賛された宮城聰さんの代表作『アンティゴネ』が、静岡市駿府城公園に凱旋を果たす。

6月 静岡県文化プログラム 忠臣蔵2021  

会員特典:招待対象公演
総合演出:宮城聰
作:平田オリザ
会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」

SPAC俳優と公募による市民参加者が、「世界に通用するクオリティ」を持った群集劇を創作する。1999年、シアター・オリンピックスでの清水港公演、2004年、グランシップ開館5周年記念公演での成功を経て、2021年、『忠臣蔵』はさらに進化する。

8月【人材育成事業】SPACシアタースクール

学校では触れる機会の少ない演劇の面白さや奥深さを、地域の子どもたちとその保護者の方々に知ってもらおうと、2007年にスタートした。SPAC俳優らが指導。身体や発声に関するさまざまなプログラムを通じて、「舞台に立つためのからだづくり」を学び、作品を発表する。

8月【人材育成事業】SPAC-ENFANTS-PLUS(スパカンファン-プラス)プロジェクト

静岡県の中高生が、フランスを拠点に活動する振付家・ダンサーのメルラン・ニヤカムさんとともに、芸術表現として世界に通用するダンスを創作する国際共同制作プロジェクト。
2019年度からは55歳以上のメンバーが加わり、世代を越え、ダンスの可能性を探る10日間の創作ワークショップ、成果発表会に取り組んだ。2020年度以降も、ワーク・イン・プログレスとして事業を継続。フルサイズの作品としての上演を目指す。

10月 SPAC秋→春のシーズン2021-2022 #1 みつばち共和国

会員特典:招待対象公演
メーテルリンク『蜜蜂の生活』に基づく
作・演出:セリーヌ・シェフェール
会場:静岡芸術劇場

『青い鳥』で知られる作家メーテルリンクの詩情あふれるエッセイ『蜜蜂の生活』をもとに、蜜蜂の生態と神秘に迫る幻想的な演劇作品。2020年10月、SPACが日本語版として新たに創作。子どもも大人も心から楽しむことができる作品として、早くも再演が決定した。

11月 House of Us ~ハムレット/孤独な影(仮題)

構成・演出:イリーナ・ブルック
会場:舞台芸術公園 各劇場

国際的に高い評価を受ける演出家イリーナ・ブルックがSPAC初登場!  舞台芸術公園内の複数の空間を会場とし、演劇/ドラマの枠を超えて創作する。彼女の母で、女優でありながら、私生活では家に籠り、新聞の切り抜きに埋もれていたナターシャ・パリーを描く新作。

11-12月 SPAC秋→春のシーズン2021-2022 #2 桜の園

会員特典:招待対象公演
演出:ダニエル・ジャンヌトー
原作:アントン・チェーホフ
会場:静岡芸術劇場

現代フランスを代表する演出家の一人、ダニエル・ジャンヌトー。彼が厳選したフランスの俳優と、SPACの俳優・スタッフが全く新しいチェーホフの劇世界を描きだす。『ブラスティッド』『ガラスの動物園』『盲点たち』で深い信頼関係を築いたジャンヌトーとの待望の第四弾。

1-2月 SPAC秋→春のシーズン2021-2022 #3 夜叉ヶ池(やしゃがいけ)

会員特典:招待対象公演
演出:宮城聰
作:泉鏡花
会場:静岡芸術劇場

大正初めの山深い村里を舞台に、美しい幻想世界を描いた泉鏡花の傑作戯曲『夜叉ヶ池』。失踪した東大生、その友人が山奥の村で見たものとは? 美しく艶やかな衣裳と、俳優の生演奏による心を揺さぶる音楽。伝説、自然、恋物語が交差する興奮の舞台が甦る。

アンティゴネ
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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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