フランソワ・ポンポン展 名古屋市美術館 9月18日-11月14日

フランソワ・ポンポン展

 動物彫刻の名作を生みだしたフランスの彫刻家、フランソワ・ポンポン(1855-1933年)の日本初の回顧展「 フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」が 2021年9月18日〜11月14日、名古屋市美術館で開催される。

フランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を集めた動物彫刻家。パリ・オルセー美術館にある実物大の巨大彫刻《シロクマ》で知られ、多彩な動物をモチーフにシンプル造形の彫刻を数多く手がけた。

 動物の姿と動きを注意深く観察し、その本質を簡潔な造形で表現。なめらかな表面と丸みをおびた形は愛らしく、ハト、犬などの身近な生き物、豚や牛などの家畜から、シロクマ、キリン、ヒョウ、カバなど、動物園でみることが多い異国の動物まで、多種多様な動物の魅力を引き出した。

 今回は、ポンポンの彫刻や資料を多く所蔵する群馬県立館林美術館の作品に、海外からの作品を加えた約90点で、ポンポンの生涯と芸術の全貌に迫る。

展覧会概要

会  期:2021年9月18日(土)~11月14日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入場は閉館の30分前まで
休 館 日:毎週月曜日、9月20日(月・祝)は開館、9月21日(火)
観 覧 料:一般1600円(前売り1400円)、高校・大学生1000円(同800円)、中学生以下無料

内容

 本展は、初期から、1922年のサロンで大絶賛を浴びた代表作≪シロクマ≫を生みだし名声を確立するまで、幅広い作品の魅力に迫る回顧展。

 群馬県立館林美術館のほかに、ポンポンが建築と彫刻の基礎を学んだフランス・ディジョン市のディジョン美術館、出生地ソーリューのフランソワ・ポンポン美術館、パリのオルセー美術館から作品が集まった。

 ポンポンが彫刻家として認められたのは1922年、67歳のときである。サロン・ドートンヌに長さ2.5mの石膏作品≪シロクマ≫を出品。しなやかで力強い生命感と、堂々とした安定感が高く評価された。

 生態を詳しく観察したうえで、極限まで細部をそぎ落とし、シンプルでなめらかな造形にしたポンポンの作品は、比較的小型で、愛らしさを兼ね備えている。

 ユーモラスな表情、茶目っ気、甘美な存在感など、生きる喜びを体現した作品は、見る人を幸せな気持ちへといざなう。

 写実的な表現が主流であった従来の動物彫刻と異なり、体つきや動きの核心をつかんで単純化した造形は革新的で、20世紀の抽象彫刻に接近した作例もある。

巡回

●京都市京セラ美術館 
2021年7月10日(土)~9月5日(日)
●名古屋市美術館
2021年9月18日(土)〜11月14日(日)
●群馬県立館林美術館〈予定〉
2021年11月23日(火・祝)〜2022年1月26日(水)
●佐倉市立美術館〈予定〉
2022年2月3日(木)〜3月29日(火)

ほか1館を巡回予定

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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