愛知県芸術劇場『ペレアスとメリザンドーデュエット版―』勅使川原三郎芸術監督就任記念 2月21〜23日

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 愛知県芸術劇場の勅使川原三郎芸術監督就任記念シリーズとして、新作ダンス『ペレアスとメリザンドーデュエット版―』 が 2021年2月21〜23日、名古屋・栄の愛知県芸術劇場小ホールで上演される。

 7月の『白痴』と12月の『調べ』に続く勅使川原さんの芸術監督就任記念シリーズの第3弾 。

音楽によって生を受けたメリザンドは音楽に消えてゆく
愛するペレアスは風となり
悲しみのメリザンドは
衰弱しゆるやかに水のように消え
風と水は溶けて一体となるが別れる定めにあった

 フランスの作曲家で印象主義の音楽を開拓 したとされるクロード・ドビュッシー が作曲したオペラを基にしている。

 勅使川原さんは、かつて2度にわたり、『ペレアスとメリザンド』を佐東利穂子さんのソロで創作した。今回は、自身と佐東さんによるデュエット版として新たな作品に仕上げた。

 原作は、架空の国アルモンドを舞台に、謎の女性メリザンドと国王の孫の ゴロー、その異父弟ペレアスが繰り広げる愛の物語。

 当時、批評家からは「今 この場に在るという存在の強さと、闇、 といっても一様ではない玄妙な照明を始めとする緻密な構成が折り重なって未知なる体験へと誘われた」「ひとつの身体で四代元素を表し、宇宙のブラックマターも表現。この宇宙が終わっても女の愛は続く」などと評された。

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日時・会場

21日(日)   1 6 :00 開演(15:45開場)
22日(月)   1 9 :00 開演(18:45開場)
23日(火・祝) 1 6 :00 開演(15:45開場)

会場 |愛知県芸術劇場小ホール

入場料金・販売場所

全席自由・整理番号付一般 3,000 円 U25 1,000 円

愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス
○愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2 階)

コメント

クロード・ドビュッシー作曲の同名のオペラを基調にしたダンス作品
架空の国の非現実の幻想的な世界
澄んだ水のように透明なメリザンドは定めの時に向かう 死へ
音楽によって定められた命
命の淵へ向かうダンス 
音楽によって生を受けたメリザンドは音楽に消えてゆく
愛するペレアスはすでに死に 風となった
悲しみのメリザンドは衰弱し ゆるやかに消えるように 
水という生命の源へと還ってゆく 
水から誕生し 水へ還る
無力なささやきの風が水面にさざなみをたてる 
風となったペレアスが死んだメリザンドの髪を撫でる
ペレアスとメリザンド 風と水 
ふたりは生と死がひとつに溶け合う愛 
ドビュッシーの音楽から生命の反響がきこえてくる
それは在らぬことの想像ではなく神秘という実感である
                      勅使川原三郎

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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