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愛知県芸術劇場ダンス・コンサート「三つ折りの夜」中止 芸術監督就任記念 勅使川原三郎×佐東利穂子×庄司紗矢香

 ダンサー・振付家、勅使川原三郎さんの2020年4月からの愛知県芸術劇場芸術監督就任を記念し、 2020年3月12日午後7時から同劇場コンサートホー ルで開催が予定されていたダンス・コンサート 「『三つ折りの夜』勅使川原三郎×佐東利穂子×庄司紗矢香」は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止になった。同劇場が3日、発表した。

 「三つ折りの夜」は、勅使川原さんが、演出・振付・照明・美術・ダンスを担当する。他に出演は、ダンサーの佐東利穂子さん、ヴァイオリンの庄司紗矢香さん。ダンス・コンサートは、世界トップクラスの「ダンス」と「音楽」を同時にコンサートホールで楽しめる。同劇場が企画・制作するオリジナルのシリー ズとして、2016 年にスタートし、4 回目を迎える。

 勅使川原さんは、「あいちトリエンナーレ2016 プロデュー スオペラ『魔笛』」から約3年ぶりに、 芸術監督就任記念プレ事業として同劇場 で新作を手掛ける。ダンスでは、勅使川原さんとデュエット作品などで共に創作を行なっ てきた佐東利穂子さんが出演。2018年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。近年は演出、振付助手などとしても活躍している。パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで史上最年少 の優勝を果たしたヴァイオリニスト、庄司紗矢香さんが音楽を担当するのも注目だ。
 19世紀フランス象徴派の詩人、ステファヌ・マラルメ(1842〜1898年)の詩「三つ折りのソネ(ソネット)」から着想。「日没の夜」、「深夜」、「有明の月」の三夜で構成される。

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第 2 番 ニ短調 より 「サラバンド」
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 より 「ラルゴ」
ストラヴィンスキー:「エレジー」 ヴィオラのためのソナタ
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ より第三楽章「メロディア」
イザーイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ホ短調 より 「サラバンド」
シルヴェストロフ:無伴奏ヴァイオリンのための「後奏曲」
など、全 9 曲を演奏予定

 勅使川原さんと庄司さんは、2012 年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで初めて共演。その後、佐東さんも加わり、3 人は 2014 年にヴェネチア・ビエンナーレ 2014(イタリア)、2017 年にラ・フォ ル・ジュルネ(フランス)と、共演を重ねた。今回は、3 人が初めて国内で共演す る新作公演。

S席5500円(U25 3000円)A席4500円(U25 2000円)。詳細は、愛知県芸術劇場のWEBサイト

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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