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「三島喜美代-遊ぶ 見つめる 創りだす」岐阜県現代陶芸美術館(多治見市)で2023年9月16日-11月26日に開催

《Copy’78-’80》1978-80年 滋賀県立陶芸の森 撮影:杉本賢正

現代社会の問題をみつめるまなざし

 「三島喜美代-遊ぶ 見つめる 創りだす」が2023年9月16日〜11月26日、岐阜県現代陶芸美術館(多治見市)で開催される。

 三島喜美代(1932年生まれ)は、大阪市と岐阜県土岐市を拠点に、陶で雑誌や新聞、ダンボールを表現するなど、革新的な作品を制作している。本展は、三島の過去最大規模の個展で、岐阜県現代陶芸美術館だけの開催となる。

 油絵からスタートした三島は、1960年代には、雑誌や新聞紙を画面に切り貼りしたコラージュの平面作品で注目を集め、新聞を陶に転写する表現に取り組み始めた。

三島喜美代
《Work 03》2002年 岐阜県現代陶芸美術館

 情報化社会や大量消費社会の中で作られては廃棄される新聞やチラシ、ゴミを題材とする作品は、ユーモアとともに、現代社会の問題をみつめるまなざしを感じさせた。

 好奇心を原動力とした創作活動は、90歳を迎えた今も旺盛で、国際的な評価もますます高まっている。本展は、三島が挑み続ける創作の世界を、初公開作品を含む初期から最新作までの約100点で紹介する。

三島喜美代
《Work C-92》1991年 岐阜県現代陶芸美術館

展覧会情報

会  場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ
会  期:2023年9月16日(土)~ 11月26日(日)
休 館 日:月曜日(9月18日、10月9日をのぞく)、9月19日(火)、10月10日(火)
開館時間:10:00 ~ 18:00(入館は17:30まで)
主  催:岐阜県現代陶芸美術館
共  催:中日新聞社
協  賛:加藤智子氏
観 覧 料:一般1,000円(900円)、大学生800円(700円)、高校生以下無料
*( )内は20 名以上の団体料金
*以下の手帳のある方、および付き添いの方1名まで無料。身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証

三島喜美代
《WORK-96A》1996年 岐阜県現代陶芸美術館

見どころ

初公開作品 & 最新作を含む約100点
 初公開を含む初期の平面作品から最新作までの約100点を通じて、三島喜美代の世界を過去最大規模で紹介する。本展は、岐阜県現代陶芸美術館だけの開催で巡回はしない。

展示空間に広がる作品世界
 岐阜県現代陶芸美術館の展示空間に、大きなマンガ本やチラシ、新聞、ポスターなどの作品世界が広がる。吹き抜けのある展示室や屋外にも展示し、さまざまな空間の中で作品を楽しむことができる。90歳を迎えた今も、精力的に制作する三島喜美代と作品のエネルギーを体で感じることができる。

映像、写真からも作家、作品世界に迫る
 作家インタビュー、アトリエ風景や大型作品(本展出品作品以外)の写真など、映像や写真からも作家や作品を伝える。

三島喜美代
《Work23-S》(部分)2023年 個人蔵

関連イベント

ワークショップ「リユースに挑戦!フリンジふわふわバッグをつくろう」
日時:2023年10月28日(土)13:30~15:30
企画・指導:アンファッションカレッジ
会場:岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
定員15名
対象:小学3年生以上
参加費:500円
要事前申込(電話・フォーム)[受付開始:9月16日(土)10:00~]
電話 0572-28-3100 / フォームはこちら https://logoform.jp/form/T8mB/354237 

■ワークショップ「転写紙でコラージュ」日時 2023年10月22日(日)13:30~15:00
会場 岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
対象 小学生以上(小学3年生以下は要保護者同伴)
定員 15名
参加費 700円
要事前申込(フォーム)[受付開始:9月16日(土)10:00~]
フォームはこちら https://logoform.jp/form/T8mB/354248



■ギャラリートーク 同館学芸員が展示について解説する。
日時:9月24日(日)、10月15日(日)、11月12日(日)各日14:00~
参加費:無料、要観覧券(高校生以下無料)
事前申込不要

三島喜美代
《バナナボックス》2007年 岐阜県現代陶芸美術館

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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