記事内に商品プロモーションを含む場合があります

豊田市民芸館(愛知) 特別展 全国の郷土人形-祈り・願い・美しさのかたち 2023年1月21日-5月7日

琉球張子 鯉乗り童子

郷土人形 1000点を公開

 愛知・豊田市民芸館で2023年1月21日~5月7日、特別展「全国の郷土人形-祈り・願い・美しさのかたち」が開催される。地方色と素朴な美しさが魅力の人形1,000点が展示される。

 郷土人形は、江戸時代中頃から、庶民の祈りや願い、憧れを込めた節句物、縁起物として各地で制作された。

 江戸時代前期に、権力階級や裕福な人の間で流行した高価な雛人形(衣裳人形)や御所人形に代わり、庶民の間で紙、木、土などで作られるようになったのが始まりである。

三河土人形 明智光秀

 京都・伏見人形をはじめ、宮城・堤人形、山形・相良人形、福島・三春人形、埼玉・鴻巣人形といった各地の特徴的な人形を紹介。併せて、愛知県内の代表的な土人形の産地である名古屋や三河、犬山の人形も展示する。

 民藝運動を主導した柳宗悦は、人間と人形の関係について「人間の姿を純化して人形が生まれる」「人間の動作や表情が美しい時、それは人形のように美しい」と語っている。

三河土人形 猫抱き娘

開催概要

会  期:2023年1月21日~5月7日
会  場:豊田市民芸館 第1・2民芸館 愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
開館時間:午前9時~午後5時
休  館:月曜日
観 覧 料:一般300円 高大生200円 中学生以下と70歳以上、豊田市内在住・在学の高校生、障がい者は無料(要証明)
主  催:豊田市民芸館
共  催:中日新聞社
出品協力:ギャラリー顕美子、ケンジタキギャラリー

堤人形 狐忠信

イベント

記念講演会「美しき郷土人形」

日 時:3月11日(土)午後2時~3時半
講 師:林直輝さん(日本人形玩具学会理事、日本人形文化研究所所長)
会 場:第3民芸館
聴 講:無料(会期中の観覧券の提示が必要)
定 員: 先着40名(当日午後1時から整理券を配布)

岸張子 鯉乗り金時

土人形絵付け 実演

日 時:3月25日( 土)、4月29日(土) いずれも午前10時~正午、午後1~3時
実 演:禰宜田徹さん(三河大浜土人形師)
会 場:第3民芸館 ※時間中の見学は自由

伝鴻巣人形 仮名手本忠臣蔵

土人形絵付け体験

禰宜田徹さんによる素焼きの招き猫や童子など(約15㎝)の土人形にアクリル絵の具で絵付けをする。
日 時:3月25日(土)、4月29日(土) いずれも午前10時~正午、午後1~3時
参加費:1,800 円
定 員:中学生以上、各回6名
会 場:第3民芸館 ※要申込

三春人形 飴売り

浜松張子 鳥神楽

飯岡人形 羽衣狆

最新情報をチェックしよう!
>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

CTR IMG