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オペラ ラ・ボエーム 愛知県芸術劇場で10月30日

NISSAY OPERA 2021 『ラ・ボエーム』(C)ニッセイ文化振興財団(C)Chikashi Saegusa

プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ボエーム』

 名古屋・栄の愛知県芸術劇場大ホールで10月30日午後2時から、「NISSAY OPERA 2021 プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ボエーム』全4幕」(宮本益光訳詞による日本語上演・日本語字幕付)が上演される。

 『ラ・ボエーム』は、イタリア人作曲家、プッチーニの最高傑作とされ、1896年の初演以来、世界中で上演されている。

 オペラをより多くの人に楽しんでもらおうと、名作シリーズを上演してい る日生劇場が2017年に制作、初演した。

 指揮を務めるのは園田隆 一郎さん。オペラの本場イタリアのボローニャ歌劇場等で研鑽を積み、近年、オペラ、シンフォニーの両分野で国際的に活躍している。

NISSAY OPERA 2021 『ラ・ボエーム』(C)ニッセイ文化振興財団(C)Chikashi Saegusa

 若者たちの夢や友情を描く青春群像劇。今回は、コロナ禍の状況を新たな視点でとらえ直した舞台となる。

 演出の伊香修吾さんは「コロナ禍という今しかできない『ラ・ボエーム』を創ろうと思った」と語る。

 初演時は、ヒロインであるミミの死後に残された5人の若者の回想をコンセプトに演出した。

 そのままでは、多くの出演者が密になることから、今回は、演出を変更。出演者を減らすのではなく、立ち位置や、合唱の形態などに工夫を凝ら している。

 ソリストには、ミミ役の安藤赴美子さん、ロドルフォ役の宮里直樹さんらが出演。管弦楽は名古屋フィルハーモニー交響楽団、合唱は C.ヴィレッジシンガーズが務める。

ミミ:安藤赴美子(C)Shingo Azumaya

オペラ初心者に分かり易い日本語で

 通常のオペラ公演で多い「外国語の歌唱+日本語字幕」でなく、「日本語の歌唱+日本語字幕」で上演され、全体的に分かりやすい舞台となっている。

 ストーリーが理解しやすく、初演から120年以上がたった今も世界中で上演され ている人気演目でもある。

 10 月 28 日には、「愛知県芸術劇場オペラ鑑賞教室 2021/ニッセイ名作シリーズ 2021」として、愛知県芸術劇場 と日生劇場が県内の約1,500人の中学生を公演に招待する。

指揮者、演出家のコメント

指揮:園田隆 一郎

パリの屋根裏部屋に暮らす、貧しいけれど希望に満ち た若者たち。彼らの恋愛と友情、喜びと悲しみをプッ チーニの美しいオーケストラがじっくりと描いていき ます。私自身、今まで何度も観て聴いて、何度も指揮 してきましたが、毎回新鮮な感動を与えてくれるオペ ラです。今回また新たなキャストと、演出家伊香修吾 さんの新たな視点によってどんな『ラ・ボエーム』が 生まれるのか、とても楽しみにしています。今まさに 青春を謳歌している若い皆さんも、かつて若者だった 皆さんも、ぜひ聴きにいらしてください。

指揮:園田隆 一郎

演出:伊香修吾

『ラ・ボエーム』は、人と人との距離がとても近い オペラです。男たちは狭い屋根裏部屋に集い、恋人た ちは肩を寄せ合って雑踏の中へと姿を消します。とこ ろが私たちは今、人間関係のそうした物理的な近しさ を「密」として忌避する世界に生きています。2017 年版の再演が予定されていた本公演も姿を変えること になりますが、前回の演出を単に手直しするのではな く、2017 年版と向かい合うような新しい 2021 年版 をつくりたいと考えています。

演出:伊香修吾

公演情報

NISSAY OPERA 2021 プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ボエーム』 全 4 幕(宮本益光訳詞による日本語上演・日本語字幕付)

日  時:2021年10月30日(土)14:00 開演(13:00 開場)
会  場:愛知県芸術劇場 大ホール
チケット:全席指定S席 10,000円(1階席・2階席)、A席 8,000円(3階席)、B席 6,000円(4階席)、C席 4,000円(5階席) 、U25(25 歳以下)は各半額

※ディスタンスシート(2 席または 1 席ごとに空けた座席エリア)あり。
※U25 は公演日に 25 歳以下対象(要証明書)。
※車椅子席は 劇場事務局(☎ 052-211-7552)での取り扱い。
※未就学児入場不可。 託児サービス あり(有料・要事前予約)。

愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス

愛知芸術文化センタープレイガイド ☎052-972-0430
※平日 10:00-19:00 土日祝休 10:00-18:00(月曜定休/祝休日の場合、翌平日)ほか

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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