KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 AUTUMN 10月1日から

アーティスト第1 弾発表!

Ⓒ小池アイ子

 京都国際舞台芸術祭実行委員会が2021年6月24日、「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 AUTUMN」の会期を2021年10月1〜24日の24日間にすると発表した。

 また、第1 弾発表アーティストとして、 荒木優光▽ 関かおり/関かおり PUNCTUMUN▽松本奈々子、西本健吾/チーム・チープロ▽和田ながら×やんツー の4 組を明らかにした。

 プログラムの全容は7月28日に発表される。

 今回は、KYOTO EXPERIMENT 初の公募プログラムとして 2021-2022 年の2 年にわたり、 THEATRE E9 KYOTO の空間で実験的な試みをする作品のプランを募集。パフォーマンス・ユニットのチーム・チープロを選出した。

 国内外の「EXPERIMENT ( エクスペリメント) = 実験」的な 舞台芸術を創造・発信し、芸術表現と社会を新しい形の対話でつなぐことを目指すフェスティバル。

  会場は、ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、THEATRE E9 KYOTO ほか。

ディレクターズ・メッセージ

 新体制のもと最初のフェスティバルを2021年春に迎えたKYOTO EXPERIMENT は、続いて秋の開催に向けて準備を進めています。
 春に始動した3 つのプログラム Kansai Studies ( リサーチプログラム)、Shows ( 上演プログラム)、Super Knowledge for the Future [SKF] (エクスチェンジプログラム)の連関性を一層強めながら、パンデミックの影響でともすると内に向かいがちなわたしたちの想像力を、改めて外に接続させるフェスティバルを目指しています。
 この度、Shows への参加アーティスト第1 弾発表ができることを喜ばしく思います。春のプログラムに引き続き、関西における芸術文化の文脈を掘り起こし発展させていくこと、また分野横断的なコラボレーションから新たな表現を生み出すことに注目しながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が未だ続く中で、いまわたしたちが耳を傾けるべき「身体」の声に着目しました。
 これらのアーティストが、いまここにある、あるいはここにはない身体への想像を想起させ、知らず知らずのうちに閉じてしまった対話の回路を開いてくれることを確信しています。
 KYOTO EXPERIMENT として初めて行った作品プラン公募では、23 件の応募をいただき、その中から東京を拠点とするパフォーマンス・ユニット、チーム・チープロを選出しました。この公募は、フェスティバルが参加アーティストや作品を決定する過程を更新するものと位置付け、また複数年にわたる創造と発表をサポートすることで、実験的表現が生まれるプロセスを育むことを目指し実施したものです。
 選出にあたっては、THEATRE E9 KYOTO で上演する意義、2 年間を通した作品テーマやプランの発展性、舞台芸術としての拡張性の3 点に留意しました。
プログラムの全容発表まで、引き続きどうぞご注目ください。

KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
川崎陽子 塚原悠也 ジュリエット・礼子・ナップ

ア ー テ ィ ス ト プ ロ フ ィ ー ル

荒 木 優 光  
Masamitsu Araki

撮影:前谷開

 1981 年山形県生まれ。京都拠点。アーティスト、サウンドデザイナー。
 音の体験やフィールドワークを起点として独自の音場空間を構築する。近年は視聴覚空間の多様性を踏まえ、新たなフェーズとしての「再生」を軸として実践と考察を進める。近作に、個展「わたしとゾンビ」 ( 京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル、2020) など。
 2013年初演の『パブリックアドレス- 音場』が2021 年、Kunstenfestivaldesarts に招聘された。また、サウンドデザイナーとしてアーティストとのコラボレーションも多く、記録にまつわる作業集団ARCHIVES PAY、音楽グループNEW MANUKE のメンバーとしても活動する。

関 か お り / 関 か お り PUNCTUMUN 
Kaori Seki / KAORI SEKI Co. PUNCTUMUN

撮影:久保井康雄

 関かおりPUNCTUMUN ( プンクトゥムン) 主宰。
 ヒトや動植物の生態や感覚機能、言語外コミュニケーションなどに興味を持つ。視覚を通して観客の皮膚感覚等に働きかける試みや、嗅覚から得る刺激を作品要素に取り入れた作品を国内外で上演。
 2012 年岩渕貞太との共作により、横浜ダンスコレクション 若手振付家のための在日フランス大使館賞、同年トヨタ コレオグラフィーアワード 2012 次代を担う振付家賞、2013 年エルスール財団新人賞、2017 年日本ダンスフォーラム (JaDaFo) 賞 2016 受賞。
 2014-17 年度公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。2021 年度よりセゾン・フェロー II。

松 本 奈 々 子 、 西 本 健 吾 / チ ー ム ・ チ ー プ ロ  
Nanako Matsumoto, Kengo Nishimoto / team chiipro

 松本奈々子と西本健吾によるパフォーマンス・ユニット。
 身体と身振りの批評性をテーマに活動を続けてきた。近年は、都市における具体的な場所や時間から一つのステップを見出し、そのステップが喚起する複数のコンテクストとパフォーマーの身体感覚や記憶の交差をあつかうダンス作品を制作している。
 主な作品に、『20 世紀プロジェクト』 (2017-2018)、『皇居ランニングマン』(2019-2020) など。

和 田 な が ら × や ん ツ ー

和 田 な が ら
Nagara Wada

撮影:守屋友樹

 2011 年2 月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。
 日常的な視力では見逃し続けてしまう厖大な細部を言葉と身体で接写する、あるいは捉えそこないつまづくさまを連ねるように作品を制作。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。
 2015 年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5 最優秀作品賞受賞。2018 年、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞受賞。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」に取り組んでいる。
 2021 年度セゾン文化財団セゾン・フェローI 。

や ん ツ ー
yang02

撮影:大森大祐

 1984 年神奈川県生まれ。2009 年多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域修了。
 人間の行為を情報技術が代替する自律型の装置を作品として制作。デジタルメディアを基盤に、人間の身体性や表現の主体性を問う。
 菅野創との共同作品『SENSELESS DRAWING BOT』で、第15 回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞 (2012) を、同じく
『アバターズ』で第2 1 回優秀賞 (2018) を受賞。近年の個展
に「_prayground」(rin art association、群馬、2019)。展覧会に、「DOMANI・明日展」( 国立新美術館、東京、2018)、「Vanishing Mesh」( 山口情報芸術センター[YCAM]、2017)、あいちトリエンナーレ2016 ( 愛知県美術館) などがある。

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伝えること、文化芸術とメディアについて

1980年代から、名古屋、東京、関西で文化芸術を見てきた。新聞文化面、専門雑誌、「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、自ら新聞文化欄を編集、美術、映画、演劇などの記事を書いてきた。2000年代に入ると芸術批評誌を立ち上げ、2019年にはWEBメディアを始めた。文化芸術とメディアの関係、その歴史的展開、メディアリテラシー、課題と可能性、レビューや伝わる文章の書き方、WEBメディアの意義、構築方法について、若い世代に伝えたいと考えています。

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