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イスラエル・ガルバン ダンス・コンサート『春の祭典』 愛知県芸術劇場 6月23、24日

イスラエル・ガルバン 『春の祭典』Ⓒ Jean PHILIPPE

フラメンコ界の革命児がストラヴィンスキーの音楽の根源に迫る

 愛知県芸術劇場コンサートホールで2021年6月23日午後6時30分からと、24日午後2時から、「ダンス・コンサート イスラエル・ガルバン『春の祭典』」が上演される。

 ほかに、神奈川公演が 6月18、 20日、KAAT神奈川芸術劇場である。

 ダンス・コンサートは、世界トップクラスの「ダンス」と「音楽」を同時にコンサートホールで楽しめるライブパフォーマンス。愛知県芸術劇場が企画・制作するオリジナルシリーズとして2016年に始まり、5回目を迎える。

イスラエル・ガルバン
イスラエル・ガルバン 『春の祭典』Ⓒ Jean PHILIPPE

 約 2年ぶりの来日公演。イスラエル・ガルバンが、20世紀の扉を開いた『春の祭典』に挑む 。2019年11月にスイスで初演された最新作である。

 演出・振付・ダンスを担うガルバンは フラメンコの定義を更新し続けるダンサー。

 近年は、パリ市立劇場のアソシエイトアーティストを務め、現代的な国際舞台芸術祭にも招聘されている。

演出・振付・ダンス:イスラエル・ガルバン Ⓒ Jean Louis Duzert

 音楽は、当初、来日予定だったシルヴィー・クルボアジェ(音楽監督・ピアノ)と、コリー・スマイス(ピアノ)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で渡航困難になり、代役にピアニストの片山柊と増田達斗の出演が決まった。

曲目

 音楽プログラム構成(演奏曲目)は以下のとおり。

Le Sacre du Printemps 作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー
Piano Distance 作曲:武満徹
Ballade 作曲:増田達斗

 ダンスと2台のピアノで構成される本公演は、ストラヴィンスキーの音楽がテーマとなっている。

 『 Le Sacre du Printemps』では、ストラヴィンスキーの傑作『春の祭典 』の演奏と音楽の根源に迫るダンスを披露する。

左からイスラエル・ガルバン(演出・振付・ダンス)、コリー・スマイス(ピアノ)、シルヴィー・クルボアジェ(音楽監督・ピアノ)Ⓒ Jean Louis Duzert

料 金

全席指定
S席 7,000円  U25 3,500円  A席 5,000円  U25 2,500円
B席 3,000円  U25 1,500円

販売場所

愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス
○ 愛知芸術文化 センター 内プレイガイド
  ☎052-972-0430

プロフィール

イスラエル・ガルバン ダンサー/振付家

 スペイン・セビリア生まれ。複雑でスピーディなフットワーク、卓越したリズム感、フラメンコの新たな世界を切り拓く独創性で知られる。
 著名な舞踊家の両親よりフラメンコを学び、幼い頃より舞台に立つ。1994年、マリオ・マヤ率いるアンダルーサ・ダンス・カンパニーに入団、「天才」「革命児」「アバンギャルド」等の賞賛を欲しいままにする。
 98年、自身のカンパニーを創設し、既成概念を覆す革新的な作品を次々発表。スペイン国内で多数受賞のほか、2012年ベッシー賞(NY)、16年第16回英国ナショナル・ダンス・アワードの特別賞受賞。
 パリ市立劇場アソシエイト・アーティスト。
  近年では、『SOLO』『FLA.CO.MEN』をあいちトリエンナーレ2016で上演、18年には『黄金時代』でも来日し、話題となった。

片山柊

 北海道札幌市出身。小樽市で育ち、東京音楽大学(ピアノ演奏家コース・エクセレンス)を首席で卒業。同大学院修士課程を修了し、現在、東京音楽大学演奏研究員、桐朋学園大学作曲科に在学。全日本学生音楽コンクールピアノ部門全国大会第1 位、ピティナ特級グランプリおよび聴衆賞ほか受賞多数。
 日本各地のほか欧州での演奏会に多数出演し、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団ほかオーケストラとの共演も重ね、ソロに限らず室内楽の分野でも積極的に活動している。
 これまでピアノを武田真理、東誠三、広瀬宣行の各氏、室内楽を藤原亜美氏に師事し、現在、作曲を土田英介、加藤真一郎の各氏に師事。

増田達斗

 愛知県田原市出身。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学院音楽研究科ピアノ専攻修士課程修了。現在、洗足学園音楽大学作曲コース非常勤講師として勤めながら、ソロ・伴奏・作曲の各分野にわたり多彩な活動を展開している。
 在学中より自作自演を含む多数の現代新曲初演及び再演に携わっている。シェーンベルク作曲《月に憑かれたピエロ》他収録のセッション録音にピアニストとして参加。日本コロムビアよりCD がリリースされる。作曲家団体《NODUS》メンバー。第3回洗足現代音楽作曲コンクール第1位。
 これまでに作曲を土田英介氏に、ピアノを藤城敬子、芝本容子、播本枝未子、秦はるひ、長尾洋史、渡辺健二、他各氏に師事。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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