井田幸昌展「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」2023年7月22日-8月27日に鳥取・米子市美術館、9月30日-12月3日に京都市京セラ美術館で開催

  • 2023年5月8日
  • 2023年5月8日
  • 美術

ⒸIDA Studio Inc

井田幸昌にとって初めてとなる国内美術館での展覧会

 画家、現代美術家、井田幸昌さんの国内美術館で初めてとなる展覧会「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」が2023年7月22日〜8月27日、鳥取・米子市美術館で開催される。9月30日〜12月3日に京都市京セラ美術館に巡回する。

 井田さんは、これまで「一期一会」をテーマとし、絵画作品を中心に制作してきた。移りゆく時のなかで存在する様々なもの・こと・ひとの存在。それらの関係性なくして、この世界は成り立たない。私たちが今、ここに存在し、出会うことのできる奇跡。その一つ一つを拾い集め、自身の感じたリアリティを日々、画面に残している。

井田幸昌

Bob,2021, Oil on canvas, 194.0 × 162.0cm Ⓒ IDA Studio Inc.

 本展では、国内未発表作を含むこれまでの絵画作品、立体作品に加えて、絵日記のように日々綴る “End of today” シリーズ、そして最新の作品までを一堂に展示する。

 展示する作品群は、井田さんの生きた軌跡でもある。点から線へ、線から面へと広がり、さらに過去から未来への流れとなる井田さんの「変わり続けるもの」また「変わらないもの」を感じることもできるだろう。

井田幸昌

Last Supper, 2022, Oil on canvas, 293.0 × 582.0cm Ⓒ IDA Studio Inc.

開催概要

[鳥取展]米子市美術館(鳥取県米子市中町12)

会  期:2023年7月22日(土)〜8月27日(日) 
休 館 日:水曜日
開館時間:10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで
料  金:一般/当日1,300円(1,000円)、高大生/当日900円(800円)、中学生以下無料
※ (  )内は前売料金 
※その他各種割引あり。販売場所・方法について詳細は公式WEBサイトを参照
主  催:米子市、米子市教育委員会、(一財)米子市文化財団 米子市美術館

井田幸昌

Cinderella,2017, Oil on canvas, 130.3 × 194.0cm Ⓒ IDA Studio Inc.

井田幸昌

End of today -11/4/2020 Sea of My Home Town -, 2020,Oil on canvas, 33.3 × 24.2cm ⒸIDA Studio Inc.

井田幸昌

Boa Pongdudu , 2021-2022, Wood (camphor tree), iron, brass and acrylic, 240.0 × 94.0 × 66.0cm Ⓒ IDA Studio Inc.

[京都展]京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)

会  期:2023年9月30日(土)〜12月3日(日)
休 館 日:月曜日(祝日の場合は開館)
開館時間:10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで
料  金:一般/当日1,800円(1,600円)、高大生/当日1,500円(1,300円)、中学生以下無料 ※ (  )内は前売料金
主  催:京都新聞、京都市

井田幸昌

Self Portrait, 2022, Oil on canvas, 194.0×162.cm CIDA Studio Inc.

井田幸昌プロフィール

井田幸昌

Photo by RK (Instagram @rkrkrk)

 1990年、鳥取県生まれ。絵画のみにとどまらず、彫刻や版画にも取り組み、国内外で発表を続けている画家・現代美術家。

 「一期一会」をテーマに、家族、友人や著名人をモチーフに描いた「Portrait」シリーズ、自身の心象風景や身近な無名の人々を出会ったその日に描く「End of today」シリーズなどが代表作。

 作品は、国内外のコレクター、美術館に収蔵されており、日本の民間人として初めてISSに滞在する宇宙旅行を行った前澤友作氏によって、作品《End of today – L’Atelier du peintre –(画家のアトリエ)》がISSにも設置されたことで話題を集めた。

 主な個展に「King of limbs」(カイカイキキギャラリー、東京、2020)、「Here and Now」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、シカゴ、2021)「YUKIMASA IDA visits PABLO PICASSO」(ピカソ生誕地ミュージアム、マラガ、2022)、「Now is Gone」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、パリ、2022)。 

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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