金沢21世紀美術館 ダグ・エイケン 4月29日~ 11月23日

Doug Aitken, i am in you, 2000, Installation view: Galerie Hauser & Wirth & Presenhuber, Zürich, 2000
© Doug Aitken, Courtesy of the artist; 303 Gallery, New York; Galerie Eva Presenhuber, Zurich; Victoria Miro Gallery, London; and Regen Projects, Los Angeles

特別展示 ダグ・エイケン: アイ・アム・イン・ユー4月29日~ 11月23日

 映像を中心に国際的に活躍するアーティスト、ダグ・エイケンの初期作品を紹介する「 特別展示 ダグ・エイケン: アイ・アム・イン・ユー 」が2021年4月29日~ 11月23日、金沢21世紀美術館で開かれる。

 金沢21世紀美術館の所蔵作品ながら、同館での初展示となる。

 ダグ・エイケンは、映像、写真、彫刻、建築的介入からサウンド、インスタレーション、映画まで多岐にわたる作品で知られる。

 《アイ・アム・イン・ユー》(2000年)は、5つのスクリーンで構成された映像インスタレーション作品である。

 筆者がダグ・エイケンの作品を初めて見たのは、1999年のヴェネツィア・ビエンナーレ。アルセナーレ会場での躍動感あふれる映像インスタレーションがとても印象に残っている。

 《アイ・アム・イン・ユー》は、その翌年の作品である。

 

ダグ・エイケン
Doug Aitken, i am in you, 2000, Installation view: Galerie Hauser & Wirth & Presenhuber, Zürich, 2000
© Doug Aitken, Courtesy of the artist; 303 Gallery, New York; Galerie Eva Presenhuber, Zurich; Victoria Miro Gallery, London; and Regen Projects, Los Angeles

 米国郊外の日常的な風景の中で、人間、自然、人工物、幾何学的な図形といったイメージが、少女のささやく声や手拍子のリズム、ピアノの旋律に合わせて軽快に重なり、見る者は幻覚のような映像の流れの中に引き込まれる。

 物語に明確な輪郭がないまま断片化した映像が反復的に繰り返されるうちに、とらえようのない流動状態の力と速度が身体的に経験され、鑑賞者は映像と音の渦中をさまよいながら作品を体感することになる。

 ダグ・エイケンによる映像インスタレーションのダイナミズムを体感できる貴重な機会となるだろう。

ダグ・エイケン

ダグ・エイケン
Photo: Ami Sioux

 1968年、米国・レドンドビーチ生まれ。アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン修了後、94年、ニューヨークへ移住。現在は、ロサンゼルスを拠点に活動している。
 99年、ヴェネチア・ビエンナーレに出品した8画面からなるヴィデオ・インスタレーション作品《Electric Earth》が国際賞を受賞。ホイットニー美術館やニューヨーク近代美術館、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーやパリのポンピドゥー・センターなど、各国の主要な美術館で個展を開催している。

展覧会の特徴

1 世界のアートシーンで評価の高いダグ・エイケン。5つの大型スクリーンから成る大規模映像インスタレーションである。

2 1999年のヴェネチア・ビエンナーレ国際賞受賞後の大作として、重要かつ注目されたダグ・エイケンの初期作品。

3 2001年に金沢21世紀美術館のコレクションとして収蔵後、同館では初めてとなる貴重な展示機会。

4 鑑賞者は映像と音の渦中をさまよいながら、映像インスタレーションのダイナミズムに誘い込まれる。

ダグ・エイケン
Doug Aitken, i am in you, 2000, Film still
© Doug Aitken, Courtesy of the artist; 303 Gallery, New York; Galerie Eva Presenhuber, Zurich; Victoria Miro Gallery, London; and Regen Projects, Los Angeles

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伝えること、文化芸術とメディアについて

1980年代から、名古屋、東京、関西で文化芸術を見てきた。新聞文化面、専門雑誌、「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、自ら新聞文化欄を編集、美術、映画、演劇などの記事を書いてきた。2000年代に入ると芸術批評誌を立ち上げ、2019年にはWEBメディアを始めた。文化芸術とメディアの関係、その歴史的展開、メディアリテラシー、課題と可能性、レビューや伝わる文章の書き方、WEBメディアの意義、構築方法について、若い世代に伝えたいと考えています。

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