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アンドリュー・ワイエス展 豊田市美術館(愛知)で2026年7月18日-9月23日に開催

アンドリュー・ワイエス《粉挽き場》1962年 テンペラ、パネル 77.5✕130.8cm フィラデルフィア美術館 Philadelphia Museum of Art:Gift of the Honoradle Walter H.Ammerberg and Leonore Annenberg and the Annenberg Foundation,2007-13-3 ©2026 Wyeth Foundation for American Art/ARS,New York/JASPAR,Tokyo

普遍性を獲得した精神世界

 アンドリュー・ワイエス展が2026年7月18日〜9月23日、豊田市美術館(愛知)で開催される。

 20世紀米国の具象絵画を代表する画家アンドリュー・ワイエス(1917-2009年)。第二次世
界大戦後に脚光を浴びた抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアートといった動向から距離を置き、ひたすら自分の身近な人々と風景を描き続けた。

 その作品は眼前にある情景の単なる再現描写にとどまらず、作家自身の精神世界が反映されたものとなっていることで、個人的な対象を描きながら、多くの人の心に届く普遍性を獲得している。

アンドリュー・ワイエス《クリスティーナ・オルソン》1947年 テンペラ、パネル 83.8✕63.5cm マイロン・クニン・コレクション、ミネアポリス Myron Kunin Collection of American Art,Minneapolis,MN Photo:Curtis,Inc.©2026 Wyeth Foundation for American Art/ARS,New York/JASPAR,Tokyo

 彼の作品には、窓やドアなど、ある種の境界を示すモティーフが数多く描かれている。西洋絵画史のなかで古くから取り上げられてきた境界が、ワイエスにとってはより私的な世界とのつながり、あるいは境目として機能している。

 本展では、その境界の表現に着目して、ワイエスが描いた世界を見る。

アンドリュー・ワイエス《自画像》1945年 テンペラ、パネル 63.5✕76.2cm ナショナルナショナル・アカデミー・オブ・デザイン、ニューヨーク National Academy of Design,New York,USA/Bridgeman Images.©2026 Wyeth Foundation for American Art/ARS,New York/JASPAR,Tokyo

アンドリュー・ワイエス Andrew Wyeth

 1917年7月12日、アンドリュー・ワイエスは、高名な挿絵画家だったニューウェル・コンヴ
ァース・ワイエス(N.C.ワイエス)の5番目の子としてペンシルヴェニア州チャッズ・フォー
ドの自宅で生まれた。

 幼い時は病弱で学校生活を経験せず、15歳から父の手ほどきを受けて画家の道へ進んだ。1937年、20歳の個展では3日目で完売するなど、若くして頭角を現した。同時代の前衛的な芸術からは距離を置き、生涯にわたり故郷のペンシルヴェニア州と夏を過ごしたメイン州を拠点に身近な世界を精緻に描き続けた。

アンドリュー・ワイエス《オルソン家の終焉》1969年 テンペラ、パネル 46.5✕49.5cm クリーブランド美術館 The Cleveland Museum of Art,Promised Gift of Nancy F.and Joseph P.Keithley©2026 Wyeth Foundation for American Art/ARS,New York/JASPAR,Tokyo

 ワイエスの作品には、米国の土地やそこに刻まれた歴史、そしてそこに生きる人々の姿が描き出されており、米国内で高く評価された。

 1963年にはケネディ大統領(授与時は没)から大統領自由勲章を、2007年にはブッシュ大統領から芸術勲章を授与された。

 日本での人気も高く、1974年の初の回顧展以降、たびたび展覧会が開催された。ちょうど愛知県美術館で展覧会が開かれていた2009年1月16日に亡くなったが、米国の国民的な画家として今なお高い人気を誇っている。

アンドリュー・ワイエス《乗船の一行》1982年 テンペラ、パネル 70.5✕51.4cm フィルブルック美術館、タルサ Philbrock Museum of Art,Tu;sa,Oklahoma.Bequest of Marylouise Cowan,2010.9.11.©2026 Wyeth Foundation for American Art/ARS,New York/JASPAR,Tokyo

展覧会概要

主  催:豊田市美術館 
共  催:中日新聞社
協  賛:DNP大日本印刷
特別協力:丸沼芸術の森、ユニマットグループ
協  力:ワイエス財団、日本航空 
後  援:アメリカ大使館、東海テレビ放送
休 館 日:月曜日(7月20日、9月21日は開館)
開館時間:午前10時-午後5時30分(入場は午後5時まで)
会  場:豊田市美術館展示室 8
展覧会特設サイト:https://wyeth2026.jp
観 覧 料

一般高校・大学生中学生以下
当日券(紙)1,900円1,200円無料
前売券(紙・オンライン)1,700円1,000円
オンラインチケット1,700円1,000円
オンライン限定平日早割券
7月21日(火)~8月7日(金)の平日のみ使用可
1,500円

*前売券・団体(20名以上)は当日券から200円割引 
*観覧料の詳細、その他観覧料の減免対象者及び割引等については同館ウェブサイトで確認

アンドリュー・ワイエス《ヒトデ》1986年 水彩、紙 72.7✕54.0cmフィル ブルック美術館、タルサ Philbrock Museum of Art,Tu;sa,Oklahoma.Bequest of Marylouise Cowan,2010.9.11.©2026 Wyeth Foundation for American Art/ARS,New York/JASPAR,Tokyo

見どころ

ワイエスの没後、日本初となる待望の回顧展
 1974年に東京と京都で33万人を集めた日本で最初の個展以来、1995年、そして2008 ~ 09年にもワイエスの展覧会が開催され、日本でのワイエス人気は不動のものになった。本展はワイエス没後はじめてとなる、17年ぶりの日本国内待望の展覧会。

テーマは「境界」。アンドリュー・ワイエスの精神世界へ 
 ワイエスの作品には窓や扉など、「境界」を示すモティーフがたびたび現れる。それらはワイエスにとって生と死、画家自身の内面と外の世界とをつなぐものだったと考えられる。本展では「境界」に着目し、彼の作品世界を見つめ直す。

日本初公開となる作品多数
 ホイットニー美術館(ニューヨーク)の《冬の野》(1942年)、フィラデルフィア美術館の《冷却小屋》(1953年)、フィルブルック美術館の《乗船の一行》(1982年)をはじめ、10点以上が日本初公開。あらためてワイエスの魅力にふれる機会となるだろう。

アンドリュー・ワイエス《薄氷》1969年 テンペラ、パネル 11.02✕121.9cm 株式会社三井住友銀行©Wyeth Foundation for American Art

関連プログラム

ワイエスのアメリカ:アートと歴史の対話
日時:7月19日(日) 午後2時 定員:170名 聴講無料
講師:貴堂嘉之(一橋大学大学院教授) 聞き手:高橋秀治(豊田市美術館館長)

ワイエス、境界を通して(仮)
日時:7月26日(日) 午後2時 定員:170名 聴講無料
講師:高橋秀治(豊田市美術館館長)

館長によるギャラリートーク
日時:7月18日(土)、7月24日(金)、8月4日(火) 各日15時
*参加方法等の詳細は美術館ウェブサイトで確認

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