2026年度も多彩な展覧会
豊田市美術館(愛知県)が2026年度の展覧会ラインナップを発表した。
春は愛知を拠点に画家・教育者として活躍してきた櫃田伸也の大規模回顧展、夏には米国の国民的画家として知られるアンドリュー・ワイエスの展覧会、秋には現代版画作家・井田照一の没後20年記念展と、常に新たなイメージを紡ぎだす注目作家・長谷川繁の展覧会、年明けには、新進気鋭の若手作家によるグループ展の開催を予定している。
2026年度ラインナップ
☆櫃田伸也―通り過ぎた風景 2026年4月4日[土]〜6月21日[日]
愛知県立芸術大学で長く教鞭をとった画家・櫃田伸也(1941-)の個展。奈良美智ら現代美術作家の教え子を多く輩出したことでも知られるが、本展では画家としての櫃田に焦点を当て、1960年代の初期作品から、1970年代にはじまる風景を主題とした絵画、2026 年作の最新作まで作品約120点を初出の資料などを交えて紹介する。

櫃田伸也《箱》 2003-2019 年 油彩、マスキングテープ、カンヴァス 豊田市美術館所蔵
☆アンドリュー・ワイエス展 2026年7月18日[土]〜9月23日[水・祝] ⇨公式サイト
風景や人々を深い精神性を宿したリアリズムによって描き、米国の国民的画家として知られるアンドリュー・ワイエス(1917‐2009)。日本で17年ぶりの展覧会となる本展では、作品に数多く登場する窓や扉といった「境界」を暗示する表現に光を当てながらワイエスの芸術世界を約100点の作品で紹介する。

アンドリュー・ワイエス《クリスティーナ・オルソン》1947年 テンペラ、パネル 83.8×63.5㎝
マイロン・クニン・コレクション、ミネアポリス
☆(仮)井田照一展 2026年10月24日[土]〜2027年1月24日[日]
現代版画作家として特異な位置を占める井田照一(1941-2006)。没後20年を記念し、版画作品に加え、作家スタジオから寄贈された作品(立体、陶、ミクストメディア等)やライフワークともいえる《Tantra》ほか収蔵品を中心に他館所蔵作品を交えて作家の歩みを振り返る。同館では2004年の「井田照一 版画の思考」展以来、22年ぶりの展覧会となる。

井田照一《Start》1967 年、リトグラフ、紙、豊田市美術館蔵
☆(仮)長谷川繁 ペイン天狗 2026年10月24日[土]〜2027年1月24日
長谷川繁(1963-)は、愛知県立芸術大学大学院を卒業後、ドイツ、オランダに身を置き、日本人である自分が、西欧由来の「絵画」を描くことの意味を問い、「できること」を真摯に追求するなかで自分の絵を確立した。ユーモアと毒を含んだ作品は見る人の感情を刺激し、一方で内側から発光するような画面は、「絵」として見るべき魅力にあふれている。本展では、旧作から新作までを一堂に展示し、長谷川が選んだ同館コレクションとの組み合せによる展示も行う。

長谷川繁《死ゲル》2021 年 油彩、綿布 豊田市美術館蔵
☆(仮)春と云々 2026年2月27日[土]〜5月30日[日]
タイトルは、旅と仮住まいを繰り返した俳人・松尾芭蕉の句からきている。この展覧会では、気鋭の若手作家を招き、インスタレーション作品を中心に私たちの生活の場であるまちや住まい、あるいは旅することについて、作品を介して見つめなおす。

光岡幸一《選ばなかった道》2021 年 展示風景の写真
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