和歌山県立近代美術館 企画展 「疎密考」4 月24日~5月30日

木下佳通代《’77-27》1977年 カラーフェルトペン、写真 和歌山県立近代美術館蔵

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が解消しない中、和歌山県立近代美術館で2021年4 月24日~5月30日、空間の粗密をテーマにした企画展「疎密考」が開催される。

「粗密」を考える

今村源《2008-11 わたしIII》2008年 鉛筆、紙 和歌山県立近代美術館蔵

 粗密とは、ある空間の中で、人やものがまばらであることや、詰まっていることの度合いのこと。

 2020 年、新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の暮らしが一変。感染防止のため、至る所で「密」を避け、社会的距離を保つ《Social Distancing》が叫ばれ、私たちは他人との 距離や、自らの置かれた空間を否応なしに意識させられている。

 隔てなく人と触れあい、どこでも自由に行き来できた日々は激変。多くの場面で制約、あるいは自粛が求められる中、気兼ねなく「密」になれた日常は懐かしいものとなった。

 「新しい生活様式」に順応せざるを得ない現在、私たちの周りの空間ではさまざまな試行錯誤が繰り広げられている。

川西英《『神戸十二ヶ月風景』 「十二月 元町歳暮」》1931年 木版、紙 和歌山県立近代美術館蔵

 これまで、古今東西の作家も、空間というテーマに対峙。多様な視点からアプローチしてきた。

 中で も「疎密」は重要な意味を持ち、作品の性質を決定づける要素のひとつだった。

 この展覧会では、 人のいる風景や、だれもいない風景に表れた疎密、余白、あるいは集積といった形で表現された疎密などを作品を通じて紹介。空間における人やものの距離とそれらの関係について見つめ直す。

宮田彩加《MASK -招き猫-》2020年 ミシン糸、平ゴム 和歌山県立近代美術館蔵

時間・観覧料など

開館時間  9:30~17:00 ( 入場は 16:30 まで )
休館日   月曜日[5 月 3 日(月)開館、5 月 6 日(木)休館]
観覧料  一般 520円、大学生 300円

毎月第 4 土曜日(4 月 24 日、5 月 22 日)は「紀陽文化財団の日]として、大学生無料 。毎月第1日曜日(5 月 2 日)は無料

木村太陽《+ー People》1997年 磁石、紙粘土 和歌山県立近代美術館蔵

担当学芸員によるフロアレクチャー(展示解説) 

【日時】 4 月29 日(木・祝)、5 月29 日(土)後2 ~ 3
【場所】2 階展示室内

*申込不要、要観覧券

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伝えること、文化芸術とメディアについて

1980年代から、名古屋、東京、関西で文化芸術を見てきた。新聞文化面、専門雑誌、「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、自ら新聞文化欄を編集、美術、映画、演劇などの記事を書いてきた。2000年代に入ると芸術批評誌を立ち上げ、2019年にはWEBメディアを始めた。文化芸術とメディアの関係、その歴史的展開、メディアリテラシー、課題と可能性、レビューや伝わる文章の書き方、WEBメディアの意義、構築方法について、若い世代に伝えたいと考えています。

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